自己啓発本とビジネス書の違いから必要なものを学ぶ3つのポイント
自己啓発本とビジネス書は全くの別物ですが、どちらも良書なのであれば読んで損のないものです。
なぜなら自己啓発本もビジネス書のどちらにも、読み手にとって有益な情報があるからです。
自己啓発本とビジネス書というものはジャンルが全く異なりますので、自己啓発をただの精神論と勘違いしている自己啓発の素人である世間のブロガーのような人達からすると、グラフの有無といった違いが特徴だとする人もいます。
上記のような見当違いの情報を見ても、自己啓発本とビジネス書の違いを知ることは難しいでしょう。
なぜなら、当の本人が自己啓発本とビジネス書の違いをしっかりと理解していないからです。
例え自己啓発本とビジネス書を何百冊読もうとも、ただの読者の域を抜けていなければそれはノウハウコレクターと変わりませんよね。
自己啓発書を100冊読んでも成果が出ない原因については、以下の記事で詳しく解説しています。
また、上記のような人に限って飛ばし読みしているという事実があることにも着目するべきです。
決して飛ばし読みが悪い訳ではありませんが、ただ数を重ねる為だけに飛ばし読みしているようでは、肝心な部分を飛ばしてしまうのがオチです。
この記事をお読みのあなたがノウハウコレクターになることが目的であれば全く問題はありませんが、そうではないのであれば注意する必要があります。
ノウハウコレクターに多い自己啓発中毒に陥りやすい人の特徴については、以下の記事で詳しく解説しています。
- 自己啓発本とビジネス書って何が違うの?
- 自己啓発本とビジネス書、どちらを読むのが良い?
上記のような疑問をお持ちの方は非常に多く、書店に足を運んでも今の自分はどちらから読むのが良いのか分からず、悩んだ結果どちらも選べずに自宅へ帰ってきてしまう人も多いようです。
- 自己啓発本とビジネス書の違いとは?
- 自己啓発本とビジネス書から学びを得たい人が押さえておくべき3つのポイント
自己啓発本とビジネス書の違いから、それぞれの学びのポイントや選ぶ際の注意点まで、自己啓発の業界に20年従事している専門家が一つ一つ解説していきます。
1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。
ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。
以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。
- ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
- ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
- マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
- ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
- ブライアン・トレーシー(営業の神様)
- デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
- ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)
現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。
自己啓発本とビジネス書の違いは?https://self-development.jp/ability-development/
自己啓発本とビジネス書という違いに関する疑問は、それぞれがどのような本なのかを知ることで解決することができます。
自己啓発本とは
自己啓発本とはあなたの心構えを整え、形成するための本です。
なぜなら自己啓発というものが教えや導きから自分を見つめ直し、物事を明らかにするための心構えを構築することを指すからです。
自己啓発とは何をすることなのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ですので自己啓発本というものは、仕事に限らず人生全般のどのような状況であっても活用ができる本です。
例えば哲学や説法、法話といったものの中身は知識やノウハウではありませんよね。
上記のどれもいまいちピンとこない方であれば、小学校の時の道徳の授業を思い出してみて下さい。
哲学、説法、法話、小学校の道徳の授業のどれを取っても、その中身は人としての在り方に焦点を当てたものであり「何をするか」ではなくて「どう在るべきか」が語られています。
自己啓発と哲学の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
このようなものは決してグラフで説明するようなものでありませんよね。
「自己啓発本はグラフが無い」ではなくて、なぜ無いのかを説明できなければそれは表面しか見えていないので理解が浅いのと同じなのです。
自己啓発本は読むだけでは何も変わることはなく、その後に正しく自己啓発を行うことで心構えを整え、形成することができる本です。
自己啓発本は精神論?
選ぼうとしている自己啓発本が良書であることが大前提ですが、自己啓発本は精神論ではありません。
なぜなら、自己啓発とは「やればできる」といったやる気をどうにかしたり、とにかく行動させるためのものではないからです。
上記のような捉え方をしてしまう問題の原因は、以下の2つにあります。
- 悪書である自己啓発書を選び、そのように書いてあった
- 良書であったとしても、読み手の理解のレベルが足りていなかった
自己啓発書に限らずどのジャンルでもそうですが、良書と悪書はきちんと選別する必要があります。
分かりやすく例えるなら、これだけ情報が氾濫している時代ですから皆さんも情報を得る際にも良し悪しを選別していますよね。
また、良書を手に取ることができても自己啓発とは自分の在り方を磨くことですから、読み手の理解のレベルが足りていなければ自分のレベルに応じた成果しか得ることはできません。
ですので、自己啓発について賛否両論あること自体は何も問題ないのですが、闇雲に批判するのは実は結構恥ずかしいことだったりもするのです。
例えば、東大合格率NO1の進学塾へ通っても合格できなかった時に「合格できなかった!おかしい!」と声を大にして叫んでも、主張するのは自由ですがどんどん自分を貶めていますよね。
自己啓発本はその人の話が書いてあるだけ?
自己啓発本はその著者の成功した方法や、たまたま上手くいった方法が書いてあるだけとする人がいます。
ここまでお読みのあなたならもう既に、「それは自己啓発本ではないよね」とご理解頂けることでしょう。
なぜなら、著者の方のことについて詳しく書かれている書籍は自己啓発本ではなく伝記だからです。
「だって自己啓発本って書いてあったもん!」
というのはこれまでにも述べたように、悪書を手に取ってしまったか、情報の選択を間違えたか、読み手の理解のレベルが足りていなかったかのいずれかです。
ビジネス書とは
ビジネス書とは仕事に関する知識やノウハウ、テクニックなどについて書かれた本です。
ビジネス書というものはそのビジネスに携わる専門家や優秀な成績を残された方が「何をしたか」「どうやったか」などが詳しく記されている、世間でもとても人気のあるジャンルです。
なぜ人気かというと、同じ業種や業界に携わっていてもなかなか成果に繋がらなかったり、上手くいかない、あるいは今以上にもっと業績や成績を伸ばしたい方からしてみたら、自分の知らない上手くいった方法や前例というものは喉から手が出るほど欲しい情報だからです。
これらを学ぶことを自己啓発とする方もいらっしゃいますが、厳密に言うとこれらは能力開発や自己研鑽というものに当たります。
自己啓発と能力開発の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
自己啓発と自己研鑽の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
例えば「誰でも売れるようになるプレゼンテクニック」「テレアポで電話をかける際に知っておくべき知識」など、さまざまな業界の優秀な成績を残された方がその内容を書籍にしています。
ビジネス書も読むだけでは成果に変わることはなく、正しく実践することでこれまで以上に業績や成績を伸ばすことができる本です。
自己啓発本とビジネス書、どちらを読むのが正解?
自己啓発本とビジネス書は、どちらも読むのが正解です。
なぜなら、自己啓発本で身に付けられるものとビジネス書で身に付けられるものは別のものだからです。
自己啓発を趣味にしている人が知っておいた方が良いポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
自己啓発本ではあなたの心構えを整え、形成することができます。
ビジネス書ではあなたの知識やスキルを増やすことができます。
例えば現在のあなたが知識やスキルの不足に悩んでいるのであれば、自己啓発本ではなくビジネス書を読むようにしましょう。
逆に知識やスキルがあっても活かすことができていないのであれば、自己啓発本を読むようにするべきです。
自己啓発本とビジネス書は優劣をつけるものではありませんから、どちらも良書であればきちんと望んでいるものを手に入れることができます。
必要なものを学ぶために押さえておく3つのポイント
自己啓発本とビジネス書から必要なものを学び、活かすための3つのポイントは以下の通りです。
ポイント1:読んで終わりにしない
自己啓発本とビジネス書から学び、活かすための1つ目のポイントは読んで終わりにしないことです。
自己啓発本もビジネス書も、中身は違いますがその後の活用方法は同じです。
なぜなら、どちらも活かさないと意味がないからです。
読んだ後に活かすための手順は非常に単純な以下の3つの工程だけです。
3つの工程とは「落とし込み→関連付け→適応」です。
これらの工程を行わない、もしくは疎かにすれば読んだ時間もお金も無駄に終わってしまうでしょう。
自己啓発が無駄に終わる人と成果に繋がる人の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
物は試しに世の中にいる無駄に終わった人達へ「読んで何をしたの?」と聞いてみて頂ければその信憑性は高まります。
おそらく90%以上の人が「読んで行動したけどダメだった」ということでしょう。
鵜呑みにしないことと実践することの重要性
私はこういった情報について論文の活用も引用もすることはせず、あなたに実践を求めます。
なぜなら、私が提出するその論文の内容が確かであるかなんて真偽の判断は付きませんよね。
偉い人や凄い人が言っている、などという理由で安易に信じないことです。
こういった情報に流される人ほど、自己啓発書でもビジネス書でも悪書を手にしやすいのが特徴です。
情報に流されやすい人が気をつけた方が良いポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
分かりやすく例えるなら巧妙な詐欺ほど信用を得るために、より信頼性の高いところからのエビデンスなどがあることをやたらと主張するのと同じなのです。
これらの心理効果を実際に企業でもマーケティングとして活用していますよね。
ポイント2:1回で終わりにしない
自己啓発本とビジネス書から学び、活かすための2つ目のポイントは1回で終わりにしないことです。
自己啓発本もビジネス書も1回読んで終わりにしないで何度も繰り返し読み、暗記するレベルまで持っていって下さい。
なぜなら、どちらも落とし込まないと意味がないからです。
例えば世の中を見渡してみても明らかですが、何百冊読んだというノウハウコレクターという名の失敗者は大量生産されていても、少数でも良書を暗記している失敗者を見かけたことはありませんよね。
「この本は私のバイブルで、擦り切れて中身を暗記するまで読みました!」
上記のような話は上手くいった人からしか聞いたことがありませんよね。
悪書100冊を1回読むよりも、良書1冊を100回読んだ方が価値があるのです。
自己啓発本の選び方の基準については、以下の記事で詳しく解説しています。
手当たり次第に読み漁るというのはあなたに軸がある場合を除き、何が正解なのか分からずに放浪しているのと変わりません。
ポイント3:目新しいものに流されない
自己啓発本とビジネス書から学び、活かすための3つ目のポイントは目新しいものに流されないことです。
なぜなら、正しいものは諺などと同じように長く残るものだからです。
例えば、諺もそれが共感を得て誰もが納得できるものだから後世に語り継がれていきます。
すると今度は誰もが知っているものとは正反対の、逆張りをした理論のようなものが次々と現れてきます。
これは、目新しさを売りにして注目を集めようとするためです。
しかし、例えば「犬も歩けば棒に当たる」という諺を逆張りして「犬は歩いても棒に当たらない」と主張したところで一時的に周囲の目を引くことはあっても、後世に残ることはありません。
それぞれの違いを理解して、必要なものを選択しよう
自己啓発本とビジネス書はどちらも学ぶことであなたの成長を促すことができます。
なぜなら、どちらも良書であればきちんと中身があるものだからです。
そうでないと時代を超えたベストセラーなどが存在している理由を証明できませんよね。
書店で自己啓発本とビジネス書のどちらを選べば良いか分からない場合には、まずはあなたの目的を知ることから始めてみましょう。
そうすれば、自然と今必要なのはどちらなのか分かるようになります。
後は、選択したジャンルから良書を見つけるようにすればあなたの目的を果たすことができるでしょう。
自己啓発本とビジネス書の違いを理解して、学びを得て成長していきましょう。
- 自己啓発本は心構えを作るための本、ビジネス書はスキルやノウハウを学ぶ本
- 自己啓発本とビジネス書のどちらを読むかは、自分が求めるものによって選択しよう
- 自己啓発本もビジネス書も読むだけで終わりにならないようにしよう