明確な目標を設定すると協力者が現れる|ナポレオン・ヒルの成功哲学
目標達成のために前進する場合、自分一人でどうにかしようとしても困難を極めます。
誰にも理解されない、孤高の天才のようになっても、成果へ繋がらず成功できなければ意味がありません。
協力者がいるということは、自分自身の考え方やアイデア、商品、サービスに賛同してくれているという現れです。
自分一人で頑張る人と、協力者がいる場合、どちらが成功に近づくことが出来るか、またどちらが早いかと考えたら、一目瞭然ですよね。
この記事では、明確な目標を設定することで、実際に協力者が現れて、どのように変わっていくのかについて、ナポレオン・ヒルの成功哲学を活用しながら、20年従事している専門家が解説していきます。
こちらのナポレオン・ヒルの成功哲学に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。
記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。
明確な目標を設定することで、他人の協力を得ることが出来る
明確な目標や願望を持つことは、あなたの人格と人間性に対する信頼を高め、周囲の人々の好意と、協力を得ることができる唯一の道であると、ナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。
この記事をお読みの方も、人生で一度は、誰かの依頼などに協力した経験があることでしょう。
もし、人生で一度も誰かに協力したことがないのであれば、あなたが成功へ辿り着けない原因は、そこにあるかもしれません。
その場合には、まず自分の身の回りを、自分が協力したくなるような人で溢れる状態にしないといけません。
類友の法則とも言われているように、ネガティブな人の周りには、ネガティブな人が集まってきます。
愚痴っぽい人の周りには、同じく愚痴っぽい人が集まってきます。
つまり、現時点で誰にも協力されたことがない人は、周りにも協力したくないような人が集まってしまっているのです。
これでは、成功へと辿り着くのは非常に困難です。
それでは、実際に自分の身の回りに協力者が現れた例を見て、今の自分に何が必要なのかを学んでいきましょう。
明確な目標を設定し、一人目の協力者を得ることが出来た話
これからお話するものは、カリフォルニアに住む、ロイという青年の話です。
ロイという青年には妻がおり、同居している家族もいて、精密機械工という仕事柄、大きな工場で工具の制作に従事していました。
そしてやがて彼は、長年の夢であったセールスパーソンになることを決意しました。
しかし不況の嵐が吹く中で、セールスの仕事は難しく、顧客にカタログの写真を見せるのが精一杯です。
ロイの場合も例外なく、すぐに行き詰まってしまいました。
彼は悩んだ末に、ある日、友人のオフィスを訪れ、自分の悩みを打ち明けました。
転職は間違いであり失敗だったこと、自分はやはり職人であり、セールスには不向きであること。
そして、もうセールスの仕事は辞めるつもりでいることを、友人に話しました。
するとその友人は、ロイの話を遮ってこう言いました。
「ロイ、君がもし本当にセールスの仕事を続けたいなら、君の個性を開発すべきじゃないかな。 ここに成功についてのプログラムがある。 ナポレオン・ヒル・プログラムというもので、ナポレオン・ヒルとクレメント・ストーンという人たちが開発したものだけれど、このプログラムの一部だけでも聞いてみてくれないか。 そして、正しい結論を出してほしい。 僕は来週から2週間、休暇で出かけるけど、帰ってきたら君の結論を聞かせてくれ」
ここまでの話で学ぶこと
このロイという青年は、悩んだ時に相談できる友人がいました。
この記事をお読みの方も、自分事で考えてみて、悩んだ時に本心を打ち明けて相談できる相手はいますか?
上手くいかない時に愚痴を言い合える仲間、ではなく、本心から悩みを相談できる友人や、パートナーです。
一人で悩んでいても、問題を解決することは困難を極めます。
そして、相談に対して的確にアドバイスをし、それが成果に繋がるよう導いてくれる相手でないと、いつまでも負のスパイラルから、抜け出すことは出来ません。
現状、本心から相談することができるパートナーがいない場合には、まずは自分の身の回りに本心から相談できる相手を見つけるようにしましょう。
続いて、このロイという青年がどう変わっていくのかについて見ていきましょう。
明確な目標を設定し、二人目の協力者を得ることが出来た話
二週間後、友人が休暇から戻った日、ロイから電話がありました。
その声は生き生きと弾んでいて、喜びに溢れています。
そしてその直後、一台の新車が彼の家のカーポートに入ってきました。
ロイです。
彼は車から降りて腕を振りながら叫びました。
なんというプログラムだ!
挨拶も待ちきれず、ロイは興奮しながら話し始めました。
君が貸してくれたあのプログラムは、確かに私にとって強力なダイナマイトだったよ。
僕の新車を見たかい?
あのプログラムのおかげで、君の留守中に手に入れたんだ、何が起こったと思う?
僕がショールームに入ったとき、前から欲しいと思っていた新車があった。
そこで、絶対に手に入れようと決心したんだ。
しかも、車を運転している自分をイメージすることができた。
最近は不況で車の下取りはタダ当然だし、オプションをたくさん買わされるような状態だったけれど、しかし僕はあのプログラムで教えられた通りに、真っ当な取引で新車を手に入れようと考えたんだ。
余計な金額を要求されたら、買わないつもりでいたんだ。
ところが、わずか1週間で僕は新車を手に入れたんだ。
みんな驚いていたけれどね。
でも少しも不思議なことじゃない。
僕には自信があったんだ。
そして、自動車販売店で新車を受け取り、走り出そうとしたら、向こうのセールスパーソンが僕にこう尋ねてきたんだ。
「お客様、なぜこの車がお客様に優先されたかお分かりですか?」
と言って、振り向いた僕に、彼はこう言ったんだ。
「その理由を知って頂きたいのです。あなたがこのショールームに入っていらっしゃった時、私はこれまでのお客様とは違った何かをあなたに感じました。
あなたの態度や振る舞いの中に、あなたがこの車を本当に必要としているのだということを私は強く感じました。
あなたの自信と態度が、私にこの車をあなたに売るように仕向けたのです。
あなたが今日、この新車に乗っていけるのはそのためです。」
ここまでの話で学ぶこと
このロイという青年は、自動車販売店のセールスパーソンをも、味方につけることが出来ました。
ここで、焦点がズレてしまっている人の場合は「新車を買うための費用は、どうやって稼いだのか?」に目が行くことでしょう。
また、考え方が卑屈になってしまっている人の場合だと「たまたま在庫があっただけで、セールスパーソンに良いように売られただけだ、他の客にも同じように売っている」と考えることでしょう。
ここで大切なポイントは、セールスが上手く行かずに悩んでいたロイと、友人からプログラムを勧められた後のロイは、何が違いどう変わったのか?という点です。
続いて、この話が一体何を意味するのかについて解説していきます。
明確な目標を設定し、協力者を得ることが出来た話の教訓
一人のロイという男性が、明確な目標や願望を持って車のショールームを訪れ、自動車販売店のセールスパーソンの心を動かし、ロイの積極的な協力者に変えてしまったという事実は、ナポレオン・ヒル・プログラムの価値と有効性を如実に物語るものです。
これは至って単純な実例ですが、貴重な教訓を明らかにしてくれます。
もちろんあなたはそれが、どんな教訓であるかも理解することができます。
つまり、新車の購入というごくありふれた日常の出来事の中に、重大な真実が隠されていたのです。
真実は往々にしてこんなところにあるものです。
こここで敢えて
・貴重な教訓を明らかにする
・どんな教訓かも理解できる
・真実が隠されている
とされているのは、先程の焦点がズレていたり、卑屈になっていると、捉え方が変わるのと同様に、この教訓も、聴いている人のレベルによって変わるからです。
この記事をお読みの方は今、この段階でロイの話からどのような教訓を学びましたか?
ロイは、発想の転換を成し遂げました。
そしてロイは、失敗に終わった最初のセールスから離れ、新車を購入した一週間後には、5つの会社からセールスマネージャーとしての誘いを受けました。
彼はこう語っています。
私は「思考は現実化する」と、ナポレオン・ヒル・プログラムをいつも持ち歩き、また、ある部分を忘れてしまった時は、いつでも何度でも繰り返し聞くようにしています。
そうすると、いつでも正しい考え方に戻ることができました。 今でも同じです。
明確な目標や願望を持つことは、他人の協力や援助をもたらします。
逆にあなたが何をやりたいのか、それが分からないようでは、他人も協力や援助のしようがありません。
何をするのか、そしてどこへ行くのか、それが明確になっていれば、喜んであなたを助けてくれる人が必ず現れます。
- 自分の周りに協力してくれる人がいない場合、まずは協力者を増やそう
- 相談相手やアドバイスをくれる人も立派な協力者
- 考え方が変わり、正しい在り方を身につけると周りも協力的になる