アイデアが生まれるかで目標の質を図る|ナポレオン・ヒルの成功哲学
アイデアが思いつかず平行線を辿ったり、堂々巡りを繰り返している人は、世の中にたくさんいます。
しかし、そのような人たちは、それ以上前進することは出来ないのでしょうか?
また、新たなアイデアが思いつくことはないのでしょうか?
そんなことはありません。
アイデアが生まれるかどうかは、頭の使い方の問題ではなく、別の部分に問題があるのです。
この事実を知り、正しく修正すれば、新しいアイデアを生み出すことも可能になります。
この記事では、アイデアを生み出すために必要なノウハウについて、ナポレオン・ヒルの成功哲学に20年従事している専門家が、詳しく解説していきます。
こちらのナポレオン・ヒルの成功哲学に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。
記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。
アイデアが生まれる人とアイデアに悩む人の違い
アイデアというものは、決して頭が良いとか、頭の回転が速いから生まれる、というものではありません。
もしこのように仮定すると、頭の悪い人や偏差値の低い人、学歴のない人などは、今後何があっても、絶対に成功することは出来ないと定義付けされてしまいます。
ナポレオン・ヒルの成功哲学では、アイデアというものは、ハッキリとした目標があるかないかによって変わるとされています。
古い東洋の諺でも、次のように言われています。
日々の喜びのためには、花を植えなさい。
明日の喜びのためには、木を植えなさい。
永遠の喜びのためには、アイディアを植えなさい。
これらの考え方は、次のシチュエーションを想像してみると、非常に分かりやすいです。
今日中に1億円用意できなければ、あなたの家族に被害が及びます
仮に、このような脅迫を受けた場合に、あなたは頭が悪いから、頭の回転が遅いから、といって、相手の要求に応えることが出来ない…と簡単に諦めてしまうでしょうか?
そんなことはありませんよね。
大切な家族に被害が及ばないよう、どうすれば相手の要求に応えることが出来るか、どうしたらこの問題を解決することが出来るかを、必死に考えるはずです。
そして、アイデアが思いつかないからといって、簡単に諦めることもしないはずです。
何としてでも、解決できるように試行錯誤を繰り返すはずです。
このシチュエーションの場合は、強制的にではありますが「何としてでも絶対に達成させないといけない目標」が与えられたことにより、今はアイデアが思いつかなくても、すぐに捻り出さないといけない状況が生まれています。
つまり、今この記事をお読みの方で、目標を持っていると自負している方も、それが
「何が何でも達成しなければならない目標」
なのか、それとも
「達成できたら良いなぁといった希望レベルの目標」
この差によって、アイデアが生まれるのか、アイデアに悩むのかの分岐点が生まれるのです。
先見の明を持つことで、もう一人の自分と向き合える
ナポレオン・ヒルの成功哲学を身につけることによって、アイデアについて具体的に何がどう変わるかというと、はっきりとした目標が持てることで、あなたの心にもアイデアの泉を沸き立たせることができる、ということです。
アイデアの泉を、自身の内面に沸き立たせることによって、何ができるようになるかというと、先見の明を持つことが出来るようになります。
何かが起きる前に、それを予測することが出来る能力というものは、特殊能力や、限られた人が使えるものではなく、自分自身にアイデアが満ち溢れる状態になっているかどうかがポイントである、とナポレオン・ヒルの成功哲学でも説いています。
先見の明が、もう一人の自分との対峙の結果を左右する
ナポレオン・ヒルの成功哲学では、以下のように説いています。
自分自身に先見の明を持たせると、成功を信じてひたすら突き進む、もう1人のあなた自身と対峙することになります。
現在のあなたと、もう1人のあなた、そのどちらが本当の自分自身であるかを見極めてもらうことです。
「ちょっと何言っているか分からないです…」
という声が聞こえてきそうですが、文章の表現としてはこれで合っていますので、これからひとつひとつ解説していきます。
まず「もう1人のあなた自身と対面することになります」についてですが、これはこの記事をお読みの方も、今までに一度は経験したことがあるはずです。
何かをしようとしたり、行動に移そうとした時に、心の中で律儀に全否定してくれる声が聞こえたことはありませんか?
それが、もう1人のあなた自身です。
そして「どちらが本当の自分自身であるかを見極めてもらうこと」ですが
「え、まだ他に登場するものがあるんですか?」
と言われるかもしれませんが、はい、登場します。
この見極めをジャッジメントする存在が、潜在意識というものです。
あなたが先見の明を持てば、あなたの中に存在している、あなたを全否定してくる自分自身と対峙しても、どちらが正しいかを潜在意識へとジャッジを委ねた際に、先見の明により、論理的に説明が可能ですので、負けることはありません。
逆に先見の明を持っていないと、潜在意識のジャッジは、全否定してくる自分自身の方がより論理的であり、整合性があるので、全否定側が正しいと判断します。
最後に「先見の明を持たせると、成功を信じてひたすら突き進む、もう1人のあなた自身と対峙する」の部分ですが、更に理解を進め、先見の明を持つようになれば、全否定してくる自分自身の他に、成功を信じてひたすら突き進む、自分自身という存在も現れてくるのです。
これは、先見の明が持てるようにならないと、現れることはない存在です。
つまり、自分自身の中には、全否定する自分自身以外にも、全肯定してくれる自分自身も、同時に存在させることができるようになるのです。
自分の内側に、常に全否定してくる自分自身しか存在したことがない人にとって、自分の味方になってくれるこの存在は、どれだけ有り難いかは語るまでもないはずです。
そんな都合の良い存在がいるわけがない、と思いますか?
しかし、これは日本に限らず、地球上のすべての大人が見たり聴いたりして知っているでしょう。
そうです、天使と悪魔が心の中で葛藤を繰り広げる場面です。
自分を全否定してくれる存在が、ここで言う悪魔です。
そして、あなた自身を全肯定してくれる存在が、天使です。
先見の明を持つことで、あなたの中に、常にあなたを否定する悪魔以外に、あなたを肯定して後押ししてくれる、天使を形成することが出来るのです。
試行錯誤できるのは、アイデアがあるかないか
これまでも、そしてこれからも、世の中で成果を生み出すためには、試行錯誤をせずに達成できることは絶対にあり得ません。
それは、これまでの人類の歴史が証明しています。
つまり、何事においても、試行錯誤というものは絶対に通らなくてはならないレールなのです。
そして、挑戦するほとんどの人は、この試行錯誤の段階でドロップアウトしていくのです。
ということはつまり、試行錯誤を乗り越えるためには、予め準備をしておかないといけません。
そのためには、絶対にアイデアが無いと乗り越えることは出来ないのです。
これもまた、人類の歴史が証明している事実です。
困難な道を一歩一歩着実に歩み続けるために
試行錯誤するためにも、一歩一歩着実に歩み続けて成果を出すためにも、必ずアイデアが必要になります。
そして、そのアイデアが枯れてしまうのか、それともアイデアが溢れる泉の状態になれているかは、はっきりとした目標を持てているかが鍵になります。
頭の良さも、回転の速さも関係ありません。
ただ、明確な目標や願望を持てているかが鍵になるのです。
そのためには、先に例として挙げたような、逼迫している状況で何が何でも達成させないといけないような目標を持つことが第一歩となります。
この記事をお読みの方も、願望や目標を何となく持っている方や、これから設定しようとしている方も多いはずです。
試行錯誤の段階でドロップアウトしないためにも、目標や願望は必ず明確にしておきましょう。
- アイデアを生み出すために必要なはっきりとした目標や願望を設定しよう
- 明確な目標を持てば先見の明が持てるようになる
- 先見の明を持つことにより、もう1人の否定的な自分自身に打ち勝つことが出来る