自己啓発のデメリットと危険なハマり方を避ける5つのポイント

今回は自己啓発のデメリットについて解説します。

・自己啓発の本やセミナーに興味はあっても、お金ばかり掛かりそうで怖い
・自己啓発にハマりすぎて周りから気持ち悪いと思われないか

こうした疑問や思いをお持ちの人はたくさんいます。

一方で同じように自己啓発に触れても、必要な距離感を保ちながら上手に取り入れて、現状を少しずつ整えている人もいます。

この違いは自己啓発のデメリットが生まれるパターンと危険なハマり方のサインを知り、自分に合う範囲で線引きしながら使えているかどうかです。

そこで今回は自己啓発のデメリットとは、具体的に何が起きることなのかについて解説します。

この動画を見ると関わり方がやばい状態、安全に付き合うための三つのステップが分かりますので是非最後までご覧ください。

それでは早速、自己啓発のデメリットをどう捉えれば良いのかから見ていきましょう。

自己啓発のデメリット発生源は「やりすぎ」と「目的のズレ」

自己啓発のデメリットが強く出るのは、多くの場合やりすぎと目的のズレが重なったときです。

・これさえやれば全部解決する
・まだ足りない、もっとやらなきゃ

本やセミナーそのものが悪いというより、こうして度を越してしまったが故に、心や生活が苦しくなっていきます。

もともと自己啓発は自分の人生を少しでも良い方に整えるための手段であり、目的そのものではありません。

ここを取り違えると自己啓発のために生きているような状態になり、疲れやすくなってしまいます。

この二つがデメリットになる理由は、やりすぎは時間やお金の負担を増やし、目的のズレは自己否定を強めるからです。

例えば少し前向きになりたくて本を読み始めたのに、理想の自分と今の自分の差ばかり見せつけられたとします。

するとまだまだだ、自分は低レベルだと感じるようになることがあります。

これは自己啓発が安心や希望ではなく、足りなさや不安を増やす方向に働いている状態です。

代表的なデメリットとその裏にある原因を簡単な表にまとめると、次のようになります。

デメリット裏にある原因の例
お金や時間を使いすぎる1回で人生を変えようとする期待、焦り
自己否定が強くなる理想像が高すぎて、今の自分を認められない
人間関係がギクシャクする正しさを押しつけたり、合わない人を切り捨てすぎる
現実から逃げるようになる行動より「学ぶこと」自体を目的化してしまう

もし自己啓発に触れて以前より疲れたり、周りとの距離が広がったと感じるなら、それはあなたが悪いのではありません。

これはやり方と目的のバランスが崩れているサインです。

ここからは、特に注意したい危険なハマり方を具体的に見ていきましょう。

危険なハマり方と「やばい」自己啓発のサイン

自己啓発の世界には健全な情報もあれば、依存や搾取を生みやすい関わり方も存在します。

危険なハマり方をしてしまうと、自己啓発セミナーはやばい、自己啓発本は気持ち悪いといったイメージが強く残ります。

これではその後、まともな情報に出会っても受け入れにくくなります。

大切なのはこれは自分のためになっているか、誰かの利益のためになっていないかを冷静に見分ける視点を持つことです。

危険なハマり方の特徴は、いくつかのパターンに分けられます。

1,お金を過剰に払わされるケース
2,主催者やグループへの依存が強くなるケース
3,家族や友人など現実の人間関係が軽視されていくケース

これらは一見ポジティブな言葉に包まれていることが多いです。

特に成長・覚悟・コミットなどの言葉で飾られながら、実際には相手にとって都合の良い行動を促していることがあります。

危険サインを表に整理すると、次のようになります。

パターンサインの例
お金のハマり方高額セミナーへの参加を強く勧める、断ると「本気じゃない」と責められる
人間関係のハマり方家族や友人の忠告を「ネガティブだから」と一括りにして距離を取らせる
思考のハマり方特定の教えやリーダーの言うことが絶対になり、疑問を持つことが許されない
行動のハマり方現実的な生活よりも、セミナーや集まりへの参加が優先される

「今のあなたはまだまだ低レベルだから、この高額コースを受けないと一生変われない」

例えばこうしたメッセージが繰り返される場は、かなり危険度が高いと言えます。

本来の自己啓発は、あなたの中にすでにある良さや可能性を引き出す方向であるべきです。

ですので、ダメな自分を前提に高額商品を売り込むものではありません。

少しでも違和感や不安を感じたら、一度距離を置いて情報を整理してみることが大切です。

自己啓発本が「意味ない・気持ち悪い」と感じるとき

自己啓発本は意味ない、読んでいる人が気持ち悪いと感じる声も少なくありません。

これは本そのものの質の問題もありますが、多くの場合は期待の持ち方と読み方によっても印象が変わります。

あなたの抱えているすべての問題が、一冊の本で解決するわけではないという前提をまずは持ちましょう。

読めば人生が劇的に変わるという期待を抱きすぎると、結局何も変わらなかったとがっかりしやすくなります。

また自己啓発本の中には、過度にポジティブな言葉だけを並べたりするものも多いです。

「努力すれば必ず報われる」といった単純なメッセージを繰り返すものもあります。

これらは人によっては現実を無視している、薄っぺらく感じると抵抗を覚えることがあります。

こうした違和感を持つこと自体は自然なことであり、合わないものは無理に受け入れなくていいと考えて大丈夫です。

自己啓発本との付き合い方を整理すると次のようになります。

状態ありがちな読み方見直しポイント
意味ないと感じる一冊で人生全部を変えようとする一つだけ実践するポイントを探す
気持ち悪いと感じる自分の感覚より本の言葉を優先する違和感を覚える部分は採用しない
変化が続かない読んで満足して終わる読んだ後1つだけ行動を決める

例えば一冊読み終えたら「この本から一つだけ明日からやることを選ぶ」と決めてみましょう。

これだけでも、意味なかったという感覚はかなり減ります。

またこの本は今の自分とは相性が悪かったと判断して、別の本やジャンルに移るのも立派な選択です。

自己啓発本は自分の頭を整理する材料であり、自分の価値を決める裁判官ではありません。

合うものだけを少しずつ取り入れるくらいがちょうど良い距離感です。

自己啓発で心とお金を守るためのチェックリスト

自己啓発のデメリットを最小限に抑えるには、始める前と途中で定期的に立ち止まって現状を確認することが大切です。

そのために役立つのが、心とお金を守るためのチェックリストです。

あらかじめ超えたら危ないラインを決めておけば、感情に流されすぎずに冷静な判断をしやすくなります。

チェックリストではお金・時間・人間関係・感情の四つを軸にしてみると、バランスよく点検できます。

どれか一つでも大きく崩れていると感じたら、自己啓発の関わり方を見直すタイミングだと考えてみてください。

チェック項目を表にまとめると次のようになります。

項目質問目安のライン
お金自己啓発関連に使うお金は、月の余裕資金の範囲か生活費を削ってまで払っていないか
時間毎週の時間の使い方は偏りすぎていないかセミナーや勉強で他の大事な予定を潰していないか
人間関係家族や友人との関係は悪化していないか忠告してくれる人を一方的に「ネガティブ」と決めつけていないか
感情学ぶことで前より楽になっているか不安や罪悪感ばかり増えていないか

例えば家計の中で自己啓発関連費用が大きくなりすぎていると気づいたとします。

そうしたら今年は本と安価な講座だけに絞る、高額セミナーは一旦すべて保留するとルールを決めることができます。

勉強した後に毎回自己嫌悪が強くなるという場合もあります。

その場合はその情報が今の自分には合っていない可能性が高いので、思い切って手放すことも検討してみてください。

デメリットを避けつつ自己啓発を味方にする3ステップ

最後に自己啓発のデメリットを避けながら、良い部分だけを自分の味方にしていくためのステップをまとめます。

大事なのは自己啓発を特別なものとして崇めないことと、生活に合う形で少しずつ取り入れることです。

自己啓発はあくまで選択肢の一つであり、合うところだけ借りるくらいの距離感がちょうど良くなります。

そこでおすすめなのが目的を一言で決める、一つだけ実践する、違和感があれば距離を取るの三ステップです。

この流れを守るだけでも、自己啓発に振り回されるリスクはかなり減ります。

3ステップの内容を表にすると次のようになります。

ステップやること具体例
1自己啓発の目的を一言にする仕事のストレスを減らしたい、人間関係を少し楽にしたい など
2一つだけ実践することを決める一日三行の日記を書く、週一回だけ振り返り時間を作る など
3違和感を感じたら距離を取るお金・時間・人間関係への影響を確認し、合わない場や情報からは離れる

例えば今は仕事のストレスを減らしたいという目的がはっきりしているとしましょう、

それならお金の成功やスピリチュアルな願望実現など、今必要ない情報は自然と選択から外れていきます。

その上で毎日寝る前に今日うまくいったことを一つだけ書く、といった小さな実践を続けてみましょう。

もし途中でなんかしんどい、家族に心配されると感じたら一度立ち止まりましょう。

そしてこの記事のチェックリストを見返してみてください。

自分のペースで調整しながら進めることで、自己啓発はデメリットよりもメリットの方が大きい心強い味方になります。

編集後記

自己啓発のデメリットでは「昔ハマりすぎて痛い目を見た」「家族に自己啓発オタクだと心配された」という話をよく聞きます。

私自身も最初はとにかく本とセミナーにお金と時間を注ぎ込みました。

いま振り返ると学んだことより、減った貯金の方が印象に残っていた時期がありました。

そのとき役に立ったのは、一年間は新しいセミナーに手を出さず本とノートだけでやってみると自分ルールを決めたことです。

これだけでも不思議と心が落ち着き、本当に必要な自己啓発と見栄や不安から選んでいたものがはっきりしました。

もし自己啓発のデメリットがきになるなら、まずは一度ペースを落としてみましょう。

そして自分にとってちょうどいい距離感を作るところから始めてみてください。

まとめ
  • 自己啓発のデメリットはやりすぎと目的のズレから生まれる
  • 自己啓発のデメリットを防ぐには危険サインとチェックリストを持つ
  • 自己啓発のデメリットを避けつつ小さく試して自分のペースで続ける