自己啓発に疲れたときの立て直し方とやめどきの見極めガイド

今回は自己啓発に疲れたときの立て直し方とやめどきの見極め方について解説します。

・動画やセミナーを追いかけたりしているうちに自己啓発に疲れた
・自己啓発の本を読んだり頑張っているはずなのに苦しい

こうした疑問や思いをお持ちの人はたくさんいます。

一方で同じように勉強していても、必要なときはペースを落としながら、自分に合う量と距離感で長く続けている人もいます。

この違いは疲れたというサインを無視せずに、情報量やお金、時間のかけ方を一度立ち止まって見直しているかどうかです。

そこで今回は自己啓発に疲れたと感じるのがどんなサインなのか、立て直しのポイントについて解説します。

この動画を見るとやめどきのチェックリスト、これからの付き合い方の整え方が分かりますので是非最後までご覧ください。

それでは早速、自己啓発に疲れたと感じるのは悪いことなのかどうかから見ていきましょう。

自己啓発に疲れたと感じるのは「悪いこと」ではなく見直しのサイン

最初に押さえておきたいのは、自己啓発に疲れたと感じること自体は悪いことではないという事実です。

むしろ見直しのタイミングを教えてくれる、大事なサインだということです。

どんなに良い本やセミナーでも、短期間に詰め込みすぎれば心も体もオーバーヒートします。

真面目な人ほどここで止まったら負けだ、もっと頑張らなきゃと自分を追い込みやすくなります。

そして疲れを無視して走り続けてしまいがちです。

ただ同じ疲れたでも、大きく分けると二種類あります。

一つは部活の練習後のような健全な疲れで、やり切った感覚や小さな達成感がどこかに残っている状態です。

もう一つはやればやるほど自分がダメに思える、何をしても報われない気がするといった自己否定の危険な疲れです。

後者の疲れが続くと、自己啓発が心の支えどころか、日常を苦しくする原因になってしまいます。

今の自分がどちらの疲れに近いのかを知るだけでも、これからの付き合い方は変わります。

やり切った疲れに近いならペース調整で済むことが多いです。

しかし自分を責める疲れに寄っているなら、一度しっかり距離を取る必要があります。

疲れたと感じた瞬間は自分を責める合図ではなく、一度止まってやり方を変えようというお知らせだと捉えましょう。

自己啓発に疲れたときに見直すべき情報・お金・時間のバランス

自己啓発に疲れたとき、多くの場合は何をやっているかよりもどれくらい抱え込んでいるかに問題があります。

具体的には情報・お金・時間の三つのバランスが崩れると、自己啓発は一気にしんどくなります。

逆に言えばこの三つを見直すことで、同じ自己啓発でも心の負担をぐっと軽くできます。

情報の面では、次に挙げる状態が続くと頭の中が常にざわざわして休まりません。

・同じテーマの本や動画を何本も追いかけている
・SNSや短いクリップ動画を一日中見ている

お金の面では、気づけば本や講座の支払いがカード明細の大半を占めている状態が続けばしんどくなります。

これだと元を取らなきゃという焦りが、自己啓発そのものを苦しいものに変えてしまいます。

時間の面では睡眠や休息を削って勉強している、家族や大事な人との時間を後回しにしているといずれ反動が来ます。

見直し方としてはまず一週間分の行動を振り返り、自己啓発に何にどれくらい時間とお金を使ったか書き出します。

これは今の自分にとって本当に必要か?同じ効果をもっと少ない量で得る方法はないか?をチェックしていきます。

例えば同じテーマの動画を毎日三本見ていたなら、一日一つに減らしましょう。

その代わりにノートに一行だけ実践のメモを書くなど、量を削って質を上げる方向にシフトしていきましょう。

自己啓発に疲れたときの立て直しステップ

自己啓発に疲れたときは、頑張る方向を変える必要があります。

ここでは、今日からできる立て直しのステップを三段階で整理します。

いきなり完璧な計画に戻すのではなく、一度軽くなる→必要なものだけ残す→小さく再開するという流れを意識しましょう。

そうすると、ムリなく立て直しやすくなります。

第一ステップは、短期間のインプット断食です。

まず1〜2週間ほど新しい本や動画、セミナーを一切増やさず今すでに持っている情報だけで過ごしてみます。

この期間はスマホのホーム画面から、自己啓発系のアプリやブックマークを一時的にフォルダに避難させます。

これによって、つい開いてしまう入口を減らしておきます。

完全に何もしないのが不安であれば一冊だけ、一人の発信だけなど信頼しているものを一つだけ残しましょう。

第二ステップは、効いている自己啓発だけを残す棚卸しです。

これまで試してきた本や講座、習慣の中で実際に行動や気持ちが楽になったもの、今も残っている習慣を書き出します。

逆に読んだだけ、高かったのに何も変わらなかったと感じるものも正直にリストアップしてみます。

この作業をすると、自分に合う自己啓発の形と合わなかった形がはっきりしてきます。

第三ステップは、最小サイズの自己啓発に再設計することです。

例えば毎晩30分の読書ではなく1日5分だけ本を読む、自己啓発ノートに一行だけ書くといったレベルまで縮小します。

その小さな行動を1〜2週間続けてみて、これなら苦しくないと感じたところから少しずつ増やしていきます。

立て直しのコツは、減らす勇気と小さく続ける工夫をセットにすることです。

自己啓発を一度やめるべきか判断するチェックリスト

ときには続け方を変えるだけでなく、一度しっかり距離を取ることが必要な場合もあります。

自己啓発は本来、自分を楽にしたり前向きにしたりするためのものです。

それが長いあいだ逆効果になっているなら、今の形の自己啓発とは一度離れた方が安全です。

ここでは、やめどきを判断するためのチェックリストをまとめます。

例えば次のような状態が複数当てはまる場合、今の自己啓発との付き合い方は無理をしている可能性が高いです。

・自己啓発の本や動画を見たあと、元気になるより落ち込むことが多い
・自己啓発のための支出が家計や貯金を圧迫していて、明細を見るのが怖い
・家族や友人との会話のほとんどが、自己啓発やセミナーの話になっている
・自己啓発に興味がない人を「やる気がない人」と勝手に決めつけてしまう
・疲れているのに「ここでやめたら成長できない」と自分を責めてしまう

こうしたサインが続いているなら、今やっている自己啓発の一部、もしくは大部分を一度やめるタイミングです。

やめると決めることは挫折ではなく、自分の心と生活を守るための調整です。

一生自己啓発をやめるのではなく、今のやり方とは距離を置いてまた必要になったら自分で選び直すと考えましょう。

これからの自己啓発との付き合い方を「習慣のサイズ」で整える

自己啓発に疲れた経験をしたあとは、どれだけ立派なことをするかよりも重要なことがあります。

それは、どれだけ自分の生活に合わせたサイズで続けられるかです。

自己啓発の内容がどれだけ素晴らしくても、日常に乗らないサイズならまた同じように疲れてしまうからです。

これからは大きな目標ではなく、無理のない習慣のサイズを基準に自己啓発を選んでいきましょう。

例えば毎日1時間の読書は続かなくても、平日は1ページ、休日は10ページ読むなら続くかもしれません。

毎朝の長い瞑想は難しくても、通勤中に3回だけ深呼吸するなら続けられるかもしれません。

自己啓発のメニューを考えるときは、これを毎日1年間続けられるか?と自分に聞いてみましょう。

それで正直に無理と感じたら、さらに半分に減らしてみてください。

また自分の中でやっていない日があってもいい自己啓発と、最低限守りたい自己啓発を分けると気持ちが楽になります。

・ノートに一行だけ書く
・寝る前に今日よかったことを一つ思い出す

このように時間がない日でもできるものを最低ラインとして設定しておきます。

そしてそれさえできていれば、自分を褒めるようにします。

こうした小さなルールが、自己啓発と自分の生活とのバランスを少しずつ整えてくれます。

編集後記

自己啓発に疲れたときって「このままやめたら何も残らないんじゃないか」と怖くなりますよね。

長年、相談を受けてきた人たちを見ていたら驚く事実を発見しました。

実は一度きっぱり休んだ人の方が、数年後に自分に合う自己啓発だけを残して伸びているケースが多いのです。

私自身も情報を追いすぎてしんどくなることはあります。

こういう時は思い切って信頼できる本を一冊だけ残す時期を作ります。

それで心が落ち着いた経験は何度もあります。

もし自己啓発に疲れたと感じているなら、一度全部手放して自分に効いている一つだけ残してみて下さい。

あるいは今後の自分のお守りとして、この二つの選択肢をノートに書き出してみてください。

そこからまた、自分に合うペースをゆっくり取り戻していけば大丈夫です。

まとめ
  • 自己啓発に疲れた感覚は見直しのサインとして扱う
  • 自己啓発に疲れたときは情報・お金・時間を一度リセットする
  • 自己啓発に疲れた後は小さな習慣サイズで付き合い方を整える