自己啓発の読書初心者が挫折しないための最初の3ステップ

今回は自己啓発の読書初心者に向けて、挫折しない読み方のコツについて解説します。

・自己啓発の読書初心者が選ぶ基準はある?
・自己啓発の読書初心者から抜け出せない

こうした疑問や思いをお持ちの人はたくさんいます。

数は多くなくても少しずつ自己啓発の本を読み、日常の行動を変えて成果につなげている人がいます。

一方で、自己啓発の本を読んで人生を変えたいと思っているのに何も変わらずガッカリする人も多いです。

そこで今回は、自己啓発の読書初心者が知っておくとラクになるつまずきポイントについて解説します。

この動画を見ると「どんな順番で読み始めるか」と「読み方のルール」が分かりますので是非最後までご覧ください。

それでは早速、自己啓発の読書で初心者が躓きやすい理由から見ていきましょう。

自己啓発の読書で初心者がつまずきやすい理由

自己啓発の読書で初心者がつまずきやすい一番の理由は、いきなり難しい本や有名な名著から入ってしまうことです。

周りの評判やランキングを見て分厚い本を選ぶと、良い本を読んでいるという満足感は得られます。

しかしほとんどの人が途中で意味が分からなくなり、読むこと自体が苦痛になってしまっています。

その結果、自分には読書が向いていないと早々にあきらめてしまいがちです。

このズレの原因は世の中で評価されている本と、今の自分に合う一冊は別物という前提を知らないまま選書するからです。

自己啓発の名著は、確かに素晴らしい内容が詰まっています。

ですがこれらは前提となる知識や経験がある人向けに書かれていることも多く、読書初心者にはハードルが高いです。

また一冊の中に多くのノウハウが詰め込まれているため、全部理解してやらなければとプレッシャーになりやすいのも特徴です。

具体的には次のような状態になっている人が多いでしょう。

読むページ数を目標にしてしまい、内容が頭に入らないままページだけ進めている人。

途中で分からなくなっても、最初から全部理解しなければと思い込んでしまい、読み進めるのをやめてしまう人。

「この本で人生を変えなければ」と期待しすぎて、読み終わったあとにガッカリしてしまう人。

こうしたつまずきは読書そのものが悪いのではなく、入り口の選び方と読み方が今の自分に合っていないだけです。

だからこそ自己啓発の読書初心者ほど、背伸びをしない一冊を選び反復して理解する読み方を実践することが大切です。

次の章から、そのための具体的なステップを紹介していきます。

ステップ1:目的を一言で決めてから自己啓発本を選ぶ

最初のステップは何となく評判が良さそうではなく、目的を一言で先に決めてから自己啓発本を選ぶことです。

自己啓発の本は仕事、お金、人間関係、メンタル、習慣などテーマがとても広く分かれています。

ここを曖昧なまま選ぶと、読みながら「今の自分の悩みとズレている」と感じて集中できなくなります。

すると最後まで読み切る前に本を閉じたくなってしまいます。

なぜ目的を決めることが大事かというと、人は自分に関係があると感じる情報でないと読むエネルギーが続かないからです。

特に自己啓発の読書初心者は、読書そのものに慣れていないケースも多いです。

すると「これはまさに今の自分のための本だ」と思えないと、途中で心が折れてしまいやすくなります。

「今は仕事の不安をどうにかしたい」
「まずは自分を責めるクセを減らしたい」

このように目的が絞れていれば、多少難しい部分があっても「これは必要な情報だ」と思って読み進めやすくなります。

目的を一言で決めるときは、次のような書き方をおすすめします。

・仕事で自信をつけたい
・人間関係のストレスを減らしたい
・落ち込みやすい性格を少し楽にしたい
・お金の不安を減らしたい

紙に一言書いてからこの目的に近そうな本を選ぶだけでも、ミスマッチはかなり減ります。

本の紹介文を読むときも「この本は今の目的に合うか?」という目で見れば、タイトルの勢いに流されなくなります。

こうしてまず目的、それから本という順番を徹底することが、自己啓発の読書初心者にとって最初の一歩になります。

ステップ2:「全部理解しない」一冊一行ルール

二つ目のステップは、一回で全部理解しようとしない読み方に変えることです。

自己啓発の読書初心者ほど、本は最初から最後まで丁寧に読み、すべてを理解しなければならないと思い込みがちです。

しかし自己啓発の本は専門書ではないので、一語一句を完璧に理解しなくてもかまいません。

むしろ一冊から一つだけ自分の行動を変えるヒントを見つける、という読み方に変えたほうがずっと楽に成果を出せます。

なぜ一冊一行ルールが有効かというと、覚えるべきことが多すぎると人は何も行動に移せなくなるからです。

読んでいる途中では「この考え方も良さそうだし、あのワークもやってみたい」と思います。

ですがいざ日常に戻ると、どこから手をつければいいか分からなくなります。

そこで「この本からは一つだけ実践することを決める」とルール化してしまうのです。

具体的なやり方はシンプルです。読みながら「これは良さそう」と思った部分に線や付箋をつけておきます。

読み終わったら、その中から「今の自分に一番しっくりくる一つ」を選んでノートに一行で書き出します。

・毎日寝る前に今日できたことを一つ書く
・会議で一度は自分の意見を言う
・週に一度だけ、自分のための時間を30分確保する

こうして一冊=一つの行動に絞ることで、読書初心者でも無理なく日常に落とし込むことができます。

この一冊一行ルールに慣れてくると、本を読むときの視点も変わります。

「全部理解しなきゃ」から「この中から一つだけ選べばいい」と思えるので、緊張せずに読み進められるようになります。

これが自己啓発の読書初心者が挫折しないための読み方の土台になります。

ステップ3:自己啓発本を生活に落とし込む仕組み

三つ目のステップは、読んだ内容を忘れないための仕組みを作ることです。

良い自己啓発本を読んでも、その場で感動して翌週には内容を思い出せない状態では、読書の効果はほとんど残りません。

読書初心者ほど読んだ直後のモチベーションに頼りがちですが、本当に大切なのは読み終わったあとに何をするかです。

なぜ仕組みが必要かというと、人の記憶は放っておくと自然に薄れていくからです。

特に忙しい日常の中では仕事や家事、スマホからの情報で頭がいっぱいになります。

すると数日前に読んだ自己啓発の内容はすぐに埋もれてしまいます。

そこで思い出す・実行する・振り返る」を自動的に回せる、小さな仕組みを用意しておくと安心です。

例えば次のような仕組みを用意しておくと、自己啓発の読書初心者でも続けやすくなります。

・ノートの1ページ目にこの本から実践する一行を書いておく
・スマホのカレンダーに1週間後と1か月後に「本の一行を見直す」と予定を入れておく
・トイレやデスクの前など毎日目に入る場所に一行メモを貼っておく

こうした工夫をしておけば、やる気があるときだけ頑張るのではなく、普段の生活の中で自然と思い出す状態に近づきます。

読書初心者が大事にしたいのは完璧な記録やまとめノートを作ることではなく、小さな行動を忘れないようにすることです。

一冊ずつこの仕組みを通して実践していけば、自己啓発の本は少しずつ強力な味方になっていきます。

読書初心者が避けた方がいい自己啓発本

最後に自己啓発の読書初心者が、最初の数冊の内は避けた方がいい本のパターンを整理しておきます。

最初に手にする本の印象は、その後の読書習慣に大きな影響を与えます。

いきなり難しすぎる本や極端な内容の本を選んでしまうと、「自己啓発は難しい」「怖い世界だ」と感じてしまいます。

最初の一回の印象で、その後のチャンスを自分から閉ざしてしまうことになりかねません。

なぜ避けるべき本を知っておいた方がいいかというと、早合点してしまうリスクを減らせるからです。

「手に取った一冊がたまたま相性の悪い本だっただけなのに、自分には合わない」と判断するのはもったいないです。

本が悪いわけでも読書初心者の能力が低いわけでもなく、単に今の自分にはまだ早い一冊だったということはよくあります。

あらかじめ注意したいパターンを知っていれば、これは今回は見送ろうと判断しやすくなります。

読書初心者が最初は避けた方がいい自己啓発本の例を、表にまとめると次のようになります。

種類読書初心者に向かない理由
専門用語が多く分厚い本前提知識が必要で理解できない部分が多く挫折しやすい
「これだけで一気に人生が変わる」と謳う本期待が高まりすぎて現実とのギャップで落ち込みやすい
不安を煽る表現が多い本読むほど自己否定が強くなり心が疲れてしまう
極端な成功談だけが並ぶ本比較してしまい「自分には無理だ」と感じやすい

もちろん読書に慣れてきたら、難しい名著や専門的な内容にもチャレンジしていけば良いです。

ただ自己啓発の読書初心者なら、読みやすさ・安心感・実行しやすさを優先して本を選んだ方が、長期的に見て得です。

最初の数冊は、自分に優しい入門書を選ぶくらいでちょうどいいのです。

編集後記

自己啓発の読書初心者から「たくさん本を買っても、最後まで読めない自分が嫌です」という相談をよく受けます。

私自身も最初から分厚い名著に挑戦しては途中で挫折し、読書に向いていないのかもと落ち込んだ時期がありました。

流れが変わったのは「今の自分に合う薄めの一冊を選ぶ」「一冊につき一つだけ行動を決める」とルールを変えたときです。

それ以降は読了数が増えるよりも、生活の中に小さな変化が増えたことのほうが嬉しく感じられるようになりました。

もし今、自己啓発の本選びや読み方に疲れているなら、自分を責めるのはやめましょう。

それよりも入り口をやさしくするという発想で、本と向き合い直してみてください。

まとめ
  • 自己啓発の読書初心者は目的から本を選ぶ
  • 自己啓発の読書初心者は一冊一行ルールで読む
  • 自己啓発の読書初心者は優しい入門書から始める