自己啓発がくだらないと感じる理由と安全な付き合い方のコツ

今回は自己啓発がくだらないと感じる理由と安全な付き合い方について解説します。

・自己啓発はきれいごとばかりでくだらない
・自己啓発を学んでもどうせ現実では役に立たない

こうした疑問や思いをお持ちの人はたくさんいます。

一方で自己啓発とうまく距離を取りながら、必要な部分だけを取り入れて仕事や人間関係を整えている人もいます。

この違いは自己啓発の良し悪しだけでなく、くだらないと感じるポイントの整理と危険を避ける目線の有無です。

そこで今回は自己啓発がくだらないと感じる主な理由と、本当に気をつけた方がいいパターンについて解説します。

この動画を見ると使い方次第で役に立つ部分の切り分け方、安全に付き合うコツが分かりますので是非最後までご覧ください。

それでは早速、自己啓発がくだらないと感じてしまう代表的な理由から見ていきましょう。

自己啓発がくだらないと感じる代表的な理由

自己啓発がくだらないと感じるとき、多くの場合は次に挙げる三つの違和感がきっかけになっています。

1,中身が薄い
2,実逃避に見える
3,お金ばかり要求される

つまり自己啓発が嫌いというより、次の事に対して「それはさすがにくだらないのでは」とように感じているのです。

・聞こえのいい言葉ばかり
・現実の苦労を無視しているように見える態度

まずは自分がどのポイントでくだらないと感じているのかを整理することが、今後の付き合い方を決める土台になります。

整理が重要な理由は、自己啓発=全部くだらないとまとめてしまうと、役立つ情報や考え方まで手放してしまうからです。

たとえば、気合いで何とかなるとだけ言い続ける自己啓発はたしかに現実的ではありません。

ですが、疲れたときは少し休んでもいいというメッセージは、多くの人にとって必要な言葉です。

どこまでが現実逃避で、どこからが実用的なアドバイスなのかを切り分ける視点を持ちましょう。

そのためにも、自分はどのタイプの自己啓発をくだらないと感じているのかを知ることは重要です。

自己啓発がくだらないと感じる代表的な理由と、その背景を表にまとめると次のようになります。

くだらないと感じる理由そう感じる背景
内容が抽象的で具体例が少ない何をすればいいか分からず、きれいごとに聞こえる
努力が足りないとだけ言われる個人の頑張りに責任を押しつけられているように感じる
現実の条件やお金の問題が無視されている自分の状況を理解してもらえていないと感じてしまう
高額のセミナーや講座にすぐ誘導される本人の成長よりビジネス優先に見えて信用できない

こうして理由を眺めてみると、全部ダメなのではなく、こういうタイプが苦手なんだなと自分の感覚が少し整理されます。

するとくだらないと感じる一方で、ここは参考になるかもしれないという部分も見つけやすくなります。

その結果、極端に否定する必要もなくなるように変わることも、自己啓発なのです。

本当にくだらない自己啓発と距離を置いた方がいいパターン

すべての自己啓発がくだらないわけではありませんが、中にはこれは距離を置いた方がいいと言えるパターンもあります。

特に注意したいのは、次に挙げる三つの特徴を持つ自己啓発です。

1,現実の問題を軽く扱う
2,不安を煽って高額な商品につなげる
3,疑問を持つことを禁止する

これらは単に役に立たないだけでなく、時間やお金、人間関係までを削ってしまう危険があります。

このパターンが危険な理由は、受け取る側が真面目なほど自分が悪い、もっと頑張らなければと自分を責めてしまうからです。

本来の自己啓発は、自分や周りを少し楽にするための考え方や行動のヒントであるはずです。

それが苦しくてもやめられない、やめたら負けと感じてしまうとしたら、それはもう健全な自己啓発とは言えません。

どれだけ立派な言葉が並んでいても、現実の生活や心がすり減っていくものはくだらないを通り越して危険です。

本当に距離を置いた方がいい自己啓発の特徴を、チェックしやすい形でまとめます。

チェックポイント要注意度合いの目安
その考え方がすべて正しいと断言している他の価値観を認めず、視野が狭くなりやすい
現実的な問題(お金・病気・環境)を軽く扱う助けが必要な状況でも、自己責任にされてしまう
反対意見はネガティブと聞く耳を持たない疑問や不安を相談しにくく、思考停止を招きやすい
高額な商品や講座への参加を強く迫ってくる成長よりも売上が優先されている可能性が高い

これらの特徴に当てはまる場合、その自己啓発はくだらないどころか、あなたの生活や心を圧迫する危険があります。

そのときは、自分が弱いからだと責める考え方を一度やめましょう。

そもそもこの仕組み側に問題があるかもしれない、と一歩引いて見る視点を持つことが大切です。

そして信頼できる家族や友人、必要であれば専門家に相談して自分一人で抱え込まないようにしてください。

くだらないと感じつつも自己啓発から拾えるもの

自己啓発がくだらないと感じても、その中にもこれは役に立つかもしれないという考え方や工夫が紛れていることがあります。

大事なのは全部を受け入れるか全部を拒否するかではなく、自分にとって使える部分だけを拾うというスタンスです。

例えば自己啓発を一種の情報のバイキングと捉えてみてください。

合わないものは取らず、必要な一皿だけもらう感覚で付き合うと極端に振り回されにくくなります。

このスタンスが有効な理由は、自己啓発には広く当てはまる部分と少数にしか合わない部分が混ざっているからです。

たとえば夜更かしを減らすと翌日の集中力が上がる、といったアドバイスは多くの人にとって意味があります。

ですが毎朝4時に起きて勉強しなければ成功しないというメッセージは、生活リズムや体質によってはむしろ逆効果です。

自分の生活や体調、性格と照らし合わせてこれは現実的に試せそうか、続けられるかという視点で選びましょう。

そうすれば、自己啓発の中から本当に必要な部分だけを取り出せるようになります。

具体的にくだらないと感じる自己啓発からも拾えるものを見極めるコツは、次のようなイメージです。

・言葉ではなく行動案を一つだけ探す
 - 名言ではなく、失敗したら〇分落ち込んで次にやることを紙に書く、など具体的な手順を拾う

・今の自分の状況で無理なくできるかでふるいにかける
 - 仕事・家庭・体調を考えて、それでもできそうなことだけを候補に残す

・自分の価値観と合うかどうかを最後に確認する
 - お金や人間関係を犠牲にしない範囲か、大切にしたいものと矛盾しないかをチェックする

このように選んでいけば、くだらないなと感じる自己啓発でも、ここだけは取り入れようと思えるポイントが見つかります。

全部を信じない自由と少しだけ参考にする柔軟さを両方持つことが、自己啓発と安全に付き合うコツです。

自己啓発がくだらないと感じる自分を責めない

最後に自己啓発がくだらないと感じる自分を、必要以上に責めないための視点について触れておきます。

自己啓発を肯定的に捉える人には、そう思う人は意識が低い、本気で生きていないといった言い方をする人もいます。

しかし違和感を覚える感性自体は、本来とても大切なものです。

・なんとなく胡散臭い
・現実から目をそらしているように見える

このように感じるのは、自分や周りを守るための健全な警戒心が働いているとも言えます。

責め過ぎないようにする理由は、否定し続けると自分は間違っている、成長する資格がないと自己否定に結びつくからです。

自己啓発の中には疑うな、信じ切れといったメッセージもあります。

ですが疑う力や距離を取る力は、むしろ心の安全装置として必要なものです。

本当に信頼できる考え方や人は疑問を持ってもいい、合わない部分は切り離していいと言ってくれるはずです。

自分を守りながら自己啓発と付き合うための視点として、次のようなポイントを持っておくと役立ちます。

・全部信じないといけない自己啓発は疑っていい
・疑問を持ってもいいと言ってくれる考え方だけを少しずつ試していく
・くだらないと感じたときは、何が引っかかったのかを言葉にしてみる

こうした視点を持っていれば、自己啓発がくだらないと感じる自分を過度に責める必要はありません。

その感覚を大事にしながら自分にとってちょうどいい距離感とペースで、役に立ちそうな部分だけを拾っていけば十分です。

自己啓発に限らずどんな情報とも適度な距離で付き合う力こそが、これから長く生きていくための武器になります。

編集後記

自己啓発がくだらないと感じる気持ちは、とても自然なものです。

頑張って生きているときほど「そんな簡単にうまくいかないよ」と言いたくなる瞬間もありますよね。

一方で少しだけ気持ちが軽くなったり、この一言に救われたと感じる本があるのもまた事実です。

どちらか一方だけが正しいわけではなく、状況や心の状態によって同じ本でも感じ方が変わるのが普通なのです。

全部を否定するでも信じるでもなく、自分なりの距離感で付き合えばいっかと肩の力が抜けたなら、それが一番の成果です。

まとめ
  • 自己啓発がくだらないと感じる理由を分解すると自分の違和感が整理できる
  • 本当に危険な自己啓発と距離を取りつつ使える部分だけを拾う視点が大切
  • 自己啓発がくだらないと感じる自分を責めず健全な警戒心として扱うことで安全に付き合える