【ナポレオンヒルの成功哲学】気転に関する25のNG要素とボイスコントロール
ナポレオン・ヒルの成功哲学にある、気転を活用すると優秀な人材を獲得できることはご存知ですか?
なぜなら、気転を身につけ、気転を求めることが高い社会的知能を求めることにつながるからです。
・パーソナリティって成功にそこまで重要?
・人間性って言うけど、具体的に何を指すの?
こうした疑問をお持ちの人に、成功哲学を通じて気転を身につける重要性について解説していきます。
今回の記事では、このような内容について触れていきます。
気転とは
やってはいけない25の要素
気転と社会的知能の関係
ボイスコントロールとは
人の上に立つことと声の関係
声で改善した顧客の実話
それでは早速、ナポレオン・ヒルの見解からパーソナリティを学んでいきましょう。
1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。
ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。
以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。
- ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
- ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
- マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
- ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
- ブライアン・トレーシー(営業の神様)
- デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
- ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)
現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。
パーソナリティの要素:気転
気転はマナーと非常に深い関係があり、人間関係を円満に保つために必要な資質です。
気転とは、適当な時に的確な発言や行動を行うことです。
よく「気転が利く」と言いますが、その気転のことです。
常に良識に則り気配りをし、礼儀正しく振舞うことは、気転が働く場を提供します。
気転を働かせて、手抜かりや失敗をなくそうとすることは、大変重要なことです。
そうした姿勢において毎日の生活の中で、私たちが犯してはいけないことを挙げていきます。
1,声の調子を無視すること
話し手の声の調子を十分に観察すれば、話し手の心理を理解できます。
声だけではなく、話し手の態度を読み取れば、この理解は一層深まります。
無愛想な話し方をするときは、誰だって機嫌が悪いのです。
2,他人の会話を遮ること
これは大変無礼な振る舞いで、相手を不愉快にさせます。
こういう行為によって、相手を説得するために、何倍もの時間が掛かることになります。
3,沈黙が必要なときに話をすること
沈黙しているときではなく「沈黙が必要なときに」です。
4,「私は」という言葉を使い過ぎること
逆説なようですが、聞き上手になることが相手を引き込むコツなのです。
5,自分を良く見せようとしたり、相手を侮辱するために失礼な質問をすること。
周囲に明らかになるのは、あなたの見栄とコンプレックスだけですのでやめましょう。
6,公の場で、プライベートな話題を持ち出すこと
公私混合とは、正にこのことです。
7,招待されていないところへ出掛けること
何事も積極性が必要ですが、マナーが伴わなければなりません。
8,自慢話
自画自賛は、劣等感の表われです。才能や長所は、黙っていても分かるものです。
9,マナーをうわべだけ真似ること
背伸びをしても中身がなければ、人はすぐそれを見破るものです。
10,突然の訪問
相手のオフィスや、家を訪れるときには事前に通知をしたり、許可を求めるのが当然です。
11,長電話
不必要な会話で、電話を長引かせることは慎みましょう。
12,自分だけが知っている話題や、得意の分野の事について、頼まれもしないのに話すこと
コミュニケーションコストが掛かることは、万人共通で避けられる原因となります。
13,論争を好み、勝負の決着をつけたがること
老練な弁護士は、判決よりも和解を好むものです。
14,横柄な態度で、他人の依頼を断ること
馬鹿丁寧に断るのも、横柄な態度と同じことで慇懃無礼というものです。
15,相手を見下すこと
自分自身を卑しめる最も効果的方法は、傲慢不遜の態度を取ることです。
16,第三者のいる前で部下を叱りつけたり、同僚を批判すること
相手は恥をかかされたと考え、批判を受け入れることなく、怨みが残るだけです。
17,頼み事を断られたときに、逆恨みをすること
相手にはそれなりの事情があるのかもしれません。あるいは、頼む相手を間違えたのかもしれません。
18,交友関係や友人を利用し、筋違いの頼み事をすること。
人の褌で相撲を取ることは、周囲の反感を買うだけになります。
19,卑俗で乱暴な言葉遣い
自分の評価を下げたい場合以外には、使用することは控えましょう。
20,不快感や嫌悪感をあたりかまわず吐露すること
周囲のことを考える習慣を身につけましょう。
21,愚痴をこぼしたり、自分の不幸を話すこと
もし、どうしてもそうしたいのなら、それを聴いてくれる専門家のところへ行くべきです。
医師、弁護士、牧師、僧侶、カウンセラー、警察など、彼等はそれなりに対処してくれるでしょう。
22,政治や信仰などについて批判すること
相手は、どのような考えの持ち主か分かりません。
このような人によって立場の違うことに対して迂闊に批判すると、思わぬ反発を受けることでしょう。
23,馴れ馴れしいこと
まさに「親しき仲にも礼儀あり」です。
24,他人の中傷や悪口に夢中になること
これは、何も生み出すことなく、自分を低く留める格好のテクニックです。
25,他人の業績を過小評価すること
他人を認めることのできない人は、現在の自分を認めることができません。
これら25までのリストに従って、日頃の行動をチェックしてみましょう。
ここまでで学ぶこと
「気転が利く」と「機転が利く」は同音異義語ですが、積極と楽観のように意味が異なるのはご存知ですか?
「機転が利く」は、事前でも事後でも良いので、人が思いつかない対応を迅速に取れることです。
一方で「気転が利く」は、人に思いやりのある対応をすることで、その場を作ることです。
ナポレオン・ヒルの成功哲学におけるパーソナリティでは、後者を磨き上げることを意味しています。
ちなみに「機転」に関しては、具体的には別のセッションの「的確な思考の力」で解説しています。
この気転について学ぶことは、自身が反面教師にすることで、人間性を磨く以外にも用途があります。
なぜなら、協力者やパートナーを探している時に、気転を基準にすると有能な人を見つけられるからです。
実際に、心理学の実験で社会的知能と気転の関係を調査した実験があります。
それは、電車の中で様々なトラブルシーンを作り出すことで、反応を観察するというものです。
トラブルシーンはホームに忘れ物をしたり、体調不良だったりと、よくありそうなものを演出しました。
トラブルに対する反応は、一部の人は親切で迅速に対応するのに対して、他の大勢は見ぬフリをしました。
そして、この対応した人たちを調べると、高い社会的知能を持ち、感情に敏感であることが分かりました。
また、対応した人たちの特徴として、普段から他人に対して親切である傾向が見られたのです。
いかがでしょうか。見知らぬ人へ親切に対応し、相手の感情に敏感で、普段から親切である人。
このような人が、周囲の人から認められないわけがありませんから、絶対に組むべき相手なのです。
そして、自分も同様のパーソナリティを持てば、周囲からも同じように探されるということです。
こう考えると、パーソナリティも立派な成功のために必要な要素ですよね。
もし、あなたが優秀な人材を求めているなら、気転が利く人を探してみましょう。
また、声を掛けて貰える機会を作りたい人も、気転を身につけるように励みましょう。
それでは続いて、次のパーソナリティである声について、ナポレオン・ヒルの見解を見ていきましょう。
パーソナリティの要素:ボイスコントロール
人間のパーソナリティを、最もよく表しているものは言葉です。
そしてその言葉以上に、気分や心理状態を表しているのが声です。
ですから、優れた人間性の持ち主となるためには、まずは声の調子を整えましょう。
そのためには、聞き手の耳に心地良く、はっきりと意味が伝わる話し方を工夫する必要があります。
これは何でもないようで、実は大変重要なことなのです。
怒りのこもった声や、悪感情に満ちた声が、話を台無しにしてしまうことはよくあります。
なぜなら、相手の耳に入る不快な声は、何ももたらしはしないからです。
声や言葉は、人間の心と同様にコントロールされて初めて、本来の価値を発揮するものです。
コントロールされていない声の調子は、さまざまな意味や感情が入り乱れ、意思の疎通を妨げます。
ですから、ボイス・コントロールを軽視すべきではありません。
発生された言葉は、その言葉以上の意味を伝えることもあれば、それ以下の場合もあります。
これは、声の調子が話し手の考えや主張したいことだけでなく、それに伴う感情も一緒に伝えるからです。
優れたパーソナリティを持つ人は、自分の声をあたかも楽器のように上手にコントロールできます。
このような人は、楽器のキーに軽く触れるようにして、あらゆる感情やニュアンスを伝えられます。
こうした技術を身につけるには、やはりトレーニングが必要です。
例えば、声色だけで涙を誘うことのできる俳優がいます。
その声色の微妙な調子が、人々の心の琴線に触れ、感情を動かしてしまうのです。
俳優の声の使い方は、あなたにとって大変有益なテキストになります。
「大声で話すほど、言葉は聞こえなくなってしまう」 という諺があります。これは真実です。
言葉で意味や考えを伝えるときは、穏やかな調子で的確に話すことが大切です。
ここまでで学ぶこと
ボイスコントロールは、組織を率いる経営者や、リーダーに必須の脳力であることはご存知ですか?
なぜなら、声のトーンや速度というものは、相手に与える印象を大きく左右するものだからです。
例えば、高いトーンで速く、低音量で話すと相手のモチベーションを高める効果があります。
また、低いトーンで遅く、高音量で話すと指示を明確に理解し、安心感を与えてパフォーマンスを高めます。
このように、ちょっとしたボイスコントロールを行うだけでも、相手に与える印象は変わるものです。
実際に、私たちも相手の声によって、初対面の人であってもその人の感情を読み取れますよね。
そして、自分が不快感を持って対応すれば、相手にもそれが伝わり、すぐに不快にさせることができます。
ですから、私たちも日頃からボイスコントロールに励むようにしましょう。
もし、あなたの周囲がいつも不機嫌なのだとしたら、それはあなたの声に問題があるのかもしれません。
これは、声質の問題ではなく「声に乗せているもの」に問題があるのです。
声にまつわるクライアントの実話
実際に、私のクライアントでも声を管理することで、仕事を軌道に乗せたエピソードがあります。
この税理士は、仕事には困らない程度の契約があったものの、次のステップに悩んでいました。
それは、既存顧客からの紹介を貰うというステップです。
あれこれやってもなかなか上手くいかない、という状況で私たちと繋がりました。
まずは、仕事の流れや対応状況を見せてもらうために、事務所へお邪魔しました。
すると、全員が顧客との電話対応のときに、デスクに座りながら対応していたのです。
そこで、通話時には必ずデスクから立ち、普段の目線より上を向いて話してもらうようにしました。
これだけで、今まで半年間で得た紹介件数が二件だったのが、半年間で七件まで増加しました。
これは、本人達の心構えを変えたというのもありますが、ほんの些細なことでも結果は変わります。
実際に人間は下を向いて話せば、喉や口腔が狭くなり、声がこもりがちになります。
つまり、声帯が圧迫されるため響きも減少し、ハッキリしない声になるのです。
デスクに座っていれば、自然と背筋も丸まりがちですから、尚更ハッキリしなくなります。
逆に、上を向いて話すことは、喉や口腔が開き、声が明るくクリアに聞こえるようになります。
そして、呼吸も深くなりやすいので、声の力強さやボリュームも増します。
これらによって、電話口の相手にも、声が自信に満ちて力強く聞こえるのです。
この結果が、半年間の紹介件数を250%増にすることができたのです。
パーソナリティの部分は、本当に些細なことの変更の積み重ねになります。
しかし、その積み重ねが自分でも思いもしないような結果を導くことがあります。
ナポレオン・ヒルの成功哲学でも軽視されがちな部分ですが、しっかり取り組めばきちんと成果に繋がります。
周囲に好まれるパーソナリティを身につけ、願望を達成できるように成長していきましょう。
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