マーフィーの法則があるあると共感される理由を心と脳の科学から解説

マーフィーの法則のエピソードが、多くの人たちから「あるある」と支持と共感を得るのには、理由があります。

・マーフィーの法則のあるあるはなぜ人気?
・マーフィーの法則のあるあるから得られる教訓は?

こうした疑問をお持ちの人に、マーフィーの法則があるあると支持される理由と、学問の観点から紐解き解説していきます。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

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この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。

ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。

以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)

現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。

マーフィーの法則があるあると支持される理由

パロディのマーフィーの法則が、世間で多くの人から「あるある」と支持される理由は、エピソードに対する共感度の高さにあります。

なぜなら、そのエピソードに共感するには、自分がその体験を一度はしていないと、反応できないからです。

例えば、マーフィーの法則のあるあるネタで、代表作として「洗車すると雨が降る」があります。

しかし、もしあなたが車を所持してなければ、共感を生むことはなく「そうなんだ」で終わりますよね。

マーフィーの法則が、あるあるネタで共感される事実は、身近なものなら芸人さんのコントと同じです。

芸人さんのコントに思わず笑ってしまうのは、共感や意外性による効果が大きいとされています。

つまり、パロディのマーフィーの法則における心の働きは「自分が信じたいもの」に共感しているということです。

この部分は、最後の内容に紐づいてくるので覚えておいて下さい。

それでは続いて、マーフィーの法則があるあるな原因について、社会心理学の面から解説していきます。

マーフィーの法則のあるあるを社会心理学から解く

マーフィーの法則のあるあるネタが、広く共感を呼ぶ理由は、社会心理学の視点からも興味深い概念に紐づいています。

次に挙げる概念から、人々がどのようにして共通の経験を共有し、共感を感じるかを理解することができます。

1, 社会的証明によるもの

社会的証明の理論によれば、人は他人の行動や意見を参考にして、自分の行動や意見を決定するとされています。

つまり、マーフィーの法則をあるあると共感できるのは、他人が似た経験をしていることを知ることにあります。

なぜなら、自分の経験が特別なものではなく、普遍的なものであると感じるからです。

普遍的とは、あらゆる時代や場所において、共通して認められる性質や価値のことを指します。

例えば「雨の日に限って傘を忘れる」というあるあるネタに共感するのは、他の人も体験済みなのを知っているからです。

2, 集団同一性の働き

社会心理学では、アイデンティティーの概念を生み出した、エリクソンの集団同一性の理論があります。

人は自分が属する集団と、その価値観や経験を共有することで、自分のアイデンティティを形成します。

マーフィーの法則のあるあるネタは、共通の経験や価値観を持つ人々の、集団の一部としての一体感を強めます。

例えば同僚が「プリンターが壊れるのは、大体重要な会議前」といったネタで共感するのは、その経験を共有しているからです。

3, 情動的共感によるもの

マーフィーの法則のあるあるネタは、情動的共感を引き起こす力があります。

これは、他人の感情や経験に対して共感を感じる能力です。

マーフィーの法則のあるあるネタが、笑いや安心感を呼ぶのは、他人の経験や感情を自分も同様に感じるからです。

例えば「プレゼン直前にPCがフリーズする」などのあるあるは、過去に同じストレスや焦りの経験がある人は、強い共感を呼び起こします。

4, 共有現実が引き起こす

社会心理学の視点では、共有現実の概念も、マーフィーの法則のあるあるの原理を知るのに重要です。

これは、人々が共通の理解や認識を持つことで、そこに在る現実を共有するというものです。

マーフィーの法則のあるあるネタは、この共有現実を形成する役割を果たします。

つまり、同じような経験を共有することで、人々は自分たちが同じ現実を生きていると感じて一体感を深めます。

例えば「週末に限って天気が悪くなる」というあるあるは、同じ地域に住む人々が、共通の気象条件を経験することで、現実を共有する一助となります。

マーフィーの法則にあるあると共感できるのは、社会的証明、集団同一性、情動的共鳴、共有現実などの社会心理学の概念が働いているからです。

これらの概念を通じて、人は共通の経験を共有し、他人とのつながりを感じ、自分の経験が普遍的であると認識します。

マーフィーの法則のあるあるネタは、私たちの社会的なつながりを強化し、共感を生む重要な役割を果たしているのです。

続いて、マーフィーの法則があるあるの原因について、理学の面から一つ一つ解説していきます。

あるあるネタの心理を理学の観点から紐解く

マーフィーの法則のあるあるネタが、多くの共感を呼ぶ理由は、認知科学や神経科学などの理学の観点からも説明できます。

これらの分野は、脳の働きや認知プロセスを通じて、私たちがどのように情報を処理し、他人と共感するのかを理解する手助けをします。

1,ミラーニューロンの働き

ミラーニューロンは、他人の行動を観察するとき、自分自身がその行動を実行しているかのように反応する脳の細胞です。

これにより、他人の経験や感情を直接的に感じることができるため、共感が生まれます。

マーフィーの法則のあるあるネタに共感するのは、ミラーニューロンが活性化し、他人の経験を自分のものとして感じるからです。

例えば「電車に乗り遅れる」といったマーフィーの法則のあるあるは、ミラーニューロンの働きによって、他人の焦りやストレスを共感として感じることができます。

2, パターン認識の影響

人間の脳は、パターンを認識しやすいように進化しています。

私たちは、過去の経験から学び、似たような状況や出来事を迅速に認識し、対応する能力を持っています。

マーフィーの法則のあるあるネタは、日常生活の中で頻繁に繰り返されるパターンを反映しています。

すると、脳がそれをすぐに認識し「あるある」と感じることができるのです。

例えば「雨の日に限って傘を忘れる」というパターンは、多くの人が経験しているため、脳がそれをすぐに認識して共感を呼びます。

3,記憶の再生とエピソード記憶

エピソード記憶は、特定の出来事や経験を記憶するための脳の役割です。

マーフィーの法則のあるあるネタは、個々のエピソード記憶を引き出し、過去の経験を思い出させる役割を果たします。

これにより、人々は共通の経験を再び体験するかのように感じ、共感が生まれます。

例えば「人目を避ける時、一番会いたくない人に会う」というあるあるネタは、過去の記憶を呼び起こし、強い共感を生み出します。

マーフィーの法則にあるあると共感を呼ぶ理由は、ミラーニューロンの働きやパターン認識能力、エピソード記憶の再生から説明できます。

これらのメカニズムを通じて、私たちはマーフィーの法則に共通の経験を共有し、強い共感を感じることができます。

マーフィーの法則のあるあるネタは、私たちの脳が自然に他人とのつながりを感じ、共感を生むための要素となっているのです。

それでは最後に、これまでの内容を踏まえて、成功のマーフィーの法則の核心に触れていきます。

あるあるネタから導き出される成功のマーフィーの法則

これまでに解説した内容から、マーフィーの法則のあるあるの共感性というものは、心と脳の働きによるものという事はご理解頂けたでしょう。

ここまでを踏まえて、オリジナルである潜在意識を活用したマーフィーの法則について考えてみましょう。

冒頭にも述べたように、私達の心というものは「自分が信じたいもの」に共感を生みます。

つまり、成功のマーフィーの法則において重要なことは、まずは自分が「それ」を信じているかということです。

「それ」というのは、マーフィーの法則であったり、潜在意識であったり、無限の叡智のことです。

これを信じることにより、マーフィーの法則や、潜在意識の力というものにも共感ができるようになります。

ですので、マーフィーの法則で潜在意識の力を活用したい場合には、まずはそれを信じることから始めましょう。

そして、社会心理学の面から見る心の働きでは、他人の意見や経験から普遍的なものを探し出そうとします。

つまり、マーフィーの法則のあるあるにそれを求めるように、成功のマーフィーの法則にも普遍的なものを求めるようにしましょう。

世の中には、どのようなものであれ「肯定派」と「否定派」が存在しますが、その基準は「自分が信じたいもの」が軸になります。

実際に、パロディのマーフィーの法則は信じられるけど、オリジナルのマーフィーの法則は信じられない、というのは面白い現象ですよね。

「失敗すると考えれば、必ず失敗する」は信じられる。

でも「習慣的に考えていることは、必ず実現する」は信じられない。

このように不条理な事柄でも成り立ってしまうのが、人間の「自分が信じたいものを信じる」という力なのです。

面白いマーフィーの法則のあるある、でもシリアスなマーフィーの法則はないない、がまかり通っているのです。

このときに、普遍的なものを求めるようにすれば、社会心理学の面から見ても、マーフィーの法則の理解が進みます。

そして最後に理学の観点から見ると、脳は過去から共有を見出し、他人との接点から共感を生み出そうとします。

つまり、オリジナルのマーフィーの法則における、数多くの過去の対応エピソードには、このような共感を引き出す意味があるのです。

こうして、さまざまな観点からマーフィーの法則のあるあるについて研究してみると、理解や新たな気付きを得られます。

あなたの中に在る「自分が信じたいもの」には、どのようなものがあるか調べてみると、自分の意外な一面に気付けることでしょう。