自己啓発は気持ち悪いとか聞くけど実際どうなの?
自己啓発というフレーズを聞くと条件反射で
・自己啓発は気持ち悪い
・自己啓発本が好きな人は意識高い系
と感じてしまう人が非常に多いようです。
世間の意見として、自己啓発が気持ち悪いと思われてしまうのは理解できる部分があります。
自己啓発の危険性については以下の記事でも詳しく解説していますので、詳しく知りたい方は参考にしてみて下さい。
そこでこの記事では
・自己啓発が気持ち悪いと思われる原因
・自己啓発が気持ち悪がられる理由
これらについて、自己啓発の業界に20年従事している専門家が一つ一つ解説していきます。
自己啓発に限らず、過度なアピールをしている人は不快に感じるもの
自己啓発が気持ち悪がられる一つ目の原因は、過度なアピールをしている人が目立っているからです。
なぜなら、自己啓発が気持ち悪がられる原因というのは
・自己啓発が気持ち悪い
のではなく
・自己啓発を学んでいたり、自己啓発本を読んでいる人には気持ち悪い人が多い
というのが正しい表現になります。
しかし事実として、世界では大統領や政府レベル、日本でも大企業や有名企業などが自己啓発を学び、さらに研修やマニュアルなどでも取り入れられています。
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実際に私達リアライズでも企業へ入って新入社員研修を行っていたり、店舗などのオペレーションマニュアルの作成なども行っています。
もし、自己啓発が本当に気持ち悪いのであれば、これまでに挙げたような大企業や有名企業の社員の人なども全員が気持ち悪い人に該当することになります。
それではなぜ、世間では自己啓発が気持ち悪がられているのでしょうか?それは
・自己啓発を取り入れていることを過剰にアピールする人
・自己啓発を学び過度な使い方をしている人
・誤った自己啓発により中身が空っぽの人
このような人達が悪目立ちしているからなのです。
自己啓発の必要性を主張してくる人との付き合い方に関しては、以下の記事も参考になります。
分かりやすく例えますと「意識高い系の人」と同じと考えてもらえたら非常に分かりやすいです。
「意識が高い人」と「意識高い系の人」というのは、似て非なるものですよね。
後者は前者に比べて中身もなく空っぽで、さらには行動力も伴っていないから「高い系」と分別されて嘲笑の的にされているのです。
「意識高い系」を用いて例にするなら、ビジネスシーンで
「コンセンサス取っておいて下さい」
(分かりやすく言うと「合意を得ておいて下さい」)
と使っているなら、まだ理解できる範囲ですよね。
しかし、これが覚えたての言葉で使いたくて仕方がなく、友達とのやり取りで
「オッケー!じゃあ皆にも遊べるかコンセンサス取っておいて!」
と、このような使い方をしてしまうと過度な「意識高い系」アピールとなり、周囲も不快に感じてしまうものです。自己啓発もこれと同じで
「おぉ~!それ引き寄せじゃん!潜在意識を活用した結果だね!」
などと自己啓発に全く興味がない人や友人との会話などでも過剰に使用してしまうから、相手を不快にさせてしまうのです。
会話の相手も自己啓発の内容を共通言語として持っており、且つその内容を理解できる人とだけにとどめるようにしましょう。
続いて、自己啓発が気持ち悪がられるもう一つの理由について解説していきます。
自己啓発を勘違いしている人は自己啓発が気持ち悪いと感じる
自己啓発が気持ち悪いと思われる二つ目の理由は、自己啓発というものを勘違いしている人が多いという点です。
なぜなら「自己啓発は気持ち悪い」という意見を持っている人のほとんどは「自己啓発とは何か?」と問いかけても正しく答えることができません。つまり
・良く分からない=怪しい、気持ち悪い
このように誰もが持っている「自分がよく知らないものは全部怪しい」という、調べる以前の勝手なイメージで語っているのです。
例えばですが自己啓発を精神論、感情論、あるいは洗脳や宗教に近いものと勘違いしている場合は、本来の意味を知らないのでそう思われても仕方ありません。
悪質な自己啓発の洗脳セミナーなどについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。
ちなみにですが宗教の信仰は個人の自由ですから、その価値観をこの記事で触れることはしませんが、自己啓発と宗教は全く別のものです。
なぜなら宗教には必ず神という存在がありますが、自己啓発にはそのような「自分以外の誰かや何か」という崇拝する対象がありません。
自己啓発というものはあくまで自分を見つめ直し、自分の心構えを構築するために行うものです。
そして自己啓発は精神論や感情論のような「やればできる!」といった抽象的なものではなく、ましてやスキルやテクニックといったものでもありません。
自己啓発ってなんなの?どのようなものを自己啓発というの?自己啓発って何をするの?と疑問の方は、下記の記事が参考になります。
もし、自己啓発に触れてみた上で
・自己啓発に興味を持たれた人
・一歩踏み出して自己啓発を学んでみた人
これらの人が、なぜ自己啓発を「気持ち悪い」と感じてしまったかについて、二つのパターンに分類して解説していきます。
1,正しい自己啓発の結果、それが成果へと繋がり高揚した状態の人と接触した
自己啓発を気持ち悪いと感じた一つ目のパターンは、自己啓発が成果に繋がったことで高揚した状態の人と接触してしまったケースです。
これは自己啓発を行って、これまでの自分から変われた人からしてみると、自己啓発は自分を変えてくれたとても素晴らしい良いものです。
人生を変える素晴らしい体験をしたこの人からすると「相手も興味があるだろう」と勝手に思い込み、とても高揚した状態で相手に接触してしまいます。
しかし、自己啓発を知らない人からしてみたら当然よく分からないものですので
「私は興味が無いのに、なぜこんなにゴリ押ししてくるのか」
と、不快な思いをされても仕方がありません。
このようなケースの場合には、当人が身の回りにサポートチームや専門家を置いていないことが原因です。
要するに我流で行って、それが運良くうまくいったので興奮してしまったのです。
通常であれば、身の回りにサポートチームや専門家を置いている場合、うまく行った興奮というものはサポートしてくれた対象へ向けられるものです。
気持ち悪がられるような人というのは、身の回りにそういった対象がいないから身近な友人などに興奮を伝えてしまうのです。
2,全く別のものを自己啓発と勘違いして足を踏み込んでしまい嫌悪感を感じる
自己啓発を気持ち悪いと感じた二つ目のパターンは、自己啓発と勘違いして別のものに取り込まれてしまい、嫌悪感を感じるケースです。
これは、お金の匂いを嗅ぎつけた悪い人に騙されてしまったケースですので、嫌悪感を感じてしまって「自己啓発は気持ち悪い」となってしまったのです。
人間は何かに騙されたり、うまく行かなかったりすると何でも「気持ち悪い」と揶揄するものです。
信じられないかもしれませんが、Googleのサジェストには「投資 気持ち悪い」といったもはや意味不明なワードすらあるのです。
こちらは騙されてしまった自分のプライドを傷つけないための自己防衛の一貫ですが、それだけ怪しいものが横行しているという事実の裏返しでもあります。
先達から学ぶ意味でも、同じ轍を踏まないように選択の時点で注意するようにしましょう。
詐欺と同じで誰もが注意できるようになれば、自然と詐欺師達は撤退していきますので、自己啓発を気持ち悪いと思う人も自然と減っていくようになるのです。
自己啓発には興味があるけど、怪しいものに引っ掛かりたくない方は下記の記事が参考になります。
自己啓発して変われても気持ち悪がられて人が離れていっては意味がない
正しい自己啓発と出会い、自分を変えたり成果を得ることが出来たのはとても素晴らしい成果です。
ここで気をつけて頂きたいのは、例え自分が自己啓発で変われても周囲から気持ち悪がられてしまい、人が離れてしまっては意味がありません。
例えば、魅力に乏しかった人が魅力的になれたとしても、その魅力を発揮できる相手が周囲にいなければ、それは魅力的とは言えなくなってしまいます。
正しい自己啓発に出会い、そして成果を得るまでに変われたのであれば、その次のステップへと進んでいくことこそが本来のスタートラインです。
なぜなら、自己啓発は心構えの構築による準備でしかなく、その本来の目的はそれぞれの目標や願望の達成に在るからです。
そのためには自分と相手の熱量を合わせることで、身の回りから人が離れていかないように考えるようにしましょう。
自己啓発を正しく理解・活用して今後に活かしていくために
自己啓発の専門家目線で、世間から「自己啓発は気持ち悪い」と思われている原因についてまとめてみました。
この記事に関しては
・自己啓発自体が「正しい自己啓発なのか、誤った自己啓発なのか」
・気持ち悪いと思った対象も「成果が出た人なのか、成果が出ていないのに盲信している人なのか」
など人によってさまざまな視点がある中で、なるべく網羅できるようにまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
自己啓発は正直「自力で成果が出せるなら無理に取り入れなくても良いもので、あったら便利」といった程度のものです。
この熱量を捉え違えてしまうと「自己啓発は全人類が取り組まなければいけないもの」となってしまうのです。
この記事をご覧の人にとって何より重要なのは
「自己啓発を正しく理解して、必要であれば正しい自己啓発を取り入れ、現在悩んでいる問題や課題を解決して、その先に在る成果へ繋がること」ですよね。
どんなに良いものでも、伝える自分の熱量次第では相手に気持ち悪がられることがあることをしっかり理解して正しく成果へと繋げていきましょう。
- TPOをわきまえて相手の共通言語に合わせるようにしよう
- 自己啓発を自己啓発と正しく理解していない人が気持ち悪いという印象を持っている
- 自己啓発は手段でしかないので目的を達成するためにも相手のことを考えよう