マーフィーの法則とマーフィー理論|パロディの法則と勘違いを解説

今回はマーフィーの法則の生い立ちと、時代の流れによって変わった部分について解説します。

面白おかしいマーフィーの法則と、潜在意識を活用した成功や幸福を目指すマーフィーの法則ってありますよね。

前者の法則であれば面白おかしく共感することができ、後者の法則では自分を変えることができるようになります。

マーフィーの法則をきちんと理解すれば、人生を変えることができますが、よく分からないと時間だけが過ぎていきます。

実際に、マーフィーの法則と潜在意識を活用するマーフィー理論を混同して、損をしている人も多いです。

そこで今回は、マーフィーの法則と潜在意識活用法の違いについて解説します。

この動画を見ると、マーフィーの法則で潜在意識を活用して自分を変える意味が分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。

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それでは早速、マーフィーの法則のよくある勘違いについて学んでいきましょう。

マーフィーの法則と潜在意識を活用するマーフィー理論

まず知っておくべきことは、マーフィーの法則とは別に、オリジナルとなるマーフィー理論というものがあるということです。

マーフィーの法則は、1940年代にアメリカのエンジニア、エドワード・A・マーフィージュニアによって提唱されたとしています。

しかし、それが実際に本当であるかどうかというものは、どこにも明記されていません。

一方で、潜在意識を活用するマーフィー理論は、自己啓発の分野で広く知られるジョセフ・マーフィー博士によるものです。

時代背景も、マーフィージュニアよりも100年以上も前に、自身の理論として潜在意識の活用法として提唱しています。

近年では、マーフィーの法則という言葉が広く使われています。

私は、マーフィーの法則という言葉で会話が進む時には、必ず「ポジティブな法則ですか?それともネガティブな法則ですか?」と聞いています。

そうすると、ほとんどの人が「ネガティブな法則」と答えます。

そして、実際に1970~1990年代の日本のIT業界でも、ネガティブなマーフィーの法則を真摯に捉えている傾向がありました。

具体的には、ネガティブなマーフィーの法則をポジティブに訓戒として捉えようといったものです。

そうすることで、業務におけるトラブルを未然に防げるとされていたのです。

しかし実際には、本来ポジティブな内容でオリジナルの考え方が存在しました。

しかし、わざわざネガティブを通して、一周回ってポジティブに捉えていたのです。

そして、2000年代に入ると先程の日本のIT業界の流れを、そのまま海外で恋愛ドラマとして組み立てられ人気を博しました。

ドラマでは、ネガティブな主人公がマーフィーの法則の捉え方を活かして、ポジティブに変わって恋愛に真摯に挑んでいくというものです。

これらの現象は、なかなか興味深い事象ですよね。

・マーフィーの法則ってなんだっけ?
・それってマーフィーの法則だよね!
・マーフィーの法則は凄い当てはまる!

このような言葉を、何も知らずに使用していた人にとっては、ちょっとビックリしてしまう事実かもしれません。

しかし、敢えてこのタイミングでこの内容を出したのにも、きちんと理由があります。

なぜなら、この事象こそが論より証拠となるからです。

それでは、具体的にジョセフ・マーフィーの法則というものについて解説していきます。

ジョセフ・マーフィーの法則とは

まず、ジョセフ・マーフィーの法則というものは厳密に言うと存在しません。

なぜなら、そのように名付けられた法則というものが無いからです。

世の中に「◯◯の法則」という言葉があるなら、実際にその内容が存在しないとおかしいですよね。

例えば「代価と報酬の法則」なら代価を支払わない限り報酬はない、報酬の量は代価に見合ったものになるというものです。

また「類友の法則」なら、自分の周りには自分の思考や行動パターンの似た人が集まるといったものですよね。

では、ジョセフ・マーフィーの法則とは?

そうなんです、おそらく誰も答えられないか、別の法則をジョセフ・マーフィーの法則として答えてしまっているのです。

なぜなら、そのような法則は存在しないからです。

では、なぜそのような言葉だけが独り歩きしているのかというと、良く分かっていない人たちが伝言ゲームした結果です。

こうして「ジョセフ・マーフィーの法則」という、蜃気楼のような法則が誕生したのです。

これには、パロディの「マーフィーの法則」も一端を担っています。

パロディのマーフィーの法則とは

混同される「マーフィーの法則」は、後述するマーフィー理論を面白おかしく、皮肉を交えて日常に例えたパロディーネタです。

よく皆さんが勘違いしている、マーフィーの法則の著名な例を挙げますと

・落としたトーストが、バターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する

などといったものですが、これはよくテレビで芸人さんがやる「あるあるネタ」というものと同じです。

潜在意識を活用するマーフィー理論は、ポジティブな考え方を保持することが重要であることを説いています。

それに対して、パロディのマーフィーの法則はネガティブに向けて面白くしています。

これは、自虐ネタで日常に起きる悲観的なことを面白おかしくすることで、一般大衆から好評を得ています。

こうして、当初の意味やオリジナルよりも、後発の意味やパロディの方が認知度が上がって意味が変わりました。

現代の日本で言うなら「壁ドン」や「床ドン」などもそうですよね。

「壁ドン」は、本来は隣人の声や音が煩い時に、壁を叩いて静かにさせたりすることでした。

後は、パソコンの前で腹立たしいことがあった時に、壁を殴って当たり散らす意味で使われていました。

「床ドン」も同様に、腹立たしい時や、引き篭もりの人が家族にご飯を要求する時の合図の意味でした。

これらが気づけば、恋愛で女性がキュンとする仕草に置き換えられています。

言葉の意味が変わってしまうこと自体は悪い訳ではありません。

しかし、マーフィーの法則の場合には、正しい意味を理解した方が人生の役に立つのは確かです。

それでは続いて、マーフィー理論がなぜ有名なのかについて解説していきます。

ジョセフ・マーフィー理論は何で有名なの?

ジョセフ・マーフィーが、生涯に渡って著作や講演などを通じて説き続けたものは「潜在意識の力と心の関係」です。

ジョセフ・マーフィー博士は、次のように人生の成功も失敗も、全てその人の心に原因があると説いています。

「あなたが習慣的に考えていることは、何でも潜在意識の中に沈み込みます」

「この潜在意識は、あなたの思考の性質に応じて反応を起こします」

「あなたの潜在意識は感情の源であり、また創造力の湧き出る源でもあるのです」

「良いことを考えれば良いことが起こり、悪いことを考えれば悪いことが起こります」

「それは心身の健康についても同じです。あなたの人生は良くも悪くも、自分が心に思い描いた通りになります」

「そして、あなたが本当にそう願い信念化するならば、潜在意識の力が導き出され、必ず目標は実現されるのです」

これが、ジョセフ・マーフィー博士による人生の黄金律、すなわちマーフィー理論です。

この考え方が、当時の悩める人達を救ったことから世界中で有名となりました。

ジョセフ・マーフィー理論も願えば叶うということ?

皆さんが勘違いしているジョセフ・マーフィーの潜在意識の法則(正しくはマーフィー理論)は「願えば叶う」という浅いものではありません。

これでは「やればできる」といった精神論や、野球で例えるなら「振れば当たる」といった極論になってしまいます。

これではむしろ、願っても叶わない人が多いでしょう。

願えば叶う程度の理解度で取り組んでも「何となく気が楽になった」「良い感じ」程度で終わってしまいます。

あなたが願望実現を願っても叶わない最大の原因は、現在の潜在意識の状態に問題があります。

ですので、まずはその土壌となる潜在意識の状態を整えましょう、というのがマーフィー理論です。

分かりやすく例えるなら、干からびた大地に植物の種を植えても、何も育たないのと同じです。

干からびた大地に一生懸命に植える種を変えたり、諦めることなく芽が出るまで種を植え続けたところで、成果が変わることはありません。

干からびた大地で作物を育てたいのであれば、まずは土壌に水を通す必要があります。

そして、肥料を蒔いて耕すことで、有機物を土に含ませて生きた土地に変えましょうということです。

潜在意識、つまりあなたの心にも土壌を整えるのと同じことを行います。

そうすることで、願望や目標を達成できる自分へと変わることができる、という理論です。

マーフィー理論がトンデモ理論になっているケース

これまでの内容で、ジョセフ・マーフィーの法則というものが存在せず、正しくはマーフィー理論であるということはご理解頂けたでしょう。

次に訂正しないといけないのは、伝言ゲームや何となくでジョセフ・マーフィーを語っている人がとても多いので、こちらを是正しなければいけません。

なぜトンデモ理論で語られている人が多いかというと、専門家ではない素人がそれっぽいことを話すケースがとても多いからです。

自己啓発には資格というものもありませんので、本を読んだだけで語り始める人も多くいらっしゃいます。

実際に、ジョセフ・マーフィーの法則が存在しないのに、こんなにも多く語られていることがその事実を証明しています。

マーフィー理論は、潜在意識が中心に語られているものになります。

動画をご覧のあなたは「そうなんだ~」と納得してしまうものでも、専門家からしたらトンデモ理論がたくさん転がっています。例えば

・潜在意識は、自分でも分からない心の部分です
・自分でも意識できていない心の領域が、潜在意識です

残念ながら、これらは全て誤りです。

まずマーフィー理論もそうですが、自己啓発や成功哲学というものはセオリーやロジックです。

これらは何となくや抽象的なものではなく、れっきとした理論であり学問なのです。

つまり、よく分からないものや意識できていないものは、潜在意識に落とし込まれることはありません。

良し悪しにかかわらず「そう意識した」あるいは「させられた」から、潜在意識に落とし込まれます。

生活習慣もそうですが、無意識で出来るレベルまで反復して落とし込んだからこそ

・潜在意識に任せっぱなし、要は無意識でも歯磨きができたり
・毎晩帰宅したら、無意識で冷蔵庫にあるビールの缶を開けたり

このような習慣化した行動を取るのです。

実際に、パロディのマーフィーの法則である「あるあるネタ」もそうですよね。

こうして解釈を間違えたり、勘違いしてしまうと「ジョセフ・マーフィーの法則」という蜃気楼が出来上がります。

ジョセフ・マーフィーの法則をマーフィー理論に変える

ネガティブに皮肉を交えて、面白おかしくエピソードにしたマーフィーの法則も、面白いし共感できる事実が多いのは確かです。

しかし、どうせならそのベクトルを本来のポジティブな方向へ変えて活用すれば、人生をより豊かなものへと変えられます。

もしかしたら、あなたは「そんなのちょっとした違いじゃん」と思われるかもしれません。

しかし、この「ちょっとの差」というものが、先に進み続けると「大きな差」に変わります。

入り口では角度にしたらたった一度の差でも、そのまま突き進めば、気付けば何十度と角度はズレてしまうのです。

実際に始まりの「ちょっとの差」で、ジョセフ・マーフィーの法則という蜃気楼が出来上がりましたよね。

これがもし、あなたの人生やビジネスで起きた事象だとしたらいかがですか?

存在しないものを信じて突き進んだり、正しいと信じた結果が実は間違っていたら、取り返しのつかない破産や倒産という事態をも招きかねません。

物事を正しく理解するためにも、本来在るものを正しく学び、マーフィー理論を自分の人生に活かしていきましょう。

今回も最後までご覧頂き、ありがとうございました。

今日学んだ内容を実践してみて、一緒に一歩進んだ明日を迎えましょう。

それでは最後に今回の動画の要点です。

まとめ
  • マーフィーの法則を活用するならオリジナルを活かそう
  • 面白おかしく笑いたいならパロディの法則がおすすめ
  • マーフィーの法則は潜在意識の活用法が軸となる