自己啓発の読み方で迷わない3つの実践ステップと活かし方

今回は自己啓発の読み方について解説します。

・自己啓発の本をたくさん読んでも結局何も変わっていない
・自己啓発本を読みっぱなしで行動につながらない

こうした疑問や思いをお持ちの人はたくさんいます。

一方で読んでいる本の数は多くなくても、必要な一冊をじっくり読み、日常の行動に落とし込み着実に変化する人もいます。

この違いは読書量ではなく目的を決めて読む、大事な部分だけを拾う、小さく試すという読み方の設計です。

そこで今回は自己啓発の読み方で陥りやすい失敗パターンと、その改善ポイントについて解説します。

この動画を見ると、今日から使える3つの実践ステップが分かりますので是非最後までご覧ください。

それでは早速、自己啓発の読み方でうまくいかない典型パターンから見ていきましょう。

自己啓発の読み方で失敗する人が陥る3つのパターン

自己啓発の読み方でつまずく人には、三つの共通するパターンがあります。

1,目的が曖昧なまま読み始める
2,全部を理解しようとして疲れる
3,読み終わったあと何もしない

この読み方を続けていると、どれだけ自己啓発の本を読んでも頭の中に情報だけが積もっていき現実が変わりません。

こうした読み方になる理由は自己啓発の本はいいことがたくさん書いてあるため、全部覚えないと損だと感じるからです。

また、読むこと自体が頑張っている証拠のように感じられ、読み終えることがゴールになりやすいのも一因です。

しかし、本来の自己啓発の読み方のゴールは一冊読み切ることではなく、その中の一部を実際に試してみることです。

ここを勘違いしていると、読めば読むほど自己肯定感が下がってしまうことさえあります。

分かりやすくするために、自己啓発の読み方がうまくいかない典型パターンをまとめてみます。

失敗パターン読み方の特徴起きやすい結果
とりあえず話題の本を買うだけ目的を決めずに良さそうで選ぶ積読が増えて自己嫌悪になる
最初から最後まで真面目に読みすぎるすべてを理解しようとして線だらけの読書になる読み終える頃には疲れて何も試せない
読み終わって満足してしまう本を閉じた後に何をやるかを決めない行動が変わらずまたダメだったと感じる

これらに当てはまるからといって、あなたに向上心がないわけではありません。

むしろ真面目で前向きだからこそ、自己啓発の読み方において頑張り方の方向が少しズレているだけです。

このあと紹介するステップを取り入れることで、今持っている本でも十分に効果を引き出せるようになります。

自己啓発の読み方は目的と拾う場所を決めるのが基本

自己啓発の読み方で迷わない基本は、何を得たいかを一つに絞り、そこにつながる部分を拾って読むと決めることです。

具体的な目的が決まっていれば、本のどの部分に注目すればよいかがはっきりします。

これによって、すべてを理解しないといけないというプレッシャーから解放されます。

読み方のゴールが全部読むことから、必要な一部を見つけることに変わると、自己啓発本との付き合い方が変わります。

目的と拾う場所を決めることが大事な理由は、自己啓発本には今の自分に必要なこととまだ早いことが混ざっているからです。

すべてを等しく受け止めようとすると、あれもこれもできていない自分に目が向き、読むほどつらくなっていきます。

ですので、目的を仕事のストレスを軽くするヒントを一つ見つけるのように具体的にしましょう。

そうすればそれ以外の部分は、今は読まなくてもいい情報と割り切れて、自己啓発の読み方がシンプルになります。

たとえば自己啓発本を読む前に、次のような決め方をしてみてください。

・目的の決め方の例
 - 今の悩みは何か?(仕事、人間関係、お金、メンタルなど)
 -「どんな状態になれたら読んでよかったと言えるか」を一言で書く
  例:「落ち込みにくくなるコツを一つ知る」「上司への不満に振り回されない考え方を知る」

・拾う場所の決め方の例
 - 目次を見て目的に直接関係しそうな章に印を付ける
 - その章だけをまず読み、時間があれば他の章に広げる
 - 章ごとに心に残った一文と試してみたいことを一つずつメモする

このような読み方に変えると、一冊を完璧に理解しなくても、この本からはこれをもらったと言えるようになります。

自己啓発の読み方の目的は全部を覚えることではなく、自分の明日を楽にするヒントを拾うことだと捉えてみてください。

自己啓発の読み方を行動につなげる3つのステップ

自己啓発の読み方から行動に移すには、読むだけで終わらせないようにしなければいけません。

具体的には抜き出す、小さく試す、振り返るという三つのステップをセットで考えることが重要です。

どれだけ感動した一冊でも、日常の中で一度も試さなければ数週間後には内容をほとんど忘れてしまいます。

一方で一冊につき一つでも行動を変えられれば、その本はあなたの人生に具体的な影響を与えたことになります。

この三つのステップが効果的な理由は、自己啓発のメッセージを頭の中の言葉から体の記憶に変えていけるからです。

人は読んだことよりも、自分が実際にやってみたことの方をよく覚えています。

たとえ一度きりの行動でも、書いてあった方法をやったら気持ちが楽になったと実感できれば良いのです。

これで自己啓発の読み方が楽しくなり、次の本とも良い距離感で付き合いやすくなります。

三つのステップは、次のようなイメージです。

  1. 抜き出す
     - 読んでいてこれは使えそうと感じた一文や考え方だけをノートやスマホにメモする
     - メモは長く書かず、状況+一言のコツくらいの短さでOK
  2. 小さく試す
     - メモした中から一つだけ選び、今日か明日できるレベルにまで小さく分解する
     - 例:いきなり毎日朝活するではなく、明日だけ15分早起きして静かな時間を取る
  3. 振り返る
    • その行動をやってみた日の終わりに、やってみてどうだったか・続けたいかを一言書く
    • 続けたいと思えたら、次はいつやるかをカレンダーや手帳に予定として書いておく

この読み方なら時間のない日でも、一文メモ・一つの行動・一行の振り返りで完結します。

完璧な実践ノートを作ろうとするほど続かなくなるので注意しましょう。

多少雑でも良いので、本の内容が現実の一歩に変わったかどうかだけを基準にしてみてください。

自己啓発の読み方で心が疲れたときのリセット方法

自己啓発の読み方を意識してもできなかった、やっぱり自分には向いていないと落ち込んでしまうことはあります。

特に自己啓発本を読んでいると、もっと頑張らなきゃ、成長していない自分はダメだと追い込んでしまうことがあります。

しかし、これでは心が疲れてしまいます。

そんなときに大切なのは、一度読むことから離れてみる、自分に合う距離感を選び直すというリセットの視点です。

リセットが必要な理由は、自己啓発本にはストイックなメッセージが多いからです。

真面目な人ほど、それを守れない自分のダメさの証拠だと感じてしまいます。

本来の自己啓発の読み方は自分を責めるためではなく、自分を少し楽にするためのものです。

「よし少しやってみよう」ではなく「できない自分が苦しい」という感情が強くなっているなら方向転換しましょう。

これは、その本との付き合い方を変えるタイミングだと考えてみてください。

心が疲れたときのリセット方法としては、次のようなものがあります。

・一時的に自己啓発本を読まない期間を決める(1〜2週間など)
・代わりに小説やエッセイ、マンガなど純粋に楽しめる本に切り替える
・過去に読んで少し楽になれた一冊だけを、プレッシャーなく読み返してみる
・今の自分がすでにできていることを三つ書き出し、本に書かれた理想像と比べすぎない

自己啓発の読み方に正解はありませんが、読んだあとに少しだけ楽になれているかどうかは大事な指標です。

もし今の読み方で心がすり減っているなら、読む量やジャンル、付き合う本を一度見直すことも自己啓発の一歩です。

頑張るために読む本から自分を労わるために読む本へと、バランスを調整していくイメージで付き合ってみてください。

編集後記

自己啓発の読み方に悩んでいるときほど、もっと読まなきゃこの本を活かせていないと自分を責めてしまいがちです。

たくさんの本を積み上げているのに、目に見える結果が出ないと、努力しているほどむなしく感じることもあります。

私もこれまで多くの相談を受けてきましたが、本当に変化を起こしている人は意外なほど読了数が少ないです。

なぜなら読む本の数よりも、一冊から何を実際にやったかを大切にしているからです。

もし自己啓発の読み方で迷っているなら、新しい本を読み始める前に立ち止まってみて下さい。

そして手元の一冊から、今日やれることを一つだけ選ぶというシンプルなやり方を試してみてください。

その一歩が、自己啓発との付き合い方を楽にしてくれるはずです。

まとめ
  • 自己啓発の読み方は目的を一つ決めて必要な部分だけを拾うのが基本
  • 自己啓発の読み方は「抜き出す→小さく試す→振り返る」の三つをセットにすると身になりやすい
  • 自己啓発の読み方で心が疲れたときは距離感を見直し本との付き合い方をリセットする