自己啓発をやめたくなったときに距離を置く3つの判断基準

今回は自己啓発をやめたくなったときに考えたいことについて解説します。

・自己啓発の本を読み続けたり、セミナーや動画に時間とお金をかけるのに疲れた
・もう自己啓発をやめた方がいいのでは?

こうした疑問や思いをお持ちの人はたくさんいます。

一方で必要な時期だけ自己啓発に助けてもらい、その後はうまく距離を取りながら日常を整えている人もいます。

この違いはどこまで続けるのか、どこからはやめた方がいいのかを自分で決める判断基準を持っているかどうかです。

そこで今回は自己啓発をやめたくなる気持ちが生まれる背景、実際にやめた方がいいサインについて解説します。

この動画を見ると注意したいパターン、安心して距離を置くための具体的な基準が分かりますので是非最後までご覧ください。

それでは早速、なぜ自己啓発をやめたくなるのかの背景から見ていきましょう。

自己啓発をやめたくなる気持ちが生まれる背景

自己啓発をやめたくなる気持ちは怠けているからではなく、今の自分と自己啓発の形が合わなくなってきているサインです。

最初は自己啓発本から勇気をもらえていても、何も変わっていない、自分だけ取り残されていると感じることがあります。

このギャップが積み重なると、もう自己啓発はやめた方がいいのではと心のどこかでブレーキがかかるようになります。

その背景には、理想と現実の距離が広がりすぎてしまうことがあります。

自己啓発では年収○倍、劇的に人生が変わるといった大きな変化の話が目に入りやすいです。

すると知らないうちに、自分も同じレベルの変化を期待してしまいます。

しかし現実の変化はもっとゆっくりで、身近なところから少しずつ進むものです。

理想側のイメージだけが膨らむと目の前の小さな前進が見えなくなって、やっても意味がないと感じるようになります。

また、ライフステージの変化も大きな要因です。

働き始めたばかりの頃は自己啓発の学びが刺激になります。

ですが転職や結婚、育児などが始まると使える時間やエネルギーは大きく変わります。

以前と同じペースで自己啓発を続けると生活とのバランスが崩れ、ここまでして続ける必要があるのかと疑問が生まれます。

この今の生活と合っていない違和感が、自己啓発をやめたくなる気持ちとして表れているケースも多いのです。

自己啓発をやめた方がいいサインと注意したいパターン

自己啓発をやめたくなったときに大事なのは、やめた方がいいか工夫次第で続けられるかを見分けることです。

何となくの気分だけで全部投げ出してしまうと、後から続けておけばよかったと後悔しやすくなります。

一方でもう限界なのに無理に続けることも、心や体をすり減らしてしまう原因になります。

そこでいくつかのサインを基準にして、この状態なら一旦やめた方がいいと判断できるようにしておくと安心です。

特に注意したいのは、自己啓発のために生活が削られ始めている状態です。

・睡眠時間を大きく削って勉強や動画視聴を続けている
・自己啓発関連の支出で家計が圧迫されている
・家族や友人との関係がギクシャクしはじめている

こういったサインが出ている場合は要注意です。

こうした変化が続くと成長のために自己啓発をしているつもりが、むしろ大切なものを失っている状態になります。

・自己啓発の言葉を守れない自分を強く責めてしまう
・何をしていても常に自己評価が気になる

こうした心の状態も、距離を置いた方がいいサインと言えます。

イメージしやすいように、自己啓発をやめた方がいい可能性が高いサインを表にまとめます。

サイン起きやすい状態
寝不足や体調不良が続いている勉強や視聴のために休む時間を削り続けている
自己啓発関連の支出が家計を圧迫している本や講座の購入でカード明細を見るたびに不安になる
家族や友人との会話が減り、孤立感が強まっている分かってくれるのはこの世界だけと感じ始めている
できない自分を強く責めて気力が落ちている少し休むことすらサボりと感じて自分を許せない

これらのサインがいくつも重なっている場合、自分は弱いから続けられないのではありません。

今の自己啓発との付き合い方が自分に合っていない、と考えた方が自然です。

そのときは無理に続けるよりも一旦やめる、しばらく休むと決めてみましょう。

そして心と生活を立て直す方が、長い目で見るとプラスになることが多いです。

自己啓発と安心して距離を置くための判断基準

自己啓発をやめるかどうか迷うときは、感情だけで決めるのではなく、自分なりの判断基準をもっておくと安心です。

ポイントは永遠にやめるかどうかではなく、今の自分の状態で続けるべきか距離を置くべきかを決めることです。

自己啓発は必要なときにだけ近づき、苦しくなったときには離れても良いものだと考えると、極端な選択を避けられます。

判断基準としておすすめなのは、時間・お金・心の状態の三つの観点で自分に質問をしてみることです。

時間については、この学びのためにこれ以上どれだけの時間を使えるか、生活に支障が出ていないかを考えます。

お金については、毎月いくらなら自己投資として納得できるか、家族や未来の自分が見ても無理のない額かを確認します。

心の状態については、自己啓発に触れた後に安心できるか、強い不安や自己否定が増えているかをチェックします。

これらへの答えが明らかに無理をしていると感じるなら、いったん距離を置く判断材料になります。

具体的には、次のようなルールを自分の中で言語化しておくと役立ちます。

・自己啓発に使う時間は「平日は○分まで」「休日は○時間まで」と上限を決める
・自己啓発に使うお金は「毎月○円まで」「年間○万円まで」の範囲に抑える
・自己啓発に触れた後「安心感より罪悪感が強い状態」が続くなら一度やめる候補に入れる

このように判断基準を先に決めておけば、やめたくなった自分を責めることがなくなります。

そして自分との約束に従って距離を置いた、と考えることができます。

自己啓発をやめたかどうかよりも、自分の心と生活を守る判断ができたかどうかの方がずっと大切です。

自己啓発をやめたあとに自分の軸を取り戻す方法

自己啓発をやめた後に多いのが、今までの時間とお金は全部無駄だったのではという不安です。

ここで全部無駄とまとめてしまうと、自己啓発だけでなくあのときの自分の努力まで否定してしまいます。

これでは自己肯定感が大きく下がってしまいます。

大切なのは、もう自己啓発を続けられない自分ではありません。

ここまでやってきた自分から何を残すか、という視点に切り替えることです。

その一歩としてこれまで触れてきた自己啓発の中で、今でも役に立っている考え方や行動を三つ書き出してみてください。

・朝に今日やることを書き出す習慣
・相手の話を最後まで聞く意識
・感情をノートに書いて整理する

こういった小さなものでかまいません。

それが見つかったら自己啓発をやめたのではなく、自分に合った一部だけを残したと捉え直すことができます。

この見方を持てると、過去の時間も含めて自分の人生に戻ってきます。

さらに自己啓発の代わりに、今の自分にとって心が落ち着く時間を意識的に増やすことも大切です。

・散歩をする
・趣味に没頭する
・信頼できる人と他愛もない話をする

こういった時間は成長とは関係ないように見えますが、心の土台を整える大切な行動です。

この土台が整ってはじめて、また必要になったときに自己啓発の知識を安全に使えるようになります。

自己啓発をやめたあとにこそ、自分にとって心地よい時間は何かを探してみてください。

編集後記

自己啓発をやめたくなるとき「ここでやめたら全部無駄になるのでは」と不安で足が止まることが多いと思います。

ここまでやってきた自分の頑張りを知っているからこそ、簡単には手放したくない気持ちもとてもよく分かります。

私が提案したいのは、今日から一週間だけ自己啓発以外の時間を意図的に増やしてみるという小さな実験です。

好きな音楽を聴く、少し遠回りして帰る、コンビニで新しい飲み物を試してみるなどで構いません。

実際に役に立つかどうかではなく、ちょっと楽しいかどうかで選ぶ行動を一つ増やしてみてください。

その一週間の感覚をもとに、これから自己啓発とどう付き合うかを決めても決して遅くはありません。

まとめ
  • 自己啓発をやめたくなる背景には理想と現実のギャップがある
  • 自己啓発をやめた方がいいサインを基準に距離を決める
  • 自己啓発をやめた後は学びを三つだけ残し自分の軸にする