モチベーションが愛から生まれるケース|ナポレオン・ヒルの成功哲学

モチベーションと愛が関係あるの?と、疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、愛の力は、モチベーションにとても重要な要素です。

・お金を稼ぐ
・大成したい

などの大きな目標がなくても

・家族を幸せにしたい
・子供や親のために頑張りたい

という人はとても多いのです。

そして、そのような方にとっては、愛をモチベーションへと変えることは、非常に大きな作用をもたらします。

・愛をモチベーションとして、頑張っていきたい
・私が持っている愛は、成功のエネルギーに変えることができるだろうか?
・愛する人のために頑張りたいが、どうしたらモチベーションに変えられるか

このような悩みを抱えている方にとっては、この記事で自分の愛がどれに該当するのかを理解することで、その他の要素を組み合わせて、モチベーションへと転化することが出来るようになります。

この記事では、愛がモチベーションへと変わるケースについて、ナポレオン・ヒルの成功哲学に20年従事している専門家が、ひとつひとつ詳しく解説していきます。

モチベーション10種類の中でも最も偉大なものが愛によるもの

10ある全てのモチベーションの中で、最も偉大なものこそ愛である、とナポレオン・ヒルの成功哲学では説かれています。

ここで言う愛とは、愛という形をとった精神の力であり、決して単なる肉欲の意味ではありません。

肉欲の意味での愛や性欲も、違った形でモチベーションへと転化することができますが、今回の記事の主題は「愛」ですので、肉欲の意味に関しては、他の記事で詳しく解説しています。

話を戻しますが、それは一段と大きくて、広い意味での愛であり、最も偉大で最も強力な、モチベーションとしての愛なのです。

例えば愛は、小説でもドラマでも映画でも、どのような場面であっても、老若男女を問わず、感動を誘発する一番の感情となります。

それをモチベーションへと転化すれば、成功への強力なエネルギーに変えられることと同意なのは、誰の目にも明らかです。

この記事をお読みの方も、たくさんの愛のパターンの小説やドラマや映画を通して、感動したことが一度はあるはずです。

自分自身を感動させることも、他人を感動させることもできる「愛」というものが、モチベーションにならない、という主張があるとしたら、それはもはや無理があるというものです。

一番分かり易く、強力な愛のモチベーションの例は、親が子供に対して差し出すアガペーと呼ばれる、無償の愛です。

続いて、モチベーションの原因となる愛について、その最も顕著な3つに分類して詳しく解説していきます。

モチベーションの原因となる3つの愛

一言で愛といっても、愛にはエロス、フィロス、アガペーという3つの種類がある、とナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。

モチベーションとなる1つ目の愛:エロス

1つ目の愛となる、エロスとしての場合は、エゴイズムを含む、自己愛から男女の恋までが含まれます。

これは分かりやすく言うと、自らが能動的に愛を求めて動くことで、愛を得ようとするものです。

人は自分のためや、惹かれた異性のためになら膨大なモチベーションを生み出すことができます。

これは宗教などでは、長く続くことのない愛、危険な愛ともされていますが、モチベーションの源となります。

モチベーションとなる2つ目の愛:フィロス

2つ目の愛となる、フィロスとしての場合は、知識を愛するという意味のギリシャ語、フィロソフィーからも分かるように、真実や心理に向けられた崇高なものです。

また、友愛として、先に挙げたエロスとは代わり、友への愛が含まれます。

隣人愛も、このフィロスの中の一つの形です。

隣人愛は、この社会の全参加者の間に調和をもたらし、人生のリズムを与えるものです。

こちらは短期的なエロスとは異なり、一度獲得されると長く続くものであり、モチベーションとしても継続力を生みます。

モチベーションとなる3つ目の愛:アガペー

アガペーは、より深い慈しみの愛であり、宗教的には神にまで繋がる、とされているものです。

愛の中でも最上級のものとされており、エロスのように求める愛とは別に、与える愛がアガペーになります。

先に例で挙げたような、親が子供へと差し出す無償の愛がアガペーです。

アガペーをモチベーションへと変えた際には、何事にも替え難い力を発揮します。

続いて、具体的に愛をモチベーションへと転化した際に発生する、3つのパフォーマンスについて詳しく解説していきます。

3つに分類される愛のパフォーマンス

別の側面から見ると、人間の愛のパフォーマンスは三つに分類することができる、とナポレオン・ヒルの成功哲学では説いています。

1 仕事に対する愛

それは仕事を楽しみ、創造的努力を楽しむ姿勢です。

このタイプの愛は、聡明な個人的欲求に根ざしたもので、エゴイズムな自己愛とは、はっきり区別されるものです。

労働に対する愛を持つことは、人生を大いに豊かにするものです。

例えば自分が立ち上げた仕事や、自分が打ち込める仕事であれば、これらはごく自然のことであり、目標達成のためのエネルギーとなります。

2 精神的向上への愛

これは、常に良きものを求める愛のことです。

精神の啓発や、未知への探求として現れ、新たな知識や価値観を、人間に与えるものです。

この記事をお読みの方や、ナポレオン・ヒルの成功哲学を学んでいる方のように、常に学びを求めているような愛を指します。

これらは人生の向上を図り、その価値観を人生の目標へと転化させることを意識して、行動を起こす愛は、モチベーションとしても十分に機能します。

3 異性に対する愛

男性と女性が互いに惹かれ合うのは、この愛によるもので、肉体的な魅力、思いやり、知的で品ある社交性の三つの要素から成り立っています。

そして、この三つの要素を持った男女関係こそ、最も理想的な関係です。

人付き合いは、何かが欠けていたりすることが、関係解消の原因となることが多いものです。

誰もが、こうした関係性が当たり前のことになれば、離婚問題など不要になり、もっとたくさんの人が、人生の成功者になるでしょう。

愛する人のために努力し、その才能を発揮しようとすることは、人間にとって極めて自然な欲求なのです。

小学生の頃から、少年は少女を引き付けようとして、様々な努力をします。

歩道でとんぼ返りをして、一緒に下校する少女の気を引こうとしたりします。

少女もまた、美しく着飾ったり、男性の気を引く仕草をしたりして、少年の気を引こうとするのです。

このエネルギーを、モチベーションへと昇華出来た場合にも、これまで同様に、目標達成を助ける大きな力となるのです。

愛をモチベーションとして、目標達成を目指すために

愛をモチベーションとする場合の注意点としては、無償の愛とは全く異なる盲目的な献身は、本当の愛ではない、ということです。

愛は盲目という言葉もありますが、本当の愛は、理解と明晰さから生まれるものです。

人間は、自分がよく知っていて、十分に理解できるものを愛するものだ、とナポレオン・ヒルの成功哲学でも説かれています。

人生について考え、そして理解しようとする人々にとって、自分たちが今、はっきりとした目標や願望に向かって進んでいるという自覚は、極めて貴重なものです。

目標達成における行動に関しても、盲目的な行動では、いつまで経っても成果へと繋げることはできません。

正しくモチベーションを管理し、正しい明確な目標と計画によって、目標達成を目指していきましょう。

まとめ
  • 3つの愛を理解し、モチベーションに活用できるものがあれば有効利用しよう
  • 愛のパフォーマンスも活用できる場合があるのなら有効利用する
  • 愛はエネルギーとして最も偉大、かつ大きなものなので目標達成の助けとなる