自己啓発のため2時間映画と向き合う?自分と2時間向き合うメリット

まず大前提としてですが、私も映画は大好きで映画館には毎月行きますし、邦画も洋画もどちらも見ます。

しかし、それは自己啓発のためではなく、単に趣味として映画を見ることが好きだからです。
※映画を否定する気は全くありませんし、趣味で映画を見る分には全然OKですので、目一杯楽しみましょう!

「自己啓発 映画」でお薦めしている映画は、私もほぼ見ていますし、非常に感動できる良い作品ばかりです。

ただし、自己啓発のために映画を見ても感動はできますが、果たして自己啓発ができるか?というと、それは既に自己啓発ができている人でないと正直難しいです。

インターネットで、自己啓発できる映画を検索している人は

・自己啓発のために見る映画でお勧めは?
・映画は自己啓発の一環として効果ある?

このような疑問をお持ちの人が多いようですので、この動画では

・自己啓発のために映画を見て、自己啓発へと繋げるためには?
・自己啓発のために二時間使うメリット

これらについて、自己啓発の業界に20年従事している専門家が詳しく解説していきます。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。

ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。

以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)

現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。

自己啓発のために映画を見ても、自己啓発には繋がらない理由

自己啓発のために映画を見て、自己肯定感を高めたり、高揚感を得ようとすることはとても素晴らしい心意気です。

なぜなら、現在の自分の状況をきちんと把握しており、自己啓発の必要性も理解した上で、行動まで起こしているからです。

しかし、映画を見たことで「自己啓発ができたか?」と問われると、中々そうはいきません。

例えば、海外へ行ったことがない人が海外に行くことで、知見を深めることができた話は良く聞いたことがある内容でしょう。

自己啓発のために映画を見ても、この状況に近い形で「知見」を広めて「成長」することはできても「自己啓発」できたか?と問われると、少し話が変わってきます。

例えば、自己啓発のために映画を見ても、いわゆる「感動」や「高揚感」を得て終わってしまっていませんか?

もしくは、その高揚感を得てモチベーションが湧き、活力を得たことで

「よし!明日も頑張ろう!」と、興奮をエネルギーに変えるような、栄養ドリンクに近い使い方になっていませんか?

繰り返しますが、この映画の使い方自体は、特段問題があるわけではありません。

ただ、それは自己啓発ではない、というだけです。

大前提として、何かを得るために行動を起こしたり、自分を高める心意気をお持ちなことは、とても素晴らしいことです。

しかし、自己啓発のために映画を見るのであれば、見終わった後すぐに、遅くとも一時間以内にはきちんと自己啓発を行わなければ意味がありません。

なぜなら、人間はエビングハウスの忘却曲線というものにより、一時間後には覚えたことの約半分は、忘れてしまう生き物だからです。

そうなのです、自己啓発とは「自己」というくらいですから、自発的に行わなければならないのです。

自己啓発というものは、勝手に「誰か」や「何か」が、あなたを変えてくれるものではありません。

なぜなら、これでは「他者啓発」になってしまうからです。

自らきちんと、啓発を行わないといけないのが自己啓発です。

映画を見ても、一時的に気分が高揚して終わってしまっては、翌日のエネルギーに変わる程度で終わってしまうのが、自己啓発までには至らない理由です。

ここまでで学ぶこと

自己啓発の少し踏み込んだお話になると、厳密には映画で自己啓発出来ないことはありませんが、そのためには数百回レベルでの刷り込みが必要です。

簡単に言うと、その映画を数百回ほど見て、刷り込み続ければ自己啓発できます。

実際に、これだけ自主的に刷り込むことを行っていれば、それはもう既に「自己」啓発のレベルだからです。

自己啓発のために映画を見ることで、得られる効果

自己啓発のために、映画を見ることで得られる効果は、大きく四つに分類することができます。

1,啓発的なテーマやメッセージ

自己啓発のために映画を見ることで得られる一つ目の効果は、啓発的なテーマやメッセージです。

なぜなら、映画には監督からのさまざまなテーマやメッセージが込められているからです。

人間関係、夢、成長、挑戦などに焦点を当てた映画は、見ているあなたに新たな視点や、モチベーションを与えるきっかけになるでしょう。

2,登場人物の成長

自己啓発のために映画を見ることで得られる二つ目の効果は、第三者を通した自分自身の成長です。

なぜなら、映画の登場人物が逆境などを乗り越え、成長する様子を見ることができるからです。

それによって、自分自身の問題や困難、課題などに置き換えたり、立ち向かう勇気を得ることができるかもしれません。

3,新しい視点やアイデア

自己啓発のために映画を見ることで得られる三つ目の効果は、今までにない視点や、アイデアを得ることができる点です。

なぜなら、異なる文化や時代背景などを描いた映画は、新しいアイデアや視点を提供し、見ているあなたの考えを広げることがあるからです。

それを自分の日常に置き換えることができれば、今までのあなたからは、想像もつかないようなアイデアを生み出すことができるかもしれません。

4,感情と感動の共有

自己啓発のために映画を見ることで得られる四つ目の効果は、映画に感情移入することで感動を得たり、同じ映画を見た人と感動を共有できることです。

なぜなら、映画は感情をとても共有しやすいメディアだからです。

他人の喜びや悲しみを共感、共有することで、自分の感情や価値観に気付くきっかけになることがあります。

ここまでで学ぶこと

映画が自己啓発に繋がるポイントを挙げてみました。

しかし、私がまず最初に考えたことは「そもそも、なぜ映画が自己啓発に繋がる、と感じたのだろう?」ということです。

きっと

・映画を見ることで、感動や高揚、知識や視点、新たな価値観を味わう
→自己成長した気がする、気分がスッキリする
→これはきっと自己啓発だ!

このような流れで、自己成長と自己啓発がごっちゃになることで、成長するものは全て自己啓発のような風潮になっているのかな?と感じました。

何度も繰り返しますが、映画はとても良いものです。

しかし、映画で自己啓発をしようとすると、それは自己啓発に慣れている人でないと、難しいものがあります。

続いて、その理由と原因について、詳しく解説していきます。

定期的に映画を見ないと自己啓発できないのは、治療ではなく処置だから

ここからは、自己啓発のために映画を見ることの問題点について解説していきます。

先程も触れた、自己肯定感や高揚感を得て翌日のエネルギー程度で終わってしまう原因は、映画を見て自己啓発を行おうとする行為が、治療ではなく処置だからです。

治療と処置の違いとは、問題の根本について言及し治すことが治療であり、問題の根本よりも、ひとまず目先の手当てとして行うものが処置となります。

つまり、自己啓発のために映画を観ることは、問題の解決には時間が掛かるので、ひとまずエネルギーを注いで様子を見よう、という行為と同じなのです。

これではよくある、よろしくない自己啓発セミナーへ参加して、高揚してモチベーションは高まるが、数日経ったら元の日常へ戻る、という事と同じなのです。

日常生活で置き換えるなら、つらい時に栄養ドリンクを飲んで乗り越えたり、歯が傷む時に痛み止めを飲んで、誤魔化して痛みが引くのを待つようなものです。

しかし、虫歯も放置すれば、いずれ神経を蝕み、更に放置すれば神経が腐り、いずれは腐敗したガスが溜まって、最終的には患部が破裂するようになります。

もし、正しく自己啓発を行いたいのであれば、処置ではなく治療を行うようにしないといけません。

なぜなら、そうしないといつまでも現状が解決することはなく、ずっとその問題や課題と一生付き合い続けることになってしまうからです。

映画を見た後に自己啓発できるのであれば、二時間フルに使ってみよう

もし、この動画をご覧の人で

・自己啓発の一環として、映画を見ようとしている
・映画も自己啓発も好きだから、映画を見たついでに自己啓発も行いたい

このような状況の人であれば、これから映画を見るはずだった時間の二時間も、すべて自己啓発の時間へと当ててみて下さい。

二時間という時間をフルに自分と向き合える時間として取れることは、あなたの目標が願望を達成させるためには、非常に大きなメリットです。

なぜなら「これから二時間、何をしても良いよ!」と言われたら、二時間という時間は大抵のことが出来るほど、まとまった有益な時間だからです。

「そうは言っても、自分と向き合うと、自分が嫌になるんです…」

このような人の場合は、そもそも映画を観ても、その後の自己啓発を行うことも出来ませんから、それこそ映画を見ている場合ではありません。

自分のことが嫌になる原因のために、自分と向き合って自己啓発を行う時間を取らないと、一生その状況が続いてしまいます。

例えば、自分に甘い人が、自分を律することができるようになるためには、自分と向き合い、なぜ自分に甘えてしまうのかを追求していかないといけません。

そして、その甘やかす原因を見つけ出し、原因に応じた解決策を取れる自分へと心構えを変える事こそが、自己啓発というものです。

自己啓発とは自分と向き合い、自分の改善点を見出すための準備を行うこと

自分と向き合うことは、始めることが一番大変で、最初は誰もが苦労し、嫌になって辞めたくなる作業です。

しかし、この辞めたくなるような嫌な作業を行うことで、これから先の人生もずっと嫌な想いをし続けることから、抜け出すことが出来ます。

今、一時嫌な思いをするのと、これから先もずっと嫌な思いを抱え続けるのと、どちらを選択したいのかを決めれば良いのです。

例えるなら、筋トレや禁煙、ダイエットなども

・始めようとすること
・やり始め
・少しの間やり続けること

この三つが、一番大変で苦しい期間ですよね。

しかし人間は、良くも悪くも習慣の生き物なので、悪い習慣も良い習慣も、きちんと平等に身につけることが出来ます。

筋トレも禁煙もダイエットも、継続の先に待っているのは、お金で買うことが出来ない健康な状態です。

ちなみに、映画を見るための二時間という時間も、お金を稼げるようになった人のほとんどが、その次に求めることになる「時間」というかけがえのない資産です。

いま、映画を見ることが出来る「自由な二時間」という、お金よりも貴重な資産を活かして、自己啓発のために使ってみましょう。

そうすればきっと、あなたにとって必要なものや、不要なものに気付けるようになります。