自己啓発で能力開発を進める3つのステップ|成長ロードマップ

今回は自己啓発で能力開発を進める方法について解説します。

・自己啓発の本や動画をたくさん見ているのに成長しない
・自己啓発は能力開発しても行動が続かず自己嫌悪になる

こうした疑問や思いをお持ちの人はたくさんいます。

一方で自己啓発をうまく活用して、仕事のスキルや人間関係の力を少しずつ伸ばしている人もいます。

この差はセンスではなく、自己啓発で能力開発を進める設計図を持っているかどうかの違いです。

そこで今回は自己啓発と能力開発の関係、伸ばす能力の選び方について解説します。

この動画を見ると3つのステップロードマップ、そして継続のコツが分かりますので是非最後までご覧ください。

それでは早速、自己啓発と能力開発をどう結びつけるかから見ていきましょう。

自己啓発と能力開発の関係を整理する

自己啓発で能力開発を進めるためには、自己啓発を情報収集ではなく能力を伸ばすためのトレーニングと認識しましょう。

本や動画から学んだことを日常の行動に落とし込んではじめて、仕事や人間関係などの具体的な能力として定着します。

言い換えると自己啓発は能力開発の燃料であり、行動はエンジンのようなものです。

なぜ多くの人が「自己啓発をしているのに能力開発が進まない」と感じるかというと、明確な理由があります。

それはどの能力を伸ばしたいのかが曖昧なまま、何となく役に立ちそうな情報を集めてしまうからです。

能力開発の目標がはっきりしていないと、本を読んでも「良い話だった」で終わり、どの行動に反映すれば良いか迷います。

また「あの人の成功法則」「この人の思考法」とバラバラに取り入れると、自分の軸がブレてしまい混乱します。

そこで一度、自己啓発と能力開発の関係を次のように整理しておくと分かりやすくなります。

要素自己啓発能力開発
役割考え方・知識・ヒントを得る実際にできることを増やす
主な手段本・動画・セミナー・音声など練習・試行錯誤・フィードバック
ゴール視野が広がる・気づきが増える行動の質が上がる・成果が変わる

例えばプレゼン能力を伸ばしたいと決めると、自己啓発で得る情報も「話し方」「資料作り」「伝え方」と的を絞れます。

そのうえで実際にプレゼンの場で試してみることで、能力開発としての成果が見えやすくなります。

このように自己啓発で学ぶテーマと、能力開発として伸ばす分野をセットで考えるようにしましょう。

それが自己啓発で能力開発を進める第一歩になります。

自己啓発で能力開発を進める3つのステップ

自己啓発で能力開発を進めるには、次の3つのステップで考えると進めやすくなります。

1,伸ばしたい能力を決める
2,自己啓発のメニューを組む
3,行動と振り返りのサイクルを作る

むやみに本や講座を増やすのではなく、能力→インプット→行動の順番で設計するにしましょう。

そうすることで、自己啓発が実際の能力開発につながっていきます。

なぜこの3ステップが有効かというと、能力開発には「方向性」「材料」「練習」が揃っている必要があるからです。

この方向性が曖昧だと、どんな自己啓発を選んでも焦点がぼけます。

材料がなければ、同じやり方のまま行動を繰り返すだけになります。

練習がなければ、知識だけ増えてもできることが増えません。

つまりこの3つを順番通りにそろえることで、自己啓発と能力開発の流れが一本線でつながります。

3ステップの内容を表にまとめると次のようになります。

ステップやること具体例
1. 伸ばしたい能力を決める自分が強化したい分野を一つに絞るプレゼン力/段取り力/傾聴力など
2. 自己啓発のメニューを組むその能力に特化した本・動画・講座を選ぶ話し方の本1冊+動画1シリーズなど
3. 行動と振り返りのサイクルを作る現場で試し、短く振り返る習慣を作る週1回、実践と気づきをノートにまとめる

例えば「段取り力(仕事の進め方)を伸ばしたい」と決めたとします。

次の2ステップ目では「タスク管理」「優先順位付け」「時間の使い方」に関する自己啓発コンテンツを中心に選びます。

そして3ステップ目では「朝10分で1日のToDoを書き出す」「会議前に議題を3つに絞る」という実践内容を決めます。

これができたら、最後は週に一度ノートで振り返ります。

この流れを作ることで自己啓発が「読んで終わり」ではなく、能力開発として自分の力に変わっていきます。

能力別に見る「自己啓発で伸ばしやすい分野」

自己啓発で能力開発を進めるとき、どんな能力なら自己啓発と相性が良いのかを知っておくとテーマが選びやすいです。

もちろんあらゆる能力に自己啓発は役立ちますが、特に考え方や行動パターンが影響しやすい能力は相性が良い分野です。

なぜ相性を意識した方が良いかというと、自己啓発で伸ばしやすい能力と現場の経験が圧倒的に重要な能力があるからです。

どちらも大切ですが自己啓発をメインにするなら、まずは前者から取り組んだ方が成果を実感しやすくなります。

それで成果を感じられると自己効力感が高まり、他の分野の能力開発にも良い影響を与えます。

自己啓発と相性の良い能力分野の例を表に整理すると、次のようになります。

能力分野内容の例自己啓発での伸ばし方の例
自己管理力時間管理・習慣化・目標設定時間術や習慣化の本を読み、朝の10分ルーティンを作る
思考力問題解決・ロジカルシンキング・発想力思考法の本やワークを使い、日々の仕事の振り返りに応用する
対人関係力傾聴・共感・伝え方・交渉コミュニケーション系の自己啓発を学び、会話の場で一つずつ試す
感情コントロールイライラ・不安・落ち込みへの向き合い方メンタル系の自己啓発を取り入れ、日記や呼吸法で実践する
キャリア構築力強みの把握・方向性の決定キャリア系の自己啓発を読み、価値観や得意なことを書き出す

例えば対人関係力を伸ばしたいなら、傾聴やアサーション(自分も相手も大切にする伝え方)についての自己啓発本を選びましょう。

そして、その中から実践すると決めた行動を1つずつ試してみます。

・相手の話を途中でさえぎらない
・相手の言葉を一度言い換えてから自分の意見を言う

こうして能力分野毎に自己啓発で取り入れやすいテーマを押さえておくと、必要な能力開発が進めやすくなります。

自己啓発で能力開発を続けるためのコツ

自己啓発で能力開発を進めるときに重要なのは、完璧を目指さず続けられる形にすることです。

能力開発と聞くと大きな努力や急激な成長を想像しがちですが、現実には小さな行動を長く続けた人が一番強くなります。

特に仕事や家庭で忙しい人にとっては、短い時間でも続けられる自己啓発や能力開発のスタイルを作ることがポイントです。

なぜ完璧主義が邪魔になるかというと、理想の勉強量や行動量と現実の自分ができる量のギャップが大きくなるからです。

「毎日1時間勉強する」
「毎回の商談で完璧なトークをする」

こうした目標を立てても、少しできなかっただけでモチベーションが大きく下がってしまいます。

するとやらない日が続き、能力開発そのものが止まってしまいます。

能力開発を成功させる人は、これくらいなら続けられるという基準を上手に設定しています。

続けるためのコツをいくつか挙げると、次のようなものがあります。

まず、1つの能力につき1つの行動だけを決めることです。

例えば「プレゼン能力を伸ばす」と決めたら「資料の最初に必ず結論を書く」といった一つのルールから始めます。

次に、週に一度だけできたことを振り返る時間を取ることです。

できなかったことではなく「今週はこの1回だけできた」という事実をノートに残して小さな成功を積み上げていきます。

最後に、環境も工夫することです。

本やノートを目に入りやすい場所に置く、通勤時間を自己啓発用の音声学習にあてるなど、行動しやすい環境を整えます。

例えば「自己啓発で能力開発を進める3つのステップ」を実践すると決めたとします。

そうしたらまずは1つの能力を選び、20〜30分で読める自己啓発本の章や動画を選びます。

そして今週はこのフレーズだけを意識するというレベルまで行動を絞り、週末にできた回数を数えてみましょう。

そうした小さなサイクルを回し続けることで、自分の中に新しい能力が少しずつ根づいていきます。

編集後記

自己啓発に関する相談で多いものは「本だけ増えて何が変わったのか分からない」という声です。

私自身も昔は次々に本を買っては、読んだだけでできる気になっている自分に気づいて落ち込むことがありました。

この負のスパイラルが変わったのは、一冊につき一つの行動だけを決めるとルールを作ったときです。

・この本では朝5分の振り返りだけやる
・この講座では会議で一度は質問するだけ試す

こうして能力開発の焦点を一つに絞るようにしました。

すると小さな変化でも「前よりできるようになった」と実感でき、自信も少しずつ積み上がっていきました。

もし自己啓発で能力開発が進んでいないと感じているなら、量ではなく一つの能力に絞ることから試してみてください。

まとめ
  • 自己啓発で能力開発を進めるには「能力→インプット→行動」の流れを整える
  • 自己啓発で能力開発を進めるには伸ばしやすい能力分野を選ぶ
  • 自己啓発で能力開発を進めるには完璧よりも続けやすい行動を一つ決める