ナポレオン・ヒル「成功哲学」専門家が重要ポイント384でレクチャー
ナポレオン・ヒルの名著「成功哲学」は「思考は現実化する」に次いで人気の高い書籍です。
ちなみにほとんどの方が勘違いされているのですが、「成功哲学」と「思考は現実化する」、この二冊の違いはご存知ですか?
書籍「成功哲学」は、心の部分でもある潜在意識に重点が置かれており、フォーカスも潜在意識に寄せられています。
一方で書籍の「思考は現実化する」は、ナポレオン・ヒルの成功哲学全般におけるロジック、17の成功法則に重点が置かれています。
「思考は現実化する」の重要ポイントが読みたい、17の成功法則が気になるという方は、以下の記事が参考になります。
ちなみにですがこの記事を書いている時点で、公開されているネット記事や解説動画、その他のナポレオン・ヒルの成功哲学に関してあれこれと紹介をしている方々の様々なものを拝見しましたが、この二冊の差をきちんと説明されているものは、残念ながら一つもありませんでした。
つまり、よくあるまとめ記事も動画も、結局は読み手と大して理解度も解釈も変わらない程度で行っている、ということです。
「思考は現実化する」の重要ポイント記事の方でもまとめましたが、こちらからご覧になる方もいらっしゃるはずですので、多少重複しますが一応記載させて頂きますと、名言サイトや解説記事、さらにはまとめ動画までたくさん出ていますが、そのほとんどがナポレオン・ヒルに精通している方ではないので、ナポレオン・ヒルの成功哲学に関して専門家の目線で言うと全く補完できていません。
具体的に申し上げますと
- 名言っぽいものを抽出
- 名言サイトを見るのが好きな人が、響きそうな内容を抽出
- 自分で説明できるものだけを選出
- 組み上がってロジック化されているものをバラバラの部品に分解して単品で解説
上記のような状態です。
ナポレオン・ヒルの成功哲学は、部品の一つ一つがその他のパーツと繋がることで、初めて一つの完成品となります。
分かりやすく例えるなら、車はすべての部品が正しく組み上げられるから走行できるのであって、部品一つでは走行はおろか、動作することもないのと同じです。
せっかく名著である「成功哲学」を知ろうとしても
- 結局何が言いたいのか分からない
- 何から手を付けて良いのか見当もつかない
と言った状況に陥るのは、要約した書き手もそれを見た読み手も解釈が間違っていたり、その内容が補完がされていなかったり、要約した本人が気になった部分しか使われていないことに起因しています。
この記事では「成功哲学」に記載されているすべての内容から絞っていますが、それでもはっきり言ってかなり長く、量の多い記事になっています。
しかし、これでも「成功哲学」の書籍の全内容を、三分の一から半分程度までは収縮させています。
この記事を読んでみて、さらに詳細に知りたい、具体的にどのような実例があるのか学んでみたい方は、実際に「成功哲学」の書籍を手に取って見ることをお薦めします。
さらにナポレオン・ヒルの成功哲学を実用化して、書籍「成功哲学」の先にある、より深い内容を学びたい場合は、ナポレオン・ヒル・プログラムを取り組んで見れば良いでしょう。
実際にナポレオン・ヒル・プログラムを学び、取り扱っている私からすると、書籍の「成功哲学」は、ナポレオン・ヒル・プログラムの目次レベルです。
この記事ではナポレオン・ヒルの成功哲学に20年従事している専門家として、順番に読んでいけば学びも進んでいくようにまとめましたので
- 「成功哲学」ではどのようなことが書かれているのか
- 具体的な成功ノウハウと、その心構えの構築にはどうしたら良いのか知りたい
- ナポレオン・ヒルの成功哲学を学んでみたい
上記のような方は、この記事をじっくりと腰を据えて読んでみて下さい。
1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。
ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。
以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。
- ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
- ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
- マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
- ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
- ブライアン・トレーシー(営業の神様)
- デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
- ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)
現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。
ナポレオン・ヒル著「成功哲学」重要ポイント384選
1,本当の自分を見出した者だけが自分の才能を知り、それをどう活用するべきなのかを知り、成功を収めることができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
2,自分の人生を生きるという姿勢は、本来子供の頃に身につけるべきことである。実際に偉人たちの多くはそうであった。しかし、決して今からでも遅くはない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
3,自分に才能が在るか無いかということは、本来、誰にも分からないものである。しかし、それにしては自分の才能を信じて疑わないタイプの人間に成功者のなんと多いことであろう
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
4,あなたは成功へ向かう大きな可能性を持っている。しかし、それを達成するにはまず自分の心を知り、自分の人生を生きなくてはならない。心の内部にある真の自己を知れば、自分が設定した制限時間内に望みのものを手に入れることができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
5,人間は自分の心の自治権を天から与えられている。自分の心を自分で決めるということが、いかに素晴らしいことであるかを知るべきである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
6,人間が他人ではなく自分の人生を生きること、他人の考えではなく自分の考えを持つこと、自分の願望や目標を見つけてそれを達成すること、そのために天は人間に自分の心の自治権を与えてくれたのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
7,他人の行動があなたに影響を与えるように、あなたの言動も他人に影響を与えているのだということを忘れてはならない。この原則の中であなたは自分の人生を送り、脳力を有効に使って目標や願望に向かって進んでいかなければならないのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
8,「汝自身を知れ」という言葉通り、自分自身を知らなければ未来を形作ることは出来ないし、潜在意識の活用など思いもよらないことである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
9,明確な目標という地図には、下道以外にもはっきりと幹線道路やハイウェイが表示されている。富と心の平安への道を進むに連れて、道路は走りやすく真っすぐになっていくのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
10,自分に脳力がないと信じるのは、地球が四角形であると信じるのと同じである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
11,私は自分が築き上げることのできた莫大な財産の大部分を、多くの人々に分かち与えたいと思う。その財産とは、私が巨富を得ることを可能とした、成功の秘訣に関する哲学のことである ~アンドリュー・カーネギー~
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
12,いくら権威者に才能がないと言われようと、本人が自分に才能があると信じ、その通りに実行すれば、優れた才能は失わずに済む
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
13,逆境?それはつまずきの石ではなく、強壮剤である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
14,逆境は全て同等か、もしくはそれ以上の利益をもたらす種子を運んでくるものである。一時的な失敗や、失意の時期を経験しないでまっすぐ成功へ向かって進んだ人は、極めて稀である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
15,失敗したとしても内面の自己をしっかり掴んでさえいれば、つまり、真に自分自身で在りさえすれば、叩きのめされたままダウンすることはない。殴り倒されはしても、すぐに反撃することができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
16,はっきりとした願望や目標を決めるという行為には、万人の認める力がある。しかし、実現可能な制限時間を設定して、その範囲内でその願望なり目標なりを達成させようとすることの力に気づいている人は少ない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
17,事を計るは人、事をなすは天 ~諸葛孔明~
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
18,リーダーシップの秘訣は自分の行動を信じていることと、仕事の関係者とは誠実な態度で接することである。この二つの資質がなくては、いかなる人間も人生のどんな段階であっても優れたリーダーにはなれない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
19,成功を意識せよ。あなたはまず自分の心を知らなければならない。そうすれば「成功の意義」が見つかる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
20,自分の心を知り、自分の人生を生きるようになれば、録音テープを消してしまうのと同じくらい確かに、失敗の記憶を消してしまえる。あとに残るのは、新たにもっと良い情報を記録することのできる良質な心なのだ。それを独自に成し遂げる人々もいれば、助けの必要な人もいる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
21,今までやってきたことを振り返るのではなく、これからできることを見通さなければならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
22,否定的で言い訳がましい質問は、まだ本当の自分を知らない心が発する典型的なものである。願望や目標をまっすぐに見つめようとはせず、障害になるものばかり数え上げようとする
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
23,人が自分の心を見出し、それを成功意識で満たしたとき、あるいは他の人間がその手助けをしたとき、私は天上の鐘が喜びで鳴り響いているような気になってしまう。ここにまた一人、自分の想像力によって作り上げてしまった恐ろしい束縛の鎖を断ち切る魂が誕生したのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
24,自分を知り、自分の能力を信じる心の力以上にパワーのあるものは何もない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
25,物理的に世間から逃避して静かな部屋に籠もるとか、遠いところへ行くことが必要になるかもしれない。これは自分の心の中の本丸を見つけ出すことに慣れた人であっても、やってみると良い。そうすることで思考を中断させる物理的な条件から逃れ、自分自身と向き合い、外部環境に乱されずに思考に浸ることができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
26,潜在意識は覚えたことを決して忘れはしない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
27,人生で成功するには、自分の行き先を知っていなければならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
28,自分の心を完全に把握し、これこそ自分のものだという確かな信念を持たなければならない。信念を知ることによって、自分の勇気を挫けさせようとする外部のいかなる影響に対しても取り合わずにいられる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
29,悪事を働く人間になりそうな子供に対しても、その子が大きな可能性を持っていることを示してやれば、誠実で成功する人生に向けてやることができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
30,人生には苦しいことや失望させられることがよく起こる。しかし、自分を知る心は成功意識に満たされており、これは決して失われることはない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
31,期限の設定は大きな願望を達成するのに役立つ。世界大戦のような、いわば個人にとっては天災のようなものでも、この力強い「願望実現」の意欲を持つものに対しては、大した障害にならなかった
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
32,一旦心の中に成功意識が自動セットされると、正規の教育を受けたかどうかとは無関係に、心の有能さはあるレベルまで到達する。得たいと思っている目標を前方に見て、それをいかにして獲得するかという方法を見つけることができる。心を素早く有効に働かせる原理は常に変わらない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
33,徹底的に打ちのめされた人間であっても、成功意識に満ちた別の人間の心が、失意の人の心の中にある大きな力を呼び覚ましてくれれば、成功の可能性を蘇らせることができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
34,成功を信じ、その障害について気にしないという態度は、一つの心から他の人の心へと広がっていく。やがて無数の人々が内容こそ違っても、同じ大きな目標を共有することになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
35,あなたは心の中に三重の精神的な壁を建造することができる。これによりあなたの心は自己を知り、自己と一体になる。しかも良い影響だけは吸収することができる。さらには不要なもの、否定的なもの、否定的な影響、時間泥棒などに対しては強力な防御になる。一番内側の壁の中では、常に心を新しくすることができ、自信と信念に新たな息吹を吹き込むことができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
36,成功とは自分自身の人生を生きることである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
37,あなたが、ある人が見せる特別な技術や才能にとても感心したとしよう。その時あなたは同じような技術を身につけたくて、その人に「なりきろう」と考えるかもしれない。しかし、仮にあなたが相当な時間と労力を費やして真似たところで「なりきる」ことなど出来はしない。人のパーソナリティというものはそれほど微妙なものである。自分のパーソナリティを完全に破壊してまで他人になりきってみたとことで、失うものの方が多い
※自分が真似をしているということを自覚している場合を除く。余計なことまで真似して、相手のパーソナリティそのものになろうとすることは間違っている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
38,物事の基礎を学ぶ上で、他人の真似をすることはむしろ好ましいことである。問題は単なる物真似なのか、真似を通じて自分のスタイルを作っていくかである。単なる物真似は進歩の放棄でしかない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
39,他人の誘惑に乗って、自分が自分であることを放棄してはいけない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
40,あなたが何かの事業に成功して財を成した途端に、多くの人間があなたのそばに寄ってくる。確かにそれは気分も悪くないだろう。しかし、その時点で多くの者が自分を見失ってしまう
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
41,自らの力で自分の富を築くのを辞めて、大きな傘の下に入ることは確かに楽である。だがそれによってとてつもなく大切なものを失うことになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
42,安定した生活と引き換えに失ってしまうかけがえのないものとは、自分自身の可能性である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
43,私はこれまで何をやるにせよ、自分の名前で好きなことができることを望んできた。その結果、失敗したら全責任を負うことになるが、その代わり成功と称賛も全て自分のものだ、と胸を張って言える権利を持っていたかったのである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
44,他人と話をするときや個人的に関わるとき、また他人に影響を与えたりする時には、自分自身になりきることが、より一層大切である。なぜなら他人との関係の中では、自分自身になることを特に忘れがちだからだ。十人中、九人が白だと言っても、あなたが本当に黒だと思うなら、黒だと言うべきである。自分自身の判断を捨てて、納得できる理由もなく、他人に同調するのは無能な人間への第一歩だ。他人に同調している限り、結果が正解であろうと間違いであろうと、そこから学ぶことは永久にできない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
45,あなたが完全に自分自身で在り続ければ、いずれそのことが評価され、他人の権利を尊重することにも繋がっていく。すると自然に心の中に自信が芽生えてくる。その自信は常に自分で判断できるという心の平安へと繋がっていく。そしてその心の平安こそが、人生において大きな成功を勝ち取る際の基礎となるのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
46,心の平安が保たれているかチェックするためのリストとは以下である。
自分に当てはまる内容を正直にチェックしていけば、色々なことが分かってくる。
1,一貫して自分自身でいられる人間は、環境の良し悪しに関わらず、落ち着きを保っていられるものだ
2,常にどんなときでも、自分の感情をコントロールできる
3,どんな事を引き受けても、完全に自信と責任を持ってそれを行うことができる
4,不注意な行動には走らない
5,成功するにつれ、ますます自分の仕事時間と仕事の環境をうまくコントロールするようになると思う
6,何についても、また誰のことも文句を言ったり、不平を言ったりしない
7,誰の悪口も言わない。誰のことも避難しない
8,心は開くが、必要なこと以外は自分について喋らない。仮に喋っても自慢はしない
9,すべてのもの、全ての人に対して心を開いている
10,何も、また誰のことも恐れない
11,確固とした目的を持って、物事を処理できる
12,意見を述べるときは、事実関係を正確に把握している。そして知らないことは恐れずに知らないという
13,人種的、あるいは宗教的偏見を持たない
14,食べるものは適度にとどめ、その他のことも中庸を守る
15,すべてのテーマの専門家であるというフリはしないが、全てのテーマについて自分で考えてみる
16,十分に信頼される市民である
17,相手を敵にする理由を作らない(成功したことを僻まれることを除く)
18,自分を失うことなく、かつ全ての人間と仲良くできる
19,何があっても心は幸せで豊かなので、貧しく、惨めになどなりようがない
20,家族全員に好かれており、自分が帰宅する足音を聞きつけると、家族がワクワクするような人間である
21,毎日、自分への恵みを感謝し、その恵みを受ける権利のあるものには全て分け与える
22,不当な目にあったり、不公平な扱いを受けたりしても、仕返しを考えない
23,他人と話すとき相手の欠点がいかに迷惑であろうと、その欠点には触れないようにする
24,過去のことを学んで未来を予想する。歴史は繰り返すものであり、永遠の真実は決して変わるものではない
25,積極的な心構えを常に持っている
26,人を責めるときは慎重に、人を許すときは素早く行う
27,他人を傷つけるようなビジネスでは、利益を得ようなどとは考えない
28,借金に束縛されるような危険は冒さないように注意している
29,有効に使えるだけの富を獲得したら、もうそれ以上はあくせく求めない。しかし、富が必要な時には、いつでももっと手に入れられることを確信している
30,逆境や敗北を自分の財産として捉えて、不必要にくよくよしない
31,仮に敗北を味わっても、世のすべての敗北は一時的なものであることを知っている
32,人生に大きな目標を持ち、それを獲得するために忙しい
33,自分の目的が叶わなかったとしても、その経験を後の利益に結びつけるようにする
34,自分の望んだ通りの人生を送っており、今後もそうしていくつもりだ
35,自分の考えが上手く的中して、成功を達成したら、自分の言葉ではなく、行動で他人に模範を示すつもりだ
36,様々な種類の人間、すべての人種、すべての宗派の人によく好かれる
37,自分自身の心を持ち、毎日を喜んで生きている
38,不意の災害や仕事の不審があっても、心は動揺しない
39,他人の全面的な心からの協力が得やすい
40,敵とは公平に戦うが、自分には他人にない未知の力(潜在能力)があるので、実際には負けるはずがない
41,物事の結果には、はっきりした原因がない場合があるということを知っているので、失望に対しても常に十分な心構えを持っている
42,常にベストを尽くしているので、状況が自分に対して不利になった場合にも、弁明する必要は全く感じない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
47,私は私のために存在する
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
48,本当に効果的な援助とは、相手に対して先生のように差し出がましく注意することではない。その人の資質を見出し、成功のノウハウを教えてあげることである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
49,相手に付き添って、成功への道程を共に歩んであげることなどできやしない。しかし、相手が自分の力で立ち上がり、進んでいくための力を付けるために、どうしたら良いのかを教えてあげることはできる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
50,子供というのは、容赦なく叱られたり「お前のためだ」などと諭されると、そのうち自尊心が駄目になってしまうものだ。挙げ句にその子供が大人になると、他人に寄り掛かるような人間になってしまう
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
51,あなたにもし完璧主義的な面があったとしても、他人に自分と同じように完璧であることを期待してはいけない。なぜなら人は、その不完全さに救われることもあるからである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
52,あなたがプロの説教師でないなら、説教はしないことだ。そして、しつこく容赦ない教え方もしてはいけない。たしかに教育は重要である。しかしだからこそ教育は、技術と知識と経験の十分な人間のみが行うべきなのだ。それ以外の人間が、狭い知識や経験の中から他人にとやかく意見したところでつまらない衝突を生むだけである。ただし、自由と勘違いした放任や放置は教育とは呼ばない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
53,自分が自分の心を保ち、他人にも自身の心を持たせるための一番良い方法は、あなたの考えの「ある部分」を言わないでおくことである。あなたは死ぬまで自分自身の考えや心情を説明しつつ生きていく必要はない。むしろそうすることで不必要な衝突を引き起こすことになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
54,「あなたのどの著作にも、神様が出てこないのはなぜでしょうか?」
「私が書いた時の精神に成り切って私の著作をお読み頂ければ、どのページにも神様を見ることができるはずです。ただしそのためには、印刷された文字ではなく行間をお読み下さい」
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
55,自分を失うことは、他のすべてを失うのと同じである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
56,人は自分自身でいるために自制心を働かせる。肉体的な行動をコントロール出来ないという人はいない。ところが多くの人は肉体的な行動は、まず精神的な動機から始まるということに気付いていない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
57,自制心のある人は、他の多くの人が持っていない力を持っている。とりわけその人達は状況をハッキリと見通す力に長けている。また状況を現実に即して正確に判断し、自分や周囲のために目標を達成する力を持っている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
58,復讐とは心の不安定さから生じる不満を、他人を害することで消化しようとする、全く生産的でない行為である。心が平安な人なら復讐などしたいとも思わない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
59,多くの人は何か特別な経験をすることによって、セルフコントロールの大切さを知る
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
60,私は二度と自制心を失うまいと決意した。自分を見失うことがいかに恥ずかしいことか、そして怒りがいかに無益な感情か悟ったのである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
61,怒りの感情は書くことによって身体から出すことができる。物は試しに書いて見れば良い。同じような効果のある方法としては、長時間早足で歩いたり、激しい運動をすることで自制心を取り戻すことができる。これらはすべて脳科学の研究結果としても報告されている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
62,怒りに任せて書いたものを残しておいて、ある程度時間が立ち精神的に落ち着いた状態の時に、もう一度読み直すとさらに良い結果が得られる。なぜなら、これによって非常に客観的なところから自分自身を観察することができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
63,怒りの吐き出し方は心の平安を保てるようになれば、怒りの感情が沸き起ころうとした時に、すぐに冷静になって対処できるようになる。するとさほど無駄なエネルギーを奪われることもなく、トラブルにも対処できる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
64,自分の主人は自分だけである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
65,自分の親を選ぶことは出来ない。同様に死ぬ間際になってもっと生きたいと思ったところで、どうすることもできない。つまり生死はあなたの選択の外にある。しかし生きている間は、あなたの人生をいかようにも自分で選ぶことができる。自分の人生の進路を決めるのは、他ならぬあなた自身なのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
66,人が不幸になることの原因の多くは、他人の人生にばかり干渉して、自分の人生のための努力を怠ることである。自分のための努力を常に最優先することを忘れてはならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
67,人間以外の生物は、それぞれの種によって決まったパターンにセットされた本能によって、一生が決められてしまっている。しかし私たち人間は、そのパターンそのものを自分で選ぶことができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
68,心の平安は農夫の心構えで得ることができる。農夫の心構えとは、畑を耕し、種を蒔き、作物の世話をして、その収穫を待つという辛抱強い姿勢のことである。つまり、願望の実現を一朝一夕にして得ようとすると必ず失敗する
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
69,あなたが逆境に出会ったら、それは貴重なレッスンだという見方をすると良い
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
70,逆境に対してはどっしりと身構え、そこから得られる貴重な教訓を、余すことなく身につけるぞ、という気持ちを持つと良い
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
71,自分の人生を生きるためには、大掃除が必要になることもある
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
72,物事を効率的にするために、不要なものを捨てるということは重要なことである。自分自身を知り、自分が築きたい人生のイメージを得るにつれて、不要なものがはっきりしてくるものだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
73,あなたの貴重な時間を潰し、あなたの努力を妨げ、あなたを管理しようとする人間との関係を、あなたは断ち切らなくてはならない時が来る
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
74,毎日の時間をどのように過ごすかは、人生の行方に大きな影響を及ぼす。自分がその日何をやるかといったはっきりした考えを持っていないと、不要なことに時間を取られることになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
75,一日の自由時間で自分のための時間を全く取らないで過ごす、というのは良くない。なぜなら、あなたの中の本当に価値ある部分というのは、この時間に培われることが多いからである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
76,信念は思考を現実に変える心の鍵となる。肉体の変化も、深く根ざした信念によって引き起こすことが可能であり、また富を得ることの鍵も、単純な深層自己説得というプロセスにあることが多い。なぜなら、自分の欲しい物にピタリと焦点を合わせると、行く手を示す道しるべが見えてくるからだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
77,「人間の心が○○を信じられるなら、人間はそれを達成することができる」
○○の部分に達成すべき対象を入れ、それを信じることができれば達成への道は開かれる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
78,信念とは達成を心に描くことで、紛れもなくイメージを達成そのものに変えるためのプロセスであり、それは人間の持つ大きな特権である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
79,「願うだけでは、実らない」という古い言い伝えがある。これは真実である。「願い」とは心の表面のみで起こるものであり、自然の力の制限を受けない。「願い」は「信念」ではないのだ。思考が現実化しないと悩む人のほとんどが、信念ではなく願いを大事に握りしめている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
80,信念とは心の奥底で作り出されるものである。だからこそあなたの一部になる。そして裏切ることすら出来ない。なぜなら自分を裏切ることに他ならないからだ。自分自身との間の信用を失うことは、魂にとって耐え難い苦痛である。その苦痛に比べれば、自分の信念を突き通す方が合理的な選択となる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
81,人間を自己保存の本能に向かわせるものは、そこにある信念である。生きていたいという「願い」よりも、生きるのだという「信念」の方がずっと強い
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
82,潜在意識に植え付けられた信念は変更不可能である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
83,意識というものは私たちに「知っている考え」を与えてくれる。意識の方向に合わせて、あなたはなるべくそれに沿った行動をしようとする
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
84,私たちが恐怖を感じたり勇気を持ったりするのは、意識の中ではなくもっと深いところである。あなたが気付かない内に指示を与える潜在意識がそれである。表層の意識には、あなたの知っている考えが立ち現れる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
85,あなたが意識の上で「何があろうと、私は○○をする!」と決めたとしても、信じる気持ちよりもそれを願う気持ちの方が強い。だから躊躇っている間ずっと恐怖に駆られており、それが積もりに積もってスイッチを入れない方向に向かうことになる。すると潜在意識は意識に対してあらゆる種類の言い逃れや言い訳を与える。するとあなたの行動は、精神学で言うところの「しくじり行為」をするようになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
86,潜在意識はあなたの隠れたボスである。顕在意識が国会だとしたら、潜在意識は憲法である。一度そこに植え付けられたルールはなかなか変更できないし、変更されない限りは必ず守られるようにできている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
87,自分の信念を明確にして、それをしっかり潜在意識の奥に植え付けるようにすると、潜在意識はあなたの顕在意識に対して、その信念に恥じない生き方をするように指示をする
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
88,信念には達成目標を入れなければならない。すると潜在意識は達成に向かうための指示を出すようになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
89,あなたの信念が達成目標に向かうよう指示された時には、目標に邁進することだけを考えるようになり、逆らい難い力が生まれることで、これまでとは全く違った行動と結果が生まれる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
90,顕在意識は潜在意識の中に何かが入ってくるのを防ぐ見張り役をこなす。意思に反して納得した場合、それは顕在意識が納得しただけのことであり、潜在意識が変更されたものではない。その際の調停者は顕在意識である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
91,ある特別な状況の時には「夢中になった」ことで、いつもとは違う納得の仕方をすることがある。だがそれは決して自分に深い印象を与えたわけではないから、その後にはまた、潜在意識に既に刷り込まれているこれまで通りの行動を取ってしまう
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
92,潜在意識へのインプットを洗脳という言葉で表現されることがあるが、恋愛も洗脳であるというのであれば、それは確かに一理ある。どちらも反復による刷り込みであり、忘れようとしても自分の力ではどうすることもできない。つまり人間はそれほどの大きな力を持っているということだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
93,思い込みの強い人間は人に騙されやすい反面、一度決意したことに対する実行力に優れている。そこで重要になるのは正しい判断力である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
94,心で信じることができるものは達成できる。そのために必要なのは心構えと、チャンスが脈打っているこの世界の二つを足せば良いだけなのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
95,深層自己説得の方法は、完全に自己充足型である。以下の内容で自分自身に何を求めているのか問いかけてみれば良い
1,総合的な健康増進
2,特別な健康、あるいは機能の増進
3,悪い習慣の放棄
4,恐怖の追放
5,性エネルギーを転換する才覚
6,ふさわしい結婚相手を見つける才覚
7,体重減量、または増加
8,古い因習や時代遅れの生活習慣を断ち切る才覚
9,他の人々と上手く付き合っていく才覚
10,他の人々にあなたの教え方を聞き入れさせる才覚
11,仕事や職業を選ぶときの心の内部の案内
12,金銭
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
96,自分が何を欲しているかが分かれば、それを求める用意ができたということである。確固とした主目的が必要なのだ。あやふやな思いはただの願いより少しマシな程度でしかない。どこへ行くのかということを決めてからでなければ、必要な道しるべは見つからない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
97,潜在意識を刺激する六つのステップで行う深層自己説得とは、以下である。
1,一人でいられる邪魔の入らない場所を見つける。リラックスした状態で求めるものを想像する時間を設ける
2,決めた目標を言葉に変えて書く。何度も書き、読み、暗記する。
3,宣誓文をいつでも目に入る場所に貼っておく。読む時に熱望する信念がなければ無意味に終わる
4,成功への道をともに歩む協力者(マスターマインド)を見つける。
※間違った方法でやるくらいなら、作らない方がマシである
5,計画が整理され明確になったら、それに従い行動する。
6,細部まで計画を練ったら、その計画を紙に書き、何度も目を通し、実行する。
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
98,信念は心と混ざり合い、潜在意識にとって完璧な材料となる。やがて信念はあなたの性格の一部となり、思考を燃え上がらせ、理性の力を超えた別の精神的存在の領域へ導いてくれる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
99,「人間の心が信じられるなら、人間はそれを達成することができる」という言葉にはすべてが含まれており、次のように言い換えることもできる。「心が信じられることは、どんなことでも心が達成できる」
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
100,人間以外の他のどんな動物も、心の力を使いこなすことは出来ない。心をしっかりと掴み、感じ、想像を絶するところまでこれらの力を引き出すことが肝心である。あなたは人間であることに慣れすぎている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
101,誰でも今の自分を超えることができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
102,私たちは全て個人的な役割を担っている。私たちがその役割を上手くこなせるのは、常に物事をより良くしようと努力し、自分自身を越えようとする時だけである。私たちが進化を続けられるのはこの努力があってこそであり、この努力は私たちの義務である ~デュ・ヌーイ~
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
103,知的な人間は自分の中に自分自身を超える手段を持つ ~ベルグソン~
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
104,人間は無限に小さいものを見て、無限に大きなものを見ることができる。人間は聞こえないものを聞き、距離を縮め、物質的時間を埋めた
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
105,人間はその勝利の意味と目的を誤解すれば、自分たちを意のままに滅亡させることができる。だがその意味を全て理解し、道徳的、精神的向上へ向けての心からの努力を通じてのみ、その実現が可能だということを認識すれば、人間は弛まぬ前進を続けることができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
106,自由な心、平安な心は無限の力を秘めている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
107,あなたが人生で成し遂げることは、あなたが何を考えるかで左右される。つまりはあなたの内面の潜在意識に形成された「信念」に左右されることになる。結局は、人生はあなたの信じる力に左右されるのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
108,人間は熱望し、その熱望の高みまで上り詰める。その先にまだ高みがあるのを見て、再び熱望する。そしてその頂上も超える。その先にもまだまだ高みがあるのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
109,哲学者たちは常に静かな心、平安な心が保つ力を知っていた。最もハイレベルな熱望を持ち、それを判断し、評価する心こそが平安な心である。世の中を動き回らず、世の中の様々な出来事に無関心な人の心を言うのではない。最も平安な心というのは、最も忙しくしている人の心である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
110,心の平安とは内部の平安である。これはちょうど激しく回転する発電機が、エネルギーに満ちていながらその中心は動いていないのと同じことだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
111,平安な心とは大きな考えを自由に抱くことのできる心である。潜在意識の中では大きな争いはない。そういうものは意識的な心や行動を阻害する。平安な心とは自由な心であり、その力は無限である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
112,内部の平安を基本とした大いなる信念を作り上げること。そうすれば信念は本当に偉大なものとなり、それを達成することも可能になる。これは心の平安と心の力が、同じものだということを知っている人間のみが可能にさせる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
113,そんなことはできない、などとあなたに向かって言うのは一体何者だ?「不可能」などという言葉を使う資格があるほどに、その人間はどんな素晴らしい業績を成し遂げたというのだろうか
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
114,あなたの潜在意識に対して、元々の規定を変えるように説得することは可能である。そうすればあなたの人生を変えることができ、潜在意識はあなたの絶えざる案内者となる「信念」の固い基礎となる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
115,自分の欲しい物を得るためには、信念を「確固とした主目的」にしっかりと向けなくてはならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
116,心の平安と心の力は密接な関係があり、平安な心には優れた考えと優れた信念が生まれやすい。さらには信念を確かな現実として享受しやすくなる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
117,富を分かち与えるとより一層多くの富を得る
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
118,あなたが他人と幸福を分け合うたびに、相手に対して貸しを作ることになる。その貸しは必ず返される
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
119,相手のためになるものを提供することは、自分のためにもなる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
120,ある人にその人自身の力の集め方と、希望する方向への力の集中のさせ方を教えれば、百万ドルのお金を渡すことよりも、もっとその人のためになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
121,与えるという素晴らしい技法は何も新しい考え方ではない。歴史上の偉大な哲学者たちのほとんどは、人間が持つ富(金銭、時間、サービス、親切、愛)を分け与えるとき、自分も豊かな富を手に入れるものだ、と説いてきた
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
122,お金はその使い方を知っている人のところにやってくる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
123,お金の価値とは、金額の多寡ではなくその使われ方にある
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
124,一人の人間の手に多額のお金があるよりも、複数の人間の中でお金が回る方が富を増やすことができる。ただし、この回ってくるお金を取り扱う人間が、富を増やすことに関心を持っていなければならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
125,人間の幸福と心の平安は、様々な形の富を分かち合うことに懸かっている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
126,私自身の心のごく一部が、ほんの少しずつ、組立ラインから出ていく車の一台一台に入っている。私は「売った車は我々に利益をもたらしてくれた」とは考えない。買い求められた車は「買って下さった方々に差し上げるサービスだ」という観点から見ているのだ ~ヘンリー・フォード~
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
127,私は発明が他の人にもたらすサービスのことを考えずに、発明を完成させたことはない ~トーマス・エジソン~
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
128,富とは誰かから毟り取るものではない。それは他人へのサービスの中で築くものであり、あなた自身の積極的で楽しい、内部からの原動力によって築かれるものでなくてはならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
129,分かち合うという気持ちの欠如は、必ず表面化するものだ。分かち合う気持ちがなくなると、そこから色々な問題が発生する
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
130,悪い状況を作り出すには人間が二人いれば良い
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
131,分かち合うこと、それが結婚というものだ。分かち合うことを避けたいなら、一人で生きていった方が楽である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
132,人は一つの分野で成功すると、それが助けとなってその他の分野の全てで成功を収めやすくなるような社会で生きている。中でも特に家庭内で心の平安を持っている人は、どこでも心の平安を持てるようになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
133,いくら貧乏でも分かち合うものはたくさんある。ある点では貧乏な人も金持ちと同じくらい分かち合うものを持っている。愛や親切などについてはこれが当てはまる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
134,誰にでもできる一般的な分かち合いの方法は、以下の三点である。
1,特別な技術や知識を無報酬で分かち合うこと
2,溝があれば、分け合って埋める
3,相手を認め、評価すること
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
135,誰かに親切にしたり無料奉仕をしたとしても、その見返りは目に見えない。だが、心の中にはいつも見返りがある。あなたが自分自身を与えると、自分を大きくできるからだ。これがいつでもあなたに有利に働く代償の法則である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
136,無限の叡智とは半ば埋もれた宝のようなもので、あなたは一日に百回以上もその上を通っているが、気が付いていないだけなのだ。視界の隅っこにはきちんと見えているはずなのである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
137,多く与えるほど、多く戻ってくる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
138,積極的心構えを通して、いかに無尽蔵の富を築けるかという事実に、多くの人は気付いていない。金持ちは、生まれつきの力を持っているわけではない。偉大な脳力は誰でも持っている。その偉大さを生み出すことのできる唯一の人間はあなた自身であり、いかなる良い知恵もあなたの決意と行動無くしては活かされることはない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
139,不運な目に遭ったときは、それを過去のものとしてしまっておく。そしてあなたの心はいつも未来への達成へと向けておく。そうすれば過去の失敗は、未来には幸運となって作用することになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
140,成功は自分の心の中に待機している。人は自分の仕事に価値を付加し、心に描いたことを現実のものにしてしまう力を持っている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
141,後悔や苦い思い出、悔しさがあるなら、自分の過去の扉を閉めるのだ。富へ向かう道も、心の平安へ向かう道も、あの不愉快な思い出の残る墓地の中を通っては行けない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
142,あなたが心の平安を得るようになれば、それにふさわしくないどんな考えも、どんな心の反応も、自動的に拒絶するようになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
143,否定的な心の影響を避けるようにするのだ。時に人生から一切の光を奪い、黄金の輝きを奪ってしまうような後悔の影の中に入ることは、絶対に避けなければならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
144,嫌な経験、失望、挫折への扉は今すぐに閉じることである。そうすれば素晴らしい魔術師である「時」が、過去の悲しみや失敗を瞬時に消し去ってしまい、代わりに成功や幸福を得るチャンスを与えてくれる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
145,過去の失敗を引きずって生きている人は多い。そういう人々は過去という亡霊に囚われている囚人であって、失敗者というイメージを壊すことができない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
146,人間は人生で起きる大いなる「予定」を見通すことはできない。しかし悲しみや挫折が起こるたびに、それはやがて来るべき、さらには豊かで素晴らしい経験と鍛え直され、強化される。そして充実させ、報われるものに焼き直すことができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
147,人生には様々な環境の巡り合わせが絶え間なく起こっている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
148,世間が「ハンデ」だとみなしている条件であっても、それを逆に「恩恵」に転化することもでき、実際それを恩恵という形で実現することができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
149,身体の不自由さを長所に変えることによって、人間の心の中に潜む神秘的な力に波長を合わせ、それを聞き取る方法を体得した人物は数多い
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
150,失敗を話せば失敗が、成功を話せば成功がやってくる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
151,三万人の男女を調査して失敗や敗北に直面したときの耐久力について研究した結果、大多数の人は一回の挫折で敗北が身についてしまうことが分かった。次に大きな割合を占めたのは、結果がよく分からない内から投げ出してしまうという人々だった。高い目標を目指しているにも関わらず、すぐに投げ出してしまう人々だ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
152,敗北は環境から生じるものではなく、人々が過去から引きずっている敗北感から生じる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
153,過去への扉を閉じる代わりに、人々は機会がある度にその扉に向かって逆戻りしてしまう。その種の人々の中には、当然ながら偉人は含まれていない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
154,私の調査で明らかになったのは、人生と失敗との関わり合いについてである。それらの人々は失敗しただけでなく、失敗と共に生き続けてきたのだ。彼らは常に失敗について話していた。たとえ話題が変わっても話の本質は失敗についてであった。彼らの生き方は過去形であり、昔話をすることで傷の痛みを和らげようとしていたのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
155,成功した人々は皆、未来形で話をする。彼らの目は過去にではなく、常に未来に注がれているのだ。そしてそれは大きな願望や目標に対してである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
156,私が調査した五百名もの成功者たちは皆、「上向き」の話をしていた。失敗を後ろに置いてくれば、失敗は付いてこないことを知っていたからだ。失敗という言葉は、彼らの会話の端にものぼらなかった
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
157,敵意と羨望で心がいっぱいの人が、心の平安を保てないのは当然である。敵意と羨望は自分の人生を苦々しくしていまう。失敗者は他人の成功がちらりと見えただけで、憎しみを持ってしまうものだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
158,成功した人々と話をしてみて気がつくことは、その人達は後から続いてくる人々のことを好意的に見ているということだ。彼らの態度は妬みではなく、他人から学び取ろうとする姿勢である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
159,失敗者は成功した人の何処かに欠点はないものかと探し回る。その人の仕事のやり方に何もケチのつけようがなければ、仕事以外のところでそれを探そうとする。敵意が丸出しなのだ。こうなると悲しいことに、自分自身の心の平安すら得られなくなってしまう
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
160,物質的な豊かさと心の平安とは関係があるが、絶対的なものではない。貧しくても心の平安を保っている人はごく僅かだが存在する。億万長者になる必要はないが、十分な資力がなくては魂を支えることは出来ない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
161,富は人生に多くの良いことをもたらしてくれる。とりわけ、あなたの頭の中で出番を待っている様々な感覚にとっては、富こそそれらに日の目を見させてくれる栄養源である。しかも唯一の栄養源と言って良い。その感覚とは素晴らしいもの、美しいものを見たときの気高い感動である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
162,自分の富を見せびらかしたりしてはいけない。人目を引く飾りだけの使い道なら、金の役目も大したことはない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
163,自分の仕事と自分のお金が、自分以外の人の役に立つようにすること
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
164,自分が成功するために、他人を傷つけてはいけない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
165,人は自分自身が持つ無限の可能性を発見して、それによって多くの富を得る方法を見出すと、時には秤を自分の方に有利にさせようとする方法も分かってくる。ずるい肉屋の手が、秤の上のひき肉をちょっと摘み取ろうとするのと同じだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
166,他人から奪い取ったり、他人を犠牲にするといった行為は、結局は自分自身をも傷つけることになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
167,過去に過ちを犯した場合には、過去に対して扉を閉じることが重要である。不正直だったことは過ちであると考えれば良いのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
168,好ましからざる事態は、どのようなものであっても過去に置いてくることができる。それは人がある場所を、何事もなく立ち去っていってしまうのと同じである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
169,過去の扉を閉じたなら、もう二度と開けないことだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
170,多くの人たちは、悲しみに向かう扉を閉めるのに時間をかけ過ぎている。あるいは全然閉めなかったりする。「自分でコントロールできないことを心配しても仕方ない」とよく言うが、それにも関わらず、悲しみを非常に長い時間嘆き、しかもその間ずっとコントロールできずにいる人が多い
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
171,愛する人が亡くなったのであれば、亡くなった苦しい気持ちを抱き続けるのではなく、積極的で元気づけてくれる思い出を抱き続けようにするべきである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
172,過去の扉を閉じる習慣は、他の様々な習慣の中で最も偉大なものだ。それによってあなたは一層自分自身でいられることになる。ということは、自分自身を動かしやすくなるということだ。そうするとどんな願望であれ目標であれ、その達成に向けて心をうまく整えることができるようになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
173,もう少し余分に進むということは、それ自身が強壮剤の役目を果たす。自分のなすべきこと以上のことを進んでやろうとする積極性は、富を得る人間、優れたリーダー、幸せで心豊かな人間につけられる 人格証明のようなものであり、そういう人々は、一日 一日、人生に価値あるものを築き上げているのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
174,自分が梯子の次の段に上がっていることを想像し、さらにもう一段上がったところを、さらに何段も先に上がったところを想像してみる。すると頭の中にしっかりとそのイメージが焼き付けられ、あなたをそこに連れて行ってくれる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
175,どこからスタートするかということは、どこへ行き着くかに比べれば大した問題ではない。しかも大いなる計画を考え、動き始めるのは、まず心の中で起こることなのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
176,一回失恋したり、一度機会を逃したり、その他の不運な目に遭っても、それで勝つチャンスは永遠に終わってしまったとは思わないことだ。世界中の偉大な人々は、最終的に成功へ向かう途中でも失敗に失敗を重ねている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
177,失敗は自分の失敗に固執することから生じ、囚人が足かせの鎖を引きずるように人生について回る。どんな時代にも失敗を成功に転化する法則は力を失うことはない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
178,ほんの少しだけ余分に進むということは、心の中に巣食う障害を取り除く強壮剤的効果がある。収入以上の仕事をする、常に一段上に行くための姿勢を日頃から整えておくことだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
179,成功する人というのは、恨みを抱いたり、全力を出し切ることを差し控えたりする人間ではなく、どんな行動や考えの中にも、向上へ向けての布石を敷いておく人をいう
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
180,あなたの成功はあなた自身のものである。だが例え事業に成功して金持ちになったとしても、あなたはそれによって「他の人間を超える」ということはない。どれほど富を築いたところで、それが人生の最終的な目的ではないのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
181,自分の人生に広い見通しを持っている人々は、心の平安を得やすい人である。周りの世界の方が自分よりももっと偉大で、遥かに重要だということを知っている人たちなのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
182,人から爪弾きにされたくなければ、あまり調子に乗るものではない ~アンドリュー・カーネギー~
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
183,自分が関わっている事柄がその時いかに重要に思えても、それは最終的には重要ではない ~アンドリュー・カーネギー~
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
184,成功でも富でも、人に充実感を与えるのはその過程である。結果も重要ではあるが、もっと重要なのはその結果に至る過程なのだ。事実、誰もが結果ではなくその過程を詳細に聞き回っているではないか
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
185,全ての問題はその時その場で大きな問題になるかもしれない。しかし物事を公平に扱いながら、意識の片隅で先の見通しを持ち続けていれば、あなたの将来を最終的に良いものにすることは必ずできる。そのような安心感と自信を失わなければ、心はもっと平安になるし、強くなる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
186,なぜ人生を心配事で埋め尽くすのだ?
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
187,あれこれ恐れを抱いて人生を過ごしている人々は、まるで恐れというものを絶対的に偉い先生だと思っている。恐れなどというものは極めて小さいものである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
188,頭をしゃんと上げて胸を張って歩かずにコソコソと背を丸めて歩いたら、死後の人生がうまくいくとでも思っているのだろうか?自信と勇気を持って人生を歩く方が、より多くの幸せを掴むことができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
189,人生という旅の途上には人生のジャングルがある。この黒い森林の中を人間は一人で進まなければならない。その森林の中では敵を倒すだけではなく、自分の心の葛藤と動揺を克服しなければならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
190,旅の途中で出会う敵の名を挙げよう。それは必ず倒さなければならない敵である。その最たるものは恐怖である。恐怖の意見に耳を貸すことは、人間の思考力の活用を放棄するのと同じである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
191,第二の大きな敵は強欲である。強欲と大欲の持ち主は、人生のジャングルを通り抜けることは出来ない。したがってその先にある無限の叡智を身につけることも出来ない。他人の権利を踏みにじった時、自然の摂理を侮辱したことになるからだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
192,第三の敵は狭量である。狭量は利己主義と無知からもたらされるものである。心を閉じさせ事実を受け入れる際に邪魔をする。これは人間が人生の旅を歩んでいく中で必要となる友情を奪ってしまい、他人の協力を遠ざけることになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
193,第四の敵は利己主義である。自尊心は人間にとって大変望ましい資質であるが、端的な自己愛となると、これは自己欺瞞となって他人からの尊敬を失ってしまう
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
194,第五の敵は情欲である。性の感情を適切に転換し、適切な方向に活かすことの邪魔になる。それは過度の性的表現へと人を駆り立て、心と身体の大切な創造力を浪費させる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
195,第六の敵は怒りである。一時的な一種の狂気である。きちんとコントロールされた道理ある憤りは時には必要となるが、感情に任せて怒りを野放しにするものは、無限の叡智を知ることは出来ない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
196,第七の敵は憎しみである。怒りが心の中に住み着いて、それがセメントのように固まったものである。人の思考を誤った方向へと曲げてしまう心の毒である。心に憎しみを抱くものは、思考力を建設的目的に向けるためのコントロールができなくなっているのだ。したがってその人は、天から与えられた唯一無条件の特権である、判断力の恩恵を受けられなくなってしまう
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
197,第八から第二十六までの敵とは以下である。
「嫉妬」は熱望と恐怖の混ざったものである。
「短気」は原因から結果を実らせるのを妨害する。
「偽り」は結局偽られるためのものである。
「虚言」は嘘をついた本人が自ら落ち込む罠を作ることであり、「不誠実」もこれに関連する。
「虚栄」は人間を下劣にし、嫌悪すべき力を形成する。
「残酷さ」は他のすべての敵を呼び寄せる。
「無慈悲」は助けの必要な人に背を向け、魂をすくませる。
「不正」「誹謗」「陰口」は他人を破滅させ、無限の叡智を遠ざける。
「不信頼」「不正直」「背信」「復讐」を征服しないものは、黒い森林に一生閉じ込められる。
「心配」は自身が大した人間でないことを暴露する。
「羨望」は嫉妬の一種だが、特に主体性と自制心を破壊する。
「心身症」は心がその宿主である身体の健康維持を考えるのを妨げ、基盤そのものに病をもたらす。
「優柔不断」は黒い森林の中に入るほど強くなり、背中に張り付く。いずれその中で倒れ、途方に暮れる。
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
198,第一の自分の義務は、自分自身と自分の環境を向上させることだということを知らなくてはならない。これが上手くいった場合は二番目の義務が生じる。それは他人を助けることである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
199,二十六の敵をすべて倒して、初めて人生のジャングルから抜けることができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
200,大いなる旅の果てには、人生成功の玉手箱が待っている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
201,二十六の敵を倒して人生のジャングルを抜けた先で得られるものとは、以下である。
・目的を遂行するための希望、信念、そして勇気
・同胞に対する優しさと、彼らの持つ問題に対する同情
・自分の驚くべき大きな力の性質を教えてくれる自己理解
・行く手のすべての障害を克服させてくれるのに十分な忍耐と粘り
・身体、精神両面での健全さ
・すべての物事を評価できる賢明さ。自分を完全にコントロールする自己鍛錬
・逆境に対処できる忍耐力
・すべてのものに対する寛容さ
・心配事からの開放
・自分のすべての要求と望みに応える物質的豊かさ
・時間について正確に判断できる価値観
・全ての悪からの開放
・魅力的な人柄と親しい者たちの協力を引き寄せる寛大さ
・過去の失敗から利益を得る脳力
・他人の話を聞く耳、沈黙を守る舌、誠実な心、義務に対する忠実さ
・真実に対する深い愛
・無限の叡智とコミュニケーションを含んだ交流
・科学的な祈りを本当に理解すること
・悪意ある人の行動に対する免疫性
・間違った教育によって植え付けられた消極的心構えからの開放
・死の恐怖を含む恐怖の完全な克服
・人生の全般的な目標理解、またその目的に従って生きる輝かしい脳力
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
202,最終的には何も問題ではない。つまり人生が私たちに報いを与えるものになるのかどうか、私たちは夢を実現できるかどうか、夢が叶わないまま死ぬのかどうか、自分自身で確かめることができる。俗っぽい成功は、人生の計画書において無価値であり、健康と幸福を損なうものである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
203,人生の良いところは、生きることを通じて発展していくところである。しかし人生をバラの寝床と思ってはならない。自分を知って成功し、その良さを享受するために自分を訓練する場なのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
204,他人の大きさを借りてはならない ~アンドリュー・カーネギー~
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
205,最終的には何も問題ではない。全てはその時、その場所で問題となるだけである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
206,あまりにも多くの人々が世界に対して恐怖、失意、自滅意識などを心に抱いて生きている。だが勇気と自信を持って人生を歩けば、恐怖は必ず克服できる。自分の墓石の大きさの心配など必要ないのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
207,成功は心の中の富で計られる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
208,あなたが本当に富への可能性を感じ取れば、あなたは周りにある富の形成のためのチャンスを十分に活かすことができる。心の平安は富の獲得に不可欠な条件である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
209,黄金率の精神に従うということは、富を得ることだけでなく、その他すべての幸福と大きく関係する。黄金律はごまかせないものである。永久不変の法則であり代償の法則と一体のもの、それが黄金律である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
210,真に裕福になるために必要なのは、他人が成し遂げたものを受け取るのではなく、自分たちの力で豊かになることができるのだ、という考え方を持ってそれを実行することである。富は常に心の中で始まるものなのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
211,富はいつでも富の可能性に着目する人の心から生まれ出る。富を得たいと思ったら、あなたの心の中を探すと良い。富を得るチャンスそのものが、アイデアという形で心の中に眠っているのである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
212,与えるものは限りなく与え、取るものは決まった分だけで済ませよ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
213,実際には自分の時間や資産を与えるといっても限りがある。あなたの最初の義務は、自分自身を助けることであり、次いで他の人々を助けることである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
214,自分がして欲しいことは人に対しても行うこと
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
215,己の欲するところにはこれを施せ ~新約聖書マタイによる福音書七章十二説~
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
216,我々は世間が自分に対してやって欲しいと望むように、世間に対して振る舞わなければならない ~アリストテレス~
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
217,黄金率とは相手と立場が入れ替わった時に、自分がしてほしいと思うことを、相手に対して行うべきだ、という意味である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
218,私たちは人生の食卓から、ほんの小さな一欠片のパンを取って満足すべきではないし、あまり多く掴み取ろうとするべきでもない。黄金律はこういうことが起こらないように、きちんと物事を均等に戻す役目を果たしている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
219,どんな金額をも少なすぎると思い、いかなる金額でも十分ではないという人は、自分がどのようにしてお金を得るかについて、良心と関係なく損得だけで判断する。彼らの頭の中には、お金を入れるための袋が並んでいるに過ぎない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
220,多くの人はお金儲けの機械のような人間を羨ましがる。これは成功の意味を勘違いしている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
221,本当に人間的な人は、価値ある人生には幸せと富の両方が揃っていなくてはならないということを知っている。必要以上のものを持つことが幸せだと思っている人は、決して幸せにはなれない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
222,あらゆる人間は、自分の中に秘めている可能性に気付かずに貧しさに甘んじている。問題はどうすれば自分の環境という原材料を、富を築くチャンスへと変えられるかを考え続けることだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
223,黄金率に気づき、与え方が分かった時、ようやく心の平安を手にすることができる。物質的に与えることには限界があるが、与えるという精神に限界はない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
224,熱心に金銭を追いかけたり、賢い使い方ができる以上の金銭を得ようとすれば、心の平安を失う。建設的な仕事で得た金銭は、最もあなたのためになる金銭である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
225,心の平安が保てるのは、彼がお金の主になったときだ。
心の平安が保てないのは、お金が彼の主になったときだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
226,貧困の恐怖には同類がいる。醜いという点ではそっくりである。自分のお金が取られてしまうのではないかという、金持ちの持つ恐怖である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
227,心の中で作ったものは現実に作ることができる。この場合の心とは、バランスの取れた心のことである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
228,莫大な財産であっても、ささやかな財産であっても、その大部分が他の人々のためになるような使い方をして、初めて祝福の対象となる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
229,心の平安と共に在る、また在らねばならぬ豊かさとは以下である。
1,積極的心構え
2,心身の健康
3,人間関係での調和
4,全ての恐怖からの開放
5,将来の成功への希望
6,信念を持つ脳力
7,他人の幸福を喜ぶ気持ち
8,自分の仕事への愛
9,すべてのものに対するこだわりのない心
10,いかなる状況でも自制心を持つこと
11,他人を理解する度量
12,十分な資金
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
230,最初の出発点から正しい姿勢を打ち出すことは、大切なことである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
231,ほんの少しの資本か、あるいは全く資本を持っていない人でも、資本を築くための実践的な方法は以下である。
1,他人にあなたの仕事の手助けをしてもらって、しかも、その人自身のためになることをする。
どうすれば他人にあなたの仕事の手助けをしてもらって、なおかつその人自身の仕事のためにもなるアイデアが見つかるかということである
2,同じ金額で、もっと良いものが手に入ることを相手に教える。
同じ金額で、もっと良いものが手に入るように相手を助け、それ以後もあなたを頼って、繰り返し教えてほしいと言わせるようなやり方が考えられないだろうか。これらを考えることによって、人間の幅を大きくすることができる
3,製造者と消費者を結びつける。
時代が変わっても需要はいつも続くからである。製造者と消費者を繋ぎ合わせる方法は存在し続ける
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
232,貯蓄は、貯めたお金で何かを買うこと以上に効果的な面がある。貯蓄をするとそれを使って何かを買う場合に、必要品かどうかをチェックする習慣がつく。そしてお金が役立つのは、商品を買ったりサービスを受けたりすることだけであるということを、再認識することができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
233,貯蓄が習慣化するにつれ、物価が上がっても同じ給料で以前と変わらない生活をしていけることが分かる。それは不必要なものや、つまらないことにお金を捨てることを辞めるからである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
234,お金の主人になれば心の平安は保てるが、お金があなたの主になると心の平安はなくなる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
235,どんな父親でも、子供の周りをお金で囲ってしまうのは子供のためにはならない。真面目に働いてこそ、人生の貴重な教訓を学ぶことができるのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
236,恐れている対象をよく知ることは、その恐れを克服する唯一の手段である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
237,人間が作った悪魔に囚われないこと。七つの大きな恐怖は互いに力を強め合う。その恐怖とは以下である。
貧困の恐怖、批判される恐怖、病気の恐怖、愛を失う恐怖、自由を失う恐怖、老いの恐怖、死の恐怖
ただし、自分で作り出した恐怖と、自己保存のために必要な恐怖とは切り離さなければならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
238,何かに恐れを抱いていると、あちらの方からあなたを見つけ危害を加える
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
239,恐ろしいものをしっかりと見つめ、それを克服できるとあなたが知った時、それこそ偉大な助っ人が来てくれたことになる。知ることは恐怖を克服する唯一の手段なのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
240,恐怖とは最も強力な否定的モチベーションである。これは大変吸引力があり、持てば持つ程、益々多くの否定的なものを引き付ける
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
241,貧困に虐げられていながら、貧困を恐れている人がいる。貧困を憎み、反抗しているのだ。そのような人たちは概ね否定的感情によって頭が鈍くなり、勇気もなくなっている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
242,貧しい時にその貧しさを嫌っているなら、それは金持ちになるための一つのステップである。望ましくない条件をよく知っているということを、これから望む条件へ向けて進んでいく際の励ましの力となるように転化するのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
243,不本意にも倹約をしなければならない状態にあったら、それはあなたにお金の力を気付かせるものだと思うことだ。金利という名の適正な使用料を払いさえすれば、他の人の資金を使うことができる。資金の不足は、あなたにその方法を気付かせる手段なのである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
244,あなたの心は夢を実現させる無限の力を持っている。ただし、心が妨害されずに働けるようにしておかなければならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
245,批判される恐怖ほど心に圧力をかけるものはない。それは取り掛かりもしない内からあなたの行動を止めさせる恐怖である。これほど存在感が在るように見えても、ただの想像から生まれた否定的な幻影に過ぎない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
246,批判される恐怖を持っている人間は、自分の行為や主張を否定されたくないと思うあまり、自分の考えを表に出そうとしない。そうして自分の優れた創造力や自信を失ってしまう
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
247,アドバイスを与える資格のある人間からアドバイスを受けるのと、批判を受けて心に傷を負うのとでは大きな違いがある。批判の多くは、何でも批判したがる人間から出るものなのだ。特にそういう人は、成功を目指して努力している人々を誰彼となく批判するのだ。失敗は他の不運同様に仲間を欲しがっているのである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
248,不健康な話題を会話に持ち出す人は、病気の密かな兆候を見つけては、それを話題にして友人たちをうんざりさせる。手当たり次第に薬を買ったり、流行の健康法に飛びついたりする。このような人は病気を想像し、病気を恐れることで、病気を自分のところに呼び込んでいるのだ。これこそ心の否定的な力である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
249,健康維持するための最初のステップは、病気のイメージを思い浮かべないこと。心は信じ込んだことをそれ相応の身体的なものに変える。つまりは健康そのものであることを思い描けば良い。ただしこれは節制などの基本的なことを行っている場合に限る
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
250,相手を本当に愛している人間は、嫉妬の鎖で相手を繋いだりしない。鎖で繋ごうとするのは恐怖が在るからだ。愛を失うという恐怖である。本物の愛に恐怖はない。そして要求するものではなく、与えるものである。与えることを辞めたら、愛は存在しない。これは自分の子供のことを考えてみれば明らかである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
251,惜しみなく愛し、十分に愛すれば、愛を捉えることができる。愛は永遠に偉大な力となる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
252,生命の維持に必要なものが全てあり、贅沢なものがあっても、自分の心を語り、自分自身の人生を生きる自由がなくては、全ては茶番に見えてくる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
253,自由とは放任のことではない。それぞれに自分のしたいことをする完全な自由があれば、文明はなくなり無秩序の世界となる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
254,時間も富であるが、金銭と違って使ってしまうと戻らない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
255,本質での自由を手に入れているかどうかは、以下の内容で判断できる
1,状況の変化によって、予定していなかったことに私の時間を使わなければならなくなった時、私はその時間を有益に使うだろうか?
2,私は仕事のスケジュールをきちんと立てているだろうか?
3,私が自己主張をし、それが社会的に受け入れられるということが分かったら、私はその方法で他人の思惑にとらわれずに主張し続けるだろうか?
4,私の仕事や私生活を妨害してきた家庭の習慣、地域や文化的な習慣からも自分を解き放つことができるだろうか?
5,他人からの質問に対して「それが決まったやり方だ」と決めつけないようにしているだろうか?
6,私は自分がお金のために働いているのではないことに気付いているだろうか?
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
256,自然は同等の価値を持った代わりのものを授けてくれる。代わりのものを置かずに、全てを持ち去ってしまうことは絶対にない。もし自然が若さを奪ってしまったら、その代わりに知恵を置いていく。若い人は体力がある代わりに、成熟した人間の経験などを持つことは出来ない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
257,老いは、若さが過去のものとなっていることがまるで恥であるかのように侘びている。そして人々を先導したり、創造力を掻き立てたり、湧いてくる勢いというものを自ら否定している。だから若々しい資質が感じられなくなるのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
258,老いに恐れを抱き、障害を持つ心だけが、若々しいことを不自然だと思うのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
259,老人は多くのものを失っているはずだという固定概念が、人々を恐怖に追い込んでいる。ある人はそうでないことを示すために、ことさら若いふりをして見せるが、それは滑稽であり悲しいことだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
260,老年は、あなたの人生で最も有意義な時期である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
261,すべての状況は、以下の二種類に分類される。
第一のタイプは、自分がコントロールしたり、避けたりできる種類の状況である。このタイプには注意を向ける必要がある。
第二のタイプは、自分でコントロールできない状況である。死はその中で最たるものである。
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
262,死そのものを考えてはならない。健康を保ち、精神を健全にし、生命を脅かすものは避けるだけである。コントロール出来ないものを思い煩ってもどうにもならない。しかし、なぜか精神を健全にしない人間は非常に多い
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
263,人は自分の心を所有して生きるように作られている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
264,人は自分の心を所有して生きるように作られている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
265,人間は恐怖を感じる脳力を持っている。危険の付随する状況では、どんなときでも注意深くなる。しかし自分で作った恐怖は全く別の話である。自家製の恐怖は簡単に受け入れる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
266,恐怖心を払い落とすために、自分の住む社会の習慣を超えて成長する必要があるのなら、思い切ってそのような人々とは絶縁するべきである。あなたにとって良い雇い主や、良い顧客、良い友人たちがこの世にはたくさんいる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
267,ジャングルで自分の食べ物に毒でも入りそうになったら、あなたはどんな手段を使っても排除するだろう。心の毒である恐怖にしても同じことだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
268,恐怖は人間が作った悪魔である。自信を持つという信念は、この悪魔を倒すための武器である。また輝かしい人生を築くための道具でもある。自信は大自然の偉大な力と結びついて、人の後押しをしてくれる。失敗や敗北は一時の経験に過ぎないからと、気に留めない人の後押しをする
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
269,恐れることにより、私たちは否定的で破壊的な力に圧倒されることになる。恐れを抱けば、恐れなかった時よりずっと多く、あなたに害が及ぶ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
270,有益な願望を実現させるためには、心が何者にも邪魔をされず自由に働けなくてはならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
271,信念は最高の生命維持力であり、最高の治癒者でもある
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
272,自由は自分の心の中で生きる。外部の状況には関係がない。自由の喪失も心の中で起きる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
273,死の事実を否定する必要はないが、死のカーテンの向こうに何があるのかは誰にも分からないのだから、無理に覗く必要はない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
274,エンスージアズムが相手に働きかけるためには、相手の役に立ちたいという正直な願いが込められていることが大切で、あなたが相手に期待する好意も、相手にとって利益となるものでなければならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
275,エンスージアズムとは人に行動を起こすように刺激を与え、やる気を喚起させる心の状態のことをいう。これはすべての感情の中で最も伝染性が強いもので、上手く作用させれば相手の賛同を得たり、相手の行動を促したりする場合に非常に効果的である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
276,自分自身の売り込みに成功するかどうかは、あなたの考えを正当に、きちんと理解してもらえるかどうかに懸かっている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
277,あなたは何かについて、自分自身を説得する理由はないと思うかもしれない。しかし潜在意識に信念をもたらし、あなたに無限の叡智の使い方を教えるのは、深層自己説得というプロセスである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
278,人が他人からの提案や示唆を受けて心に浮かぶ考えは、二つに大別できる。肯定的なものと否定的なものである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
279,あなたの言葉や表現の一つが別の人の心に届いて、それが否定的だと判断された時、否定的なメモリバンクが開き、同じような種類の否定的な記憶を呼び起こす。まるでたった一個のチェーンの輪を引っ張っただけなのに、ズルズルと他の輪まで全部引きずってしまうようなものだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
280,ほんの些細な肯定的な言葉も、否定的な考えも、また否定的に見えるようなちょっとしたことでも、大きな否定的ギアを動かすだけの十分な力持ってしまう。だからこそ、どんな種類の成功をするにも、あなたの肯定的考えが重要なのである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
281,否定的な言葉は一般的な会話に入れない方が良いということであり、むしろ肯定的なものに力を入れ、説得したい方向に話をするようにするのが良い
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
282,現実的に否定的なのであればそのまま受け止め、出口を教えてやれば良い
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
283,良い売り方とは正直な売り方のことである。誰も信念と相容れないものは、考えや行動に表せないものである。ここで言う売り方とはアイデアを売り込み、それが実現されるように持っていくという意味を指す
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
284,もし、自分の良心を曲げてしまったら良心は弱体化する。まもなく良心は、あなたをガイドすることを辞め、あなたは心の平安に基づいた本当の富を得ることができなくなる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
285,あなたが信じていないことは、口で言っても書いても、またどのような行動をしてみても、他人を動かすことは出来ない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
286,エンスージアズムが在るのに成功しなかった人がいるのはなぜか?それは彼らが、エンスージアズムの他に何も持っていなかったからである。エンスージアズムの本当の使い方を知らなかったために、彼らは成功できなかったのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
287,商品やサービスの正直な売り手においては、顧客が最も関心を持っていることに、エンスージアズムを傾けなければならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
288,セールスパーソンの重要な注意事項は以下である。
1,相手の質問に応えられるようにしておく
2,自分の商品やサービスの裏も表も知り尽くしておく
3,相手の必要に従って、その商品の利点や使い方を熟知しておく
4,約束したら、時間通りに着くこと。顧客の時間を大切にすること
5,サービスをすると約束したら、顧客が必ずサービスを受けられるようにする。固定客ほど素晴らしい顧客はいない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
289,エンスージアズムは、その後ろに親切心があってこそ機能するものである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
290,あなたの仕事はそれを全体的に見通して、それで良いかどうかを確かめてから飛び込めば、あなたを満足させる立派なものとなる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
291,エンスージアズムは、一つの心から別の心へ伝染するように流れていく。だからこそ私たちはエンスージアズムが働いているのを感じることができるのだ。しかし、あなたは自分自身に対してエンスージアズムを持とうとしたことが在るだろうか?しかもその裏に何かを持った状態で、だ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
292,自分自身から一歩退いて考えてみると、大変面白いもので勉強になる。幽体離脱したような気持ちで自分という存在を眺めてみるのである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
293,人生は我々の生き方そのままにイメージを返してくれるものだと教えてやるのだ。鏡に映るものは、鏡のせいではない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
294,成功に説明は不要である。失敗は言い訳を許さないのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
295,人生というものは、全体を客観的に見渡せる広い視野を持っていることが大いに役に立つ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
296,自我は目には見えないが、あなた自身の体の一部と考えて良い。それはあなたを強くも、賢くもしてくれるし、障害になりもする
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
297,優れた心を持っていても、時々自我が荒れ狂っているのに気がつくことがある。本当に優れた人は、それを感じ取って急速に自我を立て直すものだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
298,きちんとした身なりをして髪の手入れを怠らないことは、自我の向上に役立つ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
299,他人の自我を立て直すための処方には、その人をよく知ることが最重要事項となる。つまりあなたが自分自身のために処方箋を書きたいと思うのなら、あなた自身を知れば良い
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
300,成功意識というものは必ず成功を引き出す。そのキーが自我である。自信ある信念に満たされ、自分に合った手段によって支えられた自我なのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
301,人が自分自身に気づき、自我を発見してそれらを自分のものにすると、周りの人全てがそれを感知する。ちょうど近くにライオンが来たときのシマウマの群れのようにである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
302,自我は声の調子になって現れるし、顔の表情や身体の動き、明確な思考、確固とした願望、積極的心構え、PMAとして現れたりする。それらが相手に、この人を信用して一緒に仕事をしようという気持ちを芽生えさせるのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
303,あなたはもう不足を感じていない。あなたは物心双方の豊かさに向かって、ためらわずに進んでいるのだ。あなたは恐れを知らない。あなたの心は恐怖から開放されて自由になったのだ。あなたはもう自由だ。輝かしい自由を持ち、好きなだけ良い報いを受ける人生を生きることができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
304,自我とは自分自身と、自分の望みを主張するのに助けとなる心の力である。自我という箱に何を入れるかによって、自我は私たちを強くも賢くもしてくれる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
305,自我が強ければそれは成功を呼び寄せる。自我が揺らいだときは、自分の外観もイメージも全て自我の気に入るようにしてやると自我は回復する。たとえ束の間のものであることが分かっていても、自我にはそれが必要なのだ。そしてそれが方向転換へのきっかけとなる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
306,代償の法則というものは、何年も掛かるかもしれないが徳は必ず報いられるし、犯した罪は必ず罰となって返ってくるという世の中の法則である。我々はこの法則といかに付き合うかによって、利益を生み出したり、害を被ったりする
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
307,代償の法則というものは目に見えない力で、世の中の隅々まで働いているため、正しくきちんと理解していれば、恐れや悪意は自然と心の中から姿を消していく。これは代償の法則が働くことによって、我々が恐れや悪意を抱く事柄を全て解決してくれるからに他ならない。そうした感情を抱いて心を煩わせなくとも、自分の中の良心に従って徳を積んでいくことで、自然とそれが自分へと報いてくれる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
308,すべての行為は、それ自体に報いる ~エマースン~
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
309,与えるという行為は、常に受け取るという行為に先行するものだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
310,あなたが正直に奉仕したことによって、あなたが害を受けることなどあり得ない。あなたが仮に無理解な上司の元にいたとしたら、逆にもっと奉仕してやれば良い。なぜなら、一つ働くたびにそれに対する払い戻しがあるからだ。その払い戻しが遅れるほど複利を重ねる銀行に積立貯金をしているのと同じことなのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
311,不安は偉大にして聡明な教師である。彼は何かが腐敗していることを教えてくれる。私たちの財産は移ろいやすく、法も教養も移ろいやすい。老いの不安というものは、私たちの支配力や財力に影を落とし、それを奪ってきた。不安は何か改めなくてはならない大きな間違いがそこにあることを、私たちに教えてくれている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
312,過剰というものは常に欠乏を引き起こし、欠乏は過剰を引き起こす
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
313,私たちは考える存在であり、考えに従って行動する。思考は常に行動に先行する。思考は手よりも先に物を作り出す。思考には計り知れないほどの力がある
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
314,あなたの思考が自由で恐れを知らないならば、きっと力強い達成をもたらしてくれるはずである。逆を言えば、自分の思考を自由で恐れのないものにできれば、どんな達成も思いのままということだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
315,自由で恐れることのない思考は、物事について常に「なぜ」と問いを発していくことだ。この世界のあらゆる出来事について、原因がすべて分かるとしたら、人の心から恐れというものは無くなる。そして恐れさえ抱かなければ、心は常に自由でいられる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
316,金儲けや物事の捌き方などよりもっと重要なのは、その根底にある哲学である。あなたの心が富、心の平安、人生での成功という基本的概念をしっかり掴んでいれば、あなたはこれからの人生のための堅固な基礎を作ったことになる。方法だけ聞きかじって、それだけを真似して使おうとしても、砂の上に建物を立てるようなものだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
317,ナポレオン・ヒル・プログラムを学ぶことによって、実践的哲学者でいることは可能である。問題に直面したり、状況を改善したいと思ったり、あるいはお互いのために誰か他の人に影響を与えたいと思ったりしたら、実践的哲学者であることを思い出すことで、成功したり失敗したりしたことの原因を思い出してみると良い
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
318,実践的哲学者というものは、常に物事の原因を探り、教訓を深め、再び同じことが起こらないように工夫する人々のことである。しかも彼は他人の誤りにも注意する。彼は人間が互いに似たような性質を持っていることを知っているので、自分の中に同じような間違いをする傾向がないかと常に注意している
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
319,実践的哲学者の行動とは、以下である。
1,実践的哲学者は、他人を助けることが最高の自分を見出すのに役立つ方法だと固く信じている
2,自分にとってプラスにならない、例えば復讐のようなことには、力を尽くすことはしない
3,時間の持つ偉大な力を知っている。物事を水平に戻す力のことである。すべての感情の起伏も、記憶も、時がすべて流してくれることを知っている。だからこそ忍耐強い。年月を味方に付ける方法を知っているのである
4,平安な心の効力を熟知しているので、心を乱すような事に関わろうとしないし、感情をコントロールすることができる
5,彼は心の力が無限であることを知っているので狭量なつまらない考え方にとらわれて、自分の力をいたずらに封印することをしない。寛大で、広い視野に立った考え方をし、それを元に達成を築き上げていく
6,実践的哲学者のエグゼグティブ、そしてビジネスマンは、今日の利益と、将来の心の平安と、人生の成功とを混同したりしない。したがって他の誰に対しても相手の弱みにつけこむような真似はしない。なぜなら「全ての行為はそれ自体に対して報いる」事を知っているからである
7,実践的哲学者は「思考は物体」であることも知っている。これは思考が良いものであろうと悪いものであろうと、時が来ると何倍にも膨らんで、その性質に応じて災いとなったり福となったりして自分に返ってくるということである。したがって彼は良い思考しか持たない
8,実践的哲学者は、他人の悪口を決して言わない。正しい怒りを表したいと感じたときでも、自分の感情をそのままぶつけたりはしない。どうすれば自分の怒りの感情を処理することができるかを知っているからである
9,実践的哲学者は、他人に対して惜しげもなく分け与える。自分の福を分け与えれば、新しい福が来ることを知っている。分け与えるということは、未来の自分にとって利益となるような機会の種子を植えることだからである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
320,目標に向かって突き進むためには、あなたの思考は自由でなければならない。そのためには、思考の自由を妨げる最大の要因、不安、恐れを抱かないことである。したがって、自由な思考のためには恐れを排除しなければならないが、そのために必要な心構えは、常に「なぜ?」という問いを発していくことである。この世の出来事の原因が分かってしまえば、あなたの心の中に不安や恐れが芽生えることはない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
321,物事に対して実践的であることは、常に物事の原因を探り、そこから教訓を深め、同じ失敗を繰り返さないことである。したがって、こういった人は実践的哲学者と呼ばれ、特徴として自分だけでなく他人にも注意の目を向けているため、他人の誤りも指摘することができる。人間はお互いに似たような性質を備えていることを知っているために、他人の中にも自分の中にあるのと同じような間違いが在るのではないかと、常に注意している。実践的哲学者は他人を助けることが、最高の自分を見出す最善の方法であることを知っている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
322,平安な心で富を享受できる人生はPMA、すなわち「積極的心構え」を持つ人間の元に最もよく訪れる。確固とした願望や目標を持てば心の姿勢は自ずとPMAになり、願望や目標へと自分を推進してくれる。行動力を持続させるパワーもここから生じてくる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
323,人間の心はどんなコンピュータよりも遥かに素晴らしいものである。しかしその思考のメカニズムの根源には、コンピュータと同じイエスかノーの二進法しかない。積極的心構えを持っている人は、可能な限りのイエスを見つけて人生の一部にしようとする。否定的心構えを堅持する人は、ノーの要素を無意識のうちに取り込み、多くの良いものを見逃し、多くの悲しみや不幸と共に生きようとする
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
324,「単なる心構えに過ぎないではないか」と考える人は多い。確かにそうである。しかし成功か失敗か、心の平安か不安か、健康に恵まれるか病気がちかということは、すべてこの単なる心構えから始まるのだ。単なる心構えに過ぎないと考えられる人なのであれば、その操作も容易である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
325,誰でもNMA(消極的心構え)からPMA(積極的心構え)に変わることはできる。PMAを持てば、あなたの人生を十分成功に導けるだけの多くのイエスを見つけることができる。人間の脳には一定の「成功あるいは失敗を目指す回路」のようなものが備わっている。それを知れば、成功した人々がどのようにして使っているかを学ぶことで、それを活用することができる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
326,世界は自分の行き先を知っている人間には、道を開けてくれる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
327,願望や目標が確固としていれば、あなたの無限の叡智は限りなく一点に向かって集中する。自分の願望や目標を知っていれば、行き先が分からなくなることはないし、目標や願望と何の関係もない言葉や誘惑に迷うこともなくなる。努力は一つに結集され、自分の中の成功に必要な要素の全てがお互いを助け合うようになる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
328,心から打ち込んでいる人間は他人の欠点を探したり、いい加減に仕事を進めたりして良心にやましさを感じたり、時計を見上げてばかりの生活とは無縁になる。予期しない障害が起こったとしても、挫けることがない。あなたが積極的心構えさえ身につければ、問題を処理しそれを克服するのに最適なポジションを取れるようにさえしてくれる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
329,積極的心構えの持ち主は、別の積極的心構えの持ち主から恩恵を自動的に手に入れる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
330,刑事裁判の法廷で動機に拘るのは理由がある。人間のすることは全て、多かれ少なかれモチベーションという九つの動機が引き起こした産物だからである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
331,積極的な七つのモチベーション(欲求)とは以下である。
1,愛情に対する欲求
与えた分と同じかそれ以上のものが自分に返ってくる
2,性に対する欲求
性を性として使う内は動物である。成功できる人間は力に変換する
3,物に対する欲求
4,自己保存に対する欲求
他人を無視すれば否定的な力に変わる。人間も自然の一部である
5,心身の自由に対する欲求
6,自己表現に対する欲求
自分を発見するためのものであり、他人を傷つけるものではない
7,永遠の生への欲求
良識の範囲内であれば力となるが、恐怖へ変えれば悲惨にしかならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
332,否定的な二つのモチベーション(欲求)とは以下である。
1,怒りと復讐
2,恐怖
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
333,九つの動機の中に自分がしたり、またしないでおこうとする根拠が見つかる。心の平安は七つの積極的動機を、人生の普遍的なパターンとして行使することによってのみ得られる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
334,心の平安を保っている人が、二つの否定的動機を行使することは極めて稀である。復讐したい、他人を傷つけたいという怒りの気持ちがあったのでは、いくら正当化する理由をつけようとしても、心の平安は得られない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
335,偉大な人々は、他人を傷つけたいという気持ちに時間を割いている暇などない。小心で卑屈な人々は、恐怖と怒りのパターンを生涯に渡り背負っている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
336,あなたを護衛する、あなた専用の案内役や護衛についての原則を擬人化してみると良い。八人の騎士とは以下である。
1,心の平安の騎士
一番外側を護衛し、心の平安を分かち合う人以外の訪問は拒絶する
2,希望と信念の騎士
人生の任務のため、集中できる影響だけに許可を与えて通す
3,愛とロマンスの騎士
愛が永遠に新鮮でいられるような影響だけを選び、心の中へ通す
4,身体の健康の騎士
心身が健康を維持するように役立つ影響だけを通す
5,富の騎士
経済的な利益をもたらす考え以外は通そうとしない
6,全般的な知恵の騎士
特定の役に立つ考えのみ、知識の倉庫に入れる役割を果たす
7,忍耐の騎士
心の中にある急ぎたい衝動、準備が整っていない内に取り掛かったり、性急になる衝動を追い払う
8,総監督の騎士
他の騎士と一緒に護衛に付き任務を行う。また、他に任せられない任務を遂行する
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
337,恐怖と怒りは心を鉄格子の向こうに閉じ込める。罪の意識は心に足枷をはめる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
338,ものを獲得しようとする動機はそれ自体は優れていても、身体と心の自由の優れた動機とは対立するものである。物質的なものを得ようとして、私たちは心の自由を放棄してしまうのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
339,正直な行動を取らなかった為に、心に恐れと罪の意識を植え付けたりする。ルールに従って勝ったなら、自分の心の為に良い行いをしたことになる。不正を働いて勝ったのなら、行動で勝利したとしても人生では敗北なのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
340,人間の全ての営みの中には、物言わぬパートナーが存在しているのだ。人生での小賢しい取引に走ろうとするものには、災いが訪れる運命になっている ~エマースン~
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
341,人生は自分の考えを自分に送り返す
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
342,思考は物質である。物とは存在しているものをいう。確かに思考はそれ自体が存在しているのだ。だから呪いを吐けば自分に呪いが戻ってくるし、祝福を送れば祝福が返ってくる。これは人生の鏡によって反射される
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
343,積極的な傾向の在る魂から積極的な思考を送り出すと、世界はますます積極性溢れる影響をあなたの役に立つように返してくれる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
344,心の平安を見出す最も確実な方法とは、できるだけ多くの他の人々にも心の平安を見出だせるように導くことだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
345,不運に見舞われた時だけ祈りに行く人があまりに多すぎる。そのような人は恐怖の動機が心を支配した時にだけ祈るのだ。祈りというのはそういう意味で方法としては否定的である。したがって結果も否定的にならざるを得ない。心の平安をもたらす祈りはその心が問題を抱え、悲しみにさいなまれても、自信のあるメッセージを発することのできる心から出てくるものだ。そしてまた、問題を解決することを知っている心の中から生じる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
346,偉大な成功者は自分の願望を実現しようとする時には、自分の能力についていささかの疑いも持たない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
347,ただ一つの目的に心を集中する。そうすると心は遥かに効率の良い動き方をする。そのため天才的な力を発揮しているように見える
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
348,七つの積極的モチベーションと二つの否定的モチベーションは、あなたのすべての行動の影に潜んでいる。PMAを身につけていない人間は、怒りと恐怖という二つの否定的モチベーションによって心の平安を奪われているため、優れたアイデアを出したり、物事を達成したりする力が弱められている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
349,成功する人間は、七つの積極的モチベーションを用いて自分の望む人生を築く。心の扉にあなたを守る騎士を配置させ、否定的な影響が入り込むのを防ぐことができる。この騎士を使いこなせば、どのような緊急時にも常に対応できる。日々の事柄にとどまらず、健康の維持にも力を発揮する
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
350,社会の経済活動を進歩させるには、黄金率を上手く活用する必要がある。人々がそれぞれのアイデアを仕事の上で実現できれば社会はもっと豊かになり、もっと幸福になる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
351,私たちのほとんどは、人間が作り出した神や悪魔の存在を信じているが、良い生き方をしている人の人生の中には恐怖の入る場所はない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
352,自由な信念の力は、妨害を受けない自由な心から来る。人間の心が、信じることを達成するための力は、恐怖と誤った物の見方でがんじがらめになっている人にはまず見つからない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
353,不幸なことに人間の心は、人間が誤って作り出した迷信を「偉大な真実」として信じてしまう傾向がある。これは一方では目標達成への原動力になるが、もう一方では地獄の存在を教える宗教にもなる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
354,大切に抱いている信念でも、それが人間精神の向上を妨害するものであれば、間違っているのだということに気付く強い心構えを持つ人で在らねばならない。そのような信念とは、両側を高い壁に囲まれ狭い道を歩かされている人の視野と同じようなものだ。決して精神を向上させたりはしない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
355,この世の真理は「それは、そこにある」これに尽きる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
356,心の平安を生み出す要素とは以下である。
1,あなたは自分をガイドしてくれる良心を持っていることに気付いた。また自分がこれまでこの良心と良い関係を保つことで、良好なガイドを得てきたことにも気付いた
2,あなたは自分の心を把握し、自分自身の考え方を持ち、自分自身の人生を歩まなければならない
3,あなたは自分自身の人生を生きるのにあまりに忙しく、他人の生き方に干渉しようなどという気になってはいけない
4,あなたは物質的にも精神的にも、邪魔者から自分の人生を開放して、自由にしてやることを学ばなければならない
5,あなた家庭と職場での調和を確立しなければならない
6,あなたは自分が受けた恩恵を、他人と分かち合うことを実践しなければならない
7,あなたは人生に生じる現象を望みとしてではなく、学ぶべき現実そのものとして受け止め、それを正当に評価しなくてはならない
8,あなたは他人が自分のなりたいものになれるように、彼らの力を見つけ発展させられるように手助けをしなくてはならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
357,無限の叡智はあなたを自分自身で考えることのできる人間にしてくれた。常に自分自身であり、自分が成し遂げたいことを信じ、力強く達成する人間にしてくれたのだ。これを有効に活用しない限り、あなたは満足を得ることは出来ない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
358,人間の心には使うべき力が満ちている。それは無視できるような小さなものではない。これらの恩恵を無駄にすれば、逆に罰を受ける
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
359,多くの人間が、自分の周りにある富と心の平安を得る方法を用いていない。にもかかわらず、彼らは貧困、悲惨、不安、病気などに悩まされ、それを自分以外のせいにしてしまっている
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
360,人間の心が信じられるならば、すべての人間の心はそれを達成できる
貧困を信じると、あなたは貧しくなる。
富を信じると、あなたは豊かになる。
愛を信じると、あなたは愛を得る。
健康を信じると、あなたは健康になる。
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
361,私があなたに分け与えたものは、使い方次第で単なる言葉だけに終わったり、大いなる富と満足になったりする。私が与えた知識を使うかどうか、あなたに強制はしない。自分の人生を向上させ得るのはあなた以外の何者でもないのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
362,自分の夢を大切に育むことである。それはあなたの精神の子供であり、あなたの究極の成功のための設計図なのである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
363,自分の心を知り、自分の人生を生きよ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
364,人生で成功するには自分の心を完全に把握し、これこそが自分のものだという確かな信念を持たなければならない。自分の能力を信じること、それが人生での成功のスタートであり、逆境を乗り越え、強固な精神的城塞を心の中に築く要諦である
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
365,成功とは、自分自身の人生を生きることである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
366,あなたの人生で、自分自身でいること以上に大切なものはない。満足する仕事に就いていながら、目先の金に釣られてそれを手放し、やがては裕福で在るにも関わらず心の平安を失ってしまうようなことのないよう、気をつけるべきである
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
367,あなたは他人の自主性を傷つけずに、その人の手助けができる。良くも悪くも他の人があなたの理想と一致すると思ってはいけない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
368,最高の自分自身でいるための方法とは、常に自制心を働かせることだ。そうすれば怒りや敵意の結果に傷つくことはなくなる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
369,願いは心の表面に浮かぶものでしかないが、信念はあなたの一部となって消えることがない。自分の欲する信念を掴み、それをあなたの潜在意識の中に植え付けるのだ。すると潜在意識は、あなたがその信念に向かって行動するように仕向けてくれる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
370,逆境と不幸、不運に満ちているように思えるこの世界そのものが、実は大きな利益を生む母体であることを知らなければならない。不幸な時というものは、後の大きな幸運のための種蒔きの時なのだ。失敗のことを話していると、失敗しかやってこない。だから常に成功のことを話すのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
371,最終的には何も問題ではない。この世界は一時的に問題が生じても、人がこの世を去る時にまで問題が残ることはない。死は誰でにも平等にやってくる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
372,人生のジャングルの中には、目に見えない観察者がいることを忘れてはならない。ジャングルを抜けた先に存在する、人間に利益をもたらす無限の叡智は、条件を満たしたものだけに与えられる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
373,自分の可能性を信じ努力を怠らない人間には、必ず富がもたらされる。身の回りの可能性は、有効に活用しない限り富にはならない。そして富にしがみつくことは、むしろその富を失うことになりかねない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
374,相手の必要なものを与えれば、あなたは黄金律を正しく理解することになる。人生に黄金律を取り入れたことのない人には、その性格に対する影響がはっきりと見える
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
375,サービスには支払われているだけの価値があり、人間は自分に対して値段をつける方法を持っている。黄金率を誤魔化すことは絶対にできない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
376,金銭が心の平安の邪魔をするなら、必要以上の金銭は捨てる方が良い
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
377,あなたの心には願望を実現させる無限の力がある。しかし恐れを抱くと、否定的で破壊的な力に圧倒されることになり、恐れを抱かなかった時よりずっと多くの害が及ぶことになる。逆に信念は最高の生命維持力であり、心の自由も保って成功への大きな支えとなる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
378,エンスージアズムを込めずに言っても効果は得られないが、同じ言葉を熱意を込めて言えば、百パーセントの成功がもたらされる。エンスージアズムは何を売り込むにも役に立つが、不正直なことや顧客に対する配慮不足の埋め合わせにはならない。エンスージアズムはエネルギーの大きな泉を開けてくれる。逆に否定的な用い方をすれば、同じくらいに逆効果にもなる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
379,あなたのエンスージアズムを目標に集中させることだ。もし自分の目標が正直なものでない場合は、エンスージアズムの魔法の力は効かない。自分について広い視野を持ち、果たして自分がエンスージアズムを掻き立てる人間かどうか確かめるのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
380,健全な自我、強い自我は、どのような制約をも乗り越えることができる。極めて個人的なものとはいえ、自分の望む方法で自我を主張することが成功を呼び寄せるものだから、常に健全、強固な自我を維持する必要があるのだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
381,代償の法則を学べば他人を羨んだり、他人の弱みに付け込んだりしなくなる。哲学は時に浮世離れしたもののように思われがちだが、本当は実用的かつ積極的なものである。本当の哲学者とは、人間の気持ちを動転させたり、挫折させたりするようなことが起きても、問題の本質を考えることで出口を見出すものだ
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
382,積極的な心構えを維持すれば、人生はイエスと答えてくれる。確固とした願望や目標を持って、積極的な心構えを構築しなければならない
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
383,人々は十分な資金がなくては生活が成り立たないと思っている。資金がなければ必要以上の制約を受けることになるため、金儲けを成功させたいと願っている。そして豊かさの面で成功者になりたいと思うと同時に、恐怖やストレス、病気、心配、不幸といったものから開放されたいとも願っている。つまり人々は富を得るという面での成功に加えて、心の平安も求めているのであって、それによって人生は完全なものになると信じている。それは事実であり、確かに完全なものとなる
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
384,成功哲学を学ぶことによって得られる心の平安とは以下である。
1,心に取り付いて支配的になる傾向の強い否定的な力や、心配、劣等感といった態度からの開放
2,あらゆる我欲からの開放
3,人生を慢性的に蝕んでいく、精神的、身体的な疾患からの開放
4,全ての恐怖からの開放。特に私たちがさらされている七つの基本的な醜い恐怖からの開放
5,意味もなく何かを求めるという人間共通の弱さからの開放
6,仕事の喜びと達成の喜びの所有
7,心に自分自身であることと、自分自身で考えたことを行うという習慣の形成
8,自分自身の人生に対する態度と、あなたの周りの人間に対する態度をチェックし、これらの態度を正しい方向へ向ける習慣の形成
9,他人の精神的自立を助ける習慣の形成
10,自分の死後、どうなるかという心配からの開放
11,全ての人間関係を良い方向へと進ませるという習慣の形成
12,行く手を遮るかもしれない障害のことを考える代わりに、自分が何をしたいかという点から物事を考える習慣の形成
13,些細な不幸に見舞われても笑って済ませ、不幸を幸運に転換させる習慣の形成
14,取ろうとするより先に与える習慣の形成
~ナポレオン・ヒル「成功哲学」~
終わりに
このような重要ポイントを読み、ただ成功のためのノウハウを探すだけでは、やがてはモチベーションも低下し、成果も出ず、努力を辞めてしまうものです。
自己啓発も成功哲学も知っても活かせない、成果に繋がらない、途中で挫折するのは至極当然なのです。
頑張ることが目的でその状態を維持したいのではなく、成果へと繋げることが目的で変化を迎えたいのであれば、個別相談やナポレオン・ヒル・プログラムの購入の検討を真剣に考えることをお薦めします。