【名言風要約】「思考は現実化する」重要ポイント353に絞りまとめ
ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」は、世界中でビジネス書としては他に類を見ないほど支持されている名著です。
しかし、それ故に名言サイトや解説記事、さらにはまとめ動画までたくさん出ていますが、そのほとんどがナポレオン・ヒルに精通している方ではないので、ナポレオン・ヒルの成功哲学に関して専門家の目線で言うと全く補完できていません。
具体的に申し上げますと
- 名言っぽいものを抽出
- 名言サイトを見るのが好きな人が、響きそうな内容を抽出
- 自分で説明できるものだけを選出
- 組み上がってロジック化されているものをバラバラの部品に分解して単品で解説
上記のような状態です。
ナポレオン・ヒルの成功哲学は、部品の一つ一つがその他のパーツと繋がることで、初めて一つの完成品となります。
分かりやすく例えるなら、車はすべての部品が正しく組み上げられるから走行できるのであって、部品一つでは走行はおろか、動作することもないのと同じです。
せっかく名著である「思考は現実化する」を知ろうとしても
- 結局何が言いたいのか分からない
- 何から手を付けて良いのか見当もつかない
と言った状況に陥るのは、要約した書き手もそれを見た読み手も解釈が間違っていたり、その内容が補完がされていなかったり、要約した本人が気になった部分しか使われていないことに起因しています。
この記事では「思考は現実化する」に記載されているすべての内容から絞っていますが、それでもはっきり言ってかなり長く、量の多い記事になっています。
しかし、これでも「思考は現実化する」の書籍の全内容を、三分の一から半分程度までは収縮させています。
この記事を読んでみて、さらに詳細に知りたい、具体的にどのような実例があるのか学んでみたい方は、実際に「思考は現実化する」の書籍を手に取って見ることをお薦めします。
さらにナポレオン・ヒルの成功哲学を実用化して、書籍「思考は現実化する」の先にある、より深い内容を学びたい場合は、ナポレオン・ヒル・プログラムを取り組んで見れば良いでしょう。
実際にナポレオン・ヒル・プログラムを学び、取り扱っている私からすると、書籍の「思考は現実化する」は、ナポレオン・ヒル・プログラムの目次レベルです。
この記事ではナポレオン・ヒルの成功哲学に20年従事している専門家として、順番に読んでいけば学びも進んでいくようにまとめましたので
- 「思考は現実化する」ではどのようなことが書かれているのか
- 具体的な成功ノウハウと、その心構えの構築にはどうしたら良いのか知りたい
- ナポレオン・ヒルの成功哲学を学んでみたい
上記のような方は、この記事をじっくりと腰を据えて読んでみて下さい。
こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。
記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。
1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。
ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。
以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。
- ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
- ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
- マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
- ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
- ブライアン・トレーシー(営業の神様)
- デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
- ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)
現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。
「思考は現実化する」重要ポイント352選
1,はっきりとした願望や目標を持つこと。そして、この価値ある願望や目標を達成させるために、燃えるような意欲を育むこと
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
2,人生ではよほど慎重かつ大胆に企画し、かつ行動しない限り、希望するものを確実に手に入れることはできない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
3,奇跡というものは、あなたの人生の中で信じられない幸運をいかにして引き起こすかということだ。引き起こすのは他の誰でもない、あなた自身である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
4,あなたは世の中の規律や正義の法則、あるいは他人の権利を侵さない限り、どんなことでも達成することができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
5,あなたは自分の思い通りの人になることができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
6,すべてはアイデアに始まる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
7,逆境が酷いものであればあるほど、その中に逆境の酷さに見合った、強力な幸せの種子が隠れている。つまり、逆境であればあるほど貴重な体験を重ねることができるのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
8,問題の解決方法さえ知っていれば、頭を使って簡単に障害を乗り越えることができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
9,人は求め、信じれば、必ず手に入れることができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
10,重要な決断というものは一分以内に決断できる人間でなければ、その後に何をやらせても駄目なものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
11,既に成功を収めた人々の話など、図書館に行けば多くの本に載っていることだ。それはそれで良い。しかしどのような人間がどのようにして成功者と呼ばれる人間になるか、その過程が重要なのだ。じっくりと観察し、どういう時に失敗を犯し、どういう時に成功を重ねていったかを詳細に分析する必要があるのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
12,成功の黄金率を知り、成果を収めた五百名を超える人に会い、その分析から抽出したデータがあれば、あなたがこれからの人生で成功しない理由はまったくない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
13,明確な目標を持っていなければ、誰も何も到達することは出来ない。「私が成功するとは、これを達成することである」とはっきり言えるものを、願望や目標に掲げなくては意味がない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
14,完全な調和こそが、明確な目標に進んでいる時の迷いを力に変えるものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
15,信念の現実化とは、机上の空論ではなく現実的なものでなければならない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
16,人間は自分自身の習慣や環境を作り出すことができ、自分で自分の運命を決定することができる。将来を自分で築き上げる脳力、目標を自分で選ぶ脳力が人間には備わっており、あなたのすべてを変える唯一のものは思考である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
17,悲しみや失敗ばかりの人生を送っている人は、考え方があなたを変えることを認識していないだけである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
18,貧困、失敗、敗退ばかりを考えて人生を送っていれば、人生がその通りになるのは当然である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
19,私は不可能の言葉が載っている本は受け取ることができないのです。なぜなら、私は今までに不可能と言われていたことが、実は不可能ではなかった例を数多く知っているからです
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
20,アール・ナイチンゲール博士が、私の本を読んで一番衝撃を受けた言葉は「人間は自分が考えているような人間になる」というものだったそうです
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
21,脳力は使わなければ無いのと同じである。問題なのは、いかにしてこれらを活用できるかである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
22,私たちは生まれた時に二つの封印された封筒を持っている。一つは脳力を意識的かつ友好に活用した場合に与えられる富や報酬のリストである。もう一つには、自分の能力を活用できなかった場合に与えられる罰のリストである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
23,大きな問題に直面したときは、その問題を一度に解決しようとはせず、問題を細分化しその一つ一つを解決するようにしなさい
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
24,私の持っている最も価値の高い財産とは、私が富を築いた方法とノウハウである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
25,チャンスは予期しない時に訪れ、不運や一時的な敗北の影に隠れてやってきたりするのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
26,誰でもその人にそれだけの器量があれば、本当に用意できているのなら、最良のものが向こうからやってくる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
27,我々は恐怖、それ自体以外に恐れるものは何もないのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
28,他の人々と心を一つにして取り組むことができるマスターマインドとは、二人以上の人々の間で、明確な目標の実現のために結ばれる、調和の精神に基づく知識と努力の総和である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
29,一人ひとりが持っていながら気付かずに過ごしている脳力こそ、広大かつ未開拓の人間の知性と可能性の宝庫である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
30,十分な確信を持ってそれを信じ、信念に基づいて行動すれば、誰でもなりたいと思うものになれる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
31,成功する人間は、どう決断するかを常に念頭に置くことが重要なのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
32,人間が金を持ったまま死ぬことは、とても不名誉なことである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
33,私はほとんどの富を世の中に分配してきた。しかし、最も大切なものをまだ分かち与えていないのだ。それは世の中の多くの人々に、誰でもその気にさえなれば、豊かで幸せな人生を送ることができる、というノウハウを知らしめることである ~アンドリュー・カーネギー~
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
34,成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標を、黄金率に従って一つ一つ実現していく過程である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
35,黄金率とは、自分がして欲しいと思うことは、何よりもまず他人にそうしてあげることである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
36,成功を引き付けるのは心の力である。あなたを成功させるエネルギーは、あなたの心の中にあるのだ。望み通りに人生を生きる鍵はここにある
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
37,思考というものは一つの実体、しかもその思考内容そのものを現実化しようとする衝動を秘めている実体といっても良い。思考が明確な目標、忍耐力、あるいは強い願望と相まって成功に向かって作用し始めるとき、思考は強烈な実体になる。こうして人は、自分が考えているような人間になるのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
38,あなたが心底そうしようと望んだことは、必ず実現する
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
39,不動の信念に支えられて目標を最後まで追求する、という強い意欲があなたの人生を大きく左右することを心に留めておくことだ。そしてこのような脳力は誰もが持っているということも
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
40,願望実現というものは、当初の願望とは異なった結果として実現することがよくある
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
41,かけがえのない財産とは、成功の原則を活用することによって、目に見えず手で触れることも出来ない思考が、物理的な報酬に変わり得るという事実である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
42,最もよく見られる失敗の原因は、一時的な敗北に過ぎないのにすぐに願望の維持を諦めてしまうことである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
43,あと一歩で辿り着くのに、物質化して邪魔をしてくる心の壁を排除する最良の方法は、願望を断念する前に、念のため専門家の意見を聞くという知識を有することである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
44,成功の裏には敗北がある。一時的な敗北だけですべてを投げ出してしまうことは簡単だ。実際に多くの人々がそのようにして願望を持つこと自体を諦めてしまうのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
45,大きな成功というものは、人々が敗北感に屈してしばらく経った時にやってくるものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
46,敗北とは本当に意地悪で、皮肉で、ペテン師のようなものである。このペテン師は成功の一歩手前で人々を挫折させることを、何よりも喜びとしているのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
47,「ノー」という言葉には「イエス」の血が流れている
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
48,成功を手に入れるために必要なものとは、健全で素直な物の考え方一つで十分である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
49,富はある日突然、全く予期しない形で目の前に現れる。一般の人々は自分が富を得ていなかった時には、富が一体どこに隠れているのかも分からないのだ。富とは人がある精神状態に達した時に、いとも簡単にやってくる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
50,人間の最大の欠点は、不可能という言葉に慣れすぎていることである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
51,成功は成功を確信する人のもとに訪れる。その時に少しでも失敗を意識すれば必ず失敗する
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
52,多くの人々は、自分勝手な考え方や固定概念で物事を評価したり、決定したりするという欠点を持っている
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
53,あなたは自分自身の運命の支配者である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
54,目標や願望に向かって正しく努力すれば、その分だけ成功は近づいてくるのに、あと一歩のところで諦めてしまう人がなんと多いことか
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
55,目標や願望を持つことが全ての達成の第一歩である。たとえ子供でも、目標や願望を持っていれば、大男を打ち負かすことすらできる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
56,自分の目標を前向きに考える習慣を身につければ、不可能と思われたことも実現することができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
57,信念を持って執着すれば、不可能を可能にすることは可能である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
58,心で考え、できると信じたことは必ず実現できる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
59,まず明確な願望を持つことである。燃えるような願望や目標が、確固たる行動に転化した時、あなたの夢は実現する
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
60,自分が発揮し得る限りのすべてのエネルギー、すべての脳力、すべての努力、そしてその他のあらゆるものを絶対の願望、明確な目標に注ぎ込めば、成功できるのは当然である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
61,目標や願望の如何に関わらず、勝つためには後退するためのすべての道を断絶しなければならない。成功するために不可欠な燃え上がる願望を、心の中に持ち続けるには、そうすることが必要なのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
62,心の底から達成したい願望を持ち、その願望成就のために揺るぎない計画を立て、更に決して心を他のことで迷わせない、という固い決意を持ってその計画を実行に移せば、願望は必ず達成することができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
63,自分の欲しい物を本当に手に入れることができるのだと、自分自身で確信するようにならない限り、成果を手に入れることは到底できない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
64,あなたが実現したいと思う願望をはっきりさせること。単にお金がたくさん欲しい、などといった願望設定は全く無意味なことである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
65,実現したいと望むものを得るために、あなたはその代わりに何を差し出すのかを決めること
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
66,私たちは自分の才能を市場に送り出す、素晴らしい機会を持っているのである。それであれば、思い切ってあなたの夢に挑戦することだ。もし失敗したらどうしようかといった考えは無視することだ。どんな失敗にも必ず成功へのきっかけが潜んでいるものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
67,単なる望みを持つことと、願望を現実のものとして受け入れようと心の準備をすることは、全く異なるものである。必ず実現すると心から信じない限り、願望を受け入れようとする心の準備は出来ない。そのためにはまず信念を持つ必要があり、信念を持つためには心を開くことが必要になる。それはつまり素直さと心のゆとりである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
68,願望や目標が完全に心を捉えたのなら、もう迷うことはない。つまりは迷いの有無で願望や目標の完成度を測ることができるのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
69,願望や目標は、一時的敗北を成功へのステップへと変える
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
70,自分で認めない限り、限界などというものはない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
71,揺るぎない信念を持つことだ。その信念があなたの思考を力に変えるのだ。信念が願望や目標と結びついた時、あなたの望みは実現する
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
72,信念は思考と重ね合わさることで、潜在意識が活性化され、モチベーションと限りない知性が生まれてくる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
73,信念というものは、願望という形を持たない一種の思考を、物理的な実体あるいは現象的事実に転換するのである。すなわち信念によって、思考は紛れもなく現実化するのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
74,信念とは自分の意欲という信念の前段階のような状態が、心の一部を占めることから始まり、成功原理などの栄養を与えることで育てることができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
75,感情を伴った思考は強い信念と結びつくと、やがて物理的な実体へと変換していく。このように完全武装した思考は、自ずとバイタリティを目覚めさせる。これは肯定的な感情でも否定的な感情であっても同様である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
76,信念を強固とするために必要な、潜在意識へと落とし込む際に重要なのは、結果だけでなくその実現までのプロセスまでもが同時に存在しなければならない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
77,思考は周囲にいる似たような思考を持つ人を引き寄せる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
78,嘘も繰り返し(反復)の洗礼に遭うと、自分でも本当のことにように思えてくる。否定的な感情や限界もこれらと同様である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
79,感情と結びついた思考は、その感情と似たような思考を引き寄せる磁石となる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
80,これまで失敗を繰り返し、混乱と絶望に打ちのめされてきた人々は、実は知らず知らずの内に真相自己説得のルールを間違った方向に用いてきたに他ならない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
81,いかなる富も地位も、それが真実と信義に基づくものでなければならない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
82,潜在意識は肯定的な思考と否定的な思考を区別することなく、より多く、強く、深くインプットしたものが潜在意識へと落とし込まれる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
83,負けると思ったらあなたは負ける。負けてなるものかと思えば負けない。勝ちたいと思っても、勝てないのではないかと思ってしまったら、あなたは勝てない。負けるのではないかと思ったら、あなたはもう負けている。なぜなら、成功は人の考えから始まるからだ。全てはあなたの心の状態によって決まるのだ。自信がなかったらあなたは負ける。上に登り詰めるには、高揚した精神が必要である。何かに勝つには自信が必要である。人生の戦いに勝つのは、必ずしも最も強くて、最もすばしっこい人ではない。最終的に勝利を収めるのは、私はできると思っている人なのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
84,優れた音楽家がバイオリンの弦から素晴らしい音楽を奏でるように、あなたの頭脳の中で眠っている才能を引き出すことができれば、どのような目標や願望でも実現することができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
85,愛情というものは信念によく似た心の状態である。愛も信念同様、思考を実体のあるものに転換するのに大いに役立つものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
86,あなたが信念の力の証拠というものが欲しければ、それを実際に活用した男女を調査してみなさい
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
87,事業の経営にも信念は不可欠である。成功する経営者、ビジネスパーソンというものは、常に成功の黄金率を自分の血肉の一部としているものだ。
成功の黄金律:自分がしてほしいと思うことは、何よりもまず他人にそうしてあげることだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
88,あなたがあなたの人生で決断しなければならない時、あなたが求める富によってあなたの人生が決まるのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
89,信念無くして成功はない。信念は深層自己説得によって強化することができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
90,自信を育む公式の実践は難しいものではない。絶望的になれば絶望的な結果を招き、勝利や幸福を願えばその通りの結果となる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
91,得る前に与えよ。これは自分の利益のためだけのビジネスを、人々と利益を分かち合うビジネスに変えなければならないということである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
92,人は信念によって豊かにもなるし、貧しくもなる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
93,信念は限界を打ち破る役目を果たす
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
94,創造的な思考の種子を潜在意識に植え付ける深層自己説得を活用せよ。それが感情と組み合わされた時、あなたは素晴らしい力を発揮することができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
95,深層自己説得とは、私たちが五感を通して自らの心の深層に与えるメッセージや説得のことであり、意識的な思考を潜在意識に教え込もうとするものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
96,潜在意識は肥沃な畑に例えられる。肥えた畑でも種子を蒔かずに放置しておけば、雑草天国になってしまう。潜在意識についても同じことが言える。深層自己説得によって、心の中の肥沃な部分に創造的な思考の種子を植えれば、それを育成することができる。何もしなければ雑念に占領されてしまうだろうし、逆に破滅的な種子をも受け入れることになるのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
97,信念という強力なパワーは、あなたの心の深層に眠っている人間の原始的な心の力である。これらを呼び覚まし、説得して心の表層で活躍してもらうためには繰り返し以外にない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
98,本気で成功したいと思うなら、ズルはしないで根気よく努力するしかないのだ。指示を活用する力が備わるかどうかは、あなたの燃えるような執念をあなた自身の願望に集中できるかどうかに懸かっている
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
99,願望の設定に基づいてプランを立てるとき、あなたは理性に頼ってはいけない。あなたの習性は怠惰なのかもしれない。理性に頼りすぎるとあなたは失望することになるだろう。富を備蓄する姿を思い浮かべるのは完全に想像だけで良い。これは非常に重要な事実である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
100,潜在意識は感情を込めた自己説得にしか従わない性質を持っている。感情の中でも最も建設的である信念を持つことが重要である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
101,深層自己説得が富を生み出すのではない。それによって刺激を受けた潜在意識が富を生み出すのである。他の原理は、深層自己説得を活用するための手段に他ならない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
102,人は第六感を持つが、潜在意識に作用するのは五感である。創造的な思考の種子を潜在意識に植え付ければそれを育成することができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
103,潜在意識に閃いたことは直ちに実行せよ。機を逸すると命取りになる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
104,逆境は常にそれ以上の利益の種子を秘めている
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
105,教育は必要な知識を身につけ、それを活かすためのものである。その知識を得るには既にあるものを使えば良いだけで、ゼロからスタートする必要は全く無い
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
106,知識には二つの種類がある。一つは一般的知識であり、もう一つは専門的知識である。一般的知識がどんなに豊かであっても、またどんな広い分野に行き渡っていても、成果を出すためにはあまり役に立たない。一般的知識というのは、大学で教わるようなあらゆる分野での内容がそれに該当する。知識は明確な目標に向けて体系化し、活用しなければ成果には結びつかない。この事実を理解しないで、知識は力だと信じている人が大勢いる。知識が力になり得るのは、知識が目標に向けた行動プランの中で活用された時だけである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
107,心に教育のある人というものは、自らの心に備わっている様々な脳力を自由に使いこなし、周りの人たちの権利を侵害することもなく、自らの目標を達成していく人のことを言うのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
108,大きな富を形成するには力が必要である。それには専門知識を持った人材を高度に組織化することによってその力を活用することができる。つまり、富を備蓄する人自身がすべての知識を持つ必要はないのである。マスターマインドの精神で、専門知識を持った人材を組織化すれば良いだけなのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
109,専門知識がないことで悩む必要は一切ない。あなたも必要な専門知識を持った人々の協力を得ることによって、大成功を収めることができるからだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
110,知識が手に入ったら、次に現実的なプランによってその知識を体系化し、活用するための計画を立てる。知識というものは何らかの目的に向けて応用されなければ、価値を持たないからである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
111,人間には如何ともし難い弱点がある。それは大志の欠如である。寸暇を惜しんで勉強や行動している人間が、いつまでも下積みで呻吟しているはずがない。努力は必ず報われるはずなのである。ただし、これらは正しい努力のみに限られる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
112,何よりも重要な脳力とは想像力のことである。あらゆる専門知識を効果的に組み合わせ、成果を得るための計画を作り上げていくのに、それは必要不可欠のものだからである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
113,知識は豊かさへと続く道であるが、その道を進む決心がなければ豊かにはなれない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
114,想像力の中にあなたの探し求めているチャンスがある
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
115,想像力はあなたの心のエネルギーを富に変える工場なのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
116,想像できるものは必ず実現できる。人間の思いつきや願望は、想像力の力を借りて初めて影や形を持ち、行動に移されていくのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
117,想像力には二つの型がある。一つはよく知られた改良的想像力、もう一つは独創的想像力である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
118,改良的想像力とは、古くからある概念、アイデア、計画などを新しく再構成したものである。過去の経験や観察などによって得たものを組み合わせて、新しいものを作り出す力である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
119,独創的想像力とは、人間の限りある心と無限の叡智を直接に結びつけるものである。閃きやインスピレーションを生み出すのは、この独創的想像力である。人間が新しいアイデアを得ることができるのはこの想像力によるものであり、こちらは意図せず自動的に働く作用を持つもので、使えば使うほど磨かれる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
120,目に見えない願望を現実の富に転換させるには、願望実現の設定からその実現までの行動計画が必要である。それらの行動計画は想像力によって組み立てられるもので、しかも、改良的想像力が使われるのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
121,願望とは思考の閃きである。そして財産づくりの出発点はアイデアである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
122,明確な目標と完全な行動計画さえあれば、アイデアを富に変えることができる。もしあなたが勤勉さと正直だけが富を築くのだと信じ込んでいるのだとしたら、そのような考えは早く捨てるべきである。真面目に働いてさえいれば大金持ちになれるというのは、とんだ誤解であるからだ。莫大な富というのは、努力だけでは手に入らないのである。莫大な富というのは、強烈な願望と不変の法則の働きがなければ手に入らないのだ。当然、偶然やまぐれとも無縁である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
123,アイデアには値段が付けられない。アイデアを思いついた人が自分で値段を付けるものだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
124,アイデアを発案する人と、アイデアを得る人が手を取り事業を始めるとき、そこに様々な成功物語が生まれる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
125,私の願望はありきたりのものではなかった。そのため気落ちや一時的な敗北、批判、時間を浪費しているのではないかという不安に打ち勝ってきたのである。それは燃えるような願望だった。執念ですらあった
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
126,アイデアは最初に自分が生み出し、活力と方向を与えてやらなければならない。だが、いつの間にかアイデア自身が力を持つようになり、すべての障害を乗り越えるようになるものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
127,想像力は成功の触媒であり失敗の中には見られない。アーサー・キャンドラーは、コカ・コーラの製造法を発明したのではなく、その味を富に変える方法をイメージしたのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
128,巨富を手に入れるのは簡単なことである。新しいアイデアではなく、従来のアイデアの組み合わせだけで何百万ドルも手に入れることさえある。どんなに素晴らしい道具でも、使い方を知らなければどうにもならないのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
129,目標や願望を設定したら、次の行動は計画を立てることだ。計画目標や願望を実現に至らせるまでの懸け橋となる。だがこの橋を渡るにあたっては、優れたリーダーシップが発揮されなければ、途中で立ち往生しかねない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
130,人間が何かを作り出したり、成し遂げたりするのは、はじめに目標や願望があったからである。願望や抽象的なものから、想像力の働きによって次第に具体的な形に発展し、その変遷のための計画が作り出され、組み合わされて達成されるのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
131,実践的な計画づくりに必要な4つの原則がある。
1,世のためになることや何か事業を興すためにあなたの計画を実行するにあたって、必要な人材をできるだけ多く集め、グループを作ること。これをマスターマインドと呼ぶ
2,マスターマインドを構成する前に、あなたはその人達にどのような支払いができるのかを決めておかなければならない。報酬の用意をしないで、他人の協力を求めてはならない
3,マスターマインドとは、少なくとも週に2回以上は会うように決めておくこと。回数は多ければ多いほど良い
4,一人一人と完全な和を保つようにする。マスターマインドと呼ばれるための条件は、全員の心が完全に結ばれているところにある
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
132,他人の協力を全く借りないで、巨大な富を築くのに十分な経験や知識、才能を全部持っているなどという人は存在しない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
133,最初に立てた計画が失敗したら、失敗を教訓にして練り直し、再び新たな計画を立てれば良い。それもまた上手く行かなかったら、またすぐ次の新しい計画に着手するのだ。うまくいくまで、それを繰り返せば良い。この段階で多くの人が挫折するのは、願望実現のための燃えるような意欲が欠けているためである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
134,一時的な失敗は、永久的な失敗を意味するものではない。計画を練り直し、再出発すれば良いのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
135,多くの人々が不本意な生活を送るのは、金を貯めるための完全なプランを建てなかったからである。完全なプランがない限り、成功はおぼつかない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
136,落伍者には勝利はない。勝利者は決して途中で諦めない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
137,私たちを成功させる要素は、アイデアと努力以外にはないのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
138,大企業の指導者たるリーダーも最初は従属者である。リーダーに賢明に従うことの出来ない部下は、ほとんど例外なしに優秀なリーダーになることはない。賢明な部下だけが、そのリーダーから知識を得る機会があるからである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
139,リーダーになるために必要な十一の条件とは以下である。
1,揺るぎない勇気を持っていること
2,セルフコントロールの脳力を持っていること
3,強い正義感を持っていること
4,強固な決断力を持っていること
5,計画性を持っていること
6,報酬以上の仕事をする習慣を持っていること
7,明るい性格を持っていること
8,思いやりと理解を持っていること
9,詳細を認知していること
10,責任感を持っていること
11,協調性があること
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
140,リーダーには二通りのタイプがいる。一つは部下の尊敬と理解を集めるタイプであり、もう一つは尊敬や理解無しで権力を振るおうとするタイプである。どちらが良いかは言うまでもない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
141,リーダーとして失敗する十の原因とは以下である。
1,精密な思考に欠けている
2,つまらない仕事をしたくないという気持ちを持つこと
3,行動よりも知識を大切にしすぎること
4,部下の挑戦を恐れること
5,想像力が欠如していること
6,利己主義者
7,過激な性格
8,不誠実
9,特権の乱用
10,地位の誇示
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
142,ビジネス界での重要なモットーは礼儀と奉仕である。これは事業に成功するための黄金律と言っても良い
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
143,自分自身や提供するサービスに未来が在るかどうかは、QQSで判断すればすぐに見通しが立つ。
・Quality
誠意に満ちたサービスであるかどうか
・Quantity
より多くのサービスをしようとする習慣
・Spirit
サービス精神により能動的に行えており、かつ周囲の協調や賛同を得ているかどうか
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
144,あなた自身の現実的な価値を知りたければ年収を見れば良い。それが世間があなたにつけた価値である。価値を上げるためには、今以上に脳力を発揮する以外にない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
145,あなたの脳力は効果的に使いさえすれば、事業においては金銭より遥かに大きな価値を生み出せるものなのだ。なぜなら脳力は不景気の影響も受けず、言い換えれば不況期を通じて恒常的に減価しえない資本の一形態であり、この資本は盗まれたり、使えば失くなってしまう心配もないからである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
146,失敗を招く三十の要因は以下である。
1,遺伝的欠陥(身体的ではなく精神的な場合のみ)
2,明確な目標の欠如
3,向上心の欠如
4,教育の不足(義務教育以外のもの)
5,自己訓練の欠如
6,病気
7,幼少の頃の不幸な環境による影響
8,一日延ばしの傾向
9,忍耐力の欠如
10,否定的な性格
11,過剰な性欲
12,ギャンブル好き
13,優柔不断
14,六つの基本的な恐怖(内容については後述)
15,誤った配偶者の選択
16,過渡の用心深さ
17,マスターマインドの失敗
18,迷信と偏見
19,職業選択の誤り
20,集中力の欠如
21,浪費癖
22,熱意の欠如
23,狭量
24,不摂生
25,協調性の欠如
26,努力無しで得た富(相続含む)
27,虚言症
28,利己主義と虚栄心
29,当て推量
30,資金不足
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
147,お金を欲しがることと、当人にそれを給与として支払うだけの価値があるのかどうかと、お金を求めることと、当人にそれを稼げるだけの脳力があるのかは、全く同じことである。現在自分が求める程の稼ぎがないのであれば、あなたが社長になった想像の中で、社員として採用面接を受けに来たもう一人のあなたを、欲しがる希望額の給与で採用するか判断してみれば良い
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
148,自己分析とは、自分の能力の棚卸しをするのと同意である。毎月行い、その時に何が不足しているのかを知り、補わなければ、今以上の進展はない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
149,自己分析のための二十八の質問とは、以下の通りである。
1,今月の目標は完全に達成できたか?
2,常に最善を尽くしたか?先月より少しでも進歩したのであろうか?
3,可能な限り最大限のサービスを人々に提供したか?
4,常に協調性を持ってビジネスを行い、あるいは人生を送ってきたか?
5,物事を一日伸ばしにしてはこなったか?もし、したとしたらそれはどのようなことに対してか?
6,自分がマイナスだと思っている性格を改善することが出来たか?できたとしたら、どのような性格をどのような方法で改善したのか?
7,計画通り最後まで忍耐強く実行できたか?
8,どのようなときでも、速やかに的確に判断を下すことができたか?
9,六つの恐怖(内容は後述)に囚われることによって、仕事の効率を下げはしなかったか?
10,用心深くしすぎたり、また不用心なことはなかったか?
11,同僚との関係が良好でビジネスが上手くいったか?上手くいかなかった場合には、自分に一部、または全部の責任があると思うか?
12,集中力が欠けていたために、エネルギーを浪費することはなかったか?
13,人の過ちを、寛容な心で許すことは出来たか?
14,脳力の向上を図ったか?図った場合、どのような脳力進歩したと思うか?
15,不摂生なことはしなかったか?
16,公然と、あるいは密かに利己主義的なことはしなかったか?
17,日常の態度は、人々の尊敬を集めるものであったか?
18,常に正確な分析に基づいて決断することなく、独断や私見を相手に押し付けたことはなかったか?
19,時間、収入、支出などの配分は予定通りに管理できたか?
20,無駄だったと思う時間はあったか?それは月間何%くらいだと思うか?
21,来月もっと発展するために、時間の使い方を工夫するつもりはあるか?そのためには習慣をどう変えればよいか?
22,良心に反するような行動を取ったことはなかったか?
23,自分の報酬以上のサービスをすることができたか?
24,誰かに対して不公正な態度を取ったことはなかったか?もしあるなら、どのようなことか?
25,もし自分が自分の雇用者だとしたら、自分の仕事ぶりに満足したであろうか?
26,自分は自分に適した仕事をしているか?もしそうでないなら、何が原因で、何が適していないのか?
27,自分に報酬を払ってくれた人は、自分の仕事に満足したであろうか?満足していないとしたら、ど点か?
28,現在の自分はどのくらい成功しているだろうか?
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
150,頭脳のない資本は危険である。金銭は正しく使えば文明にとって最も重要なものであるが、資本の力を借りなければ、家族にごく簡単な朝食すら与えることは出来ない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
151,富を築き、富を合法的に所有する方法はたった一つしかない。それは人々に有益なサービスを提供することである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
152,希望を持たない人は金を稼ぐことは出来ない。普通の労働で生活費を稼ぐのが精一杯に終わる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
153,資本主義体制は誰に対しても富を得る権利を侵害しない。ただし、何の努力もしない人には富を与える保証も約束もしない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
154,成功にも失敗にも言い訳はいらない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
155,失敗の最大の原因は決断力の欠如にある。決断は素早くし、変更が必要になるときまで一度下した決定は変えないことだ。優柔不断は誰もが克服しなければならない大敵である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
156,億万長者でも比にならないほどの巨額の富を築いた、超富豪と呼ばれる何百人の人々を分析して明らかになったことは、彼ら全員が例外なく素早い決断力の持ち主であったということである。また半面、一度下した決定を変更しなければならない時は、慎重に時間を掛けて新たな決断をしていることも分かった。それに反して、富を築くことに失敗した人々は、例外なく決断を下すのが非常に遅く、また一度下した決定を変更しなければならない時はとても素早く、しかも頻繁に行っていることであった
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
157,必要な金銭ですら満足に手に入れることのできない人は、気持ちに余裕がなくなって、一般的に他人の意見に影響されやすい。あなたが自分の信念をポケットに入れて、他人の意見に惑わされて結論を出すとしたら、何をやるにしても成功することはないだろう。他人の無責任な意見に振り回されるということは、あなたにまだ真剣な願望が確定していないことを意味する
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
158,多くの人々が失敗してしまったのは、善人であるが無知な人達によって自信を喪失させられたからである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
159,生半可な知識しか持たない人ほど、知ったかぶりをしたがるものだ。そのような人は他人の意見を聞こうとはせず、喋りすぎるのが特徴だ。敏速な決断をしたければ、まず目と耳を大きく開き、口は閉じておかなければならない。喋り過ぎは概して無脳な人に多い
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
160,やりたいことは、まず行動によって示せ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
161,決断の価値というものは、それを下すためにどれだけの勇気が必要だったかによって決まる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
162,素早く決断を下せる人は、自分が何を望んでいるかを知っている人であり、それを達成することのできる人である。これは言い換えれば、明確で具体的な目標を持っている人は断固として決断を下せる人なのだ。だからこそリーダーにもなり得る。自分の進むべき道をよく知り、それを目標にして行動する人だけに、世の中はチャンスを提供している
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
163,経済的独立、富、やりたい仕事、地位などは、期待し、計画し、熱望しない限り到達しない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
164,決断を妨げる十七の要因は以下である。
1,感情の喪失
2,無関心
3,問題解決のために優先順位を付けるということに関してその価値を知らない
4,低い自尊心
5,絶望と抑鬱
6,現実を極端に離れて肥大化させた理想的自己像
7,自己否定、不適切な他人への依存、人に好かれたいと思う強迫観念
8,尊敬されたいと思い、見栄を張ること
9,完全主義、理想主義
10,さらにより良いものが現れるという確信
11,自分の想像の中で育てられたものに囚われること
12,「もし失敗したら」と考え、惨めになることを恐れること
13,自分に対して過剰な要求をすること
14,何を選択したら良いかわからないこと
15,時間がないという幻想に囚われること
16,判断力が低下していること
17,精神統一が出来ないこと
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
165,決断力の欠如が失敗の最大の原因である。他人の意見も大切だがそれに惑わされてはならない。あなたの人生はあなたの意志で決まるのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
166,力強い人とは自分の力を信じている人である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
167,忍耐力は前進するための原動力である。あなたをゴールから遠ざけている弱さを取り除くのだ。継続した力こそがあなたの目標や願望を実現する鍵となる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
168,願望から金銭的な価値を生み出すためには、忍耐力は不可欠な要素である。その忍耐力の基礎となるのが意志の力である。この意志の力と願望が結びついたとき、恐るべき力が生まれる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
169,莫大な財産を築いてきた人たちは、時には冷血漢と避難され、また時には残酷な人だと批判されることもある。しかしこれらは誤解であり、彼らは強固な意志と決して諦めない強い願望を持っている人なだけである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
170,多くの人々は、最初にちょっとした反対や不運、あるいはちょっとした失敗に出会うと、すぐその目標や願望を放棄してしまうものである。目的を達成するまではあらゆる障害を乗り越えていくという人は、僅かしかいないのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
171,忍耐力の欠如は失敗の最大原因と言って良い。また、この忍耐力の欠如が大多数の人間に共通している弱点であることは、調査の結果で既に明らかである。しかし、この弱点は努力によって克服することができる。その最も簡単な克服法とは、自分の目標や願望に心を集中し、その鮮明なイメージを心に浮かべることである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
172,小さい目標では小さな結果しかもたらさない。小さな火では少しの熱しか生まれないのと同じである。もしあなたが忍耐力に欠けていると思うなら、その原因はあなたの望みにある。もっとあなたの望みの炎を燃え上がらせて大きなものとすることにより、忍耐力もそれに比例して強くなるものだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
173,あなたが願望を今すぐ実行する気持ちになれないとしたら、あなたの願望はまだ十分熟していない。大海に水が流れ込んでいくのと同じように、願望を実現しようと決意を固めた人にだけその道が開き、流れ始める
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
174,貧乏な人というものは、実のところ貧乏が好きなのだ。これは豊かであることが好きな人に富が集まるのと同じ法則によるものである。富を求める意識は努力しないと発生しない。しかし富を夢見る意識は万人共通である。富を夢見る意識と貧乏を求める意識は、同じものの見る角度を変えただけである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
175,実際の忍耐力というものは、第三者があなたを見た時にその力を発揮していると感じるだけである。実際のあなた自身はとても楽しい行動を続けているとしか感じない。もしあなたが行動している中で、苦しい思いや感情に耐えて抜いていることが忍耐力だと勘違いしているなら、成功からは程遠い状況である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
176,無気力に陥り何とかその状況を脱しようというのは、ガソリンの入っていない自動車で危険地帯から脱出しようとしているのと同じである。この窮地を脱するには集中力、想像力、意志力の三つを使いこなす以外にない。ただし、マスターマインドがきちんと選ばれているときのみ、これが四つ目の力となる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
177,忍耐力を習慣として身につけた人は、たとえ失敗してもあたかも失敗そのものを保険にかけているように涼しい顔をしているものだ。そのような人こそ、どんなに失敗を重ねても最後には梯子の最上段に登り詰めることができる人なのだ。時には何者かが影に隠れていて、あらゆる種類の失敗を経験させることによって、忍耐力のテストをしているように思えるときすらある。だが、その失敗にもめげず挑戦を続けている人たちだけが目標に到達するのだ。この時、世界はこう叫ぶだろう「おめでとう!あなたならきっとやり遂げると思っていた!」
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
178,僅かな人だけが失敗の経験から忍耐力の重要性を学び取る。彼らは失敗したとしても、それは成功を生むために不可欠な陣痛に過ぎない、としか受け止めていないのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
179,忍耐力を培い、育て、強固なものにするために重要な八ケ条は以下である。
1,目標、願望の明確化
2,強いエンスージアズム(熱意)を伴った目標実現意欲
3,自信
4,計画の明確化
5,正確な知識
6,マスターマインド
7,意志の力
8,習慣
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
180,願望実現のために克服しなければならない十六のウィークポイントは以下である。
1,自分が何を望んでいるのかわからず、説明もできないこと
2,理由があろうとなかろうと、尤もらしい言い訳をして仕事を翌日に伸ばすこと
3,知識欲、勉強意欲が欠けていること
4,優柔不断。いつも正面から対決することを避け、尤もらしい言い訳をして全てにわたって責任転嫁すること
5,明確な目標を立てることをせず、口実を作っては言い逃れをすること
6,自己満足。この病気は治しようがない。この病気にかかっている人には明日への希望はない
7,無関心。問題が生じた時に直面して闘おうとせず、すぐ安易に妥協しようとする。
8,他人の失敗は厳しく責め立てるが、自分の失敗はなかなか認めようとしない
9,動機づけをしなかったことからくる熱意の弱さ。またその弱さを原因とする怠け癖
10,最初の失敗で簡単に挫けてしまうこと
11,ずさんな計画。目標や願望を紙に書こうとしないため分析も反省もできない
12,目の前にアイデアが閃いても、チャンスが現れても、手を伸ばして掴まえようとしない怠惰な性格
13,夢想するだけでなにもしないこと
14,豊かになるために苦労するくらいなら貧乏のままでいいという態度。「こうなりたい」「これが欲しい」「こうしたい」という意欲の放棄
15,自ら汗を流そうとはせず、ギャンブルや投機などで近道を探して儲けようとすること
16,批判を気にする。他人の考えや行動、発言が気にあり、批判されることばかりを恐れる結果、行動を起こさない。十六のリストの中でも万人が持つ最大の敵である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
181,数え切れないほど多くの人々が、年令を問わず他人への憚りということで自分の一生を台無しにしてしまっている。これらは批判を恐れてのことである。どんなに相手が立派で高潔な人物であれ、あなたの正当な希望を諦めさせたり、あなたが自由に生きる権利を侵害することは出来ない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
182,私が何千人もの人々の考え方を分析していく内に発見した事とは、アイデアというものは生まれた時には殆ど死にかかっているか、あるいは生きていたとしても、すぐに手当をしなければならない状態である、ということである。その手当とは明確な目標と迅速な行動のことである。アイデアは一分間でも生命を持ちこたえれば、それだけ生き残るチャンスは大きくなる。批判への恐れは、あらゆるアイデアを殺してしまう原因となる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
183,これからあなたが出会う百人の人に「この世で最も欲しいものはなんですか?」と尋ねてみると良い。誰一人として明確にその目標達成期日を答えることも出来なければ、その達成計画を明確に説明できないに違いない。望むだけでは望みのものを手にすることは出来ないのだ。そこに必要なものは明確な願望と不断の忍耐力に裏付けられた、明確な計画とそれを支える燃えるような熱意なのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
184,忍耐力を身につけるために必要な四つのステップとは以下である。
1,燃えるような熱意に支えられた明確な目標や願望を持つこと
2,明確な計画を立て、それを着実に実行していくこと
3,周囲の人達の否定的な、あるいは意気消沈させるような意見をきっぱりと拒絶すること
4,目標と計画に賛同し、激励してくれるような人を最低一名、もしくはそれ以上の人を友人とすること
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
185,世の中のほとんどの人が失敗の意味を混同している。それは努力の末の失敗ということと、それ以外の失敗という、いわば次元の低い失敗との違いである。後者は当人を成功へと結びつける接点をほとんど持たない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
186,逆境の中には全てそれ相応か、それ以上の大きな利益の種子が含まれている
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
187,失敗や敗北に直面した時の耐久力について三万人を調査して判明したことは、大多数はたった一回の挫折で敗北が身に染み付いてしまうこと、次に大きな割合を占めたのは、結果が分からない内から投げ出してしまう人であり、敗北は環境や境遇から生じるのではなく、人々が過去から引きずっている敗北感から生じるという事実である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
188,この世界は失敗が大好きな人がとても多い。彼らは常に失敗とともに生き続け、過去について語り、他人の欠点を探し、過去形で話す。成功した人々だけが、妬みなく、常に他人から学び取ろうとする心構えで接し、目を常に未来に注ぎ、未来形で話をする。なぜなら、失敗は後ろに置いてくれば、後を付いてくることはないことを知っているからである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
189,他人を傷つけてまで成功するほど愚かなことはない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
190,実業界にも海賊のような人は存在する。他人から奪い取ったり、他人を犠牲にするといった行為を行うような人だが、これらは結局は得たもの以上を失うことになり、自分自身をも傷つけることになる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
191,怒りの気持ちを過去に置き去る一番の方法は、一センチ余分に進むことである。これをプラスアルファの魔法という。つまり今、与えられている給料や報酬以上のサービスをすることである。自分が必ずやらなければならないことに、必ずプラスアルファを付けるようにするのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
192,成功しようとする人には、エンスージアズム(熱意)がなければならない。ただ忍耐力のみがあってそこにエンスージアズムがなければ、電源の入っていないオーブンの中の棚に、ご馳走を詰めた七面鳥を載せて、美味しく焼き上がるのを待っているようなものだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
193,世界史上で偉大で堂々とした行動は、すべてエンスージアズムの功績である。エンスージアズムなしには偉大なものは何一つとして達成されなかった
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
194,エンスージアズムが一番住みやすい環境というものは、目標や願望がしっかりと定まっていて、それがあなた自身の魂の一部になっていることである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
195,感情は理性にすぐさま従うものではない。しかし精神的にせよ肉体的にせよ、感情は行動には即座に従う。そして同じ思考、あるいは同じ肉体的行動の繰り返しは習慣となる。つまり頻繁に繰り返すことで自動的な反射作用とすることができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
196,設定した目標を達成させるための、計画に熱意を持たせる六つのポイントとは以下である。
1,熱心で積極的な人々と付き合うこと
2,まず財政的な成功を築き上げるために働くこと
3,成功のノウハウをマスターして、日常の生活に適用すること
4,健康に注意すること
5,PMA(積極的心構え)を維持すること
6,他人の手助けをすること
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
197,セールスとは物を売ることだけではない。人間は一人残らず生まれつきのセールスパーソンなのだ。なぜなら生まれたその時から自分自身を売り込まなければならないようにできているからである。まず自分の母親に泣き叫ぶことによって自分の欲求不満を売り込む。その代価はミルクかもしれないし新しいオムツかもしれない。成長すれば社会に、異性に、自分を売り込む。こうしてあなたは一生をセールスパーソンとして生きるのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
198,炭素が脆い鉄を強い鋼鉄に変えるように、忍耐力は人の性格を変える
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
199,計画づくりとその実践に必要な人材を集めたグループをマスターマインドという。あなたはこのマスターマインドによって驚くほど短期間にリーダーになることもできるし、巨富を築くこともできる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
200,成功を収めるためには、必ずそのためのエネルギーが必要である。計画を行動に移すには十分なエネルギーがなければ、どんなに優れた計画でも何の役にも立たない。このエネルギーとは、組織的かつ正しく方向付けられた知恵と定義づけることができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
201,マスターマインドの定義とは以下である。
明確な目標を達成するための二人、ないしはそれ以上の人たちによる調和された知恵(そして知識)と努力の協力関係(もしくはそういう関係にある人を指す)
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
202,二つの心が一つにまとまるとき、見ることも触れることも出来ないもう一つの心が生まれる。それが第三の心である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
203,電池を二つ繋げれば一つの電池よりも大きなエネルギーが得られることが当然なように、二つ以上の頭脳が調和の取れた協力をするとき、一つの頭脳よりも遥かに大きなエネルギーを生み出すことができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
204,人は思いやりと調和の取れた心の交流によって、他人の素質や習慣、思考の力などをお互いに吸収し合っているのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
205,人が持つエネルギーとは、その源が何であれ願望や目標を得るために効果的に発揮されるとき、そこに必然的に信念が芽生えてくる。エンスージアズムや忍耐力も生じてくる。そればかりでなく、計画やそれを実現させるための実行力さえも生まれてくるのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
206,大金を稼ぐ状況は洪水が押し寄せてくるような状況に似ている。まるで大河の流れのようだが、この流れには普通の川と違って一つの川に二つの流れを持っている。一方の流れに乗った人はどんどん金持ちになる。しかし、反対側の流れに乗った人はどんどん惨めに、そして貧乏になっていくのである。この貧富の分かれ目は、その人達の考え方の違いに他ならない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
207,貧困と富は、しばしばその位置が入れ替わることがある。富が貧困を追い出してしまう状況というのは、深い思索と具体的かつ明確な計画がある時である。貧乏になるには計画はいらない。誰の助けも不要である。なぜなら貧乏は大胆かつ冷酷で、誰に対しても容赦はしないからだ。逆に富は小心で臆病だ。だから十分な保護が必要なのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
208,二つ以上の心が完全な調和の精神で混ざり合い、確固とした目的を求めるとき、マスターマインドはいつでもエネルギーの協調となって現れる。それは個人それぞれを足したよりも大きくなる。そしてこれは、あなたが自分自身であることに干渉しない。事実、いかなる時でも自分自身でいられる人は、他の人の心からくる考えを、抵抗なく上手に受け入れることができる。なぜなら、そのようにしても他人の思考に圧倒されてしまう危険が無いからである。心の平安を持つ人は常に、他人から受け取ることも与えることもできる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
209,マスターマインドグループの形成と維持におけるポイントは以下の通りである。
1,気心の知れた人と協調グループを作る
2,討論クラブになってはいけない
3,話の内容は部外秘にすること
4,グループは成長する
5,仮入会の期間を設ける
6,人生の成功の原理への賛同
7,議長を参加メンバーの回り持ちにする
8,主たる目的を選ぶ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
210,マスターマインドグループを鼻先でせせら笑う人の特徴は、常に失敗と相性良く結びついている人、力を成功に向けようとはしない怠惰な人、他人の足を引っ張ることだけに関心を持っている人である。つまり、あなたが気にするに値しない人なのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
211,マスターマインドグループは競争をする場ではない。メンバーは誰一人として他のメンバーに敵対心をもつ理由は無いし、他人に対して秘密を作る動機もない。なぜなら信頼が調和ある人間関係の基礎となるからである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
212,人生には平和と調和だけが在って欲しいと思うだろうか。もし人生に衝突の機会がなく、解決すべき問題がないとしたら、なんと退屈な世の中になってしまうことだろう。これはつまり私たちから成長の機会を奪うことと同意なのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
213,自分の心というものが分かってくるにつれ、身の回りで何が起こっていようとも、心の中で調和を保つことができるようになる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
214,心に小さな心配事を食べさせてやると、それが増大してもっと大きな悩み事を食べさせろと言い出す。つまり心配事をさらに増長させてやりたいなら、じっと座ってひたすらその心配事のことを考えてやるだけで良い。なぜなら思考は力(エネルギー)であるからだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
215,心の平安というものは本来はシンプルな状態である。成功者は皆、気取らないのもこれに由来する。基本的な単純さをまず手に入れ、その上に他のものを築き上げているからである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
216,豊かになるためには、計画を立てて協力者を作らなければならない。貧乏のままでいたいのなら、計画を立てなければ良いのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
217,いついかなる時も報酬以上のことをせよ。行動計画を立て、積極的に行動し、報酬以上のことをする習慣を身につければ、あなたはどこの誰よりもその利益とモチベーションを得ることができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
218,人間の忍耐力とは、その人がやっている仕事を好きか嫌いか、あるいは愛しているかどうかという事によって決まってくる。人間は自分の愛する仕事に携わっているとき、または愛する人のために仕事をしている時に、最も仕事の効果を上げるものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
219,私たちは大好きな仕事をしているとき、報酬以上の仕事をすることに少しの苦痛も感じない。この不思議な心理作用のために、私たちは自分が最も好む仕事を見つけようとしているのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
220,好きな仕事に就くということは、第一にその仕事をすることによって幸福を得るということである。これは金銭には代えがたい最高の報酬である。第二に目先の収入はともかく、生涯収入では決して引けをとらないということである。おそらく、他の好きでもない仕事よりかなり上回ることだろう。なぜなら愛情を持ってする仕事は、他の仕事よりも質・量ともに優れているからである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
221,家庭において家庭を守る側の伴侶は、安定ということをあまりにも死守したがって、ギュッと抱きしめ続けるあまり、かえって抱き潰してしまう過ちを犯しがちである。安定というものは、冒険(あるいは何か新しい決断)という名のニワトリが産んだタマゴであることを知るべきである。そのタマゴが再び冒険、あるいは新しい決断というニワトリとなり、このニワトリがまた安定というタマゴを産む、という形で人生は豊かに成長していくものなのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
222,世の中にはできるだけ少なく仕事をして、より多くの報酬を望んでいる人が少なからずいる。こうした事実は報酬以上の仕事をする意欲を持った人には大変有利なことである。なぜなら比較されることで得をするからだ。怠けている人にはそれ以上のものは決して得られない。景気の見通しが悪くなる、会社の業績が落ちるなどの一面が一度でも顔を覗かせれば、真っ先に肩を叩かれることになるだろう
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
223,成功と失敗について半世紀以上にわたって研究を行った結果、辿り着いた極めて単純な結論は、報酬以上の仕事をしてきた人は報酬以下の仕事しかしていない人よりも、高い地位につき、高い報酬を得ているという事実である。これは雇われていない独立している人や、スペシャリストにも通ずる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
224,プラスアルファの魔法という原則に従う人は、原則に従わない人よりは多くの物質的報酬が得られる。そして幸福と満足感を得ることもできる。給料袋の中身だけが報酬の全てだと思っている人は不幸である。給料袋の中身以外の報酬が、人に幸福感と満足感を与えてくれるのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
225,あなたにもプラスアルファの魔法の機会はいくらでもある。時間がない、そんな体制の会社ではない、などと言って余分な仕事を回避しているようでは、他の多くの人と同じように昇進のチャンスは逃げていってしまうだろう。できない理由はいくらでも考えつくものだ。こうして多くの人がチャンスを逃しているのである。それは自らプラスアルファの魔法の適用を避けていることになるのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
226,一日一時間、給与の対象となっていない仕事に従事することだ。単に義務を遂行しているだけから得る収入よりも、もっと大きな収入が得られるのだということを常に心がけておくべきである。自ら進んで労働強化の火の中に飛び込む者などどこにいるものか、ともしあなたが考えるなら、将来の明るい夢など期待しないことだ。これは労働強化の考え方とは全く違う発想から出た原則であり、したがってその結果も全く異なるからである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
227,真の知恵ある人というものは、必要とするものを全て他の人の権利を侵害することなく、手に入れることを習得した人のことである。学歴のある人と真の知恵ある人とは必ずしも同一ではない。真の知恵は内から生まれる。教えられて習得するものではない。苦しみ、努力して、考え抜いた上で得られるものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
228,奉仕をしてその報酬を得られないということはない。それは仕事をしなければ報酬を得られないのと同じくらい確かなことである。これに賛同できない人は、やったこと全てに直接的な報酬が得られないと、騙されたような気持ちになる次元の低い人間であるが故に、成功できないのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
229,原因と結果、手段と目標、種子と果実は分断することが出来ない。なぜなら結果は既に原因の中で花開き、目標は手段の中に、果実は種子の中に既に存在しているからである ~エマーソン~
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
230,たった一つの美しい考えをもう一人の心に種蒔く人は、粗探しをする人が全員集合した時よりも、世の中に大きな貢献をするものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
231,私たちは生涯を通して二つの重要な期間を通過する。一つは知識を集め、分類し、体系づける期間である。もう一つは、社会に認められたいと焦る期間である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
232,人生というものは、言い換えれば障害と困難の克服なのだということを理解すべきである。人間の大きさはその人がどの程度環境に適応するか、どの程度責任を取るかによって正確に測定できるものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
233,私たちの強さは私たちの弱さから生まれる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
234,私たちは突かれ、刺され、打たれて痛んだとき、初めて心の奥底に潜ませてあった力で武装された怒りに目覚めるのだ。偉大な人は自ら進んで小さい者になろうとする。優位な立場という安楽椅子に座っていれば眠くなる。押されたり、苦しめられたり、負けたりするときにこそ、何かを学ぶチャンスがようやく訪れるのだ。その時には自分の知恵を使わなければならないし、自分の持つ本来の力を発揮しなければならない。こうして真実を知り、自分の無知を知るのだ。自惚れという狂気も治り、控えめになり、真の心の技術を身につけるようになる。賢人は常に自分を攻撃する者たちの側に身を投じる。自分の弱点を知るということは、敵よりも自分にとって利益のあることである。傷は癒えて、かさぶたのように自分の身から剥がれていく。そして攻撃する相手が勝ち誇ろうとする時は、既に自分は見事な変身を遂げ、不死身となって彼らを追い抜いているのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
235,非難は賛辞より安全である。蜜のような称賛の言葉が私のために語られると、途端に私は敵の前で無防備で横たわっているように感じる ~エマーソン~
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
236,私たちは最終的に勝利と自由を得ることを目標にしている限り、逆境にあっても強さを育てることができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
237,強さは抵抗することによって育つ、というのは不変の真理である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
238,できる限り最高のサービスで奉仕すること、常に前回よりも優れたものを提供すること。これを実践することによって、あなたは最高の教育を受けることになり精通し、習熟していくのだ。そのような人に仕事以上の報酬を出そうとするのは、ごく自然なことである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
239,あなたが報酬以上の仕事をしない内は、リーダーになれる道は開かれない。リーダーシップを取れないようでは成功はおぼつかない。約束の期日に商品を配達してくれると信じられている人は、いつでも歓迎されるのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
240,潜在意識はあなたの願望実現、あるいは目標達成を後押しする眠れる巨人である。積極的な思考を潜在意識に植え付ければ、望むものは全て手に入るようになる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
241,目標を明確にすることや目標を紙に書くことの真意を理解していない人は、目標設定がただの作業で終わる。つまり目標が達成されることはない。そこに潜在意識と結びつくロジックを理解して初めて、作業に意味と意義が生まれる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
242,ナポレオン・ヒルの成功哲学にある諸原則は、潜在意識に到達し感応させていく脳力を得させるための刺激剤である。これに気付けないと永遠にパーツ、ピース、部品の一部分にしか目がいかない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
243,潜在意識は一秒たりとも怠けたりしない。つまり、あなたが恐怖や貧困や否定的な考えを排除して、もっと積極的な願望を与えてやらなければ、潜在意識は否定的なものをどんどん栄養にする。これは否定に限らず適当でも楽観でも同じことである。あなたがどんな言い訳をしようと、現状はあなたの潜在意識を現実化させたものに過ぎない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
244,人間というものは心に閃いたものでなければ、決して創造することは出来ない。心に閃いた情報は想像力の助けを借りて信念と結びつけ、計画の中に組み込まれていく。そしてそれをまた潜在意識に植え付ける際には、想像力の力を借りることになる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
245,潜在意識を自由自在に機能させるためには、すべての成功原則を総合し適用しなければならない。十分にそれらの原則を消化したあと、状況に応じて必要なノウハウをそれぞれ組み合わせて活用できるようになって、初めて成果へと繋がる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
246,潜在意識というものは理路整然たる理性よりも、感性や感情により大きな影響を受けるものである。事実、感情的なアクションの方が潜在意識に受け入れられやすい。実際に感情や感性が大衆を動かした例はいくらでもある
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
247,感情には七つの積極的な感情と、同様に七つの消極的な感情がある。これらはパンを焼く時のイースト菌のようなものだ。一度潜在意識の中に入り込むと、あらゆるものと反応してどんどん膨らんでいく
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
248,七つの積極的な感情とは以下である。
1,願望
2,信念
3,愛情
4,セックス
5,情熱
6,ロマンス
7,希望
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
249,七つの消極的な感情とは以下である。
1,恐怖
2,嫉妬
3,憎悪
4,恨み
5,貪欲
6,迷信
7,怒り
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
250,積極的な感情と消極的な感情は、同時に一つの心を支配することは出来ない。必ずどちらか一方が心を支配するのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
251,天才と単なる開発者との決定的な違いは、天才は創造的想像力を発揮して業績を上げているのに対し、単なる開発者はこの力についての知識が全く無いということである。真の科学的な発明家だけが創造と想像の両方を使うことができるのだ。科学的な発明家は既に知られている知識、経験によって得たアイデアや理論を組織したり組み合わせることから始める。それだけではまだ充分でないことが分かると、次に創造的想像力を使う
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
252,失敗した人や、失敗するかもしれないと思っている人が祈りに救いを求めていることは、あなたも見聞していることだろう。だがそれは意味のない言葉の羅列にすぎない。なぜ祈るのかと言えば、心が恐怖と疑惑と依存心とで満たされているからである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
253,人間の偉大さはその人の思考の偉大さによって決まる
~ナポレオン・ヒル「思考は現実化する」~
254,あなたの頭脳には驚くべき偉大な力が潜んでいる。一刻も早く、効率的に、この偉大な力を活用するべきである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
255,人間の頭脳というものは他人の頭脳から発する振動を受信する脳力を持っている。もし見えないものは信じられないと言うのであれば、言葉という目に見えないが、脳を発信元としている信号に目を向けてみることだ。電話も振動の送受信である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
256,外部から送られてくる思考の閃きは、刺激され増幅されて一層受信されやすくなる。創造的想像力は積極的な感情や消極的な感情によって増幅される。思考の振動は感情によって増幅されるものだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
257,潜在意識は頭脳の発信局である。それを通じて思考の振動が発信される。創造的想像力はいわば受信装置である。その受信装置を通じて思考のエネルギーを捉えるのだ。したがって潜在意識と創造的想像力は、心の送受信装置としての役割を果たすわけである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
258,テーブルを囲み問題の本質についてじっくり考え、そして意見を交わす。どんな考えでも良いから各自思った通りを発表する。参加者がお互いに心を刺激し合うと、不思議なことに今まで経験したこともないような知恵が湧いてくるものだ。これがブレーンストーミングである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
259,潜在意識と創造的想像力と深層自己説得の三つのノウハウの活用によって、思考の力を引き出すことができる。それによって他の人々には無い見えない力を発揮することができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
260,140億個もの脳細胞が様々にネットワークを作ってあなたの忠実な召使いとなり、思考パターン、想像力、意志を形成する。この働きによって富を得るための知恵は、次々とあなたの頭脳に形成される
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
261,豊かになりたいと思う人は多いが、そのための明確な計画と燃えるような願望を持っている人は少ない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
262,第六感(インスピレーション)は限りある意識と限りない無限の叡智が交流した時に生ずる。第六感の活用によってあなたの守護神は、いつでも叡智の殿堂の扉を開けてくれるようになる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
263,第六感は成功哲学の頂点となるものである。これは成功の原理をマスターして初めて体得し、理解し、活用することができるものである。寝ている間に解決策となるアイデアが思いついたり、閃きが生まれたり、火事場の馬鹿力と呼ばれる事実がこれに当たる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
264,潜在意識の中でも格別な働きをする第六感は以下の源泉から生じる。
1,無限の叡智
2,さまざまな印象や五感を通じて脳に達したものが蓄えられているあなたの潜在意識
3,他人が持っている思考、アイデア、概念など
4,独創的想像力
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
265,地に足をつければビルや自然が目に入る。高所から地上を眺めれば、地平線までのより広い景色を一望できる。飛行機で上空一万メートルまで上がれば、分厚い雲の上には紺碧の天空と太陽の光だけの世界となる。頭脳をこのように無限大に開放し思考が高まる状態になると、想像力は開放されて自由に行動するようになる。これが普通の状態では決して発見することの出来ないアイデアを生み出してくれるのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
266,偉大な人物の感情の持ち方や行動の仕方などを、できる限り見習おうとする心構えそのものが、当人を実際に偉大にするとても有効な方法である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
267,人間は自分が考えた通りの人間になる。このように人間を作り上げているものの一つは思考である。そしてもう一つは願望である。人間の心の奥底にある眠っていた願望が目覚めて腰を上げると、いよいよ現実的なものに転換していくことになる。そしてそれはやがて本当に現実的なものになるのだ。また深層自己説得は、性格を構築する強力な要素であり、深層自己説得だけが実際にこれまで以上に素晴らしい性格にあなたを築き上げる、唯一であり最大の要因なのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
268,第六感は運転中にヒヤリとした経験のあるドライバーならよく知っているはずだ。第六感が緊急出動してくれたおかげで、一瞬の差で重大事故から免れることができたりするのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
269,第六感というものは思いのままに身につけたり取り去ったりできるものではない。この偉大な力は他のノウハウを応用することによって、ゆっくりと身についてくるものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
270,あらゆる成功の出発点は願望だ。その終着点とは自分を理解し、他人を理解し、自然の法則を理解し、幸福を認識し理解する、そういう理解力なのである。それは第六感に親しみ、十分に使いこなしてみて初めて理解することができるものなのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
271,強烈な性的エネルギーを願望実現や目標達成のエネルギーに転換せよ。強烈な性本能ほど人を行動に駆り立てるものはない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
272,性の衝動とは心のさまざまな働きの中の一つである。しかし世間一般には肉体的な現象として捉えられている。確かに性の衝動は本質的には肉体的なものではあるが、精神的なものでもある。性衝動は次の三つの建設的な役割を担っている。
1,人類の永続
2,健康の維持
3,性衝動の転換によって凡才を天才に変える
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
273,性欲は人間の欲望の中でも最も強いものである。人間がこの欲望に駆られるとき、日常的なレベル以上の優れた創造力、勇気、意志の力、忍耐力や創造力などが強烈に発揮される。その欲望があまりにも強いため、命も名誉も投げうってしまうことすらある
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
274,性衝動を他のものに転換させるには、強い意欲を呼び起こさなければならない。そうすれば確実にその努力は報いられる。性の衝動は人間も動物である以上、生まれつきのものでしかも自然なものである。したがって無理に排除したり抑圧すべきものではない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
275,性の衝動は肉体と心の健康のために、正しく発散されなければならない。正しく発散されなければ、あるいは他のものに転換して活用するのでなければ、性衝動は単に肉体的なものとして終わってしまうのは言うまでもない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
276,川にダムを築いて一時的に水をせき止めても、水はやがて他のところにはけ口を求めることになる。性についても同じことが言える。一時的には抑圧したりコントロールすることは出来ても、他にはけ口を求めるようになる。それが自然の摂理なのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
277,性衝動を他の創造的なエネルギーに転換する方法を知っている人は幸せである。科学的な研究により以下が明らかになっている。
1,偉大な成功を収めた人は、強い性欲の持ち主でもあった。なおかつ、その性衝動を上手く転換する技術を自らの経験で学んだ人でもある
2,莫大な財産を築いた人や文学、産業、芸術、あるいは専門分野で名を成した人々は、何らかの形で異性の影響を受けた人々である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
278,性衝動に駆られると人間は超人的な力と意志を持つようになる。この真実を理解すれば、性衝動の転換の中に創造力の秘密があることの意味を理解することができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
279,性器を切り取ってしまうと人間でも動物でもその行動力の源泉を破壊したことになる。それは去勢された動物を観察すれば一目瞭然である。雄牛でも去勢すれば子羊のように大人しくなる。人間でも動物でもその性的エネルギーの中に闘志が込められているのだ。これは女性でも同じことである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
280,心を奮い立たせる刺激の代表的なものは以下の十項目である。なお、9と10に関しては建設的なものではなく破壊的なものである。
1,性衝動
2,愛情
3,名声、権力、富に対する燃えるが如き願望
4,音楽
5,同性、異性同士の友情
6,二人またはそれ以上の人たちと調和の取れたマスターマインド
7,受難、迫害(訳注:これは宗教的迫害を示す)
8,深層自己説得
9,恐怖
10,麻酔と酒
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
281,半可通の人に言わせると天才とは「長い髪を垂らし、奇妙な食べ物を食べ、独身で、冗談好きな、人の物笑いの種にされる人」のことだそうだ。しかし実際のところは「常識では考えられないような知識の源泉と自由に交信を交わし、思考を強化する秘訣を発見した人」といった方が正しい。そして凡人はこう言うのだ「常識では考えられない知識をどうやって得るのですか?」「天才しか得られない知識の源泉が本当にあるのですか?もし存在するなら、それはどこにあるのですか?どうすればそこに行くことができるのですか?」
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
282,これまでの歴史上の偉人たちも、どんな偉業を成し遂げたかの裏側にある支えた、支えられたというエピソードを知れば、男女関係なく性衝動による影響力がどれだけ大きく、そして力強いかが分かる。健全な性衝動より力強いものはなく、またその誤った性衝動により道を踏み外した人間が、途端に滑落していったエピソードがいくらでも実在することこそ、この本質である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
283,性的エネルギーが強い人は全て、独創的な才人であると勘違いしてはいけない。独創的才能の持ち主になれるのは、自らの心を刺激して独創的創造力を高め、素晴らしい活力を発揮できるときだけである。このセルフスターターとして最も重要なのが性的エネルギーであるが、これを他の欲求に転換して行動を起こすことができる人だけが、独創的創造力を発揮できるのである。才人とかけ離れている人は誤解し濫用することによって、自分自身を低次元の動物にまで落としているからである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
284,若気の至りで浮気をする原因はとてもシンプルである。若い時には性的エネルギーをただただ浪費させており、他の重要なものに転換させる術を知らないからである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
285,多くの人は35~40歳の間に成功する脳力がついたようだと勘違いしている。世界の偉人でもこの年齢に成果を上げた人が多いのは、この年齢にかけて愛と性の感情が調和し始めるものであり、それを刺激剤として活用することにより、偉大な力を発揮することができるようになるのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
286,男性は女性よって動かされる。先史時代ではそれが狩りであり、現代では富である。昔も今も本質は少しも変わっていない。違っているのは方法だけなのだ。男性の生涯から女性を取り上げてしまえば、莫大な富も無意味になる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
287,失敗と無縁な人は誰もいない。しかし人間は誰でも失敗に対して、思いのままに反応する特権と術を持っている。どんな失敗にもそれに見合った利益の種子が含まれているのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
288,失敗は形を変えた恩恵であることが多い。予定通りに運んだら厄介なことや、完全な身の破滅にさえなりかねなかった目標から引き返させることがあるからだ。失敗によって新しい機会への扉が開かれ、試行錯誤をしながら人生での現実に役立つ知識が得られるのである。失敗はその方法がふさわしくないことを明らかにしてくれたり、高慢な人間の思い上がりを諭したりすることが多い
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
289,どんな状況であれ、失敗したらその状況を分析してみることだ。そうすればどんな失敗にもそれに見合った利益の種子が含まれているという、深い真理に行き当たるはずである。これは失敗が必ず熟した果実となって利益を与えてくれるという意味ではない。失敗には種子が含まれている、ということに過ぎない。それを見つけ出し、芽を出させ、豊かに実を結ばせるには、人それぞれが目的を明確に持って積極的に独創力を働かさなければならない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
290,失敗や不運が恵みとなるか災いとなるかは、その人の反応次第である。失敗や不運に見舞われても運命の手が別の方向へ行くように合図をしたと受け取り、その合図に従えばその経験は必ず恵みとなる。失敗を自分の弱さの現れと受け取り、くよくよと思い悩めば劣等感に襲われることになり、失敗は災いとなる。反応の向きが問題なのだ。そしてそれはいつでも当人の心構えに完全に任されている
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
291,失敗と無縁な人は誰もいない。誰でも一生のうちに何度かの失敗をする。しかし人間は誰でも失敗に対して思いのまま反応する特権と術を持っている。周囲を取り囲む状況には、どうともし難いものがあり、場合によってはそれが失敗や不運に繋がることもある。それを自分に最も有利な形で対応しようとすれば、妨げる状況などはありえないのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
292,自分の弱さを知るには失敗は正確な物差しとなる。だから失敗は自分の弱さを正す機会を与えてくれる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
293,大多数の人は最初の失敗の兆しが見えただけで、まだ完全に失敗してもいない内から希望を捨て、すっかり諦めてしまう。たった一度失敗しただけで投げ出してしまうのだ。しかし指導者になる資質を持った人は、失敗に屈することなく更に努力しようと自分を励ますのである。自分の反応を知りたければ、自分の失敗を観察することだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
294,ある仕事に三度失敗しそれでも諦めないなら、あなたはその道でも指導者になれる可能性があると思って良い。十回以上失敗してなお努力を続けられれば、あなたの心には天才が芽生え始めている。ただしこれは、全ての成功哲学のノウハウを活用して成長できる場合のみである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
295,あらゆる失敗や災いには、必ずそれに見合った利益の種子が含まれている。その種子の発見に全力を注ぎ、その種子が芽を出すように行動を起こすのだ。そうすればどのような現実であれ、失敗として受け止めない限り、失敗はこの世には存在しない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
296,失敗と呼ばれているもののほとんどが一時的な当て外れに過ぎず、前向きな姿勢で対応しさえすれば、かけがえのない財産にできる性質のものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
297,生まれてから死ぬまで人生は挑戦の連続である。失敗は完全に勝利を収めないうちに失敗を克服し続けるよう強いられている。こうした挑戦に勝利を収めた人に対しては、人生は豊かな恩恵と強い力で報いるのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
298,勝利者は断じて諦めない。諦めるものに勝利はない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
299,「そんなことはできるわけがない」という人は、コツコツとそれに励む人に結局は脱帽することになるのである。コツコツと励む人が成功するのは、宇宙の摂理に従い自分を適応させていくからである。失敗に対しても自然が賠償してくれる。できるわけがないという人は自然の法則を学ばない人である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
300,失敗を失敗と呼べるのは当の経験者のみの権限である。他人がとやかく言うのを許してはならない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
301,失敗を招く五十四の原因とは以下である。
1,明確な計画や目的を持たないため、状況に流されやすい
2,先天的かつ重篤な身体の障害がある(ヘレン・ケラーのように不治の病を背負って人々のために偉大な貢献をした人もいることを、忘れてはならない)
3,他人のことを干渉しすぎる
4,生涯目標となる大きな目的を持っていない
5,十分な学校教育を受けていない
6,自己修養に欠ける。一般に暴飲暴食、性的耽溺、自己発達の機会に対する無関心などの形で現れる
7,凡庸から抜け出ようとする意欲がない
8,不健康であること。間違った考え方、不適切な食生活、運動不足などによることが多い
9,幼少期における環境の悪影響。個人の生活の基礎は、七歳までの間にほぼ形成されると言われる
10,始めたら最後までやり遂げるという根気がない
11,否定的な考え方をするのが習慣になってしまっている
12,感情の抑制がきかない
13,何もせずに利益を得ようとする。ギャンブル好きに多い
14,決定の迅速さや明確さに欠け、決定したあとでも実行できない
15,七つの基本的な不安の内の一つ、あるいは二つ以上にとらわれている
16,結婚相手の選択ミス
17,社内での対人関係、職業上の人間関係に臆病である
18,すべての面で慎重さが足りない
19,職業上の協力者の選択を誤っている
20,自分に合った職業に就いていない。あるいは適切な職業選択に関心を持っていない
21,取り掛かっていることを時間内にやってしまおうとする集中力に欠ける
22,収入と支出の管理に無関心で、浪費癖がある
23,時間をいかに有効に使うかという計画性に欠ける
24,抑制のきいた熱情に欠ける
25,寛容さがない。宗教、政治、経済といった問題に関する無関心や偏見のために、心が狭い
26,協調性がなく、他人と協力できない
27,妥当でない権力や自力で得たものでない金を持っている
28,誠実を尽くすべき相手に対して、誠実に欠ける
29,利己心や虚栄心を抑制できない
30,必要な資料を自分で確認しないまま、意見や計画をまとめてしまう習慣がある
31,好機に気付くだけの願望や創造力に欠ける
32,他人や社会のために少しでも骨を折ろうとする気持ちが薄い
33,他人に傷つけられたり、傷つけられたと思ったとき、報復手段に訴えようとする
34,言葉遣いが下品で、礼節に欠ける
35,他人の内情について低俗な噂話を楽しむ
36,政府関係機関に対し反社会的な態度をとる
37,無限の叡智の存在を信じない
38,良い結果を招く祈り方を知らない
39,必要に応じて、他人の経験を自分に役立てることが出来ない
40,個人的な借金の返済がルーズである
41,嘘や極端な事実の歪曲が癖となっている
42,頼まれもしないのに批判したがる
43,他人のおかげを被るような関係を広げすぎる
44,貪欲に不必要なものまで欲しがる
45,自分の選んだ目的を達成させるだけの自信がない
46,アルコール中毒、あるいは麻薬中毒
47,過渡の喫煙習慣、特に絶え間ない喫煙習慣がある
48,素人なのに契約や法律問題を、弁護士であるかのように自分で処理したがる
49,他人の手形に裏書きするという不必要な危険を犯す
50,ものごとを先延ばしにする。昨日までに済ませておかなければならなかったことを、明日やろうとする
51,嫌な状況になると、何とかせずに逃げ出してしまう
52,自分の話ばかりしていて相手の話を聞かない。自分が話しているときは何も学べないが、他人の話を聞けばいつも何か学ぶところがある
53,他人の行為を受けても、報いようとしない
54,仕事上の関係者に、故意に不正直なことをする
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
302,悲しみは人間を動物的なものから区別する自然の根本的な摂理である。どのような悲しみもそれに見合う喜びの種子を含んでいる。悲しみを災いとしてではなく、恩恵として受け止めよ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
303,好き好んで悲しみを招く人はいない。けれども悲しみは人間を謙虚にさせ、協調的な人間関係を作る
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
304,悲しみは魂にとっての薬である。肉体だけの存在と精神的な可能性との間に立ちはだかる障壁を、悲しみが打ち倒すのである。悲しみは古い習慣を打ち壊して、新しいより良い習慣をその代わりとする
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
305,悪人は悲しむという感情を持ち合わせていない。悲しみを知っていれば悪人ではないられないからだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
306,悲しみは自分自身の心の内側を見つめさせる。そして病気や失望のすべてを癒す素晴らしい力があることに気付かせてくれる。沈黙思考から得られる見えない力は、ある期間、あるいはある事態にも必要な助力と慰めを与えてくれるのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
307,人が我に返り、自分の心の内側に途方もない力があることに気付くと、愛する者のことや事業の失敗、あるいは自分の力の及ばない肉体上の苦難などの意味が明らかになる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
308,悲しみも失敗と同じように、恩恵になるか災いになるかは自分の反応次第なのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
309,自分の心を自由に支配し、自分の選んだ目標に進むというその人の特権は、神でさえ奪えないものである。どんな力であろうが、本人の承諾なしにこの特権を無効にすることはできない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
310,悲しみは何らかの建設的な行動や人格の形成へと転用すれば、巨大で積極的な力となってくれる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
311,悲しい時に人は一切の虚飾をかなぐり捨て、自分をあからさまにする。悲しみとは謙虚な人にも高慢な人にも等しく懺悔の時間だからである。もし悲しみという感情がなかったら、人間もトラも区別がつかないほど凶暴になり、それどころか知性に優れるだけに、危険は限りないものとなるだろう
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
312,悲しみに襲われた時には、まだ達成されていない目的のことに考えを切り替えるのだ。その目的を達成するための手段や方法についてあれこれと考え、自分を憐れむ暇などないようにするのだ。そうすれば自分には隠れた財産があることに気付くはずだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
313,悲しみを正当に評価することを一度学んでおけば、いつか悲しみに出会ってもその悲しみが持っている利益に気付くはずだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
314,心の平和とは自然の法則を正しく理解し、正しく対応する人にだけ与えられる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
315,悲しみという感情は愛するという感情と同じように、それを体験する人の魂を高め、混迷の世の試練と苦難に立ち向かう勇気と信念を授けてくれる。そのためには必ず悲しみを災いとしてではなく、恩恵として受け止めなければならない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
316,悲しみ以外に魂に通じる関門を開ける鍵はない。魂こそが無限の叡智という大海原へ船出する港である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
317,あなたの心の中をくまなく点検しよう。不安が少しでも残っていたらそれを取り除くことだ。頭を使って富を得よ。何一つあなたの邪魔をするものはないのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
318,成功哲学を最大限に有効活用する準備は難しいことではない。あなたの心を曇らせている優柔不断、疑惑、不安の三つの敵について研究し、分析し、理解し、そしてそれらを心の中から一掃しておけば良い。この三つの敵が一つでも心に残っている限り、第六感は機能することが出来ない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
319,優柔不断は不安の苗木である。優柔不断とは決断力が欠けていることだが、これが疑惑を呼び起こすのである。そしてこの優柔不断と疑惑が結合すると、不安というモンスターになる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
320,不安はいついかにしてそれに屈服するか、あるいは払い除けるかによって、祝福にもなり呪いにもなるものである。失敗するかもしれないという不安はそれだけで失敗の原因にもなり得るし、負けるかもしれないという不安は敗北を誘引する。不安というものは非常に強力なので、それとは正反対に位置する信念が善行を行う時と同じ程度の力を持っている。実際不安は信念というギアを反対方向に入れたもの以外の何物でもない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
321,不安には七つの基本的なものがある。最も影響の強い順に並べると以下になる。
1,貧困に対する不安
2,批判を受けることに対する不安
3,病気に対する不安
(1~3は全ての心配事の底流にある)
4,失恋に対する不安
5,自由を失うことに対する不安
6,老いに対する不安
7,死に対する不安
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
322,不安とは心の状態以外の何物でもない。そして心の状態というのは、常に何かによって支配され方向付けられているものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
323,人間は心の中で閃かないものを創造することは出来ない。言い換えれば心の閃きこそが全てを創造する力を持っているのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
324,すべての思考はそれを現実化する力を持っているということは、全く疑うことの出来ない真実である。同様に不安や貧困から出た閃きは、決して勇気や富をもたらしてはくれない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
325,貧困と富は決して妥協することの出来ない関係にある。貧困に向かう道と富への道は正反対なのだ。もし富を得たいと望むのならば、貧困を招くようなことの全てを拒絶しなければならない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
326,富を得ることができるのは心の中でできると思うか、あるいは出来ないと思うかによって決まるのである。そしてこれはあなた自身がコントロールできるものなのだ。心の状態はあなた自身が作る出すものであり、金では決して買えない。それはあなたが創造する以外にないのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
327,貧困の不安は心の状態以外の何物でもない。しかもそれはすべての人から成功のチャンスを奪い取り、人生を破滅させるのに十分な力を持っているものである。不安というものは全ての理性を麻痺させ、全ての創造力を破壊し、すべての自信を喪失させ、全ての熱意を消し去り、全てのやる気を失わせ、目標を粉砕し、一日延ばしを助長し、セルフコントロールの能力を失わせ、個人的魅力を失わせ、思考力を破壊し、集中力を低下させ、忍耐力を弱め、意志の力を無力にし、大志をくじき、記憶をいい加減にさせ、愛を殺し、繊細な心の動きを抹殺し、友情を破壊し、絶望をもたらせ、不眠症を招き、惨めさと不幸を招き寄せ、あらゆる手段で失敗を呼び込もうとする。つまり成功とはこの真逆の状態で、これだけの要素が揃って初めて成り立つ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
328,自分を分析することで本来なら知りたくもない自分の弱点が暴露させるかもしれない。だが平凡で惨めな一生を送りたくないなら、あえて自分と直面しなければならない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
329,私たちは他人から批判されるのが恐ろしい、という理由でつまらないことに神経を使って生きている。しかし批判を受けることの不安感は、人々から自発性を奪い取ってしまう。それは創造力を破壊し、個性を潰し、自尊心を奪うのだ。更に恐ろしい事実は、批判する人ほどこれまでに述べた奪い、潰し、破壊したものを、批判した相手に求めていることである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
330,私たちが病気を恐れる最大の理由は死への観念的な不安である。もう一つは病気になった時に支払わなければならない莫大な費用に対してである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
331,愛を失うことの不安は、人間が本来気まぐれであるということを当人が十分知っていることから生じる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
332,人は生まれながらにして自由を求める欲求が心の中に深く根を下ろしている。自由を失うことに対する不安は、七つの基本的な不安の中でも人間が自分ではどうすることも出来ない環境によって生じるものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
333,老齢になることを恐れる不安は二つある。一つは老人になったとき収入がなくなるのではないかという心配であり、もう一つは周囲の人達から邪魔者扱いにされるのではないかという心配である。これらは仲間に対する不信感と、あの世について自分が思い描いている不安感の二つの理由がある
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
334,死に対する不安はすべての不安の中で最も残酷なものである。これがどれほどの耐え難い心痛かというと、人々を宗教に対する狂信へと駆り立ててしまうほどだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
335,悩みとは不安による心の状態である。悩みが心の中で募る状態は非常にゆっくりとしたものだが、いつまでもしつこくこびりつくものだ。悩みは陰険でずる賢い。心の中に塹壕を掘り、人間の論理的な脳力を錯乱させ、自信とやる気を破壊してしまう。そして決断力を鈍らせる。一度下した決定についても心がぐらついてしまう
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
336,七つの不安は優柔不断と結びついて悩みに変わってしまう。だが私たちは決断することによって避けられない死をも克服することができる。決断することによって貧困に対する不安さえも追い払ってしまうことができる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
337,人生には悩む程の価値あるものなど、何もないのだということを悟らなければならない。この悟りを持つことができれば心の平和と安定を保つことができ、幸福になれる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
338,心の中が不安に満ちてしまうと全ての知的行動が破壊されてしまう。それどころか周囲にも伝染し、その人達の人生まで破壊してしまう。犬や馬でさえ主人が気負いしている状態を敏感に感じ取ることができる事実から、決して目を背けてはならない。我々は言葉と同じように無形の見えない振動で、確実に考えや思いを送受信できる事実があるということを認めなくてはならない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
339,不安の振動が周りに伝播していく状態はその速さの点で、またその正確さの点で、放送局から発信される電波が受信される状態と非常によく似ている。つまり否定的で破壊的な思考を言葉でばらまく人は、必ずやその返礼を受けることになる
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
340,あなたの人生における望みがあるのなら、心の平安を保たなければならない。これらはすべて思考から始まるものである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
341,あなたは自分の心をコントロールすることができる。そして自分の考えを心に植え付けることができる。さらに、それを建設的に利用する特権を持っている。あなたは自分の思考をコントロールする力があるのだ。これは自分の運命をも支配できるということの証明である
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
342,七つの不安の他に人々を苦しめているものは、伝染性否定思考とも呼べる悪魔である。この悪魔は肥えた土壌に失敗の種子を蒔こうとする。この悪魔こそ心の状態であり、自分自身の意志に他ならない。これらを克服し、未然に免疫を作ることができるのも同じく意志の力なのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
343,人間は誰でも自分の弱点を改善しようとすることについては、本質的に怠け者であることを知っておかなければならない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
344,伝染的否定思考という悪魔はあなたの潜在意識に食い込んでいるため、完全に駆除することは非常に難しい。新しい悪魔はいつでも生まれ出るし、他人が連れてくることもある。つまりその悪魔と常時戦い、そして常に勝ち続ける準備ができていないといけない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
345,心のコントロールができるかどうかは、自己訓練と習慣によって決まる。あなたが心をコントロールするのか、心があなたをコントロールするのかのどちらかしかない。どっちつかずということはあり得ないのだ。心をコントロールする最も具体的な方法は、明確な計画に裏付けられた目標の中に自分を没頭させることである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
346,成功できない人々には共通した特徴が一つだけある。彼らは失敗の理由を知っている。その上、成功できなかったことの完全な言い訳を用意していることだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
347,人を失敗へ導く五十四の言い訳とは以下である。
1,もし、女房子供がいなかったら…
2,もし、コネがあったら…
3,もし、金さえあったら…
4,もし、良い学校を出ていたら…
5,もし、仕事にありつけていたら…
6,もし、身体さえ丈夫だったら…
7,もし、時間さえあったら…
8,もし、タイミングがよかったら…
9,もし、私のことをよく知っていてくれたら…
10,もし、事態がいくらか違っていたら…
11,もし、人生をもう一度やり直せたら…
12,もし、世間の噂を気にしなければ…
13,もし、運に恵まれていたら…
14,もし、今なにかの偶然が起これば…
15,もし、他の人から目の敵にされなければ…
16,もし、引き止められさえしなかったら…
17,もし、もう少し若かったら…
18,もし、望みどおりにやってさえいたら…
19,もし、金持ちの家に生まれていたら…
20,もし、マシな人間と知り合っていたら…
21,もし、私に人並みの脳力があったら…
22,もし、自己主張ができたら…
23,もし、あのとき上手く機会を利用していたら…
24,もし、人々が私の気の触ることをしなければ…
25,もし、家庭のことや子供の面倒をみる必要がなかったら…
26,もし、貯金がいくらかでもあったら…
27,もし、上司が私を正しく評価してくれたら…
28,もし、誰かが私を助けてくれていたら…
29,もし、家族が私を理解してくれたら…
30,もし、大都市に住んでいたら…
31,もし、その時始めていれば…
32,もし、私が自由の身なら…
33,もし、私にあの人たちのような個性があったら…
34,もし、私が肥満でなかったら…
35,もし、私の才能が知られていたら…
36,もし、休息することができたら…
37,もし、借金さえなかったら…
38,もし、失敗さえしなければ…
39.もし、やり方さえ知っていれば…
40,もし、誰も反対しなければ…
41,もし、そんなに多くの心配事さえなければ…
42,もし、もっといい人と結婚していれば…
43,もし、人々がこれほど馬鹿でなかったら…
44,もし、家族がもう少し節約していたら…
45,もし、私に自信があったら…
46,もし、ツキに見放されていなかったら…
47,もし、悪い星の下に生まれていなかったら…
48,もし、為せば成るというのが噂でなければ…
49,もし、苦労しなくてすんだら…
50,もし、あのとき損をしていなかったら…
51,もし、近所の人がいい人だったら…
52,もし、私に過去がなかったら…
53,もし、これが私だけの会社だったら…
54,もし、人が私の話を聞いてさえくれていたら…
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
348,失敗を覆い隠すために言い訳をすることは、暇つぶしでしかない
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
349,なぜ人々は言い訳に固執するのか?答えは明らかである。人々は自分が作り出した言い訳に縛られているのだ。人々は言い訳を弁護するために、新たな言い訳を考えなければならなくなったのである
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
350,最初で最高の勝利とは、自分自身を克服することである。自分に征服されることは、最も恥ずかしく卑しむべきことである ~プラトン~
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
351,自分の弱点を覆い隠すために言い訳を考えるのは馬鹿げたことだ。どうして人間は自分を馬鹿にするのだろうか?そんなことに使う時間があるなら、その弱点を改善するために使えばいい。そうすればそんな言い訳は考えなくてすむのだ ~エルバート・ハバート~
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
352,人生というものはチェスをしているようなものである。そして対戦相手は時間なのだ。もしあなたが躊躇っていたら、相手はどんどん先へ進んでしまう。あなたの駒はすっかり取り払われてしまうだろう。あなたが戦っている相手は決して優柔不断ではないのだ
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~
353,もし縁があったら、また会おう ~エマーソン~
~ナポレオン・ヒル著「思考は現実化する」~