【マーフィーの法則】思考と意識が世界を作る|ジョセフマーフィーの潜在意識活用法
マーフィーの法則で潜在意識を活用する際に、見直さないといけない部分はどこかご存知ですか?
これを知っているかどうかで、これから先の潜在意識の活用法に大きな差が生まれてきます。
・潜在意識と言うけど、いまいちしっくりこない
・潜在意識が悪い方向に働いている気がする
こうした状況の人が、マーフィーの法則を通じて潜在意識について知れるように解説していきます。
今回の記事では、このような内容について触れていきます。
・ベクトルを間違えた潜在意識の使い方
・同調と共感の違い
・悩める人に対する向き合い方
・自分の意識や考えの分析法
それでは早速、マーフィー博士の対応エピソードから学んでいきましょう。
こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。
記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。
クリエイティブな考えが富を作ると悟った女性
ある若い女性が、母親の心配をしていました。彼女の母親は、慢性的な胃の痛みに悩んでいました。
消化剤や、痙攣止めを医師に処方して貰っていたのですが、痛みは一向に治まりませんでした。
毎日朝晩30分、内なるスピリットにより症状は完治するよう、母親のために願望を入力祈りしました。
しかし、不幸なことに彼女の胃まで悪くなりました。
私は、母親の調子を自分と同じに考えたり、デートの約束と同じに考えては、母親を助けられないと説明しました。
彼女の心構えは、母親の病気と親密に付き合い、まるで母親の病気にしがみつくようなものでした。
それは、母親の胃の痛みとデートをする習慣のようでした。
彼女は、自分のやり方を変え、内臓や体調のことで思い悩むことは止めました。
そして、潜在意識の中の無限の治癒力と一つになりました。
母親を作り上げた、潜在意識の中の治癒力と無限の叡智が、母親の全身に活力を与え回復させるよう求めたのです。
そして、静かに感情を込めて愛情を注ぎながら、願望の入力祈りを始めました。
そして、これらの真理をしばらく静かに瞑想しました。それが、自分にできる最善の方法であると実感しました。
そして、願望を入力祈りする必要があると感じたときに、再びそうしました。
この方法のおかげで、驚くべきことが起きました。母親は健康になり、彼女もすっかり回復したのです。
母親のために願望を入力祈りしていたのに、自分も病気になったのは理由があります。
それは、彼女が母親にすっかり同情して、母親が入り込んでいる底なし沼に自分も嵌まったからです。
「共感」とは、自分がしっかりした地面に立ち、ロープや木の枝を投げて相手を引き
上げることです。
「同情」とは、否定的で有害な状況に同意することです。それは、問題を悪化させて拡大させます。
注意力を集中したことはすべて、潜在意識が大げさに拡大します。
ここまでで学ぶこと
過度な執着は、かえって不安やストレスを引き起こすことが多いのはご存知ですか?
損失回避の理論に基づく研究では、執着が高まることで失う不安が増し、ストレスが増大するとされています。
ですので、皆さんも執着のレベルとベクトルは、誤らないように注意しましょう。
このエピソードの女性も、母親の病気に執着することで、いわゆる共依存に陥っています。
共依存とは、特定の他者に過度に依存し、自分の自己価値や幸福感をその人に依存することを特徴とします。
そして、母親の病気との向き合い方を誤ったばかりに、自身にも祈りのように反復した病気を呼び込みます。
このエピソードが、いまいち現実的に考えられない人には、お金で考えたら腑に落ちやすいです。
例えば、現在のあなたはお金持ちだとします。そんなあなたの元へ貧困に悩む人が相談に来ました。
そこで、あなたは相談者へ親身になり、貧困の理由、なぜ貧困から抜け出せないのかと一緒に頭を悩ませます。
こうして、常に貧困について一緒に考えていたら、自分も貧困に悩まされることになってしまうのです。
なぜ、こうなったのかと言えば、習慣的にそう考えることを反復したことで、潜在意識が反応したからです。
このような内容を見ると「同調しただけで?そんな馬鹿な」と思われる人もいるかも知れません。
しかし、同調するというのはそれほど効果の大きいことなのです。
一般社会でも「愚痴っぽい人やネガティブな人、言い訳ばかりの人からは離れろ」と言いますよね。
そうなんです、実は社会のほうが対応は厳しいのです。同調どころか一緒にいるな、と提言しているのです。
なぜなら、それほど自身にとって甚大な被害を被る可能性があるからです。
ところで、皆さんは「同情疲れ」という現象があるのはご存知ですか?
同情疲れとは、道場が感情的ストレスや燃え尽き症候群につながることを意味します。
実際に、看護師を対象にした研究では、患者の苦しみに対して高いレベルの同情を感知しています。
それが、本人たちの感情的ストレスに繋がり、退職率を上げていることが研究から明らかになっています。
ジョセフ・マーフィー博士も述べている通りで、同情ではなく共感で対応することが重要なのです。
そして、最後の一文でさらっと重要事項が述べられているのですが、これは必ず心に留めておきましょう。
「注意力が集中した時、潜在意識が拡大する」というのは、良いことも悪いこともそうなります。
皆さんも、ずっと病気になると考えている人が、本当に病気になった話は聞いたことがあるでしょう。
このエピソードの女性も、正にその通りになっていますよね。
私たちは、このエピソードから潜在意識の使い方、その方向性について学ぶ必要があります。
そして、この母親のようにならないことについても学ぶ必要があります。
なぜなら、慢性的な胃痛に悩む状況は、母親を作り上げた、潜在意識によるものだからです。
ここで、再び「そんな馬鹿な」と思われる人もいるでしょう。
しかし、再びお金の話に置き換えてみて下さい。
「慢性的な貧困に悩んでいる人」の原因はどこにあると思われますか?
これは、他の誰でもない、本人の潜在意識の中に在るのです。
自分がそうならないためにも、またその状況から抜け出すためにも、潜在意識の使い方を知るようにしましょう。
それでは続いて、潜在意識の富を分かち合うことについて、ジョセフ・マーフィー博士の見解を見ていきましょう。
心の中の無限の富を病人に与える
喜び、愛、平安、裕福さなどの無限の富は、すべてあなたの心の中にあります。
もし、病人のお見舞いをしたときは、自分の考えや感情の中でその病人を助け、起こしなさい。
信念と自信を、その病人の潜在意識の中の治癒力に注ぎ込みなさい。
それがあなたの義務です。また、勇気と理解を与えることもできます。
内なるスピリット神と共にあれば、あらゆることが可能であることを、その病人に思い出させるのです。
その病人がすっかり回復し、輝きに満ち、喜びに溢れ、自由になった様子をイメージしなさい。
病人を哀れみ、かわいそうに思うことは、その病人を引きずり降ろすようなもので、 非常に否定的なことです。
その病人の心と体を癒し、回復させ、祝福する、潜在意識の中の無限の治癒力を呼び覚ましてあげるのです。
あなたの考えは実現します。考えたことは何でも実現します。
あなたの潜在意識は、あなたの考えの性質に従って反応します。
まるで自動車の運転をするように、あなたは考える方向を決めたり、操ることができます。
考えは「物」と同じです。自動車、財産、健康、旅行をイメージすれば、それらは現実となります。
あなたの考えは、あなたが使えるただ一つの道具です。
自分の考えを賢明に、建設的に、慎重に導けば、必ず素晴らしい配当を払ってくれます。
あなたの考えは、数学的な正確さを持って働きます。
貧困を考えれば、欠乏と限界が起きます。発展、成長、繁栄を考えれば、その通りのことが起きるのです。
ここまでで学ぶこと
あなたの内に在る、潜在意識という無限の富に気付くことができれば、どのような状況も改善できます。
なぜなら、あなたの世界を作っているものは、あなたの潜在意識以外にないからです。
実際に、医療でも患者の「どうせ治らない」と「完治させるんだ」の意志の違いは大きな差を生むとしています。
ここで、皆さんに是非取り組んで頂きたいことがあります。
それは、朝起きてから寝るまでの一日の間に、考えたことを全てメモすることです。
すると、あなたの思考というものが、何に支配されているのかを知ることができます。
ある人は、メモの内容が不平不満や、出来ない言い訳ばかりになるかもしれません。
また、ある人はお金がないことに対する悩みが並ぶかもしれません。
こうして一日、自分の考えをメモした内容を見返してみれば、今の現実世界になっているはずです。
目標はある、でも一日中、趣味のことばかり考えているなら、趣味の動画などに没頭しているはずです。
「お金がない」と考えていれば、稼いでいても稼げていなくても、手元にお金はないでしょう。
つまり、あなたが考えていないことは偶然でない限り、そうそう起きることはないのです。
だから、世間でも「偶然」「ラッキー」「奇跡」といった表現がされるわけですよね。
つまり、それ以外は必然であり、なぜ必然なのかと言えば、自分が考えているからということになります。
この一日の大部分を占める「必要ない考え」や「方向の違う考え方」を、メモを通して見つけてみましょう。
メモにまつわるクライアントの実話
実際に、私のクライアントでも思考のメモを実践したことで、メンタルブロックを外せた話があります。
もう10年以上も前の話ですが、この人は当時大学生で、あるスポーツに打ち込んでいました。
この人は、その競技で全国大会に出るほどの実力者だったのですが、絶対に優勝することが出来ませんでした。
なぜなら、当時の全国大会には、その競技において絶対強者とも言える人物がいたからです。
その絶対強者がいつも優勝していたので、他の人が優勝することなど無理だと思われていたのです。
しかし、この人も優勝する意志を持って挑戦していると、自分では思い込んでいました。
そこで、思考のメモに取り組んでもらったところ、その中からメンタルブロックを発見したのです。
それは、これまで本人も気付いていなかった「相手に対する思い込み」でした。
これを発見できたことによって、この人は絶対強者を突破できる見込みを発見しました。
そして、次の全国大会へ向けて、その突破口に対しての対策に励みました。
その結果、半年以上の対策強化によって、全国大会の決勝で絶対強者を破り、優勝することができました。
まずは、自分の思考が潜在意識を構築し、潜在意識が自分の世界を作るという事実を知って下さい。
そのための一歩として、思考のメモに取り組んで見れば、その正当性が理解できるはずです。
そして、自分のメンタルブロックがあれば外し、不要な思考は取り除くようにしましょう。
これに取り組むだけでも、今ある現実世界を変えていくことができます。
- 過度な執着を避け、同情ではなく共感で対応するようにしよう
- 今在る現実世界を作っているのは、潜在意識であることを知ろう
- 自分の思考を知りたければ、丸一日思考のメモを取ってみよう