協力者を生み出し、維持するための6つのポイント|ナポレオン・ヒルの成功哲学

マスターマインドというものは、作り出すことも大変ですが、それ以上に維持することの方が大変です。

マスターマインドとは二人、あるいはそれ以上の同じ考え方を持った人たちが、信頼と完全な調和を基に、お互いの持つ理性や知性を分かち合って、共通の目的を達成するために結成された同盟のことです。

・共通の目標を持った仲間ができたけど、すぐに関係性が薄れた
・プロジェクトを始めてから、亀裂が入って関係を解消した
・最初は良かったが、統率が取れず荒れ放題になっている

実際に、依頼主の元へコンサルティングに入らせて頂くと、このような状況に陥っているケースを良く見かけます。

マスターマインドの関係を維持するには、6つのポイントがあります。

これから説明していく、6つのポイントさえ抑えておけば、そうそう関係が崩れたりすることはありません。

この動画では、マスターマインドの維持に必要な6つのポイントについて、ナポレオン・ヒルの成功哲学に20年従事している専門家が、一つ一つ解説していきます。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。

ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。

以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)

現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。

マスターマインドの維持に必要な6つのポイントとは

1,協力して達成しようとする、明確な目標を持つこと

マスターマインドと、手を結ぶことで達成しようとする、明確な目標を持つこと。

そして、そのために必要な知識、経験、影響力を持つ仲間を選びます。

当然そこには、目標に裏付けられた、強固なモチベーションがなければなりません。

組織や集団を動機づけるのも、あなたの務めです。

この組織のメンバーは、脳力と目標意識を基準にして、選抜されるべきです。

単に、好きだからとか、知り合いだからという理由で、選ぶことは避けるべきです。

プライベートな交遊ならともかく、事業を推進する場合には、やはり脳力や、目標意識を第一に考えるべきでしょう。

あなたの目標を、入念に検討し、必要事項は全て書き出し、企画書を作ること。

企画に参加する、全てのメンバーは、それぞれの役割に、忠実でなければなりません。

経済活動を、組織するにあたっては、情に流されることは禁物です。

特に、人事や人選については、冷静に適任者を決めることが大切です。

また、出資者を求めるのであれば、出資者に対しては、合理的な事業計画を提示し、納得させることができなければ、支援や協力を得ることは不可能です。

人選にあたっては、終始、慎重でなくてはなりません。

能力や人柄はもとより、あなたの事業に、積極的に協力しようとする人物を、選ぶべきでしょう。

また、成功を確信しているのであれば、あまり調和を強調する必要はありません。

ここまでで学ぶこと

一つ目の項目は、マスターマインド同志で、共通の明確な目標を定めることです。

すると、共通のゴールが設定されるので、それに見合った足りないものをピックアップすることができます。

また、組織のメンバーも仲の良さではなく、技量と知識を基準に選定すると、後で派閥ができたり、仲違いが起きる可能性を減らすことができます。

それでは、次の項目を聴いていきましょう。

2,協力に対する見返りとして、各人が受け取る報酬を事前に決めておく

協力者が、成功のための10のモチベーション、すなわち、自己保存、愛、恐怖、せい、永遠の生、自由、怒り、憎しみ、自己表現、物欲のうち、少なくとも一つは持っているか否か、それを確かめましょう。

いずれにせよ、人を動かすのは、あなた自身のモチベーションです。

公正、かつ寛大であること

人間には、富や利益に対する欲望があります。

利益が上がったときは、援助してくれた人々と、喜んで分かち合うことが大切です。

人々に対しては、公正かつ寛大になることです。

寛大になればなるほど、より多くの援助を、あなたは受け取ることができます。

それは遠回りをすることに見えますが、実際はこれほどの近道はないのです。

ここまでで学ぶこと

成功のために活かせる、モチベーションというものは、10種類存在します。

それぞれの特徴については、別の動画で解説していますので、そちらをご参考下さい。

各人の報酬については、公正であり、かつ寛大である必要があります。

お金が無い時、人は自分のところに、いかにせき止められるかと考えます。

しかし、これでは自分が潤うことはあっても、周囲が潤わなければ、人はいずれ離れていってしまいます。

このときの分配方法における基準は、どこまで公正であり、かつ寛大になることです。

お金がある人ほど、お金をせき止めることをせず、お金を流すことに頭を使います。

3,メンバーが会合を開くための、場所と時間を設定する

メンバーが会合を開く場所では、計画を相互に検討し、意見の交換を行うわけですが、それによってあなたは、新しいアイディアを得て、目標を実現するための計画を練り直し、さらに高めることができます。

全てのメンバーにとって、願望や目標に対する関心や、エンスージアズム(熱意)を高める上で、時間と場所を定めた会議は、大変効果的です。

マスターマインドによって、あなたの心と、協力者の心の間に、協調が生まれた場合は、お互いのアイデアがスムーズに流れ込み、相手の考えを、まるで自分の考えのように、抵抗なく受け入れることができます。

そして、調和と友好に支えられた知性と、そこから生まれるアイディアは、決してあなた一人のものではありません。

メンバーの間では、頻繁に定期的な、コンタクトを保つことが肝心です。

この点に手抜かりがあると、思わぬ破綻が生じます。

もし、あなたがグループから、十分な利益を得ようと思うなら、コンタクトを密にすべきです。

そして、何か事態に突発的な進展が生じた場合には、直ちに対処できるよう、手を打たねばなりません。

ここまでで学ぶこと

マスターマインドが、意見を交換する際の、会合のセッティングは非常に重要です。

どれくらい重要かというと、分かりやすく例えるなら、好意を持った相手をデートに誘い、そのプランを決めるのと同じです。

・相手を楽しませることができるか
・相手に喜んでもらえるか

このような考えを持って、楽しい思い出を作れるように、デートプランを練りますよね。

なぜなら、そうしないと、相手と結ばれることができないからです。

相手が落胆したり、楽しめなかったり、自分に不釣り合いな場所に連れて行かれれば、相手はあなたに好意を持つことはなくなり、付き合うことはできないでしょう。

マスターマインドの会合を取り決める際にも、メンバーのエンスージアズムを、最大限高められるような状況を、整えてあげることです。

4,指導者の立場として、点検を行う

メンバーの間に調和が保たれ、目標を実現するための行動が、遅滞なく行われているかどうかを点検するのは、指導者の責任です。

行動は、目標や願望と、その実現とを結ぶ、主要な輪なのです。

ここまでで学ぶこと

マスターマインドを維持するためには、全員が平等の立場にはならず、必ず指導者の立場の人を、誰か一人、決めるようにしましょう。

なぜなら、指導者がいないと点検が行われず、気付いたときには、命取りになってしまうからです。

例えば、どんな船にも、必ず船長という存在がいますよね。

マスターマインドを維持するにも同じで、舵取りをする人間は必ず必要です。

その時に注意すべきことは、舵取りとなる船長は、投票制ではなく、立候補によって決議するべきである、ということです。

5,不和の解決

連帯や提携は、メンバーが心を一つにすることで、力を得るものです。

ですので、メンバーの間に嫉妬や羨望、あるいは摩擦といった不和が生じた場合は、速やかに解決しなければなりません。

ここまでで学ぶこと

どんなにマスターマインドを完璧に維持しようと、摩擦や問題と行った不和は生じます。

それは、全員が人間である以上は仕方のないことです。

この時、先の指導者になった人を中心として、問題を先延ばしにするのではなく、すぐに解決させるようにすることです。

恋人や夫婦間であっても、問題を先送りにすることで、別れてしまうケースというのは、多数存在します。

長続きしている関係ほど、お互いに溜めることなく、思ったことがあればすぐに議論するものです。

6,目標や願望と、メンバーの量の天秤を均等にする

提携関係を結んだ各メンバーは、目標や願望の性質と、大きさによって、コントロールされなければなりません。

エジソンのような、目的を追求するのであれば、集団を構成するメンバーは、特殊技能を持ち、訓練を受けた人材でなければなりません。

なぜなら、それによって、提携の色合いも、おのずと異なるものだからです。

メンバーの数は、事業の規模によって決まりますが、できるだけ少数の同志で、事を起こすのが良いでしょう。

その方が、意見の調整や、意思の疎通に便利です。

そして最小単位の提携は、夫婦ということになりますが、この二人三脚によって、成功した例は少なくありません。

ここまでで学ぶこと

これは、誰もがよくやってしまいがちなのですが、マスターマインドの数が、多ければ多いほど良いと勘違いし、必要以上の数を集めてしまうことです。

マスターマインドは、目標や願望の性質に合わせて、その専門家を抽出し、かつ、人数も、目標や願望に合わせたサイズにするべきです。

分かりやすく例えるなら、スタートアップ企業が、二名の税理士と、顧問契約を結ぶようなことはしませんよね。

営業マン、エンジニアなど、取り組む内容によって異なりますが、必要な分だけで組むようにしましょう。

以上の6つのポイントを、しっかり押さえて実行しておけば、マスターマインドの関係は基本的に崩れることはありません。

勿論、人間の集まりですので100%は無いのですが、後悔しないように未然に防ぐことは可能です。

世の中のほとんどの人が、マスターマインドを作ることでも、苦戦しているような状況ですから、せっかく集まれたのであれば、維持できるように努めていきましょう。