マスターマインドの関係が成功の第一歩|ナポレオン・ヒルの成功哲学
書籍やセミナーなどで、独学で学んで行動している方の過半数が、このマスターマインドについて勘違いをしています。
何故このように言い切れるかというと、これまで私が20年活動してきた中でお会いした方々や、私達リアライズのところへ個別相談にお越しになられたかたが、実際にそうだったという統計からです。
この記事では、1世紀に渡り存続しているナポレオン・ヒルの成功哲学で、成功の要素として扱われているマスターマインドについて、ナポレオン・ヒルの成功哲学に20年従事している専門家が、ひとつひとつ詳しく解説していきます。
こちらのナポレオン・ヒルの成功哲学に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。
記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。
マスターマインドは成功に必要不可欠なノウハウ
単独では真の成功者とはなり得ないと、ナポレオン・ヒルの成功哲学では語られています。
マスターマインドというノウハウは、ナポレオン・ヒルの成功哲学における、核心の一つとも言うべきものです。
これは、願望を実現するために必要な一切の知識を獲得し、それを積極果敢に実践するための成功ノウハウです。
マスターマインドとは二人、あるいはそれ以上の同じ考え方を持った人たちが、信頼と完全な調和を基に、お互いの持つ理性や知性を分かち合って、共通の目的を達成するために結成された同盟のことです。
共通のはっきりとした目標を持ったアイディアとアイディアが、お互いの欠点と不足を補い合うために手を結ぶこと。
それが、マスターマインドです。
よくあるマスターマインドと思い込んでいる勘違い
一般的に独学で学んだ方が、マスターマインドと勘違いしている状況のTOP2を列挙しておきます。
一つ目は、仲が良いだけの関係はマスターマインドではなく、ただの友人関係であるということです。
二つ目は、同じ仕事に就いており、会社の繁栄や個々の目標に対して協力関係を結び、共に頑張ることはチームワーク(協業関係)です。
マスターマインドを分かりやすく例えるなら、友人と親友の違いが最も一般的です。
友人には話さないけど、親友にだけは話せる内容や、頼めること、相談できること、親友だからこそ忠告することなどは、マスターマインドに非常に酷似しています。
独学で、マスターマインドについて学んだ方の多くが
・マスターマインドは一人でも多い方が良い
・とにかくたくさんの人とマスターマインドになること
このような勘違いを起こし、そして、マスターマインドとは程遠い、希薄な関係を大量生産して、結果的に相手に裏切られたり、利用されたりしてしまっているのです。
もし「そんなことはない!私の周りはマスターマインドで溢れ返っている!」という方がいらっしゃるのであれば、そのマスターマインドと思っている方全員と、お互いの財産を預け合えるかどうか、で判断してみて下さい。
あなたにとって、ある人は財産を預けるまでには、値しないかもしれません。
また別のある人は、あなたはその人へ財産を預けることが出来ると判断していても、相手はあなたと同じようには思っておらず、相手の財産を預けてもらえないかもしれません。
このように、マスターマインド扱いしていても、実はそのほとんどが、精査すれば除外されてしまうのです。
「財産なんて預けられるわけがない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは会社で考えてみても同じことなのです。
例えば、あなたが会社の社長だとして、自社の倒産か存続かの社運を掛けたアイデアとは、かけがえのない会社の財産です。
このアイデアを預けられる、預けてもらえるというのは、正に先程の財産の例えと同じですよね。
これほど大事な財産や、アイデアを持ち逃げされる、盗用される、売られるなど、このような信用・信頼に値しない相手は、残念ながらマスターマインドと呼ぶことは出来ません。
マスターマインドの由来と構築方法
このマスターマインドという用語の由来は、アンドリュー・カーネギーが、彼の会社の運営ノウハウの一つとして作り出したのがきっかけです。
マスターマインドを活用せずに、成功を勝ち得た人は一人もいません。
それというのも、人間の理性や知性は、単独ではおのずとその力に限界があるからです。
偉大な知性と精神は、他者の心と触れ合うことで高められ強化されるもので、その成長のためには、豊かで開かれた人間関係を必要不可欠とします。
つまり正しいマスターマインドとは、自身のパーソナリティ個性、人間性がきちんと形成されていないと、成し得ないものなのです。
現在、マスターマインドと呼べる存在が身近に誰もいない場合には、マスターマインドを探すのではなく、まずはパーソナリティを構築して、それを磨かないといけないのです。
分かりやすく例えるなら、先程例に上げたような友人と親友の関係で考えてみて下さい。
親友を作りたいのであれば、いきなり親友を作ろうとしても、できるわけがありませんよね。
まずは友人を作り、その中から親友という特別な存在が出来上がります。
もし現在、身の回りに友人という存在がいないのであれば、まずは友人を作るために、相手が付き合う相手として自分を選んでくれるような、パーソナリティという人間性を身につけなければなりません。
これらの関係性の構築に、近道も楽をする手段も、時間を掛けない方法も存在しないのです。
それを省略して、なんとかショートカットできないかと、インスタントな関係を無理矢理マスターマインドへ仕立て上げようとするから、裏切られたり、利用されてしまったりするのです。
これらは、何も成功に限らず、日常生活においても、恋愛においても全て同じことなのです。
どうしても成功哲学を勘違いしている方は、成功するために必要な考え方というものは、非常識で、かつ非日常的なものであると考えがちです。
しかし成功哲学というものは、何かを成し遂げるために必要な考え方と、自分自身の心構えの構築が土台になります。
ビジネスの成功に限らず、受験勉強でも、家庭環境でも、恋愛でも、スポーツの競技の世界でも、どこでも通用するものなのです。
実際に、私達リアライズのプログラムユーザーの方で
・家庭環境を改善したい、
・子供の受験のために学ばせたい
・恋人を見つけるために自己を構築したい
・競技の世界でトップに立ちたい
といった想いから、ナポレオン・ヒル・プログラムに取り組むかたが、たくさんいらっしゃいます。
マスターマインドについては、次の言葉を記憶してください。
「友好的で調和の取れた人間関係は、互いに与え合うことで得られる、最良の財産である」
このような素晴らしい人間関係を維持するためには、当然守らなければならないルールがあります。
マスターマインドのルールに関しては、別の記事でひとつずつ詳しく解説していきます。
マスターマインドを正しく理解して、共に成果へと繋げる
マスターマインドは、人としてこれまで生きてきた中での集大成が試される、成功のためのノウハウです。
しかし、それだけに一筋縄ではいかず、かつ構築するために、時間を要するものでもあります。
仮に、これまで生きてきた過程で、人付き合いが苦手で友人が少なかったとしても、今すぐに修正することで挽回することは可能です。
唯一の問題で、障害となるケースは、これまで常に周囲の人に迷惑をかけ、かつ周囲の人を騙し続けてきて、生きてきたような人の場合です。
このようなケースの場合は、信用と信頼を取り戻すまでに、通常の何倍もの時間と労力を要することになりますが、それでも改善し、再構築することは可能です。
「一人でも成功できる」と自分の力を過信せずに、まずは自分自身に素直になることが重要です。
どう考えても、一馬力よりは多馬力の方が力になりますから、一人でも成功できるような人であれば、そこに協力者が存在したらより早く、より確実に、一人でやる以上の、何倍もの成果を得ることにもなるからです。
- マスターマインドとは都合の良い関係ではなく全体重を預け合える存在
- マスターマインドと希薄な関係を勘違いすると利用され裏切られる
- マスターマインドを構築する方法は親友を作るのと全く同じ