自己啓発と意識高い系の関係は?5つの特徴と揶揄されない8つの要点|自己啓発の祖ナポレオンヒル
自己啓発に取り組むことは、自己成長や目標達成を後押しする活動であり、こうした取り組みは「意識高い系」とは無関係であり、むしろ称賛されるべき内容です。
なぜなら、自分を成長させたり、健康に気を使ったり、悪癖を治すなど、一個人として人生の質を向上させる多くのメリットがあるからです。
実際に、一般企業でも自己啓発は積極的に取り入れられており、福利厚生にも含まれるような企業も増え、働く側もその内容を判断基準にしている人もいる程です。
つまり、自己啓発に取り組む人の多くは「意識の高い人」であり、その中の一部に「意識高い系」という、それっぽいけど全く違う人が混ざっているということです。
・自己啓発する人って意識高い系でしょ?
・意識高い系の人って自己啓発が好きだよね
こうした疑問や勘違いをしている人もたくさんいらっしゃいますので、この記事では
・自己啓発と意識高い系の関係
・意識高い系に分類される五つの特徴
・自己啓発と意識高い系の人の関連性
・意識高い系と揶揄されないための八つのポイント
これらについて、自己啓発の業界に20年従事している専門家が、一つ一つ解説していきます。
1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。
ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。
以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。
- ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
- ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
- マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
- ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
- ブライアン・トレーシー(営業の神様)
- デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
- ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)
現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。
自己啓発に取り組む人は意識高い系?
自己啓発に取り組むことは「意識高い系」とは異なり、むしろ「意識の高い行動」となりますが、本人の在り方次第では「意識高い系」と揶揄されることになります。
なぜなら、自己啓発に取り組む姿勢や関連する行動が、周囲にどう映るかによって「意識高い系」とみなされるかどうかを左右しているからです。
例えば、自分が自己啓発に取り組んでいる努力を、過度にアピールしたりすることは謙虚さに欠け、自己顕示欲の塊のように映ってしまいます。
自己啓発にきちんと取り組んでいるのであれば、自己顕示欲とは縁が無くなっていくはずですから、中身が伴っていないので「意識高い系」と揶揄されてしまいます。
また、自己啓発に取り組むことで、周囲に自分の価値観や取り組みを押し付けたりすることも「意識高い系」の人によく見られる兆候です。
たとえ、どんなに自分が感動したものであったとしても、相手も興味を持っているなら別ですが、お構いなしに押し付けることは、人としての在り方に問題があります。
あるいは、知らない世界を見たり知識を得たことで、それだけで相手の上位に立ったと勘違いし、見下すような態度を取るような人も「意識高い系」に分類されます。
自己啓発に取り組んでいれば、周囲との勝ち負けにこだわるのではなく、超えるべき存在はこれまでの自分となるはずですので、これもまたベクトルがズレています。
つまり、自己啓発に取り組む人全員が「意識高い系」なのではなく、これまでに挙げたような他人への配慮や、謙虚さに欠ける人がそう呼ばれているのです。
これは、何も自己啓発に限った話ではなく、どのような分野やジャンルにおいても通ずる内容でしょう。
それでは続いて、意識高い系と呼ばれる人たちが、ついつい取りがちな行動について一つ一つ解説していきます。
意識高い系に分類される五つの特徴
「意識高い系」とは、日本のネットスラングとして使われている言葉で、自己啓発や自己成長を志す中で、その姿勢や態度、行動に問題がある人のことを指します。
その多くは、自己顕示欲が強い他にも、自己中心的であったり、空回りしていたり、中身が伴っていないことなどが挙げられます。
具体的に「意識高い系」に分類される、五つの特徴について解説していきます。
1,過度な自己アピール
意識高い系に分類される一つ目の特徴は、過度な自己アピールをしてしまうことです。
なぜなら、知識や見解が増えても中身が伴っていないため、周囲に対して自分がいかに頑張っているかを強調しないといけないからです。
よくある例としては、自分の取り組みや頑張りを知ってもらうため、SNSや日常生活においても頻繁にアピールするさまなどが挙げられます。
自己啓発に取り組む人であれば、正しいものに取り組めばきちんと中身も伴うため、そういった過度なアピールなどはする必要がなくなります。
2,他人への押し付け
意識高い系に分類される二つ目の特徴は、他人への押しつけが激しいことです。
なぜなら、自分が感動したり、知らない世界を見つけたことで舞い上がってしまい、周囲のことを考えずに自分の感情をぶつけてしまうからです。
よくある例としては、自分の価値観や取り組みを、相手の興味の有無に関わらず強制させようとしたりすることが挙げられます。
きちんと自己啓発に取り組んでいれば、まずは自分自身に変化が訪れるため、本来であれば自分から勧めなくても、相手からあなたに対して接触を起こすはずです。
3,自己中心的な態度
意識高い系に分類される三つ目の特徴は、自己中心的な態度を取ることです。
なぜなら、自分の努力を基準にして、他人を評価しがちになることで、他人の意見や価値観を軽視する傾向があるからです。
よくある例としては、まだ何の成果を挙げた訳でもないのに、周囲の人を見下したり、自分が優れた人間になったと勘違いすることがあります。
自己啓発に取り組む人は、それがきちんと行われていれば、多くの人はより謙虚になり、常に相手のことを考えられる人間になります。
4,表面的な行動
意識高い系に分類される四つ目の特徴は、表面的な行動に走りがちなことです。
なぜなら、中身が伴わないことで成果が得られないため、見栄を重視したり、実質的な成果よりも、外見的な見た目や評価を追求することに走るからです。
よくある例としては、身の丈に合わない高価なブランド品で身を固めてみたり、分不相応なラグジュアリーな場所に行くことをアピールしたりします。
自己啓発にきちんと取り組むことができる人は、自分の見た目よりも中身を重視するため、自分の内面へ自己投資することがほとんどです。
5,流行の追随
意識高い系に分類される五つ目の特徴は、流行の追随をしてしまうことです。
なぜなら、どんなことに取り組んでいても、肝心な内容の深い理解や実践に至っていないため、新しいことに飛びついては流浪することになっているからです。
よくある例としては、流行している自己啓発書を読み漁ったり、流行りのセミナーに参加したり、トレンドとされるビジネスや副業に飛びついたりします。
自己啓発にきちんと取り組めば、自分の心構えを形成することで、流行り廃りに関係なく、自分のやりたいことできちんと成果を出せるようになります。
これまでに挙げた五つの特徴から「意識高い系」とされる人たちは、周囲から冷ややかな視線を向けられることがよくあります。
自己啓発に取り組んでいる人たちは、こうした特徴を反面教師にして、他人への配慮や謙虚さを持つことで「意識高い系」とはみなされなくなります。
それでは続いて、自己啓発と意識高い系の人との関連性について、一つ一つ解説していきます。
自己啓発と意識高い系の人との関連性
自己啓発と「意識高い系」の人の間には関連性がありますが、決して両者は同じものではありません。
なぜなら、自己啓発は積極的な取り組みであり、自己成長のための努力を意味する一方で「意識高い系」とは、取り組みや態度が問題視される人を指す言葉だからです。
これから、その関連性と違いを詳しく解説していきます。
自己啓発とは、自分自身の心構えや考え方を構築するもので、人生全般の質を向上させることを目的としているものを指します。その具体例として
・新しい教えや導きを学ぶ
・身体的や精神的な健康管理
・タイムマネジメントや生産性の向上
こうした取り組みは個人の成長を促進して、人生の質を向上させるために重要なものです。
一方で「意識高い系」とは、自己啓発に取り組んだ後の態度や、行動が自己中心的であったり、他人に押し付けがましい人を揶揄するために使われる言葉です。
・SNSや日常会話で自分の取り組みをアピールし、自己顕示欲が強い
・自分の価値観や取り組みを相手に強く勧め、押し付けがましい
・他人の意見や価値観を軽視して、自分の基準で相手を評価する
・実質的な効果や成果よりも、外見や見栄えを重視する
・トレンドに敏感で流行を追うが、理解や実践が足りない
これらの二つの特徴から、どちらも「自己啓発に励んだ」という点では共通していますが「意識高い系」の人には、その取り組みや態度に問題がある場合が多いです。
そして、自己啓発と「意識高い系」の人との違いには、以下の三つの特徴があります。
1,自己啓発に取り組む動機
自己啓発は、自己成長や願望実現が目的となりますが、意識高い系の人たちは、他人からの評価や注目を重視しています。
2,自己啓発後の態度
自己啓発にきちんと取り組む人は謙虚であり、他人に対する配慮がありますが、意識高い系の人は取り組みを過度にアピールし、押し付けがましいことがほとんどです。
3,自己啓発における成果の追求
正しい自己啓発は実質的な成果や成長を重視しますが、意識高い系の人は見た目や話題性を重視しがちです。
これらの三つの違いからも、自己啓発を正しい動機と姿勢で取り組むようにすれば、意識高い系とみなされることはありません。
ですので、自己啓発に取り組む際には、他人への配慮や謙虚さを持ち合わせながら取り組むようにしましょう。
それでは最後に、意識高い系と揶揄されないようにする八つのポイントについて、一つ一つ解説していきます。
自己啓発して意識高い系と揶揄されないために
自己啓発に取り組むのは素晴らしいことですが「意識高い系」と揶揄されないようにするためには、これから挙げる八つのポイントに注意しましょう。
1,謙虚さを持つ
自己啓発して意識高い系と揶揄されないようにする一つ目のポイントは、謙虚さを持つようにすることです。
なぜなら、自分の取り組みや成長を過度に自慢せず、謙虚な姿勢を保つことが自己啓発においても重要とされているポイントだからです。
例えば、他人の前で自己啓発の話題を出す際には、相手の温度感を見極めながら、控えめに話すように心掛けると良いでしょう。
2,相手に押し付けない
自己啓発して意識高い系と揶揄されないようにする二つ目のポイントは、自己啓発を相手に押し付けないようにすることです。
なぜなら、自分の価値観や取り組みを他人に強制したり、押し付けたりしても、それを相手は快く受け入れることはないからです。
例えば、相手が自己啓発に興味を持っているのか確認したり、相手からアドバイスを求められた場合にのみ、自分の経験や知識を共有すると良いでしょう。
3,相手を尊重する
自己啓発して意識高い系と揶揄されないようにする三つ目のポイントは、相手のことを尊重することです。
なぜなら、相手に対して批判的にならず、相手の意見を聞く姿勢を持つことが重要となるからです。
例えば、相手が自分と違った価値観や考え方を持っていたなら、自分とは違う意見やアプローチであっても受け入れてみるようにしましょう。
4,成果を重視する
自己啓発して意識高い系と揶揄されないようにする四つ目のポイントは、成果を重視することです。
なぜなら、あなたにきちんと成果が伴うようになれば、自然と周囲のあなたに対する評価も上がり、自己啓発が根拠のあるものへと変わるからです。
例えば、表面的な見栄えを変えることや即席の変化ではなく、実際に役立つ考え方や心構えを構築するようにすれば、何に取り組んでも成果を得ることができます。
5,動機を明確にする
自己啓発して意識高い系と揶揄されないようにする五つ目のポイントは、動機を明確にすることです。
なぜなら、動機を明確にすることで、他人からの評価のためではなく、本来の自己成長や願望実現を意識することができるからです。
例えば、自己啓発に取り組む目的であったり、なぜ興味を持っているのかと自分の根底にある想いというものと向き合ってみれば、目的に気付くことができます。
6,バランスを取る
自己啓発して意識高い系と揶揄されないようにする六つ目のポイントは、自己啓発以外の事とのバランスを取ることです。
なぜなら、周囲との交流も無視して、他のすべてを捨てて自己啓発に没頭することは、周囲から人が離れる原因となってしまうからです。
例えば、仕事や学業など、趣味やリラックスできる時間も大切にすることで、全体的なバランスを取ることができます。
7,SNSなどの使い方に注意する
自己啓発して意識高い系と揶揄されないようにする七つ目のポイントは、SNSなどの使い方に注意することです。
なぜなら、投稿する内容も個人のアカウントであれば、一つの内容に固執せずにさまざまなことに触れることで、賛同を得ることができるからです。
例えば、自己啓発の進捗や努力の内容ばかりを、SNSに投稿することは避けるようにして、必要な場合にのみシェアするようにすると良いでしょう。
8,自分のペースで進める
自己啓発して意識高い系と揶揄されないようにする八つ目のポイントは、自分のペースで進めるようにすることです。
なぜなら、自己啓発というものは他人の進捗に焦らず、自分にとって最適なペースと、進むべき道を見つけるための心構えを養うためのものだからです。
例えば、学びの場に自分以外の人がいたり、SNSで似た境遇や動機の人を見つけても、相手と比較せずに自分のペースで進めるようにしましょう。
自己啓発に取り組む際には、これら八つの注意点に気をつけていれば「意識高い系」と揶揄されることはありません。
また、自分自身の謙虚さ、周囲の人への配慮、成果の重視などのポイントから外れないようにすれば、取り組みも効果を生み、周囲からも支持されるようになります。
そのためには、まずは自己啓発というものを正しく理解して、自分の心構えを構築するものを選択していくようにしましょう。