【マーフィーの法則】内なる声を聞き、理解する心が富をもたらす｜ジョセフマーフィーの潜在意識活用法

今回の幸福を実現する、マーフィーの法則の活用エピソードは、祈りによる反復の入力の力と、それを受け取る潜在意識の原理についてです。

マーフィーの法則のエピソードは、その話を上辺だけ聴いてみても「いやいやいやいや」となります。

なぜなら、その原理原則をきちんと理解しないと、オカルトじみた話にしか聞こえないからです。

しかし、きちんと理解した上で進めていくと、その力の偉大さに気付くことができます。

私自身も筋金入りのロジカル脳ですから、その私でも「確かに」と納得するレベルの解説を後半部分の解説に入れてあります。前提として前半の解説を理解して下さい。

・マーフィーの法則における祈りのポイントを知りたい
・マーフィーの法則で潜在意識がなぜ出てくるのか

このような想いをお持ちの人には、マーフィーの法則について理解して、納得できるきっかけを作ることができます。今回のジョセフ・マーフィー博士の見解では

・宝庫は自分の内面にある
・考えたことは現実になる

これらについて学ぶことができます。

それでは早速、マーフィーの法則の活用エピソードについて、ジョセフ・マーフィー博士の解説を元に、マーフィーの潜在意識活用法に20年従事している専門家が、ひとつひとつ詳しく解説していきます。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

内なる声を聞き、理解する心が富をもたらす

ある未亡人から、最近素晴らしい手紙を頂きました。その手紙の要点をご紹介しましょう。

去年、彼女は夫を亡くしましたが、夫は生命保険に入っていなかったということです。

三人の子どもたちを養わねばならないのに、家が抵当に入っていて、銀行にはわずか500ドルの預金しかありませんでした。

葬式の費用は、夫の友人たちが払ってくれました。そして、手紙にはこう書かれていました。

「私達が自分の内なるものに調和し、自分を祝福し、慰め、供給し、励ますため、本当に必要な事の全てを心から信じるならば、宇宙の真理はそれに応えてくれます」

「という博士の言葉を聞きました。そこで、私は腰をかけて考え始めました」

「私が必要とするものは、すべて内なるスピリット（神）が与えて下さり、私の入力（祈り）した願望を、直ちに聞いて下さるのだと」

「すると、私は大いなる平安と調和に包まれました。それから二時間程経って、義理の兄がやってきました」

「兄は、私が困っていることを知っていて、自分の弟の浪費癖は心得ていると話してくれました」

この未亡人の義理の兄は、彼女と三人の子どもたちの面倒を見て、暮らし向きが立つようにしたいと申し出てきました。

彼は、この未亡人に一万ドルの銀行小切手を与え、毎週決まった額の送金が生涯受け取れるよう、弁護士と計理士に手配させました。

これは、正式な信託資金で、子どもたちの面倒も見てもらえるようになっていました。

この未亡人は、必要なことは全て内なるスピリット（神）が満たしてくれると信じ、求める前に、回答が自分の心の中に在ることを認めました。

無尽蔵の宝庫が、自分の中にあることに気付いたのです。

ここまでで学ぶこと

ジョセフ・マーフィーの潜在意識活用法で、祈りによる入力を実践するためには、まずは心の底から祈りを信じられる状態が必要になります。

どのような祈りも、その奥底に「こんなの無理だろう」という気持ちがあれば、その状態で祈れば、それはその通りになります。

反復による入力と、潜在意識の力について知るには、このエピソードよりも、もう少し現実的なものから見てみることにしましょう。

まず、マーフィーの法則における、祈りによる入力の反復というものの力は、あなたを突き動かすだけの力を秘めています。

例えば、毎日気になる相手のことについて考え、頭をその思いで一杯にしていれば、いずれその想いは恋へと昇華し、反復によって無意識でも行えるようになります。

すると自然に、毎日その相手を目で追っていたり、常に気になるようになり、その衝動はやがて願望を達成させるために、自分を一歩踏み出させる勇気へと変わります。

あるいは、何かが欲しい状況になった時、常にそれを欲することを考えていると、何度もその欲しいものについて調べ、ページを開いたり、カタログに目を通します。

毎日毎日、欲するものについて考え、目にする度に欲しい欲求は増し、夢にまで出てくるようになると、それはやがて押さえられないものとなり、購入へと走ります。

このように、反復による祈りというものは、祈りの入力時にマイナスの信念がない場合、潜在意識に落とし込まれた時点で、人一人動かすだけの力を持っています。

まずは、この祈りの純度とその力が合わされば、自分を突き動かすだけの力があることを認めることです。

もう一つの潜在意識の力については、次のエピソードを見てからの方が理解しやすいので、先に別の人のエピソードについて見ていきましょう。

心の中に昇進と裕福への秘密がある

ある青年弁護士は、いくつかの訴訟事件が敗訴になったことで、塞ぎ込み、憂鬱で、自分を責めていました。

いつの間にか、やり繰りが苦しくなり、負債も大きくなっていました。そこで私は、この弁護士に説明してあげました。

「自分の考えは必ず実現します。心の外の状況、環境、事件、体験などは、自分が習慣的に考え、思い描いたことそのものです」そして、次のように指摘しました。

「現在の自分の考えが、欠乏や限界を生み出していれば、それと同じくらい、平安や成功や繁栄、適切な行動、裕福などを考えなさい」

「そして継続的に系統的に考え続ければ、その考えと同じ種類のものが作られます。これは、イバラにはブドウがならず、アザミにイチジクがならない事と同じです」

「【人間は、自分が一日中考えていることに他ならない】という法則があるのです。さらに、良いことを一つ考えれば、無数の悪い考えを打ち消します」

「感情と理解を込めて考えれば、自分が体験したいと求めていることすべてを、その日から直ちに作り出してくれます」

私は、彼のためにプログラムを作り、潜在意識の中の無限の富を、頻繁に思い出すように指示しました。

それから、次のような願望の入力（祈り）のテクニックを彼に教えてあげました。ゆっくりと、静かに、感情を込めて一日数回宣言しました。

「本日は内なるスピリット（神）の日です。私は内なるスピリット（神）による適切な行動を選びます」

「より大きな仕事ができるように、無限の叡智がより良い方法を教えてくれるのです」

「私の頭と心は磁石です。数多くの人達が私の元に引き寄せられます。そして、この人達は皆、私が応じた相談や、指示のおかげで幸福になり、安心し、満足します」

「私は一日中、内なるスピリット（神）に導かれ、すべてが繁栄します。その正義と法と秩序が、私の行動のすべてを支配します」

「私が始めたことは、すべて成功します。私は心の法則を知っています。私が繰り返すこれらの真理の全ては、潜在意識が直ちに受け入れます」

「そして、この真理と同じものが生み出されます。素晴らしいことです」彼は、自分の宣言を絶対に否定しないよう、特に注意を払いました。

そして、欠乏、恐れ、自分を卑下する気持ちになったとき、直ちにその考えを転換して、こう肯定しました。

「主は私の羊飼いです。私は欠乏することがありません」それから数年後の今日、この弁護士の青年は、成功への階段を上っています。

あなたの考えと内なるスピリット（神）の考えが同じならば、無限の力が良いことを実現します。

ここまでで学ぶこと

先程のお話の続きで、潜在意識が持つ力について、この弁護士にマーフィー博士が教えた内容から紐解いていきます。

あなた自身の行動や態度や感情も、すべて潜在意識下にある「あなたの心構えと在り方」という基準を元にして発信され、それを忠実に実行します。

例えば、あなたが何かについて「できない、無理だ」と考えるのであれば、その情報を元に忠実に実行するので、身体は重く、気持ちは暗くなり、やる気は起きません。

なぜなら「やっても無理」なのが分かりきっている状態なので、その身体に力はみなぎることはありませんから、実際に挑戦しても無理な結果を生み出します。

つまり、祈りによる入力と潜在意識からの出力を、同じベクトルにしてあげて、加えて勢いを殺すのではなく、勢いが変わらず返ってくるようにしてあげるのです。

ここで、祈りによる入力信号を光線、潜在意識を鏡、そしてあなたの心の内面に在るメンタルブロックを、潜在意識を包んでいる布と考えてみて下さい。

あなたの祈りによる入力の光は、潜在意識へ一直線に向けないといけません。なぜなら、そうしないと同じように反射して返ってこないからです。

光は、鏡を通して反射させる場合、間に遮るものがない限りは、どこまでも真っ直ぐに進んでいきます。ただしこの場合、鏡が曇ったり、汚れていないことが条件です。

曇ったり、汚れたりした鏡というのは、光を乱反射させてしまい、光の力を弱めてしまいます。

ですので、潜在意識となる鏡は、常に曇ることなく綺麗に磨かれていなければいけません。

そして、潜在意識へと光線を向ける際に、潜在意識を包んでいる布を取り外す必要があります。なぜなら、布があると邪魔をして、光が屈折してしまうからです。

これは、祈りによる入力時もそうですし、潜在意識からの反射の際も同じです。

こうした一連の流れを、継続的に、そして系統的に行うことによって、あなたが入力した望むことだけが、やがて潜在意識下に溢れ返るようになります。

人を好きになることを入力すれば恋をし、物を欲することを入力すれば購入に至る流れは、イバラにはブドウがならず、アザミにイチジクがならないことと同じです。

まずは、この自然の摂理と基本原理を受け入れ、自分の身の回りの小さな事から実践してみて下さい。

そうすれば、このマーフィーの潜在意識活用法の力に、気付けるようになっていきます。