【マーフィーの法則】あなたを豊かにし成功させるのはあなたの心です｜ジョセフ・マーフィーの潜在意識活用法

今回の願望を実現する、マーフィーの法則の活用エピソードは、心の力の偉大さについてです。

マーフィーの法則を活用する上で、最も重要なのが潜在意識の特性と力について理解して、正しく実践することです。

・宇宙の力とか無限の心とか言われても良く分からない
・マーフィーの法則って、何をどう改善すれば良いの？

このような疑問をお持ちの人にとっては、マーフィーの法則を理解して、実践するきっかけを作ることができます。今回のジョセフ・マーフィー博士の見解では

・マーフィーの法則における心の力
・あなたが持っている心の力とチャンス

これらについて学ぶことができます。

それでは早速、マーフィーの法則の活用エピソードについて、ジョセフ・マーフィー博士の解説を交えながら、マーフィーの潜在意識の法則に20年従事している専門家が、詳しく解説していきます。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

あなたを豊かにし成功させるのはあなたの心です

ある男性と、ハワイ島のホテルで面白い話をしたことがあります。その男性は、若い頃の話をしてくれましたが、それは素晴らしい話でした。

彼は、イギリスのロンドンに生まれました。まだ幼年の頃からよく母親に

・自分が貧困の家庭に生まれたこと
・すべてに平等を図る神の御心により、自分の従兄弟は、裕福な資産家の家庭に生まれた

このようなことを聞かされました。彼は、母親の言いたかったことは

・前世に彼が非常に金持ちであったこと
・神が公平の扱いをするため、貧乏人の子供として、この世に送り出した

こういった事だったと、後年になって気付いたと語りました。これは、彼の言葉です。

「私は、この話を全くの戯言だと思いました。それだけでなく、永遠無限の法則とでも言うべき宇宙の真理は、人を尊重するものではない事にも気付きました」

「そして、神はすべての人にその信仰心の度合いに応じて与え、何百万ポンドも所有する億万長者でも、気高い人間であり得ることに気付きました」

「一方、何事にも欠乏している人たちは、非常に意地が悪く、利己的で、妬みと欲深さの虜になっていることにも気付きました」

この男性は若い頃、ロンドンで新聞を売ったり、窓拭きをしたりして夜学に通い、苦学しながら大学を卒業しました。

現在では、英国で最も優秀な外科医の一人です。「目標で人生が決まる」これが彼の人生のモットーです。

彼の目標は外科医になることでしたから、潜在意識が意識下の心の像に反応したのです。

彼の従兄弟の父親は億万長者でしたから、息子の教育のためには、あらゆる手立てを講じました。

まず息子のために家庭教師を雇い、ヨーロッパで特別教育を受けさせ、オックスフォード大学で五年間学ばせました。

さらには、息子のために召し使いを付け、車をあてがい、その他あらゆる工面を付けました。

しかし、その従兄弟は落第したのです。なぜなら、甘やかし続けられ、自信や自力本願の精神が育たなかったのです。

彼には、励みも克服すべき障害も、飛び越えるハードルもなかったのです。

そして、いつしかアルコール中毒になり、生きるという意味では完全な落伍者になってしまいました。

さて、この二人の男性のうち、どちらが豊かで、どちらが貧しいでしょうか？

外科医はハンデを克服しました。彼は、苦労したことに感謝していますと語りました。

「公正さは心の問題で、もし一日1ペニーの生活で良しとすれば、実際そうとしかならないのです」

この男性は富、成功、業績、そして幸運はすべて心の問題だということを発見したのです。人は潜在意識に種を蒔き、そして潜在意識で収穫するのです。

ここまでで学ぶこと

人が成功を志し、それを達成できるかに関わる重要なポイントは、その人の環境や現在の状況が恵まれているかどうかは、全く関係していないということです。

成功できない人たちの多くは「自分も恵まれた環境にあれば…」「手元に資金の余裕があれば…」「家庭が裕福でありさえすれば…」といった言い訳をしがちです。

ところが、仮にそれらが手元に揃っていたとしても、挑戦できなかったことに挑戦できる選択肢は増えますが、それが成功に繋がるかと言ったらそうではありません。

これは、このエピソードの従兄弟を見てみても、明らかでしょう。

そして、このエピソードには、潜在意識の力を活用して成功を志す上で、絶対に押さえておかなければならない点があります。

それは、医者になった男性の「宇宙の真理は、人を尊重するものではない」ということです。

真理とは「ありのまま誤りなく認識された在り方」のことを指し、仏教の教えの中では「真理とは常にそこに在るものである」という考え方があります。

つまり、ここで医者になった男性の言う「宇宙の真理」とは、あなたと常に在り続ける潜在意識のことを指します。

あなたのことを、ありのまま誤りなく認識された在り方というのは、あなたの心底正直な気持ちや本音と考えたら、正に潜在意識の説明文のようなものですよね。

例えば、頭では「できる！」と考えていても、心の底では「無理だろうなぁ」と考えていれば、後者が「ありのまま誤りなく認識された在り方」です。

この潜在意識が人を尊重するものではない、という点について、しっかりと認識しておかなければならないこととは、顕在意識の内容は尊重されないということです。

つまり、あなた個人が頭で考える価値観や、損得勘定、判断基準は尊重されず、あなたが心の奥底に秘めている、正直な気持ちや本音に反応するということです。

なので、何事にも欠乏している人たちは、非常に意地が悪く、利己的で、妬みと欲深さの虜になっているのです。なぜなら、心の奥底がこの感情で溢れているからです。

だからこそ、潜在意識という心の力についてきちんと理解し、潜在意識というものを自分の望む形に整える必要があります。

自分の目標や願望を達成できるように、潜在意識の力を活用するのであれば、まずは心の奥底に在る正直な気持ちや本音という部分を、望ましいものへと変えましょう。

そして最後に、この男性が語る「公正さは心の問題」にも着目しないといけません。公正さとは、平らなことであり、偏りのないことを指します。

つまり、心に偏りがあれば、人はその偏りに飲まれてしまうということです。もし、心が消極的に偏っているようであれば、人は消極的な心に飲まれてしまいます。

ですから、成功を志すのであれば、心の偏りという問題に向き合い、それを積極的なベクトルへ偏るように変える必要があるのです。

消極的に偏っていれば消極的になれるというシンプルな法則ですから、心の状態を積極的に偏らせれば、自然と積極的な人間へと変わることができます。

それでは最後に、もうひとりの男性のエピソードについて見ていきましょう。

チャンスは常にあります

最近、ある男性から聞いた話です。

「私は今まで、チャンスというものに巡り会ったことがありません。貧しい家庭に生まれ、食事もろくにできなかったのです」

「一方で級友たちは、素晴らしい家にプールや車、そして有り余るほどのお金を持った親に恵まれていました。人生は、まったく不公平ですね！」

私は、貧困の苦しみが、人を成功の頂点に駆り立てるための活力になる場合がほとんどだという話を彼にしました。

すばらしい邸宅、プール、富、名声、成功、ロールスロイス。

これらはすべて、人の心に宿る観念です。

そして人は、宇宙の無限の心と一つなのです。

ここまでで学ぶこと

私達は「観念」と聞くと「観念する」などの意味から、もうこれまでだと諦めることをイメージしがちです。

しかし、これには仏教や哲学的な面から見ると「ひとまとまりの意識」や「物事に対する考えや認識」「心静かに観察や思念すること」といった意味があります。

これらの意味を頭に添えて、もう一度この男性の話を思い返してみて下さい。

すると、この男性はどういった観念で物事を見ているのか？といった事実に気付くことができます。

それは、この男性の心の奥底にあるものが、自分が何を望むのか？ではなく、ただの羨望であるということです。

心の眼とも言える観念の焦点は、自分には向いておらず、常に周囲の富や財産にばかりフォーカスしています。これでは、成功はおぼつかないのも無理はありません。

しかし、貧しい家庭に生まれたことで、それを糧に頑張って成功する人はたくさんいます。

貧困という同じチャンスを持っているのに、一方では成功者となり、また一方では羨望するだけで人生が終わってしまうのです。

これも、自分の無意識の層にある潜在意識という心の力を、どの方向へ向けて使っているのかによって、結果が変わるという興味深い一例です。

あなたも成功を志すのであれば、まずは自分の潜在意識の観念が、どこの何に向いているのかを、客観的に見つめてみましょう。

そうすれば、自分の本音を知ることにも繋がり、自分の修正点にも気付くことができます。

潜在意識の力を活用して、マーフィーの法則を実践するのなら、自分の望みや本音を知り、願望実現へ向けて一歩ずつ前進していきましょう。