【マーフィーの法則】成功に転じるための魔法の鍵｜ジョセフマーフィーの潜在意識活用法
今回の願望を実現する、マーフィーの法則の活用エピソードは、周囲の環境や境遇と、祈りの力の重要性についてです。
マーフィーの法則というものは、とてもシンプルで的を得ているからこそ、共感を得られるものですが、その実践法を勘違いしてしまう人はとても多いものです。
本人たちはそれに気付いていなくても、その力を自分の望まない方向に全力で使用している人たちも、世の中にはたくさんいます。
・環境や境遇に恵まれている人が羨ましい
・自分はこんなに不幸だから成功するのが大変
こうした思いを抱えている人にとって、今回のマーフィーの法則を理解することは、心が痛いかもしれませんが、現状を変えることができますので、この記事では
・潜在意識を書き換えることの重要性
・日常的に使われている祈りによる反復の力
これらについて、ジョセフ・マーフィー博士の解説を元に、マーフィーの潜在意識の法則に20年従事している専門家が、詳しく解説していきます。
こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。
記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。
ヘレン・ケラーの素晴らしい人生の秘訣
私は、ある男性に完全に非論理的で、かつ理性もなく、極めて現実離れした考え方をする人が大勢いるという話をしました。
例えば、この人たちに言わせると、ヘレン・ケラーは幼児期に視力と聴力を失ったから、彼女は生まれた時から不公平を被っていると言います。
しかし、彼女は心豊かな創造力を使い始め、そのブルーの瞳は、オペラ歌手の華麗な衣裳を、おそらく他のどの人よりも鮮やかに「見る」ことができました。
同様に聞こえない耳も、クレッシェンドやディミヌエンド、あるいはオーケストラの豊かな音量を「聴く」ことができました。
また、叙情的なソプラノの旋律を味わい、劇のユーモアを理解することもできたのです。
ヘレン・ケラーは、世のために素晴らしいことを行いました。瞑想と願いで心の目を開いて、世界中の耳の不自由な人や、目の不自由な人たちに勇気を与えたのです。
それは世界中の、何千という病で寝たきりの人たちに、信念、自信、喜び、そして非常に大きな精神的励ましを与えたのです。
実に、ちゃんと目が見え、耳の聴こえる人たちよりも、多くのことを成し遂げたのです。
彼女は、生まれた時から不幸で、差別されていた訳ではありません。恵まれ過ぎだとか、恵まれない状態などは存在しないのです。
ここまでで学ぶこと
世の中で成功した多くの人たちを知り、そして自分も成功や幸福を手に入れるためには、どこまでも「その人の在り方」についてフォーカスする必要があります。
なぜなら、その人の環境や資産状況が当人の成否を分けたのではなく、本人が持つ心構えによって到達することができたからです。
もし、そうではなく環境や資産状況が人の成否を分けるのだとしたら、一度成功した人は無限に成功できることになってしまいます。
こう聞くと、一見その通りに聞こえるかもしれませんが、お金やビジネスではなくスポーツの世界に置き換えてみれば、これは妥当ではないことに気付けるでしょう。
例えば、環境や資産状況に恵まれて育った人が、そのスポーツの世界で、何十年も常に優勝し続けることができるか？と問われたら、そのような事はありませんよね。
また、英才教育を受けた子供が、成功街道や出世街道を突き進むことができるか？と考えても「そうなる人」以上に「そうならない人」もいるのです。
ヘレン・ケラーのように、自身の境遇というものは、成功まで到達した時に、周囲を感動させるだけの要素と力を持っているのは間違いありません。
しかし、環境や資産状況という本人の周囲に関することは、先に挙げた教育を受けた子供のように、その先の分岐点は等しく存在し、どちらにも進む可能性があります。
つまり、成功や幸福を掴んだ人は、全員共通で本人の環境を積極的に捉え、成功や幸福に縁がない人は、全員共通で自身の環境を消極的に捉えているということです。
なぜなら、分岐点は等しくても「そうなる人」以上に「そうならない人」が存在していることと、世間の意見に耳を傾けてみれば、その結果は明らかだからです。
つまり、成功した人について知りたいのであれば、その人の在り方と心構えにフォーカスするべきであり、自分に関してもこれらを変えないといけないのです。
もし、現在成功した人の環境にフォーカスしてしまっているなら、成功や幸福を志しているのであれば、在り方と心構えにフォーカスするようにしましょう。
それでは続いて、ジョセフ・マーフィー博士がこの男性に施した、具体的な方法について見ていきましょう。
成功に転じるための魔法の鍵
この男性は、ヘレン・ケラーの話に痛く感動しました。
そこで私は、彼のために次のような成功のための永遠無限の計画を書き、それを一日に三回、三分間ずつ自分自身に言い聞かせるように勧めました。
「私は、正に人生においてやりたいことをして生きているという、素晴らしい幸せに浸っています」
「私には、素晴らしい家庭と、優しく素敵な妻と、買ったばかりの車があります」
「私は、自分の才能を理想的な形で、世の人々のために役立てていますし、無限の叡智は、私に人々のために役立つ道を示して下さいます」
「素晴らしいチャンスが、私の目の前に開きつつあることを、瞬時たりとも疑いません」
「内なるスピリット（神）のお導きにより、最高の生き方ができると信じています。 豊かさと安定を信じ、受け入れます」
「驚くほど素晴らしいチャンスが、今、私に訪れようとしていることを信じます。私は、自分の念願を上回るような成功をしつつあると信じています」
彼は、これらの言葉をカードに書き留めました。そして、いつもそのカードを持ち歩き、これらの真実を規則正しく、一日に三回、三分間ずつ反復するようにしました。
そして、恐れや不安が生じた時には、このカードを取り出して反復するようにしました。
これらの真実を繰り返し口にすることで、ネガティブで否定的な考えを、ポジティブで積極的な考えで消滅、消散させました。
ここまでで学ぶこと
現在、自分が不幸や失敗の最中にある人は、スキルやテクニックで頭を一杯にする前に、潜在意識の書き換えが必須になります。
なぜなら、誰もが成功や幸福を願っているように感じても、その心の奥底では、それよりも「無理だ」「出来ない」「どうせダメだろう」という意志が強いからです。
スキルやテクニックというものは、あるに越したことはありませんが、その比重は潜在意識の方が重く、先に潜在意識を構築した方が効率的に使えるようになります。
では、なぜ多くの人がスキルやテクニックにこだわってしまうのかと言うと、それは知って覚えれば良いだけであり、短時間で身につけることができるからです。
一方で、潜在意識の状態を整えることは、現状に応じてそれ相応の時間が必要になります。
しかし、時間を掛けてでも潜在意識の書き換えに励むことは、その見返りはとても大きく、あなたの現状を変えるだけの力を持っています。
マーフィー博士が、この男性に勧めた反復による潜在意識の書き換えも、在り方にフォーカスする人は賛同し、やり方にフォーカスする人は懐疑的になります。
しかし、こうした祈りによる反復を活用した、潜在意識の書き換えというものは、さまざまなところで日常的に活用されています。
例えば、受験生に向かって「落ちる」「滑る」といった消極的なワードは避け、逆に「カツ」などの積極的なワードを用いるようにするのは、一体なぜでしょうか？
スポーツの世界においても、選手たちがまだ実際に勝ってもいないのに、三位ではなく優勝を何度もイメージするのは、一体なぜでしょうか？
これらの人たちが、受験に落ちたり、大会で敗退することを考えず、絶対に勝つことができると疑うことなく、信じることを辞めないのは、一体なぜでしょうか？
こうして、日常的なケースで考えてみれば、祈りによる反復というものの重要性と、それを常に行うことの大切さというものも、理解が及びやすいでしょう。
ですので、あなたも現状に不満があり、潜在意識を書き換えたいのであれば、まずは反復による祈りの力を信じて、実際に取り組んでみるようにしましょう。
それでは最後に、この祈りの力を活用した男性のその後について、マーフィー博士の見解を見ていきましょう。
信念の働き
彼は、自分の信念を反復して信じて期待すれば、それが潜在意識に伝わり、潜在意識の奇跡的な力が伝えられたイメージに則って、働きかけることを知りました。
なぜなら、潜在意識はその特質として、人間の習慣的思考に反応するからです。そして三ヵ月後、彼の望んだことのすべてが現実のものになりました。
なんと、彼は結婚したのです。そして素晴らしい家庭を手に入れ、事業を切り盛りし、好きなことをしながら素晴らしい幸福感を味わっています。
さらには、町議会議員に選出され、ボーイスカウトやその他の公共的な組織の運営に助力しています。
彼には、またとないチャンスがあったのです。そして、そのチャンスはあなたにもあるのです。
ここまでで学ぶこと
この男性は、心の底から祈りの力を信じ、潜在意識を変えることによって、自分の在り方を変えて、行動することにより、望みの人生を叶えることが出来ました。
ここまでご覧の人であれば、祈りを反復することによって、潜在意識が働きかけ、その性質は習慣的思考に反応するということも、正しく理解ができるでしょう。
受験生が一日15時間でも勉強できるのも、スポーツ選手が自分の時間と生活の全てを練習に捧げることができるのも、こうした在り方を身に付けているからです。
受験生もスポーツ選手も、反復して祈って願っただけで、合格したり優勝したわけではありません。
そこには、不屈の精神で先に進み続ける行動が伴うことによって成り立ち、それらを折れずに続けることができるのは、それぞれの計画をきちんと立てていたからです。
こうして、潜在意識の構築をきちんと行うことができれば、計画というものは自発的に誰でも立てることができます。
これは、世の中で旅行へ行く人達を見渡してみれば、明らかでしょう。人は、願望に正直になり、何としてでも達成させたいという衝動を押さえられないのです。
計画を立てられない人が、計画の立て方を学んでも、失敗したり途中で辞めてしまうのは、そこに心構えが追いついていないからに他なりません。
例えば、紙面上の計画は明るいものでも、それを「自分には無理だ」と心の奥底である潜在意識が否定していれば、その先を考えるのを辞めたくなってしまうのです。
ですので、スキルやテクニックで補うのは後回しにして、まずは心構えを構築して、自分の在り方を形成することが重要になるのです。
もし「何をすれば成功できるのか？」と考えてしまう人は「自分がどう変われば成功できるのか？」にフォーカスを変えるようにしましょう。
そうすれば、自然と自分がやらなければならないことが明確になり、自分が変わることで周囲の環境や人付き合いも、徐々に変わっていくようになります。
