【マーフィーの法則】顕在意識と潜在意識の相互作用｜ジョセフマーフィーの潜在意識活用法

今回の潜在意識の力を活用する、マーフィーの法則の解説は、顕在意識と潜在意識の特性、あるオペラ歌手の潜在意識活用法についてです。

・自分の現状を変えたい
・潜在意識を変える方法を知りたい

このような想いを実現させるために、ジョセフ・マーフィー博士の見解を見ていきましょう。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

二つの意識

あなたを含めたすべての人間は、まったく異なる二つの意識や思考を持っています。例えば、男性的な面であったり、女性的な面であったり。

あるいは、客観的であったり、主観的であったり。また、表面的なものや内面的なもの。そして意識的なものや、無意識的なものといったようにです。

このような心の二面的な性質を示すために、マーフィーの法則では「顕在意識」と「潜在意識」という言葉でそれを表現します。

ここまでで学ぶこと

顕在意識と潜在意識は、二面性を持っていることがほとんどですが、この意識の関係は「必ず相反するものではない」ということをまずは知りましょう。

なぜなら、世の中の成功者と呼ばれる人たちのほとんどは、この顕在意識と潜在意識をリンクさせ、表裏一体の状態にさせているからです。

また、顕在意識はすぐに書き換えが可能ですが、潜在意識は書き換えに時間を要し、顕在意識と潜在意識が反する場合、必ず潜在意識に天秤が傾くようになっています。

これらの基本的な性質を理解した上で、顕在意識と潜在意識について、ジョセフ・マーフィー博士の見解を見ていきましょう。

顕在意識と潜在意識

あなたの心を畑に例えるなら、その畑にどんな種を蒔いたかは、あなたの今の状態から知ることができます。

積極的な考えの種を蒔けば、ポジティブなものを得るでしょうし、消極的な考えの種を蒔けば、ネガティブなものが得られるわけです。

潜在意識は、実にあなたに忠実です。あらゆる考えは原因となり、あらゆる状態はその結果として表れたものです。

ですから、あなたは自分にとって、望ましい状態だけが手に入るように考えれば良いのです。

常に、ポジティブな考えで物事を見ることができたら、あなたは心地良い環境の中で、最高の状態でいられるようになります。

そうすると、どんな障害も困難も、大して問題ではないと思えてくるはずです。

それは万物を支配し、無限で万能の法則を持つ、宇宙の意識にあなたが同化したためです。

意識的であろうと、無意識的であろうと、あなたの前に現れた世界というのは、あなた自身が作り上げたものなのです。

あなたが、今の生活を変えたいと思ったら、まず顕在意識と潜在意識の相互作用について熟知することです。

今ある状況や、環境を変えたいと思うなら、その原因を追求し、その元から正していかなければ変化は起こりません。

大抵、人は状況や環境に対して直接働きかけて、何も変わらないと分かると、失望し、諦めてしまいます。

でも、それは当然のことで、自分の中にある原因を抱えたままだからというだけなのです。

では、その原因とは？それはあなたの顕在意識のことです。つまり、あなたの考え方や気持ち、イメージに原因があるわけです。

もう一方のあなたの潜在意識は、あなたの考えにとても敏感で忠実です。ですから、あなたの考え方という鋳型に沿って、無限のエネルギーが流れ込んでいきます。

マーフィーの法則で潜在意識の力を活用すれば、貧困や無知、苦痛、悲しみ、恐怖、失敗の代わりに、富や知識、喜び、愛、自信、成功を手にすることが必ずできます。

もし、それらがすべて手に入るとしたら、あなたがマーフィーの法則を試してみない手はないでしょう。

ここまでで学ぶこと

どのような状況であれ、現在のあなたは、これまでのあなたの考えに基づいて作られた現実になっています。

マーフィーの法則では、あなたが顕在意識で習慣的に考えていることが、そのまま潜在意識にも伝播して影響を与えるとされています。

これは、日常生活に置き換えてみても、非常に理解がしやすい内容でしょう。

例えば、あなたが生活の中で愚痴、不平、不満に溢れているような環境で生活していれば、あなたの思考も自然と愚痴、不平、不満に偏ったものになります。

実際に、子供の頃はグループを作って生活したり、遊んだりするものですが、グループ毎にその中で頻繁に使われる口癖などは、全員に伝播していたりしましたよね。

このように、習慣的に反復される内容というものは、自分が考えているいないに関わらず、潜在意識にも浸透していき、やがてそれが自分の習慣となります。

世の中でも広く知られている「原因と結果の法則」というものがありますが、あなたの考えが原因となり、その結果が現在の状態なのです。

あなたの顕在意識では、普段どのような考えが浮かび、どのようなことについて、どういった方向で考えているのかを思い返してみましょう。

そうすれば、あなたを現在の状況にしている原因に気付くことができます。

それでは続いて、あるオペラ歌手のエピソードについて、ジョセフ・マーフィー博士の見解を見ていきましょう。

あるオペラ歌手の潜在意識活用法

芸術家を始め、偉大な科学者や発明家、作家など、世に成功を収め、名を広めた人たちの多くは、潜在意識について良く理解しています。

例えば、有名なオペラ歌手のカルーソーには、このようなエピソードがあります。

ある日、カルーソーはとてつもない恐怖と緊張感に襲われ、彼の喉の筋肉が痙攣を始めました。舞台を目の前にしながら、この状態ではまず歌うことは無理です。

彼の焦りは、不安と恐怖を一層募らせていきます。彼は、耐えきれない苦しさを追い払うために、舞台裏でこう叫びました。

「ここから出て行け。今すぐ出て行け。お前は私の中のごく小さな一部分でしかない。私を支配する本当の私は、今から歌おうとしているんだ。私は歌いたいんだ！」

これは、無限の力を持つ潜在意識が、彼が歌いたがっているということを、もう一つの顕在意識に主張したことになります。

すると、彼の中に「歌いたい」という、新たな顕在意識が生まれてくるわけです。

彼の潜在意識と顕在意識が一致したとき、不思議に喉の痙攣は治まり、不安も恐怖も、彼の中から消えていきました。

もちろん、彼は見事な歌声で観客を魅了し、舞台は大成功でした。成功を収められたのは、カルーソーが顕在意識と潜在意識をよく理解していたからなのです。

前にも述べましたが、潜在意識はとても従順で反応しやすいのです。

顕在意識が、不安や恐怖に満ち、あなたを支配し始めると、潜在意識の中にも、そのネガティブな感情が流れ込んでしまいます。

そうなると、あなたはどうにも身動きが取れなくなり、パニックに陥ってしまうでしょう。

ですから、もし、あなたにそういうことが起きかけたら、本当に望むことを潜在意識に再確認させることです。

なぜなら、潜在意識は顕在意識に、つまり、あなたが今考えて意識している気持ちに従うからです。

「こうしたいけど失敗するかもしれない」そう思えば失敗させ「こうしたいから必ず成功する」 そう思えば、無限の力を持って成功させてくれるはずです。

ここまでで学ぶこと

顕在意識と潜在意識を表裏一体の状態にしても、潜在意識は永続してその状態を保つわけではありません。

なぜなら、人生を送る中でさまざまなことが起きる度に、そして顕在意識であらゆる事を考える度に、そのことについて潜在意識が反応して雑念が生まれるからです。

ですので、私達が潜在意識の力を活用するためには、定期的なメンテナンスを行う必要があります。

そして、これまでにマーフィー博士が説いているように、潜在意識というものは決して難解なものではなく、従順で反応しやすいものです。

私はよく、潜在意識のことを「イヤイヤ期のない二歳児の子供」と例えています。この頃は言語能力が発達し、周囲から何でも吸収して成長していきますよね。

潜在意識も、あなたの顕在意識だけが対象とはならず、あなたの生活環境の全てから何でも吸収して学んでいくのです。

「生活環境の全て」とは、あなたがスマホで見ているもの、あなたがイヤホンで聞いている内容、周囲から聴こえる音、本やテレビの内容など、これらすべてです。

例えば、二歳児の子供に「テレビで見ている内容は学ばないでね」と言っても、そんなことはお構いなしに学んでいきますよね。

二歳児の子供である潜在意識も、あなたの日常の全てから学び、反復される内容が潜在意識へと落とし込まれていきます。

そして、イヤイヤ期がないので、どのようなことでも全て「はい！」と答えてその通りに認識します。

ですので、あなたが「今月もお金なくてカツカツだなぁ」と考えれば、潜在意識も「はい！カツカツなんですね」と答えるのです。

つまり、あなたが「私には自信が無いから無理だなぁ」と反復させれば、潜在意識も「はい！分かりました、あなたは自信がないんですね」と認識します。

そして、ひとたび決断を迫られるような状況に身を置けば、その時には潜在意識から「あなたには自信がないから決断できませんよ！」といった応答があるのです。

これが、冒頭でも述べた顕在意識と潜在意識が二面性を持ってしまっている状態ですので、潜在意識の力を活用するためには、これを表裏一体にさせる必要があります。

もし、現在のあなたの状況が二面性を持ってしまっているようであれば、まずは日常の刷り込みの状況から変えていくように心掛けましょう。

そのためには、普段何を考えているのか、どういった情報を摂取しているのか、どのような環境に身を置いているのかを整理する必要があります。

これらを一つずつ改善していけば、潜在意識の書き換えというものもできるようになります。

「千里の道も一歩から」の心構えで一つずつ改善していきながら、潜在意識の力を活用できるようになりましょう。