引き寄せの法則なら宝くじにも当選できる?原理と根拠を専門家が解説

引き寄せの法則が、宝くじの当選に関係してくる!と言えれば、この記事もとても高い反響を得るのでしょうが、残念ながら現実にはそんな事はありません。

なぜなら、宝くじのような自分の努力が成果に関与しないものには、引き寄せの法則は、おまじない程度の効力しか発揮することはないためです。

大前提としてですが、私は宝くじは買ったことがありませんが、趣味としてでも、娯楽としてでも、夢を見るものとしてでも、宝くじ自体が悪いわけではありません。

しかし、宝くじと引き寄せの法則を安易に紐付け、それを信じてしまうのはいささか問題です。

・引き寄せの法則で宝くじを当てたい
・引き寄せの法則なら、宝くじにも当選できる?

こうした誤った見解を持っている人が多いため、この記事では

・引き寄せの法則で宝くじは当たる?
・引き寄せの法則が宝くじに関係ない理由
・世間の引き寄せの法則で宝くじが当たらない原理

これらについて、映画『ザ・シークレット』に、賢人エイブラハムとして登場している、ジョー・ヴィターレ博士が提唱する、引き寄せの法則の秘密であるミッシング・シークレットに10年、自己啓発に20年従事している専門家が解説します。

引き寄せの法則で宝くじは当たる?

世間で語られている、引き寄せの法則を活用しても、宝くじに当選することはありません。

なぜなら、引き寄せの法則が宝くじの当選確率を上げると思っている人は、引き寄せの法則というものを根本から勘違いしているからです。

もちろん、宝くじは当たり外れのあるものですから、確率次第では当選することももちろんあります。

しかし、そこに引き寄せの法則は、どれだけ多く見積もったとしても1%ほどしか関与する余地はありません。

具体的に、引き寄せの法則が宝くじにおいて、どの部分に関与する余地があるかと言うと「当たるか当たらないか」ではなく「買うか買わないか」の部分です。

なぜなら、宝くじも買わないことには当たることもありませんから、買う判断をすることによって、購入者全員との確率の争いの輪に入る必要があります。

さらには、引き寄せる(当選する)ためには、確率を少しでも上げた方が良いのは事実ですから、宝くじの購入金額を倍額などに増やそうとすることは有り得ます。

しかし、引き寄せの法則が宝くじにおいて、効果を発揮できるのはこの程度までです。

それでは続いて、なぜ引き寄せの法則が、宝くじの当選に関係がないのかについて、詳しく解説していきます。

引き寄せの法則が宝くじに関係ない理由

引き寄せの法則が宝くじに関係ない理由は、当選番号の選出に、あなた自身の努力が関係していないからです。

なぜなら、正しい引き寄せの法則というものは「願えば叶う」というものではなく、あなたの心構えを形成することで、あなたの思考と行動を変える法則だからです。

こうして、心構えと思考と行動を変えることで、努力ができるようになり、これによって、その先にある結果を変えることが、本来の引き寄せの法則の目的です。

世間で語られている引き寄せの法則や、宝くじの周りで語られている引き寄せの法則は、過程を無視して入口を抽象的にぼかし、結果だけを変えようとしています。

だから、宝くじに当たりたくて、必死に引き寄せようと願っても、当選することができないのです。

引き寄せの法則なら、宝くじの当選番号も引き寄せる!と勘違いしている人は、引き寄せの法則自体を「願えば叶う」というものだと勘違いしているのです。

これは、ものすごく現実的に「なぜ引き寄せの法則と、宝くじを紐付けようとしたのか」を考えれば、すぐに答えに辿り着くことができます。

引き寄せの法則で宝くじの当選を願う人が引き寄せているもの

引き寄せの法則で宝くじの当選を願う人が、実際に引き寄せているものとは「頑張らなくても良い現実」です。

なぜなら、引き寄せの法則を宝くじの当選に使おうとしている、その目的を考えてみれば明らかだからです。

引き寄せの法則は、その対象を何にしても良いのであれば、わざわざ最大で数億円のために使わなくても、もっと大きな数十億円や数百億円にしても良い訳ですよね。

それであれば、わざわざ宝くじでなくても「起業して上場させる」などの方が、よっぽどその見返りは大きいはずです。

それこそ「油田を掘り当てる」などの方が、宝くじよりもよっぽど大きな見返りがあるでしょう。

では、なぜ世間で引き寄せの法則を、宝くじに使おうとしている人が多いのか?の目的を、その人達に聞いてみればほとんどの人が

・少ない資本でラクして稼ぎたい
・努力せずに大きな成果を手にしたい

このような根本の目的が、自然と顕在化してくることでしょう。

宝くじに夢を見ること自体は、別に悪いことではありませんが、宝くじに引き寄せの法則を当てはめたい人たちを、客観的に見てみて下さい。

きっと、その全員が努力を嫌い、頑張ることに意欲的ではない人でしょう。

もし、そうでないなら、後述している私が主張する、正しい引き寄せの法則を宝くじの当選に活用する方法を、既に実践していることでしょう。

引き寄せの法則とは「頑張らなくても良い法則」ではなく「頑張ることができる自分に変わる」ためのものであることを、まずはしっかりと認識しましょう。

続いて、引き寄せの法則で宝くじが当たらない原理について、詳しく解説していきます。

世間の引き寄せの法則で宝くじが当たらない原理

引き寄せの法則が宝くじの当選確率に関与しない原理は、世の中のさまざまなことで置き換えてみれば、すぐに理解することができます。

なぜなら、宝くじの当選のように、不確定要素を確定させるための法則が、引き寄せの法則というわけではないからです。

例えば宝くじではなく、高校や大学の受験、もしくは就職活動で置き換えて考えてみて下さい。

受験も就職も、宝くじのシステム同様に、誰でも受験や応募をすることは可能で、それに対する合格数や、受け入れ数というものは予め決まっています。

その受験や就職活動の際に、宝くじの当選目的で、引き寄せの法則を活用するようにしたら、世間で当選を語るように合格したり、採用されたりするでしょうか?

勉強をすることもなく、自分を高めることもなく、世間が語るように志望校や就職先と波長やエネルギー、周波数を合わせるようにするのです。

そうすれば、学力やあなたの人間性にかかわらず、ライバルを押しのけて、合格や採用を勝ち取ることができます。

こうなってくると、もう引き寄せの法則と宝くじ云々を飛び越えて、何を言っているのか分からなくなってくるレベルですよね。

そうなのです、なんかそれっぽい尤もそうなことを言っているのですが、実はこれくらいちんぷんかんぷんなことを言っているのです。

「あれ?じゃあ受験や就職に、引き寄せの法則は使えないの?」と勘違いを生みそうですので、正しい引き寄せの法則についても、流れを説明しておきます。

受験や就職活動において、正しく引き寄せの法則を使うとどうなるかというと、まずは自分の望まない現実と、望む願望を明確にさせます。

例えば、受験においてであれば、志望校に落ちることが望まないことであり、第一志望校に合格することが、望む願望となります。

すると、志望校に落ちる現実は絶対に受け入れたくないため、願望がより強固なものとなり、それに対して自分と約束をして、絶対に叶えるための計画を立てます。

そして、願望を叶えるために、サボったり遊んだりしたくなる雑念を取り払い、自ら進んで楽しんで勉強するように変わる、これが引き寄せの法則の正しい実践法です。

引き寄せの法則とは、自分が変わることで、合格や採用といった結果を掴み取りに行く法則だから、宝くじの当選のようなものに活用できるものではないのです。

実際の引き寄せの法則を宝くじに使うなら

もし、引き寄せの法則を実際に宝くじの当選に活用するのなら、その内容は先程も述べましたが、まずは買うこと、そして今より購入金額を上げることになります。

なぜなら、まずは買わないことには当たることはありませんし、より当選確率を上げたいのであれば、どう考えても購入金額を上げた方が当選確率が上がるためです。

実際、これ以上に宝くじの当選確率を引き上げる、効率的な手段はありませんよね。

宝くじが当たるかどうかは、運と確率に依存します。

これは、変えようのない事実です。

もし、これが起業や開業であれば、成功は運と確率に依存するわけではありませんし、先程の受験や就活でも同じことです。

しかし、宝くじというシステムがそういうものである以上は、引き寄せの法則によって積極的な心構えを持ったところで、当選確率が上がるわけではありません。

ですので、引き寄せの法則によって、宝くじの当選を願うのであれば、とにかくたくさん買うことです。

なぜなら、これは当選確率を上げることで、当たりくじを手に入れる可能性を上げることができる、反論の余地のない確実な手段だからです。

現状、使えるだけの金額を全て、宝くじに費やしているのであれば、引き寄せの法則を使って努力するように変われば、副業でもバイトでも追加して、更に買います。

敢えて引き寄せの法則で話を進めるなら、もしこの時に「いや、でも買っても当たらない可能性もあるじゃん」と思っているのなら、確実にその事実を引き寄せます。

「違うんだ!宝くじを買うことで夢を買っているんだ!」と仰るのであれば、その通りに夢を買い、夢を見る現実を引き寄せているのです。

冒頭でも述べた通りで、宝くじ自体は決して悪いものではありませんが、それに引き寄せの法則を当てはめようとしても、どうにかなるものではありません。

引き寄せの法則を活用して、何かを変えたいとお考えなのであれば、宝くじではなく、自分の努力が結果を左右するものについて、活用するようにしましょう。