稟議・申請|自己啓発の計画を会社へ提出するときの書き方テンプレ

今回は自己啓発を会社へ提出するときのコツについて解説します。

・自己啓発を会社に提出と言われても何を書けばよいのか
・自己啓発に取り組むなら会社にも応援してもらいたい

こうした疑問や思いをお持ちの人はたくさんいます。

自己啓発の計画を会社へ提出する稟議や申請の書き方さえ整えておけば、毎回ゼロから悩まずにすみます。

さらに会社へのリターンを一枚に整理できれば「この内容なら応援しよう」と判断してもらいやすくもなります。

一方で「上長や人事にどう見られるか」が気になって、書き出しで手が止まってしまう人も多いです。

そこで今回は自己啓発の計画を会社へ提出するときのコツについて解説します。

この動画を見ると稟議・申請のテンプレートと、通りやすくするポイントが分かりますので是非最後までご覧ください。

それでは早速、自己啓発の計画を会社へ提出する意味とメリットから見ていきましょう。

自己啓発の計画を会社へ提出する意味とメリット

自己啓発は本来自分の時間とお金で進めるものですが、計画を会社へ提出しておくことで得られるメリットは多くあります。

会社の理解があれば費用の一部補助や勤務時間内での受講、評価での加点など、自己啓発の負担を減らして取り組めます。

また「会社としても歓迎しているテーマなのか」を確認できるので、学びの方向性を整えるきっかけにもなります。

さらに自己啓発の計画を会社へ提出する過程そのものが、自分の願望やキャリアの整理にも役立ちます。

「なぜその講座なのか」「受講後に何を変えるのか」を文章にすることで、ぼんやりした憧れが具体的な行動計画に変わります。

結果として上長との面談でも話題にしやすくなり「この自己啓発は仕事のどこに生かすのか」を共有しやすくなります。

自己啓発の計画を会社へ提出することは、お金の支援をお願いするだけでなく、自分のキャリアや仕事と向き合うプロセスです。

きちんと整理された申請書があれば、本人や会社にとっても「何を期待しているのか」が見えやすくなります。

自己啓発を会社に提出することは、前向きな対話を始めやすくなる一歩なのです。

まず整えるべき二つの軸:目的と職務関連性

自己啓発の計画を会社へ提出するとき、一番最初に整えておきたいのは「目的」と「職務関連性」の二つです。

ここが曖昧なままだと、どれだけ丁寧に稟議や申請を書いても「趣味ではないのか」「業務と関係が薄い」と判断されやすくなります。

逆にこの二つが一行で説明できていれば、細かい表現が多少つたなくても、土台としては十分伝わることが多いです。

目的を書くときは「どんな力を身につけて、仕事のどの部分を良くしたいのか」を具体的にしましょう。

例えば「プレゼンの上達」だけでなく「提案の成約率を上げるために資料作成と話し方の両方を改善したい」といった形です。

職務関連性については「担当業務」「今後任される仕事」「会社の方針」とのつながりを一つで良いので書き添えます。

この二つの軸がはっきりしていれば説明しやすくなり

「自己啓発の計画を会社へ提出するのは、個人のわがままではなく、仕事の質を上げるための投資である」

こうした主張が通りやすくなります。

まずはメモ書きでも良いので、目的と職務関連性を一行ずつ書き出しましょう。

そしてその後で申請書や稟議のフォーマットへ落とし込んでいく流れを意識してみてください。

稟議・申請書の基本テンプレ(5つの必須項目)

自己啓発の計画を会社へ提出する書類は、細かい様式が会社ごとに違っていても、押さえるべき中身はほとんど同じです。

ポイントになるのは「目的」「成果指標」「金額」「期間」「対象」の五つを先頭から順番にそろえることです。

これらが抜けていると、上長や人事は「良さそうだけど判断材料が足りない」と感じてしまいます。

こうなると承認までに何度も確認が必要になります。

次の表は、自己啓発の稟議や申請書を書くときのひな形です。

この五つを埋めてから会社指定のフォーマットへ移すと、内容の抜け漏れを減らせます。

使い方:左の項目を自社様式の欄に対応させ、右の例を参考に自分の言葉で書き換えてください。

項目書き方の例
目的提案力を向上させ、案件の成約率を高めるため
成果指標三ヶ月後に提案書からの成約率を現在比一〇%向上させる
金額受講費〇円(税込)+テキスト代〇円(合計〇円)
期間〇年〇月〜〇年〇月の三ヶ月間(全六回)
対象現在の営業業務および今後予定されている新規提案プロジェクト

このテンプレを使えば「自己啓発の計画を会社へ提出するために何を書けば良いか」が一目で分かります。

まずはこの五つを書き出し、細かい日程や講座名などを追記していけば、説得力のある稟議や申請書の土台が整います。

通りやすい自己啓発の提出文の書き方

同じ内容でも、書き方によって通りやすさは変わります。

自己啓発の計画を会社へ提出するときは「お願いベース」ではなく「仕事の成果につながる提案」として書くことが大切です。

そのためには「現状の課題 → 学ぶ内容 → 期待する変化」という順番で一段落にまとめると、読み手がイメージしやすくなります。

例えば、自己啓発の計画を会社へ提出する文の例として、次のような書き方が考えられます。

「現在、提案書からの成約率が目標を下回っており、資料構成とプレゼンテーションに改善の余地があります。そこで営業向けプレゼンテーション講座を受講し、資料作成と話し方の基本を体系的に学びたいと考えています。受講後は学んだ内容をチーム内で共有し、三ヶ月後には成約率を10%向上させることを目標とします」

このように書くと「今の課題」と「講座で学ぶこと」と「仕事への還元」が一続きで伝わります。

丁寧な敬語を意識しすぎず、読み手が「これなら会社としてもメリットがある」と感じられる構成を意識しましょう。

これが通りやすい文を書く時の一番の近道になります。

よくあるNGパターンと修正例

自己啓発の計画を会社へ提出するとき、内容は良くても書き方が原因で差し戻されるケースがあります。

よくあるのは次に挙げる3パターンです。

・自己啓発の目的がふわっとしている
・費用や期間の情報が足りない
・仕事との関係が読み手任せになっている

どれも悪気があるわけではありませんが、読み手からすると判断の材料が足りず、承認をためらってしまいます。

次の表では自己啓発の計画を会社へ提出する際のNGパターンと、そのまま使える修正例を並べています。

使い方:自分の文章を左側に近いと感じたら、右側の修正例の型を参考に書き直してみてください。

パターンNG例修正例
目的があいまい「スキルアップのため受講したいです」「提案書の成約率を高めるため、資料構成と話し方の改善を目的に受講したいです」
金額がぼんやり「そこまで高額ではありません」「受講費〇円、テキスト代〇円の合計〇円です」
関連性が不明確「今後のキャリアのために必要だと思います」「今担当している新規提案業務での受注率向上に直結すると考えています」

こうしたNGを避けて修正例の型に近づけるだけでも、自己啓発の計画を会社へ提出したときの印象は大きく変わります。

特別な文章力よりも「読み手に必要な情報がそろっているか」を一つずつ確認することを意識してみてください。

編集後記

「なんとなく自己啓発の講座を探すところで止まっていたかもしれない」と感じた方もいるかもしれません。

確かに自己啓発の計画を会社へ提出するのは少し勇気が要ることですし、恥ずかしい気持ちにもなりますよね。

ですが実際に形にしてみると、自分の働き方を丁寧に見直す良いきっかけにもなります。

私が多くの相談を見てきて感じるのは、最初の申請書を一枚作るとその後の申請が一気に楽になることです。

今回のテンプレを自分用のひな形として一度完成させておけば、別の講座や別の年度でも少し書き換えるだけで使い回せます。

迷っているなら完璧を目指す前に、まずはドラフト一枚を今日中に書き上げてみてください。

まとめ
  • 自己啓発を会社に提出すれば、方向性を共有できる
  • 自己啓発を会社に提出するときのポイントは数値化すること
  • 自己啓発の会社への提出文は、コミットとして相手にも伝わる