自己啓発は役に立たないって本当?無駄に終わる人の6つの特徴と役立て方

「自己啓発は役に立たない」という論調が、世間では広く語られています。

自己啓発が役に立たないと言われる理由も、自己啓発の専門家の私からしたら分からないでもない論調です。

なぜなら、自己啓発に対して勘違いをしている人が多いためです。世間のよくある意見としては

・自己啓発なんて学んでも役に立たない
・自己啓発を色々とやってみたけど、役に立たなかった

このような意見をネットで見たり人から聞いたりして、自己啓発に対して興味を持っていても「役に立つのだろうか」と不安に思っている人は非常に多いものです。

自己啓発について役に立たないと言っている意見が正しいものなのか知りたい方は、以下の記事も参考になります。

実際に私達のところへ個別相談に訪れる人から「自己啓発は役に立たないですか?」と相談を受けることも多数あります。

しかし、この動画をご覧の人も「自己啓発は役に立たない」という意見を発信している人も、一番最初の時点では

・自己啓発が自分にとって必要だと思ったから学んでみよう
・自己啓発を実践したら変われるのではないか?

このように思われて一歩を踏み出されたはずです。そこでこの動画では

・自己啓発が役に立たないメカニズム
・自己啓発が役に立たない人の特徴
・自己啓発を役に立てるためにはどうしたら良いか

これらについて少し残酷な事実も含まれますが、実際に自己啓発の業界に20年従事している専門家が一つ一つ詳しく解説していきます。

自己啓発が役に立たないと言われる理由

自己啓発は正しく理解して取り組めば、自分を変えるためにとても役に立つものです。

なぜなら、正しい自己啓発というものは「自身で教えや導きなどから自分自身を見つめ直し、物事を明らかにするために心構えを構築すること」を行うからです。

正しい自己啓発を行えば、あなたの心構えを変えることができます。

例えば現在、消極的な人が積極的な心構えを持てるように変わるのが自己啓発というものです。

もっと分かりやすくするのであれば道徳の授業、法話や説法などから自分を見つめ直し、これから自分はどう在るべきか、どう生きるかを学ぶのと同じです。

これらが、自分の人生の役に立つことは誰もが理解できるでしょう。

しかし、世の中には自己啓発を自分の人生に役立てることができない人もたくさんいます。

このような自己啓発が役に立てられずに終わってしまっている理由の多くは、次の二つに分類することが出来ます。

自己啓発が役に立たない理由1,自己啓発っぽいものに翻弄されている

自己啓発が役に立たずに終わる理由で一番多いものは、自己啓発ではないものを自己啓発だと勘違いしていることです。

なぜなら、昨今の世の中ではそれっぽいものは何でも「自己啓発」という事にしてしまっているからです。

自己啓発とは何をすることなのか知りたい人は、以下の記事も参考になります。

もし、あなたが私の論調を信じられないのであれば、ものは試しにネットで「自己啓発とは?」と検索してみて下さい。そうすればきっと

・本を読むこと
・ランニングをすること
・資格を取ること
・映画を見ること

などなど、とても自己啓発とは程遠いものが、何でも自己啓発であるとされています。

しかし、それらを自己啓発だと思って取り組んでいても、全てただの行動ですのであなたの問題が解決することはありません。

せいぜい「気が楽になった」「なんとなく良い感じ」「ちょっと勉強になった」程度で終わってしまいます。

自己啓発が続かない人は、以下の記事も参考になります。

これでは、自己啓発は役に立たないと言われても仕方ありません。

つまり、自己啓発が役に立たないと思っている人のほとんどは、関係のないものを自己啓発だと勘違いしているだけなのです。

自己啓発が役に立たない理由2,「自己啓発とは何か?」を分からない人に教わっている

自己啓発が役に立たずに終わる理由で二番目に多いものは、教わる相手を間違えていることです。

なぜなら、自己啓発を分からない人や自己啓発を勘違いしている人に教わっても、正しい内容を知ることができずに終わってしまうからです。

これでは「自己啓発は役に立たない」となるのも当然のことですよね。

つまり理由1とは変わって、本人は「行動ではなく考え方を変える事だ!」とお気付きでも、肝心な教わる相手を間違ってしまっているのです。

ちなみにですが、私達のところへ個別相談に訪れる人のうち、30%ほどの人がこのケースに該当しています。

世間でよく言う自己啓発で怖いイメージを持ってしまう、よくある危ない自己啓発について知りたい方は、以下の記事も参考になります。

その人達に詳しくヒアリングしてみると、ほとんどの人が教わった相手は

・自称起業家の人
・すごい人
・自分のビジネスの偉い人
・自分も過去ネガティブだったが変われたという人

このような人たちでした。もちろん起業家やそのビジネスの偉い人たちを卑下するつもりはありません。

本当にその業界で実績をお持ちなのであれば、その業界ではとても優れた人なのは間違いありません。

しかし、その分野では確かに実績を残されたのかもしれませんが、その方々たちは自己啓発の専門家ではありませんよね。

その証拠に、そういった人たちが「自己啓発は役に立たない」という感想を持つ人達を生み出している、という事実があるのです。

こういった、実際のところは自己啓発をよく分からずに教えている人たちが行う、自己啓発の研修などの特徴としては

・過去を振り返らせたり
・大声で何かを宣誓させたり
・お互いに罵倒させ合ったり
・意味のないことを紙に書かせたり

このようなことをしています。これでは、自己啓発は役に立たないと言われてもおかしくありません。

続いて、正しい自己啓発を取り入れたのにも関わらず、役に立たない原因について詳しく解説していきます。

自己啓発が役に立たない原因

自己啓発が役に立たない原因のほとんどは、あなた自身にあります。

「いきなりド直球で何を言い出すのか」と思われるかもしれませんが、少しだけお付き合い下さい。

なぜなら「自己啓発が役に立たない」のではなく「自己啓発を役に立てられていない」というのが正しい表現だからです。

正しい自己啓発を正しい相手から取り入れたにも関わらず、役に立たなかったのならその原因はどこにあるのか?と問えば、残る原因はあなた自身となります。

例えば道徳の授業や法話や説法を聞いても、人に迷惑をかけたり犯罪を犯す人間は実在します。

この場合、道徳の授業や法話や説法が役に立たないか?と問われてもそうではなく「それを聞き、受け取った本人による」となりますよね。

自己啓発が役に立たないのも、多くの人が心を動かされ自身を見つめ直し、心構えを改めようとする中で、そうではない人も実際にいるのと同じなのです。

あるいは今、手元に輪ゴムがあったとしましょう。

「この輪ゴムをどう使うか?」というのは、その人の状況によってさまざまです。

人によっては、輪ゴムを何かを束ねるために使用するかもしれません。

またある人の場合は、輪ゴムを子供の頃によくやったゴム鉄砲にして遊ぶツールとして使用するかもしれません。

髪の長い人なら、もしかしたら手元に髪ゴムがないので代用するかもしれません。

もしくは科学で遊んでいる人なら、絶縁体として電気を通さないために使用するかもしれません。

このように学んだ自己啓発をどのように役に立てるかは、人によってさまざまなのです。

つまり「役に立たない」のではなく「どうしたら役立てることができるか?」を考えることが自己啓発なのです。

「輪ゴムなんて手に入れたって何の役にも立たない」

というのはアイデアも目的もなく、目先の実利だけを求めるからそうなってしまうのです。

「役に立てられなかった」というのは、簡単に発言することが出来ますが、実は同時に非常に恥ずかしいことでもあります。

自己啓発を役立てるにはどうしたら良いのか知りたい方は、以下の記事も参考になります。

「自己啓発は役に立たない」

で終わらせるのではなく

「どうしたら自己啓発を自分の人生に役立てることができるか?」

と考えるようにしましょう。

また、あなたが「自己啓発は役に立たない」という意見を耳にしたのなら、その人に「代替案として何が良いのか?」まで質問してみるようにしましょう。

代替案もなくただ否定をしているだけなのであれば、それはただの安直なアンチでしかないからです。

続いて、自己啓発を役に立てられない人の特徴について詳しく解説していきます。

自己啓発を役に立てられない人の六つの特徴

「自己啓発は役に立たない」と発言している人には、大きく分けて次の六つの特徴を持っている人が多いです。

1,自身の目標の不明確さを自己啓発のせいにする

「自己啓発は役に立たない」と発言する人の一つ目の特徴は、自身の目標の不明確さを自己啓発のせいにしていることです。

なぜなら、自己啓発を役立てられる人であれば、目標は明確で鮮明なものになります。

つまり、心構えを形成することが自己啓発であるのに、目標設定について必死に学んでいたりするのです。

これでは、いつまで経っても目標が明確になることはありません。

こういった人が役立つ自己啓発に取り組みたいのなら、目標設定の前にそれを設定する自分自身の心構えを形成するところから始めていきましょう。

2,自発的に行動できないことを自己啓発のせいにする

「自己啓発は役に立たない」と発言する人の二つ目の特徴は、自発的に行動できないことを自己啓発のせいにしていることです。

なぜなら、自己啓発を役立てられる人であれば、目標設定に合わせてその行動計画も緻密なものになり、そこに信念が芽生えて自発的に行動できるからです。

つまり、とにかく行動を起こすことと勘違いしていたり、自分が勝手に行動したくなるのをただひたすらに待っているだけなのです。

テンションを上げてとにかく行動を起こすのは、目標を達成する人のそれとは一見似ているようで全く異なるものです。

その証拠に行動を起こしても成果が出にくい、あるいは全く成果に繋がらないという結果に陥っていませんか?

こういった人の場合には、純金と金メッキの違いをきちんと理解して、ハリボテではない土壌を形成することが最優先であり役立つ自己啓発となります。

3,継続力の無さを自己啓発のせいにする

「自己啓発は役に立たない」と発言する人の三つ目の特徴は、自発的に行動できないことを自己啓発のせいにしていることです。

なぜなら、自己啓発を役立てられる人であれば目標設定により信念を生み出し、集中力が途切れることなく、継続力と忍耐力を生み出すことができるからです。

つまり、自分という車のガソリンを、誰かが常に給油してくれるものと勘違いしていたり、自己啓発で給油ができるものだと勘違いしているのです。

例えば、自己啓発セミナーや自己啓発本を読んで、エネルギー補給をして継続力を維持しようとする人たちを見かけたことはありませんか?

また、こういう人達に限って急ぎで直ちに結果を求めるも、思うような結果を得られずに失望して落胆しているものです。

これでは、自己啓発が役に立たないと勘違いするのも無理はありません。

なぜなら自己啓発が役に立つ、役に立たない以前に、そもそも自己啓発の使い方を間違っているのです。

役立つ自己啓発というのは、あなたの心構えを構築するものであり、あなたのモチベーションをどうにかするものではないことをきちんと理解しましょう。

4,適切なアイデアの不足を自己啓発のせいにする

「自己啓発は役に立たない」と発言する人の四つ目の特徴は、適切なアイデアの不足を自己啓発のせいにしていることです。

なぜなら、自己啓発を役立てられる人であれば想像力を働かせ、アイデアに機敏になり、頭の中をアイデアで溢れ返る状況にすることができるからです。

つまり、自分に合った適切な起業アイデアや売れる営業方法を、一から十まで全て教えてくれるような有能な猫型ロボットか何かが自己啓発だと思っているのです。

残念ですがそういった人の場合、何かをするのは向いていないので、何もしない方が本人にとっても有益です。

なぜなら、そのような人が起業できるわけもなく、また何かが売れるわけもなく、騙されて貯蓄のすべてを奪われてしまうのが関の山だからです。

自己啓発をきちんと役に立てたいのであれば、まずは自分の人生の主役が誰なのかをきちんと把握するところから始めてみましょう。

5,周囲に誰もおらずサポート環境がないことを自己啓発のせいにする

「自己啓発は役に立たない」と発言する人の五つ目の特徴は、周囲に誰もおらずサポート環境がないことを自己啓発のせいにしていることです。

なぜなら、自己啓発を役立てられる人であれば、あなたの周囲には日頃の人間関係によって人が溢れており、あなたをサポートする環境が整っているからです。

つまり、自己啓発をすると人が離れていくと思っているのですが、実のところは現状でも既に誰も居ないのに、それを自己啓発のせいだと責任転嫁しているのです。

「自己啓発は役に立たない」と言っている人はネットに多く、現実社会では、多くの実績を上げた社長の書棚には世界的著名な自己啓発書で溢れかえっています。

残念ながらこれが現実なのです。

自己啓発を役に立てたいのであれば、まずは自分の周りに人が集まる人間性というものを身につけるのが急務になります。

6,ネガティブであることや自己評価の低さを自己啓発のせいにする

「自己啓発は役に立たない」と発言する人の六つ目の特徴は、ネガティブであることや自己評価の低さを自己啓発のせいにしていることです。

なぜなら、自己啓発を役立てられる人であればネガティブであることとは無縁になり、またただの楽観主義であるオプティミズムとも決別しているからです。

つまり、自分のこれまでの選択とその結果の人生によって培われた在り方というものを、自己啓発のせいにして責任転嫁しているのです。

きちんと自己啓発を行っても、あなたの過去が変わることはありません。

しかし、自己評価を低くする原因でもある「許せない自分」を許し、認められるように変わることはできます。

また、強力で頑固なネガティブの持ち主であれば在るほど、それと同等の強大なポジティブに変われるだけの可能性を秘めています。

なぜなら、ベクトルが間違っているだけだからです。

自己啓発を役立てたいのであれば、まずは自分がどういう人間なのかを知るところから始めてみると良いでしょう。

自己啓発を役に立てるためにはどうしたら良いか

「自己啓発は役に立たない」という意見の人が、自己啓発が役に立たなかった本当の原因というものは順序が間違っていたのです。

なぜなら、目的がない状態で行動からスタートしているからです。

簡単に例えるなら、仕事でもプライベートでも全く料理をしない人が、なぜか調理師免許を取ってしまったようなものです。

もし、このような人が周りにいて「調理師免許など役に立たない」と愚痴を言っていたとしたら、普通に考えれば

「そもそも料理もしないのに、何で調理師免許を取ったの?」

と疑問が湧きますよね。そうなのです。

「自己啓発は役に立たない」という人のほとんどは、目的がない状態で自己啓発をしたことによって、自己啓発が役に立たない状況になっているのです。

ただしこれは、正しい自己啓発を選択している場合に限ります。

このような人の多くは「なんとなく自己啓発してみよう」と、取り入れるための目的がなく始めたケースがほとんどなのです。

自己啓発を役に立てたいのであれば、まず自己啓発を取り入れようとしている目的をハッキリとさせましょう。

自己啓発を取り組む際の目的について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。

本当に役に立たないのは?

「自己啓発は役に立たない」と主張をするのは表現の自由がありますし、賛否両論があることは自然なことですので個人の自由です。しかし

・何か明確な目的があり
・きちんと正しい自己啓発を取り入れ
・それでも活用できずに

「自己啓発は役に立たなかった」と言っているのであれば、それは自らを無能と宣言してしまっているのと同意です。

これまでに例として挙げた、輪ゴムや調理師免許の例がそうですよね。

「調理師免許を取った。目的もあった。しかし役に立たない」というのは「役に立てられなかった」というのと同じですよね。

それであれば、自分が無能であることを認めたくないので、外的要因にヘイトを向けてそれを直接の原因にしたがるのも理解できます。

ところがその場合の本質は、役に立たないのは自己啓発ではなく自分自身です。

何の成果も得られないのも、結果に繋がらないのも改善しないのも、全ての原因は「活かすことができなかった」ことが起因しています。

自己啓発を役に立てるためには、しっかりと取り入れるための目的を持ってから始めるようにしましょう。

それでは最後に、取り入れた自己啓発を無駄にしないためにはどうしたら良いのかについて詳しく解説していきます。

せっかく学んだ自己啓発を無駄にしないために

目的があり、そのために自己啓発を必要として取り入れたのであれば、自分を変えるために活用しない手はありません。

なぜなら、きちんとした自己啓発であるなら、自分の「人としての在り方」を変えることは可能だからです。

しかし世の中には、自己啓発と称したおかしなものもたくさんあります。

怪しい自己啓発セミナーなどで洗脳されないように気をつけたい方には、以下の記事も参考になります。

また、自己啓発は非常に奥が深く、一筋縄ではいかないものです。

そして、すぐに成果に変わるものでもなく、人によって変わりますが成果へと繋げるまで、早くても平均で半年~一年は見ておかないといけないものです。

せっかく学んだ自己啓発を無駄にしないためにも、きちんとフォローしてくれて正しい道へと導いてくれる相手を見極め役立てて行きましょう。

まとめ
  • 自己啓発が役に立たない理由は自己啓発を勘違いしている場合がほとんど
  • 自己啓発が役に立たない原因は使いこなせていない自分に問題があるか見切り発車だから
  • 自己啓発を役立てたいのであればまず自己啓発を行う目的を明確にすることから始める