自己啓発ってスピリチュアル?違いと近いものを分かりやすく解説

自己啓発ってスピリチュアルですよね?と質問されることがよくあるのですが、私の意見としては「入り口が真逆のものであり到達点は同じになることが多いですが、何を持ってしてスピリチュアルとするのかによってその答えは異なる」というものになります。

なぜなら、自己啓発同様に人によってスピリチュアルの定義が異なるからです。

私はスピリチュアルの専門家ではないので、あくまで自己啓発の専門家としての見解になります。

そしてスピリチュアルに対して決して否定的な立場ではないことを先に明言しておきます。

これは自己啓発もスピリチュアルも一般のどちらもよく知らない人からしたら、どちらも周囲に蔓延るもので害のある怪しいものが多すぎることで、どちらも怪しそうだから同じようなものでしょ、といった解釈なのではないかなと私は感じています。

自己啓発セミナーで怪しいものに騙されないようにするための注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。

例えばですが、スピリチュアルの定義が「目に見えないもの」とするのであれば、自己啓発も潜在意識などについて語ることがあるのでスピリチュアルとなるでしょう。

しかし、潜在意識というものは誰にでも分かりやすく置き換えるのであれば「心」と言うこともできます。

心は目に見えないものですから、それをスピリチュアルとするのであれば、心構えを取り扱う自己啓発もスピリチュアルということになるでしょう。

しかしそうなると、心を取り扱うような精神科医などの人たちもスピリチュアルということになってしまいます。

また、小学校の道徳の授業もスピリチュアルになりますし、心理学も哲学もスピリチュアルになります。

きっとこの記事をお読みのあなたも「あれ、それはなんか違うな」と違和感を覚えますよね?

  • あれ?じゃあ一体自己啓発とスピリチュアルの違いって何?
  • 結局、自己啓発はスピリチュアル?

上記のような疑問をお持ちの方も多いことでしょう。

この記事で分かること
  • 自己啓発とスピリチュアルの違い
  • 自己啓発とはどのようなものか

あくまで自己啓発の業界に20年従事している自己啓発側の専門家目線でのお話になりますが、ひとつひとつ解説していきます。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。

ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。

以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)

現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。

自己啓発ってスピリチュアル?

自己啓発はスピリチュアルかと言われると広義ではスピリチュアルの部類に入るかもしれませんが、私はジャンルが違いますと答えています。

なぜなら、自己啓発というものはどこまでもロジカルなものだからです。

広義ではスピリチュアルの部類に入るというのは、この記事の冒頭でも述べた通りで心というものや目に見えないものを取り扱うものはスピリチュアルであるとするなら、その中に分類されるからです。

例えば、自己啓発で集中力を養うこともできます。

しかし、集中力というものも決して目に見えるものではありませんよね。

また、自己啓発でメンタルを養うこともできますが、これもまた目に見えるものではありませんよね。

自己啓発でメンタルを養えていない場合の注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。

あるいは、自己啓発で話し方や人間関係、健康管理を改善することもできますが、これらも全て目には見えないものになります。

自己啓発で話し方を変える場合に知っておくべきことについては、以下の記事で詳しく解説しています。

自己啓発で人間関係を円滑にするポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

自己啓発を健康管理に役立てるポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。

ですので目に見えないものはスピリチュアルであるとするのであれば、上記を取り扱う自己啓発もスピリチュアルということになります。

自己啓発がスピリチュアルと言われる理由

自己啓発がスピリチュアルと言われる理由は、自己啓発をよく知らない人や理解が浅い人が多いことが理由です。

なぜなら、自己啓発をよく知らない人は

  • 目標設定するのが自己啓発
  • できると強く信じ込むのが自己啓発
  • 潜在意識を自在に操る、すぐに書き換えるという胡散臭い主張

上記のようなものを自己啓発と勘違いしていることが起因しています。

正しい自己啓発というものは

  • 目標設定できない人ができるように変わる
  • 目標を達成できない人が達成できるように変わる
  • 自分を信じられるように根拠を持って変わる
  • 潜在意識というものの習性をきちんと理解して構築する

上記のような状態に変わるためのロジックというものが、正しい自己啓発のなのです。

自己啓発とスピリチュアルの関係

自己啓発とスピリチュアルの関係は、手段の違いに例えるのが一番わかり易いです。

なぜならどちらも目指すポイントがあり、そのポイントは人によって似通ったり同じものであり、そこへ向かうための手法や考え方が違うだけのことだからです。

分かりやすく例えるなら、受験で合格を目指す受験生達は全員が同じことをするかと言ったらそんな事はありませんよね。

ある受験生は塾に通うかもしれませんし、別の受験生は家庭教師を付けるかもしれません。

またある受験生は独学で教科書のみで自宅で勉強するかもしれませんし、天才と呼ばれる特殊な受験生は勉強すらしないかもしれません。

上記のようにすべての受験生がそれぞれの志望校に合格するために、人それぞれの手段を用いて合格というゴールに向かって進んでいきます。

自己啓発とスピリチュアルの関係も、上記の受験生たちのようなものです。

自己啓発やスピリチュアルを必要ないと言えるような人は、受験の例えの最後の例である天才と呼ばれる特殊な人であればどちらも必要なく何事もうまくいきますから、必要ないという主張も間違っていないのです。

私は個別指導が良い、私は部屋で勉強する方が落ち着く、といったように人によって好みがありますから、自己啓発とスピリチュアルの関係もその人の好きなものを選べば良いだけなのです。

自己啓発と近いのは哲学

これは私の個人的な意見ですが、自己啓発はスピリチュアルよりも哲学の方がより近いです。

なぜなら、実際に自己啓発の最たる世界的著名なものであるナポレオン・ヒルも、成功哲学というジャンルが設けられているほどだからです。

自己啓発と哲学の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。

実際にアメリカではナポレオン・ヒルの成功哲学を必修科目として、ラーニングセンターを設けている大学もあるほどです。

成功哲学は人生の成功に置けることにフォーカスしており、哲学は人としての本質を追究する学問です。

自己啓発というものも成功に限らず仕事でもプライベートでも使える心構えを構築するためのものですから、哲学と非常に近いと言えます。

自己啓発と哲学が親しいものの証拠としてどちらも名言サイトなどが用意されており、その内容が似通ったものであることを皆さんも一度は体験したことがあるでしょう。

ですので、自己啓発とスピリチュアルというよりは哲学に近い、というのが私の意見です。

自分に合ったものを選択しよう

自己啓発もスピリチュアルも哲学もどれも素晴らしいものですので、自分に合ったものを選択すれば後悔することはないでしょう。

なぜなら、これまでにも述べたように手法が違うだけで、目指すべき辿り着くところは似ていたり同じだからです。

例えば空腹を満たすのに食べなければいけないものは共通ではなく、その時やその人によって好きなものを選べば良いのと同じです。

その時にあなたが気をつけなければならないことは、あなたの好みやタイプを聞いたり調べたりすることもしないで、自分が取り扱うものを薦めてくるような人とは距離を置くようにすることです。

上記に気をつけていれば、選択ミスをするようなこともなく取り組むことができるでしょう。

自分に合ったものを選択して後悔しない人生を送っていきましょう。

まとめ
  • 自己啓発をスピリチュアルとするかは、その人のスピリチュアルの定義によって異なる
  • 自己啓発はスピリチュアルよりも哲学に近い
  • 自己啓発もスピリチュアルも入り口の差でしかないので自分に合ったものを選ぼう