自己啓発の習慣を身につける3つのシンプルな方法
本や動画で自己啓発を試しても、いつも三日坊主で終わってしまうことに頭を悩ませていませんか。
成長したいという意欲は素晴らしいものですが、モチベーションに頼るやり方では日々の忙しさに負けて継続が難しくなるのが現実です。
この記事では20年間にわたり自己啓発の指導を行ってきた専門家が、意志の強さに依存せず生活の隙間に学びを組み込んで自動化するための習慣化ステップを解説します。
根性論を捨て科学的根拠に基づいた継続の仕組みを作ることで、着実な成長を実感できるようになります。
まずは自己啓発を習慣にすることがなぜ人生の質を劇的に変えるのか、その本質から理解していきましょう。
自己啓発の習慣を身につけることが大切な理由
自己啓発の習慣を身につけることが大切なのは、一気に変わる力よりも少しずつ変わり続ける力が人生を支えるからです。
どんなに良い本を一度だけ読んでも、時間が経てば内容を忘れてしまいます。
ですが毎日5分でも自己啓発に触れていると、考え方や行動パターンが少しずつ変わっていきます。
習慣化することで気づかないうちにものの見方や選ぶ言葉が変わり、結果として現実も変わりやすくなります。
続ける意味を確かめたい人は、自己啓発の効果が出る流れを知ると、途中で不安になりにくいです。
なぜ習慣がそこまで大きな差を生むかというと、人は一時的なやる気よりも普段やっていることに強く影響されるからです。
習慣とは同じ状況で同じ行動を繰り返すうちに、深く考えなくても自然に始めやすくなる状態です。
UCLのフィリッパ・ラリー博士らは、96人を対象に12週間の調査を行いました。
参加者には食事、飲み物、運動に関する行動を一つ選び、朝食の後など毎日同じ状況で実践してもらいました。
その結果、行動が自然にできるようになるまでの期間は平均66日でした。
また一度実行できない日があっても、習慣化の進み方には大きく影響しないことが確認されています。
つまり一日休んだからといって、それまでの積み重ねがすべてなくなるわけではありません。
これは、草地の上に道を作ることと同じです。
同じ場所を繰り返し歩くほど道筋ははっきりしますが、一日歩かなかっただけで道が消えることはありません。
習慣も完璧に続けることより、同じきっかけの後に何度も行動することが大切です。
気合が入った日に一気に勉強しても、翌日から何もしなければ元の自分に戻ってしまいます。
通勤時間に5分読む、寝る前に3行だけ振り返るといった小さな自己啓発の習慣を続けているとします。
私のクライアントに、仕事と子育てを両立しながら自己啓発を続けようとしていた事務職の人がいました。
本人は子どもが寝た後に毎日30分勉強すると決めていましたが、家事が長引いた日や疲れている日は机へ向かえませんでした。
三日ほど続いた後に一度休むとまた続けられなかったと自分を責め、そのまま本を開かなくなることを繰り返していました。
自己啓発のために作った目標が、かえって自己嫌悪の原因になっていたのです。
そこで私は毎日30分という目標をやめ、平日は「子どもが寝たらノートを開いて一行だけ書く」休日は「一週間の記録を10分だけ見返す」という形へ変えるよう提案しました。
できなかった日の埋め合わせはせず、翌日に同じ一行から再開することも決めました。
本人はノートを本棚へ戻さず、夜に必ず使うテーブルの上へ開いた状態で置き、ペンも一緒に固定しました。
最初の一週間は一行だけで終わる日が多く、これでは成長につながらないのではないかと不安を感じたそうです。
それでも記録を続けると長く勉強しようとした日は始められず、一行だけと決めた日は疲れていても取り組めることが分かりました。
子どもの体調不良で二日間できなかったときも、以前のように諦めず、三日目にノートを開き直せました。
二週間ほどするとできなかった日を失敗と考えるのではなく、翌日に再開できればよいと思えるようになりました。
自分を責める時間が減ったことで、家族にイライラしたまま接する場面も少なくなっていきました。
一か月後にはやる気が高まるのを待たず、夜になると自然にノートを開けるようになりました。
大きな勉強時間を確保できたからではなく、生活が乱れた日にも戻れる小さな習慣を作れたことが継続につながったのです。
自己啓発の習慣がある人とない人の違いを簡単に整理すると、次のようになります。
| 項目 | 自己啓発の習慣がない状態 | 自己啓発の習慣がある状態 |
|---|---|---|
| 考え方 | その場の気分でブレやすい | 自分なりの軸が少しずつ育つ |
| 行動 | 気が向いたときだけ動く | 小さな行動が積み重なっていく |
| 感情 | 失敗のたびに落ち込みやすい | 失敗から学びを見つけやすい |
| 変化 | 一時的に頑張るが戻りやすい | ゆっくりだが着実に変わっていく |
例えば毎晩寝る前に3分だけ今日の振り返りを書く人は、小さな失敗からも学びを拾いやすくなります。
その結果同じ失敗を繰り返しにくくなり、自信も少しずつ積み上がっていきます。
自己啓発の習慣とは特別なことをする時間ではなく、自分を整えるために毎日少しだけ取る時間だと考えましょう。
自己啓発を日々の趣味として楽しみながら無理なく続けていくコツについては、以下の記事も参考にしてください。
自己啓発の習慣が続かない主な原因を整理する
自己啓発の習慣が続かない一番の原因は、やる気の量に頼りすぎていて続けるための条件が決まっていないことです。
最初はモチベーションが高く毎日30分は勉強しよう、この本を1週間で読み切ろうと意気込みます。
やる気が落ちた日は自己啓発のモチベーションを戻す手順を用意すると、再開までの時間が短くなります。
しかし仕事や家事が忙しくなると、たちまち時間が取れなくなります。
そしてまたできなかったと自分を責めてしまい、自己啓発そのものが嫌になってしまうこともあります。
私のクライアントで子育て中の事務職の人は、毎日30分を目標にして3日で止まり自己嫌悪になっていました。
そこで平日は1分だけノートを開き、休日に10分だけ振り返る形に変えてもらいました。
すると2週間で再開が早くなり、1か月後にはイライラの回数が減ったと記録で確認できました。
ただし短すぎると振り返りが浅くなるデメリットもあるので、週末だけ3分に広げてもらいました。
なぜこのようなことが起きるかというと、多くの人が内容や量から先に決めてしまうからです。
一番大切ないつ・どこで・どのくらいなら現実的に続けられるかを、後回しにしているのです。
さらに「できなかった日=失敗」と感じてしまうと、その一日をきっかけにすべてが止まってしまいます。
本当はできなかった日があっても再開できれば十分なのに、完璧を目指すことで習慣化のハードルが上がってしまうのです。
自己啓発の習慣が続かない主なパターンと、その背景を表にまとめると次のようになります。
| パターン | よくある状態 | 背景にある考え方 |
|---|---|---|
| 最初から量が多すぎる | 毎日1時間やると決めて3日で挫折 | たくさんやらないと意味がないと思いがち |
| 時間帯がバラバラ | 空いた時間にやろうとして結局やらない | 時間ができたらやると後回しにしやすい |
| 内容を欲張りすぎる | 本・動画・ノートなどを一度にやろうとする | 一気に変わろうとして負担が増える |
| できない日を許せない | 1日抜けたらやめてしまう | 毎日完璧に続けられない自分はダメと感じる |
例えば毎日30分は自己啓発の勉強をすると決めている人がいるとします。
この人は残業が続いた週にそれを守れないと、やっぱり自分は続かないと落ち込んでしまいます。
この場合は「平日は5分、休日に30分」と基準を分けておくだけでも、気持ちの負担は大きく減ります。
忙しい日は簡単にできる自己啓発を先に選ぶと、短時間でもやる気に頼らず積み上げやすいです。
原因を自分の性格の弱さではなく仕組みの問題と捉えることが、自己啓発の習慣を身につけるための大事な一歩です。
自分の弱さを認めて悪習慣を断ち切り、自己管理を徹底して実践するためのポイントは以下の記事をご覧ください。
自己啓発の習慣を身につける3つのステップ
自己啓発の習慣を身につけるには、次の3つのステップで考えると進めやすくなります。
1,時間の枠を決める
2,行動を一つに絞る
3,記録して振り返る
この3つのステップは、植物を育てる手順に似ています。
水を与える時間が毎日違い、一度に大量の水を与え、成長も確認しなければ、適切に育っているか分かりません。
自己啓発も実践する時間と内容を決め、記録を見ながら量を調整することで無理なく育てられます。
細かいテクニックをたくさん覚えるよりも、いつ・何を・どう振り返るかの3点だけ決めて下さい。
迷いが出る人は、自己啓発の目標を決める手順を先に固めると、毎日の行動がぶれにくくなります。
そうすることでシンプルで続けやすい仕組みになります。
なぜこの3ステップが効果的かというと、習慣は次の3つがそろったときに定着しやすいからです。
1,予定されている時間
2,やることの明確さ
3,続けた実感
時間が決まっていないと忙しくなるたびに後回しになり、やる内容が多すぎると始める前から気が重くなります。
私自身も営業やコンサルティング、経営に携わる中で、多くの本や教材から学んでも、それを十分に実践できない時期がありました。
新しい知識を得ると成長した気持ちになりましたが、忙しくなるとノートを見返さず、学んだ内容が仕事へ結びつかないまま次の情報を探していました。
知識は増えているのに行動が変わらないため、もっと良い方法を学ばなければならないと考え、さらに実践項目を増やしてしまったのです。
その結果、何から手をつければよいか分からず、学ぶこと自体が負担になっていました。
そこで成功哲学やマーフィーのプログラムから学んだ、明確な行動を繰り返し日常へ定着させるという考え方に戻りました。
本を長時間読むことを目標にせず、その日に得た学びを一行だけ書き、翌日に仕事で一度試す行動を決める形へ変えたのです。
例えば「相手の話をよく聞く」と書くだけではなく「明日の商談で、提案前に確認質問を一つする」と具体化しました。
仕事を終えた後にノートを開き、一行の学びと翌日の行動をセットで記録しました。
最初は、わずか一行では学びが浅くなるように感じました。
また翌日に試すことを忘れ、記録だけで終わる日もありました。
そこで商談や打ち合わせの予定表にも、実践する行動を短く書き加えました。
数週間続けると使わない知識を増やすより、一つの行動を試して結果を振り返る方が自分の課題を具体的に把握できると分かりました。
うまくいかなかった場合も方法全体を捨てず、質問の言い方や実践する場面を修正できるようになりました。
最終的には、学ぶことと仕事で実践することが別々の作業ではなくなりました。
自己啓発の習慣は情報を多く集めることではなく、学びを一つの行動へ変え、その結果から次を決めることで定着します。
さらに続けた記録が残っていないと、自分は何も続けられていないと感じてモチベーションも下がってしまいます。
先に挙げた3つを順番に整えることで、気合がなくても続く自己啓発の習慣に近づいていきます。
3ステップの内容を表にすると次のようになります。
| ステップ | やること | 具体例 |
|---|---|---|
| 1. 時間の枠を決める | 毎日いつ・何分やるかを先に決める | 通勤中の5分/寝る前の10分など |
| 2. 行動を一つに絞る | その時間にやる自己啓発を一つに決める | 本を3ページ読む/ノートに3行書く |
| 3. 記録して振り返る | やったかどうかを簡単に記録して見直す | カレンダーに○をつける/週1回だけ見返す |
例えば平日の夜は疲れているという人なら、寝る前の5分だけ自己啓発ノートに今日の学びを一つだけ書くと決めます。
そしてやった日はカレンダーに○をつけ、週末にまとめて眺めるだけでも今週も5日中3日はできたと実感が持てます。
このように長い時間よりも、決まった時間に決まった行動を小さく続けることに意識を向けましょう。
これが自己啓発の習慣を身につけるうえで一番大切なポイントです。
無理なく目標を達成するための仕組みを作り、挫折しない継続のコツを知りたい方はこちらの記事もおすすめです。
自己啓発の習慣を無理なく続けるための工夫
自己啓発の習慣を無理なく続けるために大切なのは、次に挙げる3つの視点です。
1,完璧にやろうとしない
2,環境を味方につける
3,人の力を借りる
やる気が高いときほど毎日絶対にやる、休まず続けると決めたくなります。
ですが現実には仕事や体調によって波があるのが普通です。
波があることを前提に、できない日があっても続けられる仕組みを先に作っておきましょう。
そうすると長い目で見たときに習慣化しやすくなります。
完璧主義を手放した方がいい理由は、全部できないと意味がないと考えれば少しできないだけでやめてしまうからです。
例えば毎日30分勉強すると決めても、実際には10分しかできない日もあれば全く時間が取れない日もあります。
そのときに10分しかできなかった、今日はゼロだったと責めてしまうと自己啓発の習慣化が苦痛になります。
それよりも0分よりは1分、昨日より少しだけ前に進んだと考える方が結果として長く続けられます。
無理なく続けるための具体的な工夫をいくつか挙げておきます。
まず上限ではなく下限を決めることです。
下限を決めるとは調子が良い日に行う量ではなく、忙しい日や疲れた日にも実行できる最低限の行動を決めることです。
これは運動を習慣にするとき毎日10キロ走るのではなく、まず運動靴を履いて家の周りを歩くことから始めるのと同じです。
余裕がある日は長く取り組んでも構いませんが、最低ラインを小さくしておけば生活が乱れた日にも習慣を途切れさせにくくなります。
例えば毎日最低1分は本を開く、ノートに1行だけは書くといった誰でもできそうなラインを約束にします。
次にやる場所を固定することです。
机の上だけでなく通勤電車の中や寝る前のベッドの上など、どこで自己啓発をすると決めておくと行動が起きやすいです。
最後に誰かと共有することです。
家族や友人、SNSなどに今週は5日中3日できたと報告するだけでも続ける力が生まれます。
例えば自己啓発の習慣を身につけると決めたら、次のようなものとセットにしてください。
・寝る前1分だけ本を開く
・机の横に本を一冊出しっぱなしにしておく
・週末に自分だけの振り返りタイムを10分作る
こうした小さな工夫を重ねることで、自己啓発の習慣は特別なものから歯みがきのように当たり前の行動に近づきます。
日常生活の中で自己啓発にどう取り組むべきか、具体的な実例や効果を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
よくある質問|自己啓発の習慣化
Q. 自己啓発は何日続ければ習慣になりますか?
平均的な日数を目標にするより、同じ状況で同じ行動を繰り返すことを優先してください。
簡単な行動と負担の大きい行動では、自然にできるようになるまでの期間が異なります。
何日続いたかだけでなく、以前より迷わず始められるかを確認しましょう。
Q. 一日できなかったら最初からやり直すべきですか?
最初からやり直す必要はありません。
できなかった理由を長く反省するより、翌日に最低限の行動から再開してください。
二日続けて休まないなど自分なりの再開ルールを決めておくと、休んだことをきっかけに習慣全体をやめにくくなります。
Q. 朝と夜のどちらに自己啓発を行うのがよいですか?
一般的な正解ではなく、自分が毎日繰り返しやすい時間を選びましょう。
朝が慌ただしい人は通勤中、夜に疲れる人は昼休みなど、すでに毎日行っている行動の直後へ組み込むのがおすすめです。
朝食後に一ページ読むなど、時間だけでなく開始のきっかけまで決めてください。
- 自己啓発が続かない原因を、意志の弱さではなく仕組みの問題として見直しましょう
- 生活の中にある決まった行動と、短時間でできる自己啓発を結びつけてください
- 毎日の行動は一つに絞り、実行した事実を簡単に記録することが大切です
- できない日があっても失敗と考えず、翌日に小さな行動から再開しましょう
- 学んだ内容は一行で終わらせず、翌日に一度試す行動まで決めてください
挫折をなくし、理想の自分を「習慣」で創りたい方へ
この記事で学んだ内容をさらに深め、やる気に頼らず行動を続けるための「仕組み」の作り方をまとめました。三日坊主を抜け出し、無理なく成長を積み上げるための知恵は、以下のポータルで確認できます。
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