引き寄せの法則のステップ2:失敗の恐怖と成功への恐怖に打ち勝つ|ザ・シークレットで語られなかったエイブラハムの秘密

引き寄せの法則とはただ単に願えば叶うといった法則ではなく、あなたの心の内面に在る失敗の要因を一つ一つ解決していくことで願いを叶える法則です。

引き寄せの法則を使えばあなたの願いを叶えることは可能になりますが、そのためには引き寄せの法則を失敗させる要因を解決させていく必要があります。

例えば非常に難しい数学の公式があるとしましょう。この時、自分にとってその公式が難しいからと言って公式の方に変わってもらうのは無理があります。

もし、その公式の活用が自分にとって難しいのであれば、その公式に適応して自分が変わる必要があります。

・どうしたら引き寄せられるのか知りたい
・自分のどこを変えれば引き寄せられるのか

こうした意思を持って引き寄せの法則について調べている人もたくさんいますので、この記事では

・自分の意志の宣言を妨げる二つの恐怖
・二つの恐怖を克服するために必要なもの

これらについて、映画『ザ・シークレット』に、賢人エイブラハムとして登場している、ジョー・ヴィターレ博士の解説を入れつつ、引き寄せの法則の秘密であるミッシング・シークレットに10年、自己啓発に20年従事している専門家が解説します。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

失敗の恐怖と成功の恐怖に打ち勝つ

ステップ2であなたの意思、つまり願望を宣言してもらいますが、実は自分が何を求めているのか分からないという人は少なくないと思います。

もし、あなたが何を宣言したら良いか分からなかったり、ハッキリしていないならまずはそれを調べてみるのが良いでしょう。

意志が地球を支配しているとしても、所有したり、実行したり、なりたいものを選ぶための力があなたにあることに気付くことが先決です。

自分の求めているものを宣言するときには、心の底から望んでいることを宣言できるように意識的に思考を利用しましょう。

あなたの内面には干渉するものはなく、後でこうすれば良かったと後悔することは全くないという状態にしてしまうのです。

自分が何を求めているのか分からないという人に会うたびに、私は数年前ラスベガスでロバート・アンソニー博士と話し合った時のことを思い出します。

ロバート・アンソニー博士は自己啓発の作家で、今では良き友人の一人ですが、図書館から本を借りていた30年前から私は彼を研究していました。

私はアンソニー博士に「人生で自分が何を求めているのか分からない、どう意思を宣言すれば良いか分からない」という人にどんな助言を与えるか?と尋ねてみました。

すると、博士は「私はそんな人たちに、あなたは嘘をついていると答えている」と言ったのです。この言葉には真実が含まれていると思います。

何を望んでいるのか分からない、ステップ2のための意志として何を宣言すべきか分からないと口にするとき、あなたは自分に嘘をついているのです。

なぜなら、ある程度あなたは願望を知っているからです。しかし、その事実を認めるのが怖いのです。そうではありませんか。でも、なぜ認めるのが怖いのでしょう。

ほとんどの人が認めないのは、二つの恐怖のうちのどちらかを抱いているからです。それは失敗する恐怖か成功する恐怖のいずれかです。

今、失敗する恐怖は私達全員に関連しているかもしれません。しかし良いでしょうか?数年前、私は億万長者と話しました。

今は億万長者になっていますが、もちろんそこに至るまで何度も苦労し、失敗し破産までしています。

それでも、進歩し続けていたのは間違いありません。今は億万長者になっているのですから。

大成功を収め、とても幸せで、多くの人に成功や幸せになる方法を教えているアンソニー博士は「失敗から私は素晴らしいことを学びました」と言っていました。

私はそれが何か是非教えて欲しいと言いました。なぜなら他の人に話してあげたいし、自分でも知りたかったからです。

すると彼は「自分に悪いことは一度たりとも起こったことはない。世界は許し、忘れてくれる」と答えたのです。何とも驚くべき答えでした。

失敗は自分の心を震えさせる破壊的な経験ではない、とこんなに簡単に気付かせてくれたのですから。

失敗は、実際には最も素晴らしい学習経験の一つなのです。手に入れられる人生の教訓のほとんどは、成功ではなく失敗から学ばれるでしょう。

失敗は自分を見直す機会に他なりません。悪いことは一つも起こらず、失敗も世界が許し、忘れてくれるとするなら安心して人生を歩み続けていけるでしょう。

あなたは自分への愛を失わずに、今までとは違うことを実行していくでしょう。

失敗への恐怖が取り除かれたとき、ステップ2で「自分は何を求めているのか」という疑問に対する答えが出やすくなります。

ここまでで学ぶこと

このジョー・ヴィターレ博士の言葉には、たくさんの真実が含まれています。

私もこれまでにたくさんの人たちに会い、たくさんの相談に乗ってきましたが、やはりこのエピソードのように「目標がない」という人をたくさん目にしてきました。

単に「目標がない」と表現すると、既に目標を達成したことで無目標になった人と、自分の目標に気付けない人という二つがありますが、この場合は後者です。

私の場合も「それは私にではなく自分に嘘をついていますよね」と答えています。なぜなら、そうでなければ私と顔を合わせていることがおかしいからです。

例えば、洋服に興味がなければ洋服屋には入りませんし、ましてや入ったお店が古着、アメカジ、ヒップホップなどのカテゴリー専門店であれば尚更です。

願望や目標がなければ、無理に自己啓発も成功哲学も、引き寄せの法則も学ぶ必要がありません。ただし「そんな自分を変えたい」という願望がある場合を除きます。

引き寄せの法則にチャレンジしてみている時点で、それは「引き寄せたい何か」があるから取り組んでみようと思っているはずです。

ですので「それでも何も無いのなら、今は取り組む必要がないですから、また何か願望や目標を持つことができたらその時に挑戦してみましょう」と答えています。

なぜ今勧めることをしないかと言うと、自分に素直にそして正直になれない限り、引き寄せの法則を使うための二つの恐怖の克服ができないためです。

引き寄せの法則を働かせるために必要な3つの心構えについては、以下の記事で詳しく解説しています。

人は「自分が恐怖を抱えているなんて信じたくない」と認めないことで、自分の本心に対して臭いものに蓋をするような態度を取りがちです。

しかし、これではステップ2以降へ進むことができません。ここで重要なのは失敗というものを過程と捉えているか、それとも結果として捉えているかです。

失敗に恐怖してそれに怯えて動けない人は、失敗を結果として捉えており結果だけを求めているので、真実を見失い、近道をしたがることでやる気も下がります。

しかし、失敗に恐怖することなくそれでも歩める人というのは、失敗を過程としてしか捉えていませんので、立ち上がり真実に向かおうとする意志を持っています。

ここで言う真実とは、自分の目標や願望のことです。

ですので、失敗の恐怖に怯えてしまっている場合には、まずは失敗は結果ではなく過程であることに認識を変えるようにしましょう。

現在の自分が引き寄せる準備ができているか知るためのテストについては、以下の記事で詳しく解説しています。

この失敗の恐怖というものは取り除く必要があります。なぜなら、その時に初めて自分の願望や目標と向き合うことができるようになるからです。

それでは続いて、もう一つの成功への恐怖についてジョー・ヴィターレ博士の見解を見ていきましょう。

成功への恐怖

成功への恐怖はどうでしょう。長い間、私はこの恐怖と戦っていました。

セッション1で、ランディー・ゲージの成功指数を測定してもらいましたが、私も同じテストをやったことがあります。

実際、私はこの成功指数を思いついたことに対して、ランディにすごく感謝しています。なぜなら、この指数で自分の内面にある限界に気付けたからです。

それは、自分の人生で求めていることを宣言するのに役立ちました。

この成功指数を知ったとき、私は既にかなりの成功を収めていましたが、それでもまだ求めていることがありました。

願望に向けて努力していることもあれば、存在にすらまだ気づかずにいる願望もあったのです。

自分がある点までやってきて、次に自分が何をやるかはっきりせず、ステップ2が何か、次のステップのための意思が何か分からなく思えるときがありました。

こうした時、私はいつも「成功への恐怖がないか?」と自らに問いかけたものです。

例えば多くの著書を出版し、そのいくつかはベストセラーとなっていたことで、私は自分の収入は頂点に達していると考えていることに気付きました。

なぜ、今が収入の頂点なのか。なぜもっと成功することを恐れているのだろうか。

この問題をじっくりと考え、ランディー・ゲージについて考え、成功の恐怖が何であるか気付くための様々な質問について考えてみました。

すると自分が両親よりも成功することに、気まずさを感じていることに気付きました。その時、それは大きな問題だったのです。

私は、時々講演で同じ質問をしてみます。すると聴衆の中に、突然顔を赤くして目を見開く人が見受けられるのです。

その人は突然、自分が両親以上に成功することに恐怖を抱いていることに気付いたのです。一体、なぜ人は両親よりも成功することに恐怖を抱くのでしょうか?

私は、その意味を調べてみなくてはいけませんでした。

自分が大好きなことをして、もっと楽な、ほとんど努力のいらない生活をし、父親より遥かに大きな金銭を稼いでいるなら、父にとってそれはどう見えるでしょう。

自分はどうなるのでしょう。私の父は元海兵隊員でプロボクサーの経験もあり、約40年間鉄道で働いていました。

まだ存命で80歳になっていますが、朝4時15分に起きて毎朝トレーニングをしています。何とも素晴らしいけれども、うんざりする習慣だと思いませんか?

しかし父はまだこの習慣を続けています。要するに父は人生と格闘し、懸命に努力して生きていたのです。

しかし、引き寄せの法則もミッシング・シークレットも知りません。私はこれまでに、父が本を読んでいる姿を一度も見たことがありません。

努力だけで何とか人生を歩んでいたのです。私は軽やかに人生を渡り歩き、父より遥かに楽な生活を送り、遥かに贅沢に暮らしていました。

このような生活は父の目にどのように映るのでしょうか?私は自分自身のことをどのように感じるでしょう。

私が遥かに成功しているなら、私は父についてどのような気持ちになるでしょう。私は落ち着いてこの質問を調べてみました。

その結果、父は私ができるだけ素晴らしい生活を送ることだけを願っていると気付いたのです。母も、父と全く同じことを私に望んでいました。

両親はそれで満足なのに気付き、私もそのことにすっかり安心できた時、内面の障害が取り除かれ、自分が成功するのを許せるようになっていきました。

すると内面がクリアになって、収入も増えていったのです。私がもっと成功したいという自分の願望に気付いたとき、新たに小さな障害が生まれてきました。

もっと収入を求め、増やしていこうと考えていても、その意志をはっきり宣言できなかったのです。

またもや、成功への恐怖が表面に浮かんできたからです。それは自分だけ幸せになって良いものだろうか?と思ったからです。

そこで私は再び調べ、成功してお金が増えるほど家族や人々を助け、不安に思っていることも解消できることに気付きました。

豊かになることで十二分に人を援助し、不安を払拭してあげることができるのです。

ここで重要なことは、ミッシング・シークレットに含まれている成功への障害を取り除いたとき、私が望むことをもっと即座に、すんなりと宣言できたことです。

これはあなたにも当てはまります。ステップ2は自分が望んでいることを宣言することです。

何らかの理由で、自分が望んでいることをなかなか宣言できないなら、自分が恐怖を抱いていないか調べて下さい。心の内面に失敗への恐怖はありませんか?

成功への恐怖はどうでしょう?失敗か成功への恐怖があるはずです。ひょっとすると両方の恐怖を抱いているかもしれません。

もし、あなたが恐怖を抱いているのならば、なぜ成功すれば人生が活き活きとするのか、その理由を書き留めてみましょう。

自分の前進を邪魔する思い込みを取り除くために、クリアリング・テクニックを使ってみましょう。

心の内面に不安を抱かないでください。なぜなら恐れを感じている限り、マイナスの信念を取り除いたり恐怖の正体を暴いたりすることはできないからです。

ここで悩んだりしてはいけません。私はミッシング・シークレットの中であなたを助けるためのクリアリング・テクニックを教えます。

これから、あなたに引き寄せの方法を実践してもらいますが、私はその時ステップ1よりもステップ2に重きを置きます。

なぜなら、自分が何を求めているのかを考える方向に導くことで、あなたの想像力を刺激したいからです。

やりがいのある何かを実行し、実際に最も大きな大胆な夢を追い求めるとするなら、あなたは何を目標にするでしょう。

そこが、あなたの情熱の火の手を上げる場所なのです。私もその時点から情熱の火を燃やしていきました。

人から「ジョー、どうやってそんなに成功することができたんだい?」と尋ねられると、私は往々にして「情熱に従ってきた結果だ」と答えています。

人生の中でやりがいのある大胆なことをしようと考えるとき、あなたは情熱を燃やせるはずです。

そうすれば内面で妨害する全てのものを消したり、溶かしたりしていけるでしょう。これがズバリ、ステップ2で実行することです。

あなたは既に否定的なことを明らかにし、ステップ1を通過しました。次はステップ2です。あなたが求めているものを宣言しましょう。

自分に対して徹底的に正直になって下さい。怖がらずに質問に答えて下さい。やりがいのあることを実行するとしたら何をするか考えて下さい。

ここまでで学ぶこと

失敗の恐怖を克服した次は成功への恐怖の克服です。

成功への恐怖は、多くの人がさまざまな形で持っているものです。

・そんなことが本当にできるのかな
・私なんかが上手く行っても良いのかな
・夫や妻より稼いでも良いのかな
・成功したら沢山の人から妬まれるかな

このような形で自分の可能性を自ら否定することはよく見受けられますが、これらも失敗の恐怖同様に、引き寄せの法則を失敗させる要因です。

ジョー・ヴィターレ博士も語っている通り、自分が成功することを許せるようになった時、自分の願望を宣言することは容易になります。

この失敗の恐怖と成功への恐怖が克服できない場合には、この先で解説するクリアリング・テクニックに取り組む必要があります。

こうして自分が成功できない、願望を引き寄せることができない原因を一つ一つクリアにしていくことで、引き寄せの法則によって願いを叶えることができます。

クリアリングができていないことで、引き寄せの法則を勘違いしてしまう事実については以下の記事で詳しく解説しています。

自分が願いを引き寄せることができない原因を探り、その問題を一つ一つ解決していきながら願いを引き寄せられるように変わっていきましょう。