自己啓発本を100冊読んでも成果が出ない理由を論理的に解説します
自己啓発本を100冊読んで成功するとしたら、世の中の自己啓発本を好きな人のほとんどが成功を収めていることでしょう。
しかし、世の中はそうはなっていません。
これはつまり自己啓発本を100冊読もうがその効果はほとんどないし、100冊読んだ人はただの「たくさん本を読んだ人」に留まり、そのほとんどはノウハウコレクター止まりということです。
ポイントは「100冊」だろうが「1000冊」だろうが量の問題ではないということです。
もちろん自己啓発本の中には良書もたくさんありますので、良書を読む分には全く問題はありません。
しかし、良書以外の自己啓発本を手に取って読み、その数を誇ったところで価値としては低いということです。
自己啓発本を読んでもやる気が継続しない原因については、以下の記事で詳しく解説しています。
例えばですが「私は1000人にセールスを行った!」という人がいたら、称賛されて尊敬の眼差しを浴びるでしょうか?
確かにめげずに1000人にセールスを行ったことはとても素晴らしいことですが、その内容が成約件数0件だったとしたら、称賛も尊敬もされませんよね。
自己啓発のために目標設定する営業が未達に終わる理由については、以下の記事で詳しく解説しています。
- 自己啓発本はたくさん読んだ方が良いの?
- 自己啓発書を100冊読めば、今の自分を変えることができる?
これからお伝えする内容はとても残念なお知らせになるかもしれませんが、自己啓発書を100冊読んでも現在のあなたの問題解決を図るのは難しいでしょう。
- なぜ自己啓発書を100冊読んでも成果が出ないのか
- 自己啓発書を100冊読んでも成果が出ない人の問題点
これから自己啓発書を100冊読んで自分を変えようとしているのであれば、なぜそれではダメなのかについて、自己啓発の業界に20年従事している専門家が一つ一つ解説していきます。
自己啓発書を100冊読めば何か変わる?
自己啓発書を100冊読んでも、世間によくいる「どれも本質は同じ」と悟りを開いたような人になれるだけで、あなたの望む成果を期待するのは難しいでしょう。
なぜなら本当に自己啓発の本質を理解したのであれば、成果を得ることは何も問題がないはずだからです。
実際に自己啓発書を100冊読んで悟りを開いたような人の中でも、成果を得ることまで辿り着いた人は0人とは言いませんがほとんどいないですよね。
つまり、自己啓発書を100冊読んでもノウハウコレクター止まりなのです。
ノウハウコレクターに留まって終わってしまう原因は、自己啓発をきちんと理解している人であればすぐに分かることなのですが、世間の自己啓発書を100冊読んで本質について語る人はすべて「やり方」や「考え方」止まりであり、誰も「心構え」まで至っていないからです。
これでは自己啓発本を読んでも意識高い系と揶揄されるだけで、嘲笑の的にされるのも無理はありません。
自己啓発には意識高い系が多いと言われる理由については、以下の記事で詳しく解説しています。
これは余談ですが、私は自己啓発の業界にかれこれ20年従事していますが、まだまだ私自身不完全な存在であり、これからもこれまで通りに毎日勉強を続けて心構えを維持していかないといけない状態です。
自己啓発というものは終わりがなく、そしてその本質は在り方にあり、決してやり方で止まるような浅いものではありません。
自己啓発書を100冊読んでも成果が出ない理由
自己啓発書を100冊読んでも成果が出ない理由は、その目的と行動に至る心構えにあります。
自己啓発が趣味という人が知っておいた方が良いポイントについては、以下の記事で詳しく解説しています。
これから論理的なお話を誰にでも分かるように、よくあるケースに例えてお話していきます。
例えばですが、何事もなかなか行動に移せず先延ばしにしてしまうような人がいたとしましょう。
この人は今まさに、自己啓発書を100冊読んでやる気を出そうとしているところです。
一般的な人で、ビジネス書を1冊読むのに大体2時間掛かると言われています。
つまり、自己啓発書を100冊読むわけですから総時間数にして200時間です。
200時間は日数に直すと8日と少しです。
さぁ、あなたはこのよくあるケースをご覧になってみて、どこに問題があるのかすべて見つけることができましたか?
問題点1
この例え話の1つ目の問題点は、先延ばしにしている原因を探らずに誤った解釈で目的を憶測で定めている点にあります。
なぜなら先延ばしにしている原因は、やる気が出ないからではないためです。
「先延ばしにしている」というのは問題点であり、「やる気が出ない」こともまた問題点なのです。
つまりそれぞれを解決するために原因を探って、それぞれの改善策を出して自分自身の心構えを変えないといけません。
問題点2
この例え話の2つ目の問題点は、自己啓発書を100冊読んでやる気を出そうとしている点です。
良いですか。
自己啓発とは「自己」を「啓発」するのであって、「他者」に「啓発」されるものではないのです。
そして問題点1にも繋がりますが、やる気が出ない原因はあなた自身にあるので、変えないといけないのはあなた自身なのです。
ここまでお話すれば伝わるはずですが、やる気を他人に引き出して貰おうというのがそもそもの間違いなのです。
あなたのやる気はあなたしか引き出すことはできません。
これらを勘違いしているから、世の中には他者啓発されたことで瞬間湯沸かし器のような一瞬燃え上がって奇人のようなやる気を発しているかと思いきや、一週間もすれば意気消沈しているような人で溢れかえっているのです。
問題点3
この例え話の3つ目の問題点は、自己啓発書を100冊読んでやる気を出そうとしている点です。
「あれ?問題点2と同じじゃ?」と思われた方も内容が違いますのでご安心下さい。
先程のよくあるケースを見返して、冷静に考えてみて下さい。
この人ですが、先延ばしにする癖が既に発症していませんか?
やる気出すのに200時間、つまり一日24時間をすべて読書に費やしたとしても、重い腰が上がるようになるまで8日は最短でも先延ばししているのです。
先延ばしにしている人が決断できるようになるためには「今すぐに決断ができるようになる」ように「今すぐに」決断しなければならないのです。
そのような自分の心構えを形成することこそが、正しい自己啓発なのです。
もちろん正しい自己啓発にも時間は要しますが、決断することは今すぐにでもできることです。
悪書を100冊読むなら良書を100回読んだ方が良い
自己啓発本を100冊読んでも成果に繋がらない原因は、量のベクトルを間違えているからです。
手当たり次第に良書と悪書が入り混じった自己啓発本を読んだところで、全く成果に繋がらないのは当然のことです。
それなら良書とされる自己啓発本を100回読んだ方があなたの為になります。
なぜなら反復させたことで内容が記憶され、確実にあなたの一部になるからです。
本来の自己啓発というものは、こういうことを指すので終わりがないのです。
試しに自己啓発本を100冊読んだ系の人をリサーチしてみて下さい。
そのほとんどの人が、読んだとされる自己啓発本100冊の中身を完全に把握しておらず、名言や心に残った一文をメモに残したりしてはいますが、本人の一部にまではなっていません。
これはこの記事の冒頭でも述べましたが、例えば1000人に売れないセールスを繰り返したところで成約件数が0件では意味がありませんよね。
自己啓発を好きな人は中身が伴っていない、と言われる所以はここにあるのです。
塵も積もれば山となる、は不変の真理
自己啓発とは哲学や成功哲学などの教えから、現在の自分を見つめ直し、その不変の真理を自身に落とし込むことで心構えを変えることを指します。
自己啓発と哲学の違いについては、以下の記事で詳しく解説しています。
自己啓発を行うためには費用も時間も掛かるのですが、世間のほとんどはそのベクトルを間違えているのです。
自己啓発本も100冊読めば、1冊が大体1,500円前後はしますので合計で15万円は掛かる計算です。
自己啓発本を100冊読む時間は先程も述べた通り、最低でも200時間程度は掛かります。
時間もお金も掛かることを自己投資として行おうとしているのであれば、利回りがマイナスにならないようにベクトルを間違えないようにするべきです。
100冊読むのに使う資源を正しく投資しよう
自己啓発本を100冊読むことは時間も費用も掛かる立派な自己投資ですから、自己投資であればきちんと利回りがプラスになるようにならないといけません。
なぜなら、それを他でもないあなた自身が誰よりも強く願っているからです。
きっと誰一人として何の利益も得られないことを分かりきっているのに、自己啓発本を100冊読む時間を設けたり、本を購入することはしないでしょう。
それであれば、あなたの資源となるものはきちんと利回りが得られるものに投資するべきです。
自己啓発に限らず自己投資が出来ない人花にも上手くいかない原因については、以下の記事で詳しく解説しています。
せっかく行おうとしている自己啓発が無駄にならないようにしていきましょう。
- 他者啓発されている内は何も変わらないので、自己啓発を行おう
- 自己啓発本を100冊読んでも成果に繋がらない原因は、心構えが変わっていないから
- 自己投資を行うなら利回りがプラスになるようにしよう