引き寄せの法則ステップ3:あなたが開放できる、マイナスの信念に気付きなさい|ザシークレットで語られなかったエイブラハムの秘密

引き寄せの法則を使って、願いを叶えられるようになるためには、あなたの心の内面と向き合って、一つ一つクリアにしていく必要があります。

なぜなら、荒れて雑草だらけだったり、荒廃して水分も肥料もないような土壌に、願いの種を植えたところで、芽が出る以前に成長することもできないからです。

潜在意識にマイナスの情報を取り入れないようにするのと、既に心の内面に在るマイナスの信念に向き合うのは、全く以って意味が異なります。

例えば、願いの種というものを、あなたの子供として置き換えて考えてみて下さい。

手持ちのお金も貯金もない、住まいもなければ仕事もない、心身共に病とネガティブに支配された状態で、周囲には犯罪者しかいない土地へ、一人で放り出されます。

そこであなたから「頑張って成長して!できるよう祈ってるから」と言われた子供は、どのように育ち、あなたにどういった感情を抱くかを想像してみて下さい。

人によっては「なんて酷いことを」「とても親とは思えない」「少しは整えてあげる努力を」と思われるかもしれません。

これが、あなたが自分の心の内面に在る、もう一人のあなたという存在に対して、引き寄せの法則を通じて取っている態度なのです。

・引き寄せられずに失敗する理由を知りたい
・自分の内面のネガティブな感情を克服したい

こうした意思をお持ちの人にとって、マイナスの信念は最大の障害となりますので、この記事では

・マイナスの信念を見つける方法
・マイナスの信念の正体
・マイナスの信念をクリアにする流れ

これらについて、映画『ザ・シークレット』に、賢人エイブラハムとして登場している、ジョー・ヴィターレ博士の解説を入れつつ、引き寄せの法則の秘密であるミッシング・シークレットに10年、自己啓発に20年従事している専門家が解説します。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。

ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。

以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)

現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。

あなたが開放できる、マイナスの信念に気付きなさい

このステップ3で、実行しようとすることを意識してください。意識することが非常に重要で、驚くほど効果が現れてきます。

なぜなら、あなたの周りにいるほとんどの人は、意識していないからです。全く気付くことなく、機械的に動いています。

これは、別に悪気があって言っているわけではありません。なんせ私も30年ほど前は、同じように生きていたのですから。

ホームレスだった頃の私が、一人で否定的な感情を抱いていたことは間違いありません。そして今も、こうした状況から完全に目覚めたとは言えません。

だからこそ、私は今でも自己啓発プログラムに耳を傾け、本を読み続けています。まだ、私は成長している最中なのです。

心の中のマイナスの信念が、刺激されていることに気付いたときは、ワークブックや日記に書き留めておくと良いでしょう。

まず、あなたが実行するのは、後で解放できるように、このマイナスの信念の存在に気付くことです。これは大変重要なステップです。

後で、マイナスの信念を取り除くための簡単なテクニックを教えます。このテクニックを身につけることこそ、ミッシング・シークレットの目的と言えるでしょう。

ここまでで学ぶこと

マイナスの信念は、人間である以上は誰もが何かしらを持っていますので、マイナスの信念を発見したからと言って、何も恥ずかしがる必要はありません。

引き寄せの法則を活用するためには、このマイナスの信念を明らかにしないことには、これより先に進むことが難しくなります。

なぜなら、マイナスの信念によってあなたの考えも、行動も制限されることになってしまうからです。

世の中のさまざまなものは、マイナスの信念といったものから目を背けさせようとします。

しかし、これでは根本の解決になっていませんので、積極的心構えも持てないし、潜在意識の力も使えませんし、引き寄せることもできなくなります。

世界的に著名な自己啓発では、その全てでマイナスの信念と向き合って、クリアにすることを共通して勧めています。

ですので、マイナスの信念に恐れることなく、まずは意識することで、自分にはどのようなマイナスの信念があるのかを知るようにしましょう。

それでは続いて、マイナスの信念の発見方法とその正体について、ジョー・ヴィターレ博士の見解を見ていきましょう。

マイナスの信念の正体

では、あなたの内部に在るマイナスの信念に気づくための、新しい方法を紹介していきます。

実は、人生の中で実際にあなたの身体に起こっていることは、あなたが人生に与えている意味ほど重要ではありません。

実際には人生それ自体、生まれた時点であなたの主観では、まだ特にこれといった意味はないのです。ですから、人生には否定的なものなど何もありません。

交通事故であれ、恋愛であれ、何であれ、人生で何かが起きたとき、あなたはその出来事に何らかの意味を見出そうとするでしょう。

その出来事に与える意味こそが、あなたの信念を浮き彫りにするのです。

では、私の話に耳を傾けてください。あなたは、出来事にどのような意味を与えていますか。実は、その意味があなたの信念を明らかにしています。

簡単な例として、誰かがあなたに不渡り手形を振り出したとしましょう。あくまでも例です。

不渡り手形は振り出され、あなたはその手形を見ながら、自分に何と言っていますか。

もし「いつもこんなことばかりだ」と言っているなら、それは真実ではなく、自分の抱いているマイナスの信念を表明しているだけです。

このマイナスの信念を解放するために、その呟きを書き留めましょう。他にも、かつて良いことが起きて、あなたが例えば

「おそらく、こんな良い事はもう起こらないだろう。運はこれで尽きた。たった一度のまぐれだ」と口に出していたとすれば、その言葉もマイナスの信念です。

あなたは出来事に意味を与え、あなたはその意味を「真実だ、現実だ」と受け止めます。

しかし、それは真実でも現実でもなく、あなたの無意識の層に在る、マイナスの信念を率直に表明しているだけなのです。

日記やワークブックへ、表面に現れてきたこのようなマイナスの信念を書き留めてください。この方法はとても効果があります。自分の思考を監視してください。

もしかすると、あなたは現在運転しながらミッシング・シークレットに耳を傾けているかもしれません。

今、前の車が急に止まったり、車のそばで何かが起きたとしたら、あなたはどんな判断をしますか。

その時、心の中で何と自分に言うでしょう。おそらく、何かブツブツと呟いているはずです。

こんなとき、あなたはその呟きを真実のつもりで言っているでしょうが、実際はあなたが口にしているのは、ただのマイナスの信念でしかないのです。

今、世の中に出ている自己啓発プログラムで、ミッシング・シークレットに触れているものはおそらくありません。

あなたが抱いているマイナスの信念を見つけ出し、開放するところまで深く突っ込んではいないのです。しかし、このミッシング・シークレットは違います。

なぜなら、あなたがこのようなマイナスの信念を見つけ、気付き、手放せるように作っているからです。

このミッシング・シークレットで紹介する作業を完了すれば、引き寄せの法則を邪魔するものはなくなり、願望が叶うようになります。

そのためには、心の中での囁きや、人との対話から生まれるマイナスの信念にしっかり気付いてください。

例えば、人間関係が崩れてしまったと話しているとき、人生について何を宣言しているでしょう。あなたの心の声に耳を傾けてみてください。

もしかしたら「自分と気が合う人を見つけることができない」と言っているかもしれません。しかし、この言葉は真実ではなく信念なのです。

これらを信じ続けている限り、この信念は尤もらしく思えるでしょう。

人間関係、健康、仕事、お金、販売、マーケティングなど何であれ、あらゆる分野、あらゆる話題にこのようなマイナスの信念があります。

あなたが、そうだと宣言しているあらゆることは、すべて真実ではなくただの思い込みなのです。

これは、何もあなたに限った話ではありません。なぜなら、私も何かが出来ない言い訳をしていることがあります。

しかし、私はその時すぐに理由を調べ「これはマイナスの信念じゃないか?」と必ず自分に問いかけることにしているのです。

ここまでで学ぶこと

引き寄せの法則で願いを叶えたいのであれば、まずはマイナスの信念がただの思いこみであることを知る必要があります。

そして、この思い込みを見つけるためには、最初の取り組みとして自分の思考を監視する必要があります。

自分の思考をチェックしたことがない人は、ぜひ一度取り組んでみて下さい。すると、自分でも当たり前に感じていた思い込みが、たくさんあることに気付けます。

世の中で、願いを引き寄せたい多くの人達は、自分の願望や願いを紙に書いたり日記に書いたりしますが、自分のマイナスの信念を書き出すことはしていません。

なぜなら、そのようにすることで、マイナスの信念を現実のものとしてしまう、あるいは考えたら本当にそうなってしまうから、と誤解しているからです。

実際のところは、もう既にそうなっているのです。なぜなら、そうなっていなければあなたの思考の中に、マイナスの信念というものが現れることはないからです。

私は、マイナスの信念をよく虫歯に例えています。毎日何回も歯磨きをして、生活習慣にも気を配らないと、歯は簡単に虫歯になってしまいますよね。

「何か少し歯が傷む」と感じた時には、もうそれは既に虫歯の状態です。ですから、そうなった時には見て見ぬふりをせずに、いち早く歯医者へ行きますよね。

歯医者で一つ一つの歯をチェックして、カルテにどれが虫歯か記入していっても、虫歯が増えることはありませんよね。現状をきちんと知ることは大事なのです。

そして、治療後も歯の一つ一つが虫歯になっていないか、磨き残しや磨けていないところがないかを、隅々までチェックして日々の歯磨きをしているはずです。

マイナスの信念のチェックと思考の監視も、日々の歯磨き同様に行うと、心の内面を常にキレイな状態で保つことができます。

多くの人が、マイナスの信念の正体が思い込みであることと、マイナスの信念が顔を出すことが思い込みであることを混同しています。

マイナスの信念も虫歯と同じですから、痛みが出ていたらもう存在しているのです。この時に一番問題なのは、心が痛みに慣れてしまって放置している状態です。

虫歯もこうなってしまったら、その先は他の歯まで侵食してしまうように、あなたの中のマイナスの信念を放置すると、それは他の思考にも侵食していきます。

ですので、まずは自分の思考の一つ一つをチェックして、マイナスの信念に蝕まれているものがないか調べてみましょう。

そして、もし侵食されているものが見つかれば、その時にはその根本となっている原因を、一つ一つ治療していけば良いだけなのです。

それでは続いて、マイナスの信念の治療について、ジョー・ヴィターレ博士の見解を見ていきましょう。

マイナスの信念は絶対に超えられる思い込み

マイナスの信念に気付くことの重要性を理解して貰いたいので、簡単な例を出しておきましょう。

既に述べましたが、生まれてから53年半もの間、私は肥満と闘ってきました。

小学校と中学校の体育の授業で、ロープ登りがありました。皆がスルスルと登っていく中、私は全く登ることができませんでした。

私は、いつもバツの悪い思いをしていたものです。体育教師はいつも、私の自尊心をズタズタにしていました。

この時のことは決して忘れません。ロープ登りのせいで、小学校を早く卒業したいと思った程です。

中学校も高校も、このような状況が続きました。もちろん、卒業後はロープ登りを一度もしようとはしませんでした。

なぜなら、金輪際もう登らないと自らに宣言したからです。当時は気づきませんでしたが、これがマイナスの信念なのです。宣言した後には

「私の腕力はそれほど強くない。こんな凄いことをするような身体じゃない。さらには、体育教師のせいで人生が怖くなった」といった言い訳をしていたものです。

これらの言葉も全てマイナスの信念です。真実ではなく、真実だと思い込んでいたのです。

昨年のことですが、年が明けると、私はクライミング用の太いロープを買いました。

なぜなら、小学生の時から成し遂げられなかった課題を、終わらせたいと思ったのです。私はロープを登ることにしました。

そのため人を雇って、ロープを吊るす約5メートルの金属の塔を建ててもらいました。ロープをその塔に引っ掛け、私は毎日登り始めました。

そして、ほんの一週間ほど前ですが、遂に登ることに成功したのです。どうして登ることができたのでしょう?

まずは、自分が登るという意志を持ったことです。第二に、この意志を行動に移し、毎日練習しました。三つ目に、マイナスの信念に取り組みました。私は自分に

「なぜロープに登れないのか。他の人は登っている。私には、腕も足もあるし、力だってある。ロープを登れないなんてことがあるだろうか」と問いかけ始めたのです。

私が、ロープ登りに関するマイナスの信念を取り除いたとき、ロープを登ることができました。ロープに登り、てっぺんに辿り着いた時は、実に爽快な気分でした。

私にとってその出来事は、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに載ったり、ラリー・キング・ライブに出演したのと同じ程にやりがいがありました。

この話の肝心な点は、あなたにも人生の中に、私のロープ登りと同じような課題があるということです。

引き寄せの法則のステップを全て利用し、課題に立ち向かい、目標を実現し、成長していくことで、あなたは願望を実現することができます。

それにはまず、ミッシング・シークレットの核心である、この第3のステップで、自分のマイナスの信念に気付くことが必要なのです。

このミッシング・シークレットについて考えているときも、あなたはきっと、ある判断をしています。果たしてこの内容は役立つのか、それとも役立たないのか。

この判断もマイナスの信念です。自分のマイナスの信念に気づき、自分にとって役立つプラスの信念へと変えてください。

こうしてプラスの信念を選べば選ぶほど、心に抱いている願望は、徐々に実現していくようになります。

ここまでで学ぶこと

まず、マイナスの信念という思い込みは、最初にも述べたように日々のチェックを怠らないことと、常に気を配ってそれにいち早く気付くことが何より重要です。

私が例える歯の話で置き換えてみて下さい。虫歯も日々のチェックと、一つ一つの歯に気を配ることが大事ですよね。

そして、もしマイナスの信念を発見したら、それを放置せずにすぐに治療することが重要です。歯でも虫歯を見つけたら、すぐに歯医者へ行って治療ですよね。

世の中では、何故かマイナスの信念や思い込み、ネガティブな考えは「気にしないようにする」「大丈夫だと思い込む」「忘れる」といったことを提唱しています。

しかし、もし虫歯を「気にしないようにする」「大丈夫だと思い込む」「忘れる」ようにしたら、どうなるかを想像してみて下さい。

歯のすべてが虫歯で、常にどの歯か分からない痛みに襲われ、中には頭にまで響く痛みまである中で「大丈夫大丈夫!」と言っている人がいたら、どう思いますか?

治療以外のこうした誤った方法は、すべて「手遅れ」になることしかありませんから、マイナスの信念も畑の手入れ同様に、定期的に除草する必要があるのです。

こうして、一つ一つの思考をクリアにしていくことに取り組んでいくと、やがて小さなことから、引き寄せられることが徐々に増えていきます。

引き寄せの法則に取り組んで失敗する人のほとんどが、現状から自分の願望の最終段階までを、一段の階段で済ませようとしています。

これは、今日入社した新入社員が、来月には社長のポジションに就きたいと願って信じ込んでいるようなものです。正直、まともな考えでないことは明らかですよね。

大自然を見渡してみれば、成長は一歩ずつであり、一つ一つのステップを確実に踏んでいくことが、唯一の道であることを教えてくれます。

引き寄せの法則を活用して、願いを叶えたいのであれば、自分のマイナスの信念に対してもきちんと向き合い、一つ一つクリアにしていくことに努めていきましょう。