自己啓発のエントリーシートで印象を上げる3ステップ
今回は自己啓発のエントリーシートについて解説します。
・自己啓発のことを書くか書かないか迷う
・自己啓発の内容を書いたら宗教っぽく見られないか不安
こうした疑問や思いをお持ちの人はたくさんいます。
一方で自己啓発のエントリーシートをうまく書き、学びを行動や成果に落とし込んで、企業に好印象な人もいます。
この違いは自己啓発のエントリーシートを自己満足にせず、企業が知りたい情報へと翻訳しているかどうかです。
そこで今回は、自己啓発のエントリーシートのポイント、避けたいNG表現、行動と成果に変換する三つのステップを解説します。
この動画を見ると自己啓発のエントリーシートで悪目立ちせず、あなたらしい成長力として伝える書き方が分かります。
それでは早速、自己啓発のエントリーシートで企業が本当に見ているポイントから見ていきましょう。
自己啓発のエントリーシートで企業が見ているポイント
自己啓発のエントリーシートで企業が見ているのは、自己啓発そのものではなくどんな行動と変化が生まれたかです。
企業は自己啓発のエントリーシートから、仕事や学業の場面でどう生かしたのかを知ろうとしています。
なぜなら採用後に必要なのは知識よりも行動力であり、自己啓発を実践する人は仕事でも成長し続けると判断できるからです。
例えば自己啓発のエントリーシートに、目標の分解を学びアルバイトの売上を毎週振り返るようにしたと書いてあるとします。
ここからは、学びを仕事の改善に生かしたことが伝わります。
一方で有名な自己啓発書を何十冊も読んだ、という内容が書いてあったとしたらどうでしょう。
これでは行動につながっているかどうかが分からず、評価にはつながりにくくなります。
だからこそ自己啓発のエントリーシートは何を学んだかではなく、学びから何をしたかを組み立てることが重要なのです。
自己啓発のエントリーシートで避けたいNG表現
自己啓発のエントリーシートで印象を下げてしまうのは、抽象的な言葉ばかりで具体的な場面が見えない書き方です。
・常に前向きな姿勢を心がけてきました
・自己啓発によって成長し続けています
自己啓発のエントリーシートにこれだけ書かれていても、意欲は感じられてもどんな行動に現れているのかが不明です。
また特定の思想や人物を強く持ち上げるような表現も、読む側に警戒感を与えることがあります。
エントリーシートは選考書類であるため、自己啓発の世界で使われがちな独特の言い回しの多用は禁物です。
これでは、企業が求めるビジネスライクな文章とのギャップが広がってしまうのです。
そこで役に立つのがNG表現をそのまま封じるのではなく、企業目線でのOKな表現に言い換えることです。
| NG表現の例 | OK表現への言い換え例 |
|---|---|
| 自己啓発で意識が高まりました | 自己啓発の本を読み、毎週の目標を紙に書き出す習慣を身につけました |
| 有名講師のセミナーに参加しました | セミナーで学んだ傾聴の方法をアルバイトの接客で実践し、クレームを減らしました |
| 常にポジティブ思考を心がけています | 失敗したときに原因と改善案を三つ書き出すことで、次回の行動を変えるようにしています |
自己啓発のエントリーシートでは感情を語るだけの文章から、行動や成果を示す文章へ変えていくことが大切です。
言い換えの練習をしておけば、自己啓発のエントリーシートを通じて前向きさ以外に実行力も伝えられるようになります。
自己啓発のエントリーシートを3ステップで組み立てる方法
自己啓発のエントリーシートを効果的に書くには、きっかけ・行動・成果の三つのステップで構成するのがおすすめです。
自己啓発のエントリーシートをこの順番で組み立てると読み手も理解しやすく、あなたの変化が自然な流れで伝わります。
まず一つ目のステップは、自己啓発に取り組むきっかけです。
アルバイト先でミスが続き、自分の仕事の進め方を見直したいと感じたなど、素直な出発点を書きます。
二つ目は、自己啓発の内容をどんな行動に変えたかです。
・時間管理の本を読んでシフト前に必ず準備リストを作った
・コミュニケーションの本を参考にお客様の名前を覚えるようにした
実際に何をしたのかについて、具体的に書きましょう。
三つ目は、その結果どんな変化や成果があったかです。
ミスが減った、指名が増えた、チーム内で相談される回数が増えたなど小さな変化でも構いません。
自己啓発のエントリーシートでは、次の型をベースに文章を作ると楽になります。
- きっかけ:どんな課題や違和感があったか
- 行動:自己啓発で学んだことをどう行動に変えたか
- 成果:行動によって何が変わったか、周囲からどう評価されたか
この三つを一つのエピソードに当てはめれば、自己啓発のエントリーシートで具体的で説得力のある自己PRが作れます。
同じ手順を他のエピソードに応用すれば、企業や職種に合わせた自己啓発のエントリーシートの書き分けも可能です。
自己啓発のエントリーシートを業界別にアレンジするコツ
自己啓発のエントリーシートをさらに伝わりやすくするには、志望業界ごとにエピソードの焦点を変えることが効果的です。
同じ自己啓発の経験でもエントリーシートの強調部分によって、企業側の受け取り方は大きく変わります。
例えば営業職を志望しているなら、自己啓発で学んだコミュニケーションや目標達成の考え方は有効です。
それを売り上げや契約数にどう結びつけたかを中心に書きます。
事務職なら、自己啓発で身につけた段取り力やミスを減らす工夫を強調すると効果的です。
企業には、地道な業務への適性が伝わりやすくなります。
サービス業では、エントリーシートに顧客満足やチームワークに関する学びと実践を書くと好印象です。
これで企業には、現場での対応力がアピールできます。
業界ごとの視点を整理すると、次のようなイメージになります。
| 志望業界 | 強調したい自己啓発のポイント |
|---|---|
| 営業職 | 目標設定、数字へのコミット、顧客との信頼関係づくり |
| 事務職 | 段取り力、ミス削減の工夫、継続的な改善意識 |
| サービス業 | 傾聴力、クレーム対応、チーム内コミュニケーション |
自己啓発のエントリーシートは、業界ごとに訴求ポイントを少しずつ変えることで、応募先の期待に応えやすくなります。
一度自分の自己啓発エピソードをこの表に当てはめて整理しておきましょう。
そうすれば、複数社への応募でも自己啓発のエントリーシートを書き分ける手間がぐっと減ります。
自己啓発のエントリーシートを提出前に確認したいチェックポイント
自己啓発のエントリーシートを仕上げる最後のステップは、提出前のセルフチェックです。
どれだけ良い内容でも読みづらさや誤字があると評価が下がり、自己啓発のエントリーシート全体の印象が損なわれます。
まず確認したいのは、本やセミナーの説明だけで終わっていないかです。
行動や成果まで書けているか、もう一度読み返してみましょう。
次に、専門用語や独特の言い回しが多くないかを見直します。
身近な例に置き換えたり、短い言葉で言い直せないかを検討することで、読み手にとって分かりやすい文章になります。
最後に声に出して読んでみて、文章が長すぎないか、息継ぎのタイミングで区切れているかを確認しましょう。
そうすると、読みやすさの最終チェックになります。
チェックの観点を簡単に整理すると、次の三つです。
- 本やセミナーの話だけで終わらず、行動と成果まで書けているか
- 読み手に伝わりにくい表現や、濃すぎる自己啓発用語が多くないか
- 声に出して読んだときに、リズムよく読める長さの文になっているか
この三点を確認すれば、自己啓発のエントリーシートは企業にも読みやすく、あなたの成長する力が伝わるものになります。
一度このチェックを型として身につけてしまえば、次の自己啓発のエントリーシート作成もずっとスムーズになります。
編集後記
自己啓発の経験を書こうとすると、盛ったように見えないか、意識だけ高い人だと思われないかと心配になりますよね。
そんなときはまず一度、自分の文章を誰かに見せるくらいの気持ちで声に出して読んでみましょう。
恥ずかしさを感じる部分があるなら、そこはまだ言葉が自分のものになっていないサインかもしれません。
逆に少し照れながらも、これは自分が本当にやったことだと言える部分は企業にも伝わります。
私のおすすめはエントリーシートとは別に、日常の小さな成長を三行だけメモするノートを持つことです。
・アルバイトでの対応
・友人とのコミュニケーション
・授業での発言
これら記録しておけば、自己啓発のエントリーシートに書ける素材が自然と増えていきます。
- 自己啓発のエントリーシートで行動と成果を具体的に伝えよう
- 自己啓発のエントリーシートを業界ごとに少しずつ書き分けよう
- 自己啓発のエントリーシートをチェックして自信を持って提出しよう
