【思考は現実化する】解説|六カ条を素直に受け入れても、あなたに何の損もない|ナポレオン・ヒルの成功哲学
今回の「思考は現実化する」の解説内容は、ナポレオン・ヒルがアンドリュー・カーネギーより直伝で教わった、願望実現のための六カ条についてです。
ナポレオン・ヒルはアンドリュー・カーネギーの生前に、人が願望を実現させるために必要な六つのことについて教わっていました。
実際にナポレオン・ヒルは、この内容が事実に基づくものなのかどうかを確かめるために、カーネギーから依頼されたインタビュー相手にも当てはめています。
今回の内容では「成功するために必要な正しいこと」について、学ぶことができます。
・自分がなぜ成果を出せないのか分析したい
・成功する人の考え方と実践法を知りたい
このような考えをお持ちの人にとっては、自分に足りないものや行わなければならないことに気付くきっかけになるかもしれません。
今回の内容では
・願望実現のための六カ条
・六カ条の正しい意味
これらについて学ぶことができます。
それでは早速、六カ条の内容についてナポレオン・ヒルの成功哲学に20年従事している専門家が、ひとつひとつ詳しく解説していきます。
こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。
記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。
願望実現のための六カ条
1, あなたが実現したいと思う願望を 「はっきり」させること
単に「お金がたくさん欲しい」などというような願望設定は、まったく無意味なことである。
1の注意点
よく「目標や願望をどこまでハッキリとさせれば良いのですか?」という質問を個別相談の際に受けます。
答えは「あなたが納得して、計画を立てたくなるまで」となります。
なぜなら、その願望があなたにとって本当に実現させたいものであれば、実際に計画を立てたくなるものだからです。
例えば、旅行へ行くことを考えてみて下さい。
「どこかに旅行へ行きたいな~」では旅行は永遠に実現されることはないでしょう。
「イエローナイフでオーロラを見てみたい!」となればいつがシーズンで、どの程度の滞在期間が必要なのかなど計画を立てるために調べたくなりますよね。
あなたが計画を立てたくなったり、そのために色々と調べ物をしたくなるような目標や願望でない限りは、いつまで経っても蜃気楼と何も変わりありません。
なぜならそれは目標や願望ではなく、ただの希望でしかないからです。
ですので、あなたが本当に実現したいと思える計画を立てたくなったり、細部まで調べたくなるようなレベルまで願望を「ハッキリ」とさせましょう。
2,実現したいと望むものを得るために、あなたはその代わりに何を「差し出す」のかを決めること
この世界は、代償を必要としない報酬など存在しない。
2の注意点
差し出す代償は、必ず等価交換以上でないといけません。
この時によくある間違ったケースは「頑張ります!」というものです。
目標達成のために頑張るというのは当たり前です。
そして対価として労働を差し出すのであれば、あなたの現在の労働力が求める願望に見合っている必要があります。
例えば現在のあなたが毎日八時間労働で一カ月に三十万円を稼ぐ状態だとして、求める願望が月収百万円だとしましょう。
そのためにあなたが「毎日八時間労働を差し出します!」としても、百万円の等価交換にはなっていないですよね。
なぜなら、あなたが既に毎日八時間労働で月収百万円をもらえるだけの人物なのであれば、月収三十万円の給与の仕事には就いていないはずだからです。
例えば、八時間労働以外に更に毎日四時間の労働時間を差し出すので、あと十五万円欲しいというのであれば対価にも見合っています。
ただし、更に追加で行う四時間の労働内容に、あなたが見合うだけの労力を差し出すことができるのであればという話です。
例えば追加の四時間で行う内容があなたにとって未経験のセールスなのであれば、あなたにセールス脳力がない限り、労働力が見合っていないことになります。
この場合は、四時間に対しての十五万円を得ることも難しくなります。
そのため、まずはあなたが差し出す時間に対する労働力というものを磨いていく必要があるのです。
3, あなたが実現したいと思っている願望を取得する「最終期限」を決めること
3の注意点
期限のない目標や願望では、全く意味がありません。
なぜなら、それは「いつかやります」と言っているのと同じだからです。
先程の旅行の例えでもそうですが「いつか旅行に行きたい」では、実現されることはありませんよね。
「卒業旅行でアメリカに行きたい」
「来年にはハワイでダイビングしたい」
こうした期限のある目標でない限りは、人は腰を上げることはないのです。
これはこの次にも繋がってくる内容ですが、目標や願望に対して計画を立てれば、自然とその期限も決まってくるものです。
ですので、この「最終期限」が決まらない、もしくは決められない場合というのは、目標や願望に対する計画が不足している場合がほとんどです。
もし期限に対して問題を抱えている場合には、達成計画を見直してみるようにしましょう。
4, 願望実現のための詳細な計画を立てること
そして、まだその準備ができていなくても、迷わずにすぐに行動に移ること。
4の注意点
こちらの内容で、よく勘違いしてしまうのは「まだその準備ができていなくても」の部分です。
この準備の部分を「計画が不十分であっても」と勘違いする人が大勢います。
しかし、正確には「計画に必要なもの」の「準備ができていなくても」であって、計画はきちんと練り上げておく必要があります。
なぜなら計画が不十分であると、この先にある「確信を持つこと」というのができないからです。
確信や信念を持つことができずに悩んでいる場合には、計画をきちんと練り上げるようにしましょう。
5, 実現したい具体的願望、そのための代償、最終期限、そして詳細な計画の四点を紙に詳しく書くこと
5の注意点
現代であれば紙でなくても、PCやスマホにまとめてあっても問題ありません。
しかしできれば紙であった方が、メリットのある場合もたくさんあります。
それは、目に付くところに貼っておくことができる点です。
この目に付く数は、できるだけ多い方が効果が期待できます。
さらに、視界に入り続けている方が効果は更に高くなります。
例えば学生時代の受験の際、部屋に志望校や目標を貼っておくことはよくあることですよね。
目標や計画を何度も見返すことができる環境というのは、自身の潜在意識を活用するにはとても良い環境となります。
6, 紙に書いたこの宣言を一日に二回、 起床直後と就寝直前になるべく大きな声で読むこと
このとき、あなたはもう既にその願望を実現したものと考え、そう自分に信じ込ませることが大切である。
6の注意点
声に出すことと声に出さないことは、全く効果が変わります。
また起きた時間と寝る前の時間というのにも、それが脳が活発である時間と、リラックスしている時間の一番効果のある時間帯というきちんとした意味があります。
声は叫ぶような大声にする必要はありません。
ただし囁き声では効果が小さくなります。
正確にはきちんと自分と向き合って、目を見て会話をする声量で行うようにしましょう。
それだけでも、十分な効果があります。
これは、5で挙げた目につくところへ貼っておく事と併用すると効果が倍増します。
最も重要なことは最後の「もう既にその願望を実現したものと考え、そう自分に信じ込ませること」です。
これは、無計画で行っても全く意味がありません。
きちんと計画立てられた上で行うからこそ、初めて意味を持ちます。
なぜならきちんとした計画が立っていなければ、このような確信を持つことなどできないからです。
「出来た気になる」とは「根拠がない状態で思い込め!」というのではなく、きちんと根拠を持った状態であれば自然と確信を持てるようになるということです。
それでは、この六カ条についてのナポレオン・ヒルの見解について見ていきましょう。
六カ条を素直に受け入れてもあなたに何の損もない
巨富を築くためには、次の六カ条に従わなければならないと「思考は現実化する」では語られています。
その中でも重要なのは第六の項目です。
とはいえ、まだ手にしてもいないお金を「既に手に入れたものと信じなさい」と言われても、そんなことは難しいと思う人がいることでしょう。
しかし、ここが肝心なところなのです。
巨富を築くことを執念とも言えるほどに強く願望すれば、あなたが実際そのようになるという確信を持つことは決して難しいことではないからです。
要は本当にお金が欲しいと願い、必ず手に入れるのだという強い意欲を持ち、そして自分自身でそれを必ず手に入れると確信することです。
富豪になった自分の姿を頭の中で明確に想像すること、そうすればその実現はもう保証されたようなものです。
まだ心の持つ大きな力を理解していない人々の中には、この六カ条の教訓は現実的ではないと思う人がいるに違いないことでしょう。
この六カ条がいかに洗練された実証済みのノウハウであるかを理解できない人に、お伝えしたいことがあります。
それはこの内容が直接、鉄鋼王アンドリュー・カーネギーから私に伝えられたものである、ということです。
カーネギーは鉄鋼所の一労働者でしたが、この六カ条を座右の銘として世界でも稀に見る巨大な資産を築き上げたのです。
またこの六カ条の教訓の素晴らしさは、ただ巨富を築くためだけに役立つのではなく、他のあらゆる願望にもそのまま当てはまるということです。
これはエジソンにより実際に試され、その実用性が証明されています。
この教訓が必要とするのは、難行苦行でもなければ犠牲でもありません。
馬鹿げたことをしろと言っているのでもありませんし、また高度な教育を要求している訳でもありません。
これら六カ条をうまく活用するためには、お金というものがただ単にチャンス、幸運、ツキによって得られるものではないということも知らなければなりません。
そして実際に莫大な財産を築いた人たちは、巨富を築く前には夢を見て、希望を持ち、強い願望を持って計画を作り上げたのです。
ここで、あなたに知っておいて頂きたいことがあります。
それは、自分の欲しいものを本当に手に入れられるのだと自分自身で確信するようにならない限り、莫大な富を手に入れることは到底できないという事実です。
ここまでで学ぶこと
「思考は現実化する」でもナポレオン・ヒルが語っているように、ただ単に願望を強く願っていれば、叶うということではないことを理解しないといけません。
成功哲学の歯車というものは、正しく理解してそれを活用すればきちんと自分が変わり、成果へと繋がるように出来ています。
これは世界中の著名な実業家たちが、ナポレオン・ヒル・ゴールドメダリストとして表彰されている事実が成功哲学の有用性を証明しています。
あなたも成功者たちの後に続くためには、まずは自分の願望や目標を理解し、そしてその計画をきちんと立てられるように積極的心構えを身につける必要があります。
自分に足りない歯車や勘違いしているポイントを修正して、成果に結び付けられるように変わっていきましょう。