職場の人間関係に疲れたら?否定的な人から身を守る方法

今回は職場の人間関係に疲れたときの対処法について解説します。

・愚痴ばかり言う同僚がいて毎日しんどい
・他人のイライラに引っ張られて自分までネガティブになる

こうした悩みをお持ちの人はたくさんいます。

否定的な人から身を守る術を身につける人は、周囲の環境に振り回されず、自分の目標に向かって真っ直ぐに進みます。

職場の人間関係に疲れた状態を抜け出すきっかけは、自分の心を守るための明確な防衛ラインを引くことです。

他人のマイナス感情から自分を切り離すことはとても重要です。

でもただひたすら我慢して耐え続け、心身に限界がきて損をしている人も多いです。

そこで今回は職場の人間関係に疲れたら実践すべき、否定的な人から身を守る方法について解説します。

この記事を読むと否定的な感情が伝染するメカニズムと、心にカーテンを引く実践法が分かりますのでぜひ最後まで御覧ください。

それでは早速、自分の心を守るための本質について学んでいきましょう。

職場の人間関係に疲れた根本原因は「否定的な感情の伝染」

職場でなんとなく疲れを感じたり、家に帰るとどっと重い疲労感に襲われたりするのは、単なる肉体的な疲労ではありません。

それは、周囲の否定的な人間から放たれるマイナスのエネルギーを、無意識のうちに浴び続けていることが最大の原因です。

言葉にしなくてもマイナス感情は「ソフト・テレパシー」で伝染する

「あの人は直接私に文句を言っているわけではないから、気にしなければいい」

このように頭では分かっていても、どうしても気になって疲れてしまうのが人間の心理です。

ナポレオン・ヒルは、人間の心は言葉を発しなくても、相手の考えや感情を伝達し合う機能を持つと説いています。

成功哲学では、これをソフト・テレパシーと呼んでいます。

否定的な感情というものは、一言も口に出さなくても次のような形で現れます。

その人の身振り、態度、ちょっとした言葉使い、身のこなし、顔の表情、歩き方、深いタメ息、あくび、そして暗い声のトーン

これらは本物の電波のように空間を飛び交っています。

この時あなたが無防備な状態でいれば、他人が発する否定的な強い電波を受信してしまいます。

そしてまるで自分自身の考えであるかのように錯覚して、暗い気持ちに染め上げられてしまうのです。

職場の人間関係に疲れたと感じる時は、まさにこの負のテレパシーを大量に被曝している状態だと言えます。

感情伝染(情動感染)に関する心理学的な裏付け

他人の不機嫌やネガティブな感情が自分に移ってしまうこの現象は、心理学や脳科学の分野でも科学的に証明されています。

ハワイ大学の心理学者エレイン・ハットフィールド教授らが提唱した「情動感染(Emotional Contagion)」という概念があります。

人間は無意識のうちに他人の表情や声のトーン、姿勢を模倣(同調)する性質を持っています。

他人のため息やイライラした態度を視覚や聴覚で捉えると、脳内のミラーニューロンという神経細胞が働きます。

そして自分自身も同じようなストレスホルモンを分泌して、本当に気分が落ち込んでしまうことが研究で明らかになっています。

つまり、愚痴ばかりの職場にいると疲れるというのは気のせいではないのです。

あなたの脳が実際に他人のストレスをコピーしてダメージを受けているという、極めて物理的で科学的な事実なのです。

ナポレオン・ヒルの教えが明かす「否定的な人」の恐るべき危険性

他人のネガティブな感情を軽く見てはいけません。

巨大な富と成功を築き上げた歴史上の偉人たちは、この否定的な人間がもたらす破壊力恐れ、シビアに対処していました。

鉄鋼王アンドリュー・カーネギーの実話から、その本質を紐解きます。

アンドリュー・カーネギーが有能な科学者を即座に解雇した実話

アメリカの鉄鋼業を牽引したアンドリュー・カーネギーは、マスターマインド(調和された協力関係)の概念を生み出しました。

そして、組織の調和を何よりも重んじた人物でした。

ある時カーネギーは自社の事業を発展させるため、非常に優秀な科学者を求めていました。

彼は世界中にヘッドハンターを送り込みました。

そして遂にドイツのクルップ製鉄所で、すべての条件を満たす最高の才能を持った科学者を発見しました。

その科学者と5年間の専属契約を結んで、アメリカへ招き入れました。

しかし驚くべきことに、カーネギーは1年足らずのうちにその天才科学者を解雇したのです。

しかも、多額の給与を与えた上でドイツへ送り返しました。

その理由は、科学者の能力が不足していたからではありません。

彼が「大変に気まぐれで、協調性に欠けた否定的な人間」であったからです。

彼は周囲の人々を混乱させ、職場の秩序と規律に深刻な害を及ぼしました。

カーネギーは「どれほど有能であっても、否定的な人間を組織に置いておくことは絶対にできない」と冷徹に判断したのです。

1000人に1人の毒が組織全体の空気を腐らせる

なぜカーネギーは、莫大なコストをかけて探し出した天才をあっさりと手放したのでしょうか。

それはたった一人の持つ負のエネルギーが、組織全体を崩壊させることを熟知していたからです。

カーネギーは「1,000人の従業員の中に1人でも否定的な考えを持つ者がいれば、組織全体に悪影響を与える」と断言しています。

腐ったミカンが一つ箱の中にあると、周囲の新鮮なミカンまで次々と腐っていくのと同じ原理です。

否定的な人間が発する負のソフト・テレパシーは、周囲の人間のモチベーションを奪います。

そして疑心暗鬼を生み、クリエイティブなアイデアの閃きを根こそぎ破壊してしまいます。

職場の人間関係に疲れたと悩んでいるあなたは、まさにこの組織を腐らせる強烈な毒の被害者となっているのです。

成功するためには、この毒から物理的・心理的に身を守る術を絶対に身につけなければなりません。

否定的な人から身を守る実践的な「心のカーテン」防衛術

他人の性格を変えることはできません。

しかし、あなた自身の心の在り方を変え、負のエネルギーから身を守ることは可能です。

ここからは、職場の人間関係から自分を守るための具体的な実践ステップを解説します。

職場の人間関係に疲弊していた会社員の逆転実例

私のクライアントは、毎日のように愚痴や会社の悪口をこぼす先輩社員の隣の席になりました。

そして、完全にエネルギーを奪われてうつ病寸前になってしまいました。

彼は優しい後輩であろうとするあまり、先輩のため息や愚痴に毎回共感(同調)してしまっていました。

その結果、情動感染を引き起こし、彼自身の営業成績もどん底まで落ち込んでいました。

そこで私は、ヒルの教えに基づき次のようにアドバイスしました。

「明日から先輩の愚痴には一切の感情を込めず、物理的な作業だけに意識を向けてください。あなたの目標は先輩のカウンセラーになることではなく、自分のスキルを上げて独立することのはずです」

彼は決意を固め、仕事中は必要最低限の業務連絡しかしないようにしました。

愚痴が始まると「すみません、この資料の期限が迫っているので」と物理的に席を立つようにしました。

最初は冷たい態度だと思われましたが、数週間もすると先輩は彼に愚痴を言うのを諦めました。

負のエネルギーから解放された彼は、本来の集中力を取り戻しました。

半年後には社内トップの成績を叩き出して、念願の独立へとステップアップしていったのです。

悪影響を完全に遮断する「心にカーテンを引く」技術

この実例の彼が実践したのは、ナポレオン・ヒルの成功哲学で推奨されている心にカーテンを引くという防衛術です。

周囲の雑音や否定的な影響から我と我が身を守ることは、成功のための絶対条件です。

例えばあなたが自分の人生を左右する、重大な目的のために外出しようとしているとします。

このとき周囲で誰かが文句を言っていようと、一切の雑音を遠ざけて目的に専念したいと思うはずです。

職場の人間関係に疲れたら、頭の中で物理的な分厚い防音カーテンがシャットダウンする様子を鮮明にイメージしてください。

否定的な人がため息をついたり、愚痴をこぼし始めたりした瞬間にガラッと心のカーテンを引きます。

こうして、相手の感情と自分の感情の間に明確な境界線を引くのです。

あなたは相手の機嫌を取るために職場にいるわけではありません。

相手が怒っていようが不満を持っていようが構いません。

それは相手自身の問題であって、私の問題ではないと完全に切り離す思考の訓練を行ってください。

自分の明確な目標だけに意識の焦点を合わせる

心のカーテンを引いた上で、さらに強固な防御壁を作るための最終ステップは、明確な願望や目標に焦点を合わせることです。

人間の脳は、空白の状態だと周囲のネガティブな情報を受信しやすくなってしまいます。

「私は〇年後にこういう状態になる」「今日はこのタスクを完璧に仕上げて自己成長に繋げる」

こうした強い目的意識で心が満たすようにしてください。

そうすれば、他人の発する否定的なソフト・テレパシーが入り込む隙間はありません。

集中力と感受性を高めるために、一日のうち一定時間を自分自身の目標を見つめ直す時間に当ててください。

あなたの心が前向きなエネルギーで満たすのです。

そうすれば職場の否定的な人間は、あなたから発せられる強いプラスのオーラに圧倒されます。

すると、自然とあなたを避けるようになります。

他人の機嫌に振り回される人生を終わらせ、あなた自身の目標にフォーカスする力強い生き方を今日から始めていきましょう。

編集後記

私は20年間のコンサルティングを通して、数え切れないほどの方の職場の悩みを聞いてきました。

優しい人ほど、他人の愚痴やため息を真正面から受け止めてしまい、職場の人間関係に疲れたと深く悩んでしまいます。

しかし、あなたの人生の貴重なエネルギーは、他人の不満のゴミ箱になるためにあるのではありません。

他人の機嫌や感情をあなたがコントロールすることは不可能です。

ですが自分の心に分厚いカーテンを引くことは、あなた自身の明確な意思で今すぐできます。

冷たい人間だと思われることを決して恐れず、まずはあなたの大切な心を守り抜いてください。

その先に、本当に心地よい人間関係が待っているはずです。

まとめ
  • 職場の人間関係に疲れた原因は他人の負の感情が伝染しているから
  • カーネギーの実話の通り否定的な人は組織を腐らせる危険な存在
  • 心にカーテンを引き自分の明確な目標だけに意識を集中させよう

\ 人間関係のストレスを根本から解決する /

他人に振り回されない「自分軸」の作り方

否定的な人から心を守るカーテンを引くことができたら、次は「誰と関わり、どう生きていくか」を自分で選択する強さが必要です。
人間関係の悩みを解消し、自己肯定感を高めて心地よい環境を引き寄せるための実践ノウハウを、以下のページで体系的にまとめています。

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