自己啓発の種類を分かりやすく整理する目的別の選び方と始め方

今回は自己啓発の種類について解説します。

・自己啓発に興味はあっても選択肢が多すぎる
・自己啓発は何から手をつければいいか分からない

こうした疑問や思いをお持ちの人はたくさんいます。

一方で自分に合う自己啓発の種類を決めて淡々と続けている人は、同じ期間でも少しずつ成果や変化を積み上げています。

この違いはやみくもに手を出すか、目的と期間に合わせて種類を選ぶかどうかです。

そこで今回は自己啓発の種類の全体像と具体例について解説します。

この動画を見ると、自分は何をするのが合っているのかを見つける考え方が分かりますので是非最後までご覧ください。

それでは早速、自己啓発の種類の基本的な分け方から見ていきましょう。

自己啓発の種類をざっくり三つに分けて考える

自己啓発の種類は細かく分けると無限にありますが、何を変える行動かで大きく三つに分けると整理しやすくなります。

インプット中心なのか、アウトプット中心なのか、環境や習慣を変えるのかという視点で見てみましょう。

すると今の自分に足りない種類が見つけやすくなり、自己啓発の種類の選択で迷いにくくなります。

具体的には、自己啓発の種類を次の三つに分けて考えます。

1,本・動画・音声などから学ぶインプット型
2,ノート・日記・人との対話・行動などで試すアウトプット型
3,時間割や環境を変えていく環境・習慣づくり型

ほとんどの自己啓発はこの三つのどこか、もしくは組み合わせに分類できます。

これで自分が今どの種類に偏っているかを確認する指標になります。

分かりやすいように、代表的な自己啓発の種類を表にまとめると次のようになります。

ここでは、ざっくり自分がどの列に偏っているかをチェックする使い方をしてください。

種類主な手段・例向いている人の傾向
インプット型の自己啓発本、マンガ、YouTube、セミナー視聴知ることが好き、まず情報を集めて安心したい人
アウトプット型の自己啓発ノート・日記、ブログ、コーチング、実験的な行動手を動かしながら考える人、試行錯誤しながら覚える人
環境・習慣づくり型の自己啓発ルーティン決め、時間割作り、作業環境の整備仕組み化が好き、続けることに苦手意識がある人

・自分にはインプットが多くてアウトプットが少ない
・環境や習慣を変える種類をまだほとんど触っていない

このように自己啓発の種類を三つの箱で捉えるだけでも、次に手をつけるべき方向性が見えます。

まずは、自分が今どの種類を中心にやっているのかを振り返るところから始めてみましょう。

自己啓発では具体的に何をするのかをイメージする

自己啓発で何をするのかがぼんやりしていると、自己啓発をしているつもりで時間だけ過ぎてしまいがちです。

自己啓発の種類を決めるときは、抽象的な成長したいで考えるのをやめましょう。

毎日・毎週の行動として何をするのかを、具体的に言葉にできるレベルまで分解することが重要になります。

そうすることで自己啓発で何するのかが自分の中ではっきりし、行動の量と質をコントロールしやすくなります。

たとえばインプット型なら、次に挙げるような行動に落とし込みます。

・平日の夜に30分だけ自己啓発の本を読む
・通勤中に自己啓発系の音声を聞く

アウトプット型なら、次に挙げるようなものがあります。

・毎日一行だけ今日の気づきをノートに書く
・週に一度だけ新しい行動を一つ試してみる

環境・習慣づくり型なら、次に挙げるような具体的なルールに変えていきます。

・21時以降はスマホを触らずに読書時間にする
・朝起きたらまずノートを書く場所に座る

ここで大切なのは、全部やろうとしないことです。

自己啓発で何するかを決めるとき、多くの人があれもこれも詰め込みたくなります。

ですが、それが続かなくなって自己嫌悪に陥る原因にもなります。

最初はインプット・アウトプット・環境づくりの三つのうちから一つずつで構いません。

これだけはやる、という行動を決めるくらいで十分です。

行動が増えるのは、その一つが自然に定着してからで構いません。

自己啓発と自己研鑽の違いと重なる部分を理解する

自己啓発と自己研鑽の違いが曖昧なままだと、これはどっちだろうと悩んで本気で続かないことがあります。

自己啓発と自己研鑽の違いを理解することで、自分が今やっていることの目的やゴールが明確になります。

すると選ぶべき種類や、力を入れるポイントがはっきりしてきます。

一般的には、次に挙げるようなイメージで区別すると分かりやすくなります。

・自己啓発は自分の考え方や生き方、習慣全体を良くしていこうとする活動
・自己研鑽は特定のスキルや専門性を磨くための勉強・訓練

たとえば、コミュニケーション全般の考え方や人との向き合い方を学ぶのは自己啓発寄りです。

英語やプログラミング、資格試験の勉強などは自己研鑽寄りと言えます。

ただし実際には完全に分けられるものではなく、多くの行動は両方にまたがっています。

たとえば、仕事術の本を読んで時間管理の方法を学ぶのは自己啓発的な側面が強いです。

それを使って自分の専門スキルを勉強する時間を確保することができれば、その先にあるのは自己研鑽の成果です。

自己啓発の種類を選ぶときには、考え方や習慣を整える自己啓発とスキルを磨く自己研鑽が相互に補い合う関係にあります。

こう捉えると、全体のバランスをとりやすくなります。

自己啓発の目的をはっきりさせて種類を選ぶ

自己啓発の目的が曖昧なまま種類を選ぶと、良さそうなことをやっている感はあっても、何も変わらない状態になりやすいです。

自己啓発の目的を言葉にすることで、いま自分は何のためにこの自己啓発の種類を選ぶのかが明確になります。

そして行動が続きやすくなると同時に、やめどきも見えやすくなります。

目的を考えるときは、まずどんな状態になれたら今より楽になるか、うれしくなるかを書き出すことから始めます。

・朝起きたときの憂うつ感を減らしたい
・仕事終わりにヘトヘトにならず余裕を持ちたい
・将来の不安で頭がいっぱいになる時間を減らしたい

こうして感情レベルで書くと本音に近づきます。

そのうえでその状態に近づくには考え方を変えるのか、スキルをつけるのか、環境を変えるのかの三つに分解しましょう。

するとどの種類の自己啓発が目的に直結しやすいかが見えてきます。

たとえば朝の憂うつ感を減らしたいが目的なら、睡眠や生活リズムを整える環境・習慣づくり型の自己啓発が合います。

仕事終わりの疲れを減らすなら、仕事術やタスク管理を学ぶインプット型と、やり方を試すアウトプット型の組み合わせです。

自己啓発の目的から逆算して種類を選ぶと、流行りではなく自分に必要という理由で自己啓発の種類を決められます。

自分に合う自己啓発の種類を選ぶステップ

自分に合う自己啓発の種類を選ぶときは、向いていそうなものを感覚で選ぶだけにならないようにしましょう。

同時に簡単なステップに沿って決めていくと、失敗しにくくなります。

自己啓発の種類を変えることが目的になるのではなく、試して合うものを残していく考え方を持つと気が楽になります。

実際のステップとしては、まず今一番困っていることを一つだけ選びます。

次にその困りごとが、考え方・スキル・環境・習慣のどこに強く関係していそうかを考えていきます。

そしてさきほどの三つの種類のうち、優先度が高そうなものを一つに絞ります。

最後にその種類の中から、一週間だけやってみる行動を一つ決めるという流れです。

人と話すときに緊張するという困りごとなら、考え方とコミュニケーションスキルの両方が関係してきます。

この場合インプット型でコミュニケーションの本を読み進めていきます。

同時にアウトプット型として、相手の名前を呼んでから話し始めるなど小さな行動を決める、といった形です。

このステップを踏めば、あの自己啓発は種類が合わなかったから自分には向いていないという短絡的な結論を避けられます。

うまくいかなければ種類を変えるのではなく、目的に対して別の行動を試すという発想に切り替えられます。

すると自己啓発の種類選びを通じて、自分の試行錯誤の力そのものが鍛えられていきます。

自己啓発の種類は一度決めたら固定ではありません。

人生のステージや環境に合わせて、組み合わせを変えていける柔軟なものだと捉えると長く付き合いやすくなります。

編集後記

自己啓発は種類が多すぎて「どれも中途半端で終わってしまった」と感じている人も多いのではないでしょうか。

そんなときは一か月だけ、インプット・アウトプット・環境づくりのどれか一種類をメインにすると決めるのがおすすめです。

私もある期間でノートに書くアウトプットだけに集中する、といった形でテーマを絞ったことがあります。

すると一つの種類のコツがつかめると、自然に他の種類にも応用できる感覚が生まれました。

あれもこれも一度に変えようとせず、まずは一種類を丁寧に試してみてください。

それによって、自己啓発の数ある種類との付き合い方を見直してみてください。

まとめ
  • 自己啓発の種類は目的から選ぶ
  • 自己啓発の種類で行動の形を決める
  • 自己啓発の種類は試しながら調整する