自己啓発に疲れてしまうのはなぜ?特徴と原因、改善法を専門家が解説

自己啓発に取り組んでみても、疲れてしまって途中で辞めてしまう人が、世の中にはたくさんいます。

なぜなら、正しい自己啓発を取り入れないと、成果や効果に結びつかず、始める前と何も変わっていないので「これでは意味がない」と感じて疲れてしまうからです。

例えば、ダイエットのためにランニングしよう!と決めたのに、一年間毎日走ったのにも関わらず、体重が変化していなかったら、きっと疲れて辞めてしまうでしょう。

自己啓発に取り組んでも、疲れて辞めてしまう状況を、分かりやすく例えるなら、日常生活で無理な姿勢を続けているのと同じです。

無理な姿勢は、身体にも精神的にも負担を掛け、つらくて姿勢を変えたくなりますよね。

自己啓発を疲れて辞めてしまう人のほとんどは、勘違いしていたり、何かが足りない事が多いです。

つまり、それらを正しく指摘して、修正してくれる環境にあれば、自己啓発に疲れてしまうような事態に陥らずに済みます。

では、自己啓発に取り組んでみても、疲れて辞めてしまう人と、自分の在り方を変えるまで続けられる人との違いは、一体どこにあるのでしょうか?

・自己啓発を疲れることなく、効果を得るまで続けたい
・自己啓発で疲れてしまう理由が知りたい

世の中には、このような想いを持っている人もたくさんいます。

そこでこの記事では

・自己啓発に疲れてしまう人の特徴
・自己啓発で疲れないようにするには

これらについて、自己啓発の業界に20年従事している専門家が、ひとつひとつ詳しく解説していきます。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。

ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。

以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)

現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。

自己啓発に疲れてしまう人の四つの特徴

自己啓発に疲れてしまい、途中で辞めてしまう人には、四つの特徴があります。

これまで、自己啓発に取り組んでみたものの、疲れて諦めてしまった人は、これから挙げる内容のいずれかに当てはまるものがないか、客観的に見直してみましょう。

1,ステップアップさせず、いきなり最大負荷で取り組んで疲れる

自己啓発に疲れてしまう人の特徴の一つ目は、ステップアップさせず、いきなり最大負荷で自己啓発に取り組んでしまうことです。

なぜなら、現在の自分に見合っていない負荷をかけることは、無理をさせているのと同意ですので、身体も精神も耐えることができず、すぐに疲れてしまうからです。

例えば、これまで書籍を読んでいない人が、いきなり自己啓発のために、毎日一冊読む!というのは無理がありますので、これでは疲れてしまっても仕方ありません。

自己啓発で読書を検討している人が、事前に知っておきたいポイントについては以下の記事も参考になります。

あるいは、普段は筋トレをしない人が、筋トレ初日から腕立て伏せ100回のノルマを、自分へ課しているようなものです。

自己啓発に取り組む際に、疲れないようにするなら、現在の自分の状況を知り、あなたのペースに合わせた計画を立て、徐々にステップアップするようにしましょう。

自己啓発で体力作りに筋トレや運動を検討している人には、以下の記事も参考になります。

2,早く成果が得たいからと、速さを求めて疲れる

自己啓発に疲れてしまう人の特徴の二つ目は、早く成果が得たいからと、速さを求めて取り組んでしまうことです。

なぜなら、どんなことであれ速さを求める前に、正確さを求めない限りは、きちんとした結果を得ることは難しくなるからです。

例えば、筋トレで痩せたいからといって、腕立て伏せを高速でやれば、痩せるスピードも高速になるか?と言ったら、そんな事はありませんよね。

自己啓発に限らず、何かを始める以上は、何かしらの成果を求めることは、自然なことであり、問題ではありません。

しかし、成果を早く得たいからといって、スピードを上げればどうにかなるかと言えば、そんなことはなく、正確でなければ疲れるだけで、辞めるのも早くなります。

こちらも先程の負荷と同じで、あなたが現在、正確に取り組めるペースで始めるようにすれば、自己啓発に疲れることはなくなります。

そもそも、自己啓発というものは、周囲と比較する必要がないものであり、比較対象は過去の自分ですので、周囲は気にしないように変わるのが先決となります。

3,自分に必要なものではなく、何でも取り入れて疲れる

自己啓発に疲れてしまう人の特徴の三つ目は、自分に必要ないものでも、何でも取り入れようとしてしまうことです。

なぜなら、自己啓発は自分を磨くためのものですので、取捨選択を行い、自分に必要なものを取り入れないと、キャパオーバーになってしまい、疲れてしまうからです。

例えば、筋トレをしたい人なら、どの部位を鍛えたいのか、筋肉を増やしたいのか、それとも痩せたいのかで、取り組む筋トレのメニューも変わってきますよね。

自己啓発も、必要ないものや、間違ったものを身につけると、結果的に望んでいる成果を得ることが出来ず、疲れて辞めてしまうのです。

ですので、まずは自己啓発で自分が何を改善して、何を身につけたいのかを、明確にするところから始めるようにしましょう。

4,自己啓発が全てどうにかしてくれると、過度な期待をして疲れる

自己啓発に疲れてしまう人の特徴の四つ目は、自己啓発が全てどうにかしてくれると、過度な期待をしてしまっていることです。

なぜなら、自己啓発に取り組めば、あなたが抱える全ての問題が解決するわけではなく、問題の数と同数の取り組みと、それを習慣化させる時間を要するからです。

分かりやすく例えるなら、ある一つの野菜だけ摂取していれば、栄養の全てが賄えると勘違いしているようなものです。

栄養をバランス良く接種するためには、それ相応の、品種の野菜の摂取が必要になりますよね。

必要な時間に対して分かりやすく例えるなら、筋トレを行えば、明日には痩せていると勘違いしているようなものです。

筋トレやダイエットも、効果を実感するためには、最低でも一カ月は継続しないことには、成果としても現れませんよね。

自己啓発に取り組んでも、途中で疲れて挫折しないためには、しっかりと現実を見ることと、明確な目標、そしてそのための達成計画が必須となります。

続いて、自己啓発に取り組んでも、途中で疲れて辞めてしまう人の原因について、詳しく解説していきます。

自己啓発を疲れて辞めてしまう人の四つの原因

せっかく自己啓発に取り組んでも、疲れて途中で辞めてしまう人には、四つの原因が存在しています。

これから挙げる四つの原因の中で、自分に当てはまる内容を改善することができれば、自己啓発に疲れて辞めてしまう現状を改善することができます。

1、無計画による、ゴールが見えないことに対する不安からの疲れ

自己啓発を疲れて辞めてしまう人の一つ目の原因は、無計画によってゴールが見えず、終わりが見えないことによる不安です。

なぜなら、自己啓発というものは、お金を稼ぐことやマラソンと同じで、終わりを決めないと、永遠にやり続けることになってしまうからです。

こちらに関しては、明確な目標とその達成計画を立てることで、初めて解決するものですので、無計画以外にも曖昧な目標や、達成計画がない目標も含まれます。

分かりやすく例えるなら「痩せたい」というだけの目標では、すぐに疲れて挫折してしまうのと同じです。

これを「いつまでに」「なぜ」「どうやって」といったものを、どこまでも明確にするようにしましょう。

そうすれば、自己啓発を疲れるものではなく、楽しむものへと変えることができます。

自己啓発を始める際の目的の重要性については、以下の記事も参考になります。

2,熱量だけで熱源がない、瞬間湯沸かし器のような状態で疲れる

自己啓発を疲れて辞めてしまう人の二つ目の原因は、熱量だけで熱源がなく、常に瞬間湯沸かし器のような状態を、継続してしまっていることです。

なぜなら、あなたのエネルギーは無限に湧いてくるものではなく有限であり、その活用方法をきちんと理解して使用しないと、すぐにガス欠になって疲れるからです。

こちらの内容を、世間で良く語られている内容で置き換えるのであれば、モチベーションの上下が激しい、といえば分かりやすいでしょう。

分かりやすく例えるなら、薪をくべるのと一緒で、熱源がきちんと用意されていれば、後は定期的に適切な燃料を投下すれば、きちんと熱量は保たれます。

こうした状況下で自己啓発を行うようにすれば、疲れることはありません。

しかし、ほとんどの人が、熱量をどうにかしようとするだけで、熱源を確保しようとすることをしません。

自己啓発に疲れてしまう現状を変えたいのであれば、まずはあなたの熱源となるものが何なのかを、自分自身と向き合って、見つけ出すようにしましょう。

モチベーションの上下が激しく悩んでいる人の場合、以下の記事も参考になります。

3,実感を得られないことによる喪失感

自己啓発を疲れて辞めてしまう人の三つ目の原因は、実感を得られないことによる喪失感に落胆していることです。

なぜなら、自己啓発に限らずどんなことであれ、きちんとしたものを正しく取り入れないと、成果も成長も得られることなく、疲れてしまうのは当たり前だからです。

そのため、きちんとした自己啓発では、無駄なことをして疲れて諦めないよう、担当者やインストラクターといった存在が、必ずフォローにつくようになっています。

分かりやすく例えるなら、有名進学塾には、テキスト以外にも、必ず講師が付いているのと同じです。

自己啓発プログラムとは、ただ名言を集めたものとは違い、ロジックとセオリーに基づき、人間工学などを応用して、きちんと考案して作成されているものです。

自己啓発に取り組むためには、基本となる「教えや導き」が必須となりますので、これらがない状態で始めても、疲れて終わってしまうだけです。

自己啓発に実感を得られず疲れてしまっている人は、まずは基本となる「教えや導き」を導入することと、そしてその選択を誤らないように注意しましょう。

自己啓発プログラムの有用性については以下の記事も参考になります。

4,精神的疾患を抱えている、もしくは病気、体調不良など

自己啓発を疲れて辞めてしまう人の四つ目の原因は、精神的疾患や病気、体調不良を抱えていることです。

なぜなら、自己啓発は、精神的疾患や病気を治すためのものではないからです。

例えば、筋トレでもダイエットでも、体調が優れない時は、無理して行わずに休息を取りますよね。

自己啓発も、他のものと変わりませんので、病気なら病院へ、体調不良なら休息を取り、体調が万全な時に行うようにすれば、疲れて辞めてしまうことはありません。

続いて、自己啓発で疲れないようにする方法について、詳しく解説していきます。

自己啓発で疲れないようにするには

自己啓発を続けても、疲れないようにするためには、これから挙げる三つの内容が役に立ちます。

1,自己啓発の計画と分解

自己啓発に取り組む目標を決めたら、その達成計画を細分化していきましょう。

あなたが登れる階段まで細分化すれば、小さな成果を積み上げていくことにより、疲れよりも達成感の方が上回るようになります。

自己啓発とは何をすることなのか詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。

2,柔軟性を持つ

あなたの理想の在り方に対して、柔軟性を持つようにしましょう。

目標や計画に、変更が加わることは自然なことです。

計画を調整し、柔軟性を持たせて現実的にすることで、過度なプレッシャーやストレスを抱えることがなくなり、疲れを感じることがなくなります。

3,バランスと時間の管理

自己啓発に取り組むことは素晴らしいことです。

しかし、仕事から帰ってきて、寝るまで自己啓発に取り組むことを、毎日ずっと行うことは、現実的ではありません。

例えば、仕事から帰ってきて、寝るまで筋トレをするのは、現実的にも疲れてしまい、すぐに辞めることにも繋がりますよね。

バランス良く取り組み、時間管理を行うようにして、休息やリラックスの時間を確保するようにすれば、疲れを軽減することができます。

これら三つの内容を組み合わせれば、継続可能な自己啓発が可能となり、疲れを感じることなく、楽しんで取り組むことができます。

疲れることなく自己啓発をして、自分自身を変えるために、身近なところから少しずつ、変えていくようにしましょう。