自己啓発が無駄と思われる3つの理由と7つの原因、改善の8つのポイント
自己啓発が無駄に終わってしまう人と、成果へと繋げることが出来る人には、明確な違いがあります。
自己啓発を無駄だと感じた人の共通点として「必ず一度は、自己啓発に取り組んでみた経験がある」という点があります。
なぜなら、そうでないとただの偏見であり、その主張に根拠が無くなってしまうからです。
・自己啓発してみたけど無駄に終わった
・自己啓発は時間の無駄
このような、世間で「自己啓発をしてみたけど無駄だった」という人たちは、一体何が問題だったのでしょうか?
この原因をきちんと理解することができれば、自己啓発を役立つものに変えることができます。
・せっかく自己啓発するなら無駄にしたくない
・自己啓発をしても、無駄で終わるのはどんな人?
こうした興味を持っている人には、この記事で解説していく内容に注意しながら取り組んでみて下さい。
この記事では
・自己啓発が無駄だと思われている三つの理由
・自己啓発が無駄に終わる人の七つの原因
・自己啓発を無駄にしないための八つのポイント
これらについて、自己啓発の業界に20年従事している専門家が、ひとつひとつ詳しく解説していきます。
1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。
ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。
以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。
- ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
- ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
- マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
- ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
- ブライアン・トレーシー(営業の神様)
- デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
- ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)
現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。
自己啓発は無駄?
自己啓発は無駄ではありません。
なぜなら、正しい自己啓発であれば、「自身で教えや導きなどから、自分自身を見つめ直し、物事を明らかにするために、心構えを整えること」を行うからです。
あなたの心構えを整え、形成することは、あなたの人としての在り方を変えるものであり、人生の質を向上させることができます。
自己啓発を行うことによって、あなたのプライベートや仕事など、どのようなことにでも、プラスの効果を生み出すことができます。
もちろん、正しい自己啓発でないと、無駄に終わることもあります。
ですが、ほとんどの場面では、有益になることが多いのです。
なのにも関わらず、自己啓発が無駄に終わってしまう人が、こんなにも多いのはなぜなのか?と疑問が湧く人も多いことでしょう。
そこで、自己啓発が無駄だと思われている理由について、詳しく解説していきます。
自己啓発が無駄だと思われている三つの理由
自己啓発が無駄だと思われている理由は、大きく分けて三つの理由があります。
1,自己啓発は成果が見えにくいから無駄
自己啓発が無駄だと思われている理由の一つ目は、成果が見えにくいと思われていることです。
なぜなら、自己啓発というものが、人によってさまざまですが、効果が現れるまでに時間を要するものだからです。
しかし、自己啓発アンチの人からすると、残念なお知らせかもしれませんが、自己啓発ほど成果が分かりやすいものはありません。
なぜなら、本人が目的を持って取り組む自己啓発というものは、周囲の人の目にも、明らかに変化が生まれるからです。例えばですが
・消極的な人が積極的に変わる
・稼げなかった人が稼げるように変わる
・散漫な人が、集中力を身につける
・無計画な人が計画的に変わる
など、心構えを変えることによって、周囲からしたら「どうして変わることができたの?」と疑問を抱くレベルだからです。
もちろん、このように変わるためには、一朝一夕ではいきませんので、本人の状況次第ですが、時間は要します。
つまり「自己啓発は成果が見えにくいから無駄」という意見の人たちの本心は「すぐに変わりたいけどダメだった」という、緊急に追われていた人なのです。
2,自己啓発は自分に合っていないから無駄
自己啓発が無駄だと思われている二つ目の理由は、自分に合っていないと思われている点です。
こちらに関しては「本当に興味がない場合」と「勘違いしている場合」の二つのケースが存在します。
まず一つ目の「本当に興味がない場合」に関しては、本人にとって自己啓発が無駄なのは、間違いありません。
本当に興味がないのであれば、本来は自己啓発を取り組んでいないはずですので、その人は何か道を誤ってしまったのかもしれません。
二つ目の「勘違いしている場合」に関しては、もったいないので考えを改めた方が良いかもしれません。
なぜなら「人としての在り方」のために、身につける心構えというものに「合う、合わない」という判断基準は無いためです。
例えばですが、自己啓発が無駄だと思った人でも
・人として尊敬できる人はどのような人か?
・魅力的な人とはどのような人か?
・自分がついて行きたくなる人はどのような人か?
このような質問を投げかければ、必ず「こういう人」という、人としての中身を答えにしたものが、返ってくることでしょう。
この「こういう人」という答えの部分になるものは、心構えという「在り方」が語られているはずです。
つまり「合う、合わない」ではなく、人によって求める理想像は異なりますが、その理想像へと自分を近づけるために、心構えを形成することが自己啓発なのです。
3,自己啓発は自分には無駄
自己啓発が無駄だと思われている三つ目の原因は、他の人にはできても、自分には無駄だったと思われている点です。
これは、他者との比較による劣った点や、周囲からの期待に答えられないことによる、敗北感が起因しています。
しかし、本来の自己啓発というものは、人それぞれにペースというものがあります。
また、自己啓発というものは、周囲から勧められて行うものでもありません。
ですので、自ら進んで自己啓発に取り組みたいと思ったのであれば、無駄になることはありませんので、継続してみるべきです。
もしかしたら、他の人が一ヶ月で出来たことでも、あなたの場合は三カ月掛かるかもしれません。
しかし、出来なかったことが出来るように変わることは、間違いなくあなたにとって「成長した」という事実ですので、決して無駄ではありません。
続いて、自己啓発が無駄に終わる人の特徴について、詳しく解説していきます。
自己啓発が無駄に終わる人の七つの原因
自己啓発が無駄に終わってしまう人には、大きく分けて七つの原因があります。
人によって、当てはまるものが一つだけの場合もあれば、複数当てはまっているケースもあります。
現在、自己啓発に取り組んでも、無駄に終わってしまっている人は、これから挙げる内容に該当するものがないか、客観的に自分を見つめ直してみましょう。
なぜなら、こういった事を行うことが、正しい自己啓発だからです。
それでは、具体的に七つの原因について解説していきます。
1,目標設定が自己啓発だと勘違いしている
自己啓発が無駄に終わる人の一つ目の原因は、目標設定が自己啓発だと勘違いしている点です。
なぜなら、自己啓発とはあなたの心構えを形成したり、整えたりすることであって、目標を設定することではないためです。
例えば「目標設定できる自分に変わること」は、自己啓発ですが「目標設定すること」は自己啓発ではありません。
つまり、この症状に当てはまっている人は、あなた自身を変えるのではなく、あなたの「やっていること」を変えようとしているから、無駄に終わるのです。
2,計画や戦略の不足
自己啓発が無駄に終わる人の二つ目の原因は、計画や戦略の不足している点です。
なぜなら、自分の心構えを変えることは、一朝一夕で行えるものではありませんので、きちんとした計画が必要になるからです。
無計画で自己啓発に取り組んでも、効果的な進歩が見込めませんので、無駄に終わる可能性が高くなります。
例えば、日々の栄養バランスを考えた食事というものは、きちんと考えられているからこそ、成り立つものです。
その場の勢いで自己啓発を取り入れても、無駄に終わってしまいます。
3,継続的な努力の不足
自己啓発が無駄に終わる人の三つ目の原因は、継続的な努力が不足している点です。
なぜなら、先程も申し上げたように、自己啓発とは一朝一夕で行えるものではないからです。
一過性の取り組みでは、その時は「なんか良くなった気がする!」と思っても、実際のところは何も変化していないので、無駄に感じてしまうのです。
正しい自己啓発というものは「継続して」「努力できる」自分を、心構えから構築することにあります。
例えば、一日だけダイエットに取り組んでも、全く意味はありませんよね。
ダイエットでも、きちんと効果が現れるのは、毎日継続して取り組んでいても、一ヶ月後などです。
自己啓発を無駄にしたくないのであれば、きちんと計画を立てて、継続性を持たせられる自分へと変わらないと、無駄に終わってしまいます。
4,自己制御の不足
自己啓発が無駄に終わる人の四つ目の原因は、自己制御できる自分へと変わっていない点です。
なぜなら、自制心や忍耐力が身についていないと、誘惑に負けてしまったり、簡単に挫折してしまうからです。
正しく自己啓発を行えば、困難に対する精神的な強さが身につきますので、無駄に終わることがありません。
これらを身につけていない状態で、何かに取り組もうとしても、簡単に諦めてしまったり、三日坊主で終わってしまい、無駄に感じてしまうのです。
「何かをすること」が自己啓発ではなく「心構えを形成すること」が自己啓発であることを理解し、あなたを変えることに取り組めば、無駄になることはないのです。
5,フィードバックを受け入れられない
自己啓発が無駄に終わる人の五つ目の原因は、フィードバックを受け入れられないことです。
なぜなら、専門家や周囲のフィードバックを受け入れられない人は、改善の機会を逃してしまうからです。
例えば、せっかくパーソナルトレーナーと契約しても、そのトレーナーの意見を全く聞かなければ、その契約は無駄に終わってしまいますよね。
自己啓発の専門家をサポートに置くのであれば、まずはその人の意見に、素直に耳を傾けてみましょう。
あなたが自己啓発に取り組んでも、全く成果に繋がらず、無駄に終わってしまうのには、必ず原因が存在します。
「周囲の意見を素直に聞いて、取り入れられる自分」へと変わることは、あなたの心構えを変えることであり、それこそが正しい自己啓発なのです。
6,適切なリソースの不足
自己啓発が無駄に終わる人の六つ目の原因は、適切なリソースが不足している点です。
なぜなら、自己啓発には時間と資源が必ず必要であり、手持ちの現状で何とかできるものではないからです。
自己啓発を無駄にせず、きちんとやりたいのであれば
・自己啓発の素材となる教えや導き
・適切にサポートしてくれる専門家やチーム
・自身の現状に応じた、適切な費用と時間
これらが必ず必要になります。
分かりやすく例えるなら、病気に罹った人が治療をするのと同じです。
自身の病気の進行状況と、その内容によって、専門の医者にかかり、通院したり、入院したりしますよね。
この時に、我流で治療したり、お金がないから入院はしないけど治す、といったことはしないはずです。
自己啓発が無駄に終わる人のほとんどは、我流と独学で何とかして、病気を治そうとしているのと同じなのです。
7,メンタルブロックの放置
自己啓発が無駄に終わる人の七つ目の原因は、メンタルブロックを放置している点です。
なぜなら、あなたのメンタルブロックが現状のままでは、新しい考え方も手法も、全く意味を為さないからです。
正しい自己啓発というものは、あなたのメンタルブロックを外すことで、これまでにできなかったことや、アイデアを生み出したりするものです。
メンタルブロックというものは、あなたの心構えに依存しています。
つまり、自己啓発が無駄だと主張している人たちは、心構えではなく、手法ややり方を変えれば、何とかなると思っている人たちなのです。
続いて、自己啓発を無駄にしないために、必要なことについて詳しく解説していきます。
自己啓発を無駄にしない八つのポイント
自己啓発を無駄にしないためには、これから挙げていく内容について、しっかりと考えるようにしましょう。
1,自己啓発の目的を持つ
自己啓発を無駄にしないための一つ目のポイントは、目的を持つことです。
なぜなら「どう変わりたいのか」「どのような心構えを身につけたいのか」をきちんと決めることは、あなたの取り組みを前向きに、そして効果的にするからです。
自己啓発を目的を持たずに始めることは、目的地を決めずに旅に出るのと同じです。
これでは旅ではなくて、放浪になってしまいますよね。
マラソンと同じで、ゴールがなければ、人は辟易としてしまいます。
2,自己啓発の具体的な計画を立てる
自己啓発を無駄にしないための二つ目のポイントは、具体的な計画を立てることです。
なぜなら、あなたが身につけたい心構えを、どのようにして身につけていくのかの計画がなければ、修正ができないためです。
計画があれば、進捗が把握でき、行動をモニタリングして、方針を見直す機会が生まれます。
「できるまでやる!」という精神は素晴らしいですが、無計画ではただの無謀になってしまいます。
3,継続的な努力を続ける
自己啓発を無駄にしないための三つ目のポイントは、継続的な努力を続けることです。
なぜなら、あなたの心構えや習慣を変えるためには、一朝一夕ではいかないためです。
あなたの習慣やメンタルブロックも、これまでの人生の積み上げによるものです。
それを変えるためには、それ相応の時間を要することを認めましょう。
4,自己評価を行う
自己啓発を無駄にしないための四つ目のポイントは、定期的に自己評価を行うことです。
なぜなら、定期的に自分の進捗を評価することは、課題や改善点を見つけることにも繋がり、フィードバックにもなるからです。
これまでの過程を無駄にすることなく、反省に活かすことは、成功における重要な要素です。
また、自己評価により、加点できる部分に関しては、自信に繋げることも可能になります。
5,柔軟性を持つ
自己啓発を無駄にしないための五つ目のポイントは、柔軟性を持つことです。
なぜなら、当初の目標や目的というものでは、見えなかった部分を発見することにより、変化や変更を加えることが必要になる事態が発生するからです。
最初に決めた目的というものが、多少変わることはよくあることです。
自分の心構えを形成することも、現在の自分からの変化です。
目的や計画が変化することも、柔軟に受け入れるようにしましょう。
6,サポートチームを活用する
自己啓発を無駄にしないための六つ目のポイントは、サポートチームを活用することです。
なぜなら、専門家やサポートチームといった、あなたを支援する外部の力は、あなたの目的を達成させるための支えとなるからです。
その際には、怪しいものに騙されないよう、世界的に見て歴史と権威と実績があるものを選ぶようにしましょう。
世の中の大企業の社長には、必ず専属のコンサルが付き、プロスポーツ選手にも、必ず各専門家がサポートしている事実が、この重要性を物語っています。
7,興味や情熱を持つことについて啓発する
自己啓発を無駄にしないための七つ目のポイントは、自分の興味や情熱を持つことに対して、啓発を行うことです。
なぜなら、自分が興味を持ち、情熱を燃やせる内容であれば、モチベーションが下がることもなく、楽しみながら自己啓発を出来るので、無駄にならないからです。
例えば、勉強でもそうですが、楽しみながら学ぶことは、成果を高めることが実証されています。
自分が身につけたい心構えは何なのか、興味を持っていることはどんなことなのかを追究してみましょう。
8,失敗を学ぶ機会と捉える
自己啓発を無駄にしないための八つ目のポイントは、失敗を学ぶ機会と捉えることです。
なぜなら、失敗や挫折は成長の一環であり、それと同等かそれ以上の利益をもたらすものだからです。
失敗から学び、改善点を見出すことは、次のステップで、より効果的なアイデアを閃くきっかけとなります。
自己啓発を無駄にせず、成果にするために
自己啓発を無駄にしないためには、自己啓発を成果へと繋げる人の特徴を理解し、自分に足りないものを知り、身につけることです。
それこそが自己啓発です。
ダイヤモンドも、扱う人によって、石ころにも宝石にも変わります。
自分自身をダイヤモンドとして、宝石に変えることが出来るのか、それともただの石ころで終えてしまうのか、ということです。
例えば、心構えを形成することで
・人付き合いが上手くなる
・コミュニケーションが円滑になる
・集中力が身につく
・きちんと計画を立てられるようになる
・健康に気を遣えるようになる
・相手を思いやることができる
このような、人として尊敬に値する人間へと、変わることができます。
自己啓発に使った時間を無駄にしないよう、きちんとした自己啓発を選択して、正しい自己啓発を行い、成果へと繋げられるようにしましょう。