自己啓発本は読んでも意味ない?学びと効果を得る選び方のポイント

世間では、自己啓発書とされるものが、ものすごいスピードと回転率で発売されています。

この記事を見ている人も、もしかしたらこれまでに何十冊、あるいは何百冊といった数の、自己啓発本とされている書籍を読まれてきたかもしれません。

しかし、読んでも成果には繋がらなかったり、三日坊主が四日坊主に変わった程度で、大した効果が得られずに終わってしまった人が多いことでしょう。

上記のような方の場合は、この記事よりも先に以下の記事から目を通すと参考になります。

・自己啓発本なんて、読んでも意味ないでしょ
・自己啓発本を読んだけど、何も変わらなかった
・自己啓発本ってどんな効果があるの?

自己啓発本を読んで効果に変えたい場合には、選び方が非常に重要です。

なぜなら、自己啓発本が乱立しすぎていて、自己啓発とは程遠い書籍があまりに多いからです。

そこでこの記事では

・なぜ自己啓発本を読んでも意味がなかったのか
・そもそも選んだ自己啓発本は合っていたのか?
・本当にためになる、読んだ方が良い自己啓発本は?

これらの疑問や不安点などに、自己啓発の業界に20年従事している専門家が、ひとつひとつ詳しく解説していきます。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。

ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。

以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)

現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。

自己啓発本を読むなら自己啓発の専門家の著書を選ぶ

自己啓発っぽいものに踊らされると、本でもセミナーでも無意味に終わる

自己啓発は、世間に広く認知される一方で、その意味が正しく伝わらず、また間違った捉え方で広がってしまっています。

なぜなら、自己啓発というものが、一般的には抽象的で実態がないものと思われているので

「実のところ、何が自己啓発なのかよく分かっていない」

という人が、受信側にも発信側にも、非常に多いのです。

中身のない自己啓発に嵌ってしまうとどうなるかについては、以下の2つの記事が参考になります。

そこで、お金の匂いを嗅ぎつけた悪い人たちが、強引に実態を持たせたのか分かりませんが、なぜか

・自己啓発というものは行動(やり方)を指す

というように変わってしまったのです。

このような人達が書いた書籍を読めば、本人たちもよく分かっておりませんので、例えるなら、聞いたことのない言葉で伝言ゲームをしているようなものです。

正しい自己啓発の書籍の選び方に関しては以下の記事が参考になります。

この状態では、伝える側も何だか分かっていない、もしくは知らない状態で伝えますので、聞いた側ももちろん混乱します。

すると、理解しようにもよく分からない、ひとまず書いてあることを実行したにも関わらず、全く成果に繋がらない、といった負の連鎖が起きます。

こうして、負のスパイラルから、抜け出せない事態へ陥ってしまうのです。

しかし、私達ナポレオン・ヒル財団でもそうですが、自己啓発業界で世界的に著名な方々の、実績を見て頂きたいのですが

・世界の有数企業で研修を行う
・有名チェーン店や、一流ホテルなどのオペレーションマニュアルを作成
・皆さんが利用しているインフラの構築を手掛ける
・世界トッププレイヤー選手のメンタルトレーナーを務める

など、さまざまなところで活躍しています。

アメリカの大統領なども、世界的に著名な方のセミナーに参加されていましたよね。

もし、自己啓発が抽象的で、実態がなく、意味もなくて、成果に繋がらないようなものだとしたらどうでしょうか?

先程挙げたような、さまざまな最前線で、世界を牽引している企業や、人物が自己啓発を取り入れているでしょうか?

しかも、巨額の費用を支払って、です。そんなことはありませんよね。

つまり、これは自己啓発に限らずですが「正しいものであれば、きちんと意味がある」のです。

本でも、セミナーでも、それ以上のものでも、それっぽいものではなく、きちんと歴史と権威、実績や信頼があるものを、選ぶようにしましょう。

自己啓発セミナーの怪しいものの見分け方に関しては、以下の記事が参考になります。

餅は餅屋。同じお金を支払うなら、素人やよく分からない人ではなく専門家に

これは、世間一般の常識で考えれば、当たり前のことですよね。

・体調が優れないので、診察して欲しい
・法律に関わるトラブルを抱えているので、相談に乗って欲しい
・相続についてよく分かっていないので、詳しい人に聞いてみたい
・会社の税務を自分では出来ないので、代わりにやって欲しい

このようなケースの場合、近所の仲の良い人に相談しても、その人がその専門家でない限り、明確な答えと、改善策が返ってくることはありませんよね。

自己啓発のことについて、本を読んで学ばれたいのであれば、自己啓発の専門家として、歴史と信頼と実績がある方の著書を読まれることをお薦めします。

自己啓発を無駄に終わらせないために必要なポイントについては、以下の記事が参考になります。

なぜなら、それっぽいものや、自己啓発業界での実績がない人の著書を読んでも、近所の仲の良い人から聞いた話とさほど変わらないことになってしまうからです。

次に、自己啓発本で学びたい人が、自己啓発本を読んでも無意味で終わらないように、選ぶ基準について解説していきます。

自己啓発本なのに、目次にやり方ばかり並んでいる本なら読んでも意味はない

自己啓発というものは、このチャンネルや、私達が運営しているブログサイトでも何度も取り上げているように、行動ではなく準備のことを指します。

【啓発】無知の人を教え導き、その目をひらいて、物事を明らかにさせること。

つまり自己啓発とは「自身で教えや導きなどから、自分自身を見つめ直し、物事を明らかにするために、心構えを構築すること」を言います。

つまり「行動=やり方」について書いている時点で、その書籍は自己啓発本ではなく、ただのハウツー本なのです。

ハウツー本とは、初心者向けに作られた易しい内容のもので、やり方を中心にまとめられた本のことです。

これを分かりやすく例えるなら、料理のレシピ本のようなものです。

一方で、正しい自己啓発書を置き換えるなら、調理師免許を取得するために必要な、知識を学ぶテキストのようなものです。

なぜなら、自己啓発を必要としている人というのは「やり方=How To」を知りたいのではなく「在り方=Know How」を知りたいはずですよね。

・モチベーションの湧かせ方?

例えば、モチベーションの管理ができず、行動に支障が出ている人の場合ですと、知りたいのは「モチベーションの湧かせ方」ではありませんよね。

これでは、またすぐに落ちてしまい、管理ができなければ、今と何も変わりません。

・モチベーションの維持の仕方?

それでは「モチベーションの維持の仕方」では、どうでしょうか?

一見、当たっていそうにも見えますが、これでもありません。

なぜなら、これでは万人共通ではないからです。

ネットによくある「自己啓発は、万人共通ではないから意味ない」という意見も、ここに起因しています。

つまり万人共通ではない、やり方やテクニックに関する自己啓発本しか、学んでいないから、成果に繋がらず、意味なく終わってしまったのです。

よく言われる自己啓発中毒に陥らないようにするためには、以下の記事が参考になります。

ここで、皆さんがまだ勘違いを起こしそうなので、もう少し深くまで、解説しておきます。

本来の自己啓発として学ぶものは、セオリーやロジックになりますので、万人共通です。

例えば、数学の公式は万人共通ですよね。

しかし、あなたの現状に必要なものと、改善しないといけない部分は、万人共通ではありませんよね。

数学の公式を知っても、使えずに問題に正解できない原因は、万人共通ではないのと同じです。

つまり、万人共通である、セオリーやロジックを学ばないといけないのに、存在しない、万人共通のやり方を学ぼうとしているのです。

これでは、自己啓発に限らず、うまくいかないのは、周知の事実ですよね。

・モチベーションのメカニズム!

大企業や、各業界の最前線のトッププレイヤーが、多額の費用を支払い、学びを得ようとしているのは、モチベーションを維持できている人のメカニズムです。

これまでに説明したような、上辺の方法論や、テクニックではないのです。

それよりも、もっと根本の部分にある、理論(セオリー)や論理(ロジック)として体系化された、知識や物事の法則としての繋がりを知りたいのです。

ここまで、ご覧になっている人なら、もうご理解頂けていますよね。

目次に、テクニックや、やり方が書いてある書籍を手に取り、実践しても成果に結びつかないのは、自明の理なのです。

自己啓発を実りのある自己投資へと変えるコツを知りたい方には、以下の記事が参考になります。

ですので、学んで意味のある、自己啓発本を読まれたいのであれば、やり方ではなく在り方について書かれている書籍を、読むようにしましょう。

続いて、具体的に在り方について書いている本というものは、どのようなものなのかを解説していきます。

自己啓発本で学びや効果を求めるなら、内面について書いてあるものを選ぶ

自己啓発本を読んでも、無意味にならないために必要なことは

・外面(スキル・テクニック)について書かれている書籍

ではなく

・内面(在り方)について書かれている書籍

を読むようにすることです。

そうすることで、お金と時間の無駄遣いで、無意味に終わることを避けることができます。

・内面(在り方)はどのように形成されるのか
・現在の内面(在り方)のどこに問題があるのか
・正しい内面(在り方)とは、どのようなものか

このような内容について書かれている書籍を読まれるのが、この記事を見ている人にとって一番参考になるはずです。

自己啓発本を成果へと変えたい方には、以下の記事が参考になります。

自己啓発本で自分を変えたいのに、スキルやテクニックについて必死に書かれている本を読むことは、まったく意味がありません。

これは、運転免許取得のために学科の知識をつけたいのに、実車のテクニックについて書かれている本を勉強して、学科試験へ臨んでいるようなものです。

「自分を変えたい」というのは、表面上をどうにかすれば、何とかなるものではありませんよね。

ですので、外面(スキル・テクニック)ではなく、根本である内面(在り方)から変えていかないといけないのです。

これにも、精神論や根性論ではなく、きちんとした理論(セオリー)や論理(ロジック)が存在します。

しかし、ここまで詳細に書かれている書籍は、私が知る限りでは存在しません。

なぜなら、書籍というのは、あくまで「きっかけ」でしかないからです。

ですので、まるで書籍に、全ての答えが書いてあるかのような思い込みは起こさないようにしましょう。

女性のために必要な役に立つ自己啓発の本の見分け方については、以下の記事が参考になります。

最後に、自己啓発に興味を持たれて自分を変えたい人に向けて、一番のポイントを解説していきます。

自己啓発本を読んで意味なく無駄になるか、意味を持たせられるかは自分次第

素晴らしい自己啓発本と出会い、インスピレーションを受けたところで、それを関連付け、血肉化し、応用できないと、成果へ繋げることはできません。

つまり、自己啓発本を読んで、意味なく終わってしまうか、意味あるものにできるかは自分次第なのです。
※ただし、何度も説明した通り、きちんとした中身のある本の場合に限ります。

中身のある自己啓発について知りたい方には、以下の記事が参考になります。

特に書籍の場合は、先程も書いた通りで、その中身にすべての答えは書いておらず「きっかけ」でしかありません。

ですので、書籍のみで、どうにかしようとする場合には「きっかけ」から「答え」までは、自分で辿り着く以外にありません。

こちらも、ネットによくある内容ですが「自己啓発は、自分次第だから意味ない」というものも、非常に本質を突いています。

確かにその通りで、後はそのベクトルを「自己啓発」ではなく「自分自身」にさえ向けて改善を行えば、成果へと繋がるのです。

そこで「自分自身」の改善を行う上で、足りないものや、補わなければならないものがあります。

これが、何か分からない人に必要な、きちんとした理論(セオリー)や論理(ロジック)こそが「自己啓発」というものなのです。

正しく自己啓発の意味を理解して、求めているものを把握して、世界的に著名で、歴史と権威があり、かつ実績のある自己啓発本を選ぶようにしましょう。

まとめ
  • 自己啓発本を読んで意味なく終わらないように、著書が専門家の書籍を選ぼう
  • 自己啓発本なのに、やり方についてばかり書いている書籍は読んでも意味がない
  • 自己啓発本を読んだだけの状態では、自分で答えに辿り着けないと成果は出ない