自己啓発は役に立たないって本当?無駄に終わる人の6つの特徴と役立て方
「自己啓発は役に立たない」という論調が、世間では広く語られています。
自己啓発が役に立たないと言われる理由も、自己啓発の専門家の私からしたら、分からないでもない論調です。
なぜなら、自己啓発に対して勘違いをしている人が多いためです。
世間のよくある意見としては
・自己啓発なんて学んでも役に立たない
・自己啓発を色々とやってみたけど、役に立たなかった
このような意見をネットで見たり、人から聞いたりして、自己啓発に対して興味を持っていても、役に立つのだろうかと、不安に思っている人は非常に多いものです。
自己啓発について役に立たないと言っている意見が、正しいものなのか知りたい方は、以下の記事も参考になります。
実際に、私達のところへ個別相談に訪れる人から「自己啓発は役に立たないですか?」と相談を受けることも、多数あります。
しかし、この動画をご覧の人も、「自己啓発は役に立たない」という意見を発信している人も、一番最初の時点では
・自己啓発が自分にとって必要だと思ったから学んでみよう
・自己啓発を実践したら変われるのではないか?
このように思われて、一歩を踏み出されたはずです。
そこでこの動画では
・自己啓発が役に立たないメカニズム
・自己啓発が役に立たない人の特徴
・自己啓発を役に立てるためにはどうしたら良いか
これらについて、少し残酷な事実も含まれますが、実際に自己啓発の業界に20年従事している専門家が、一つ一つ詳しく解説していきます。
1982年生まれ。2004年(22歳)から20年間自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業、社内講演や研修をメインに活動していました。
ナポレオン・ヒル財団・アジア/太平洋本部で、日本唯一の販社オーナーとして当時の個人、代理店共に月間セールス日本一の記録も保持していました。
以下の自社取扱いプログラムを所有、実践しており、ナポレオン・ヒルが一番好きです。
- ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
- ジョセフ・マーフィー(マーフィーの法則や潜在意識活用法)
- マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
- ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
- ブライアン・トレーシー(営業の神様)
- デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
- ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則を広めた「ザ・シークレット」の賢人エイブラハム)
現在はほぼ隠居状態でのんびり、山籠りで自給自足の生活も良いなぁとか考えたりしてます。
自己啓発が役に立たないと言われる理由
自己啓発は、正しく理解して取り組めば、自分を変えるために、とても役に立つものです。
なぜなら、正しい自己啓発というものは「自身で教えや導きなどから、自分自身を見つめ直し、物事を明らかにするために、心構えを構築すること」を行うからです。
正しい自己啓発を行えば、あなたの心構えを変えることができます。
例えば、現在消極的な人が、積極的な心構えを持てるように変わるのが、自己啓発というものです。
もっと分かりやすくするのであれば、道徳の授業、法話や説法などから、自分を見つめ直し、これから自分はどう在るべきか、どう生きるかを学ぶのと同じです。
これらが、自分の人生の役に立つことは、誰もが理解できるでしょう。
しかし、世の中には自己啓発を、自分の人生に役立てることができない人も、たくさんいます。
このような自己啓発が役に立てられず、終わってしまっている理由の多くは、次の二つに分類することが出来ます。
自己啓発が役に立たない理由1,自己啓発っぽいものに翻弄されている
自己啓発が役に立たずに終わる理由で、一番多いものは、自己啓発ではないものを、自己啓発だと勘違いしていることです。
なぜなら、昨今の世の中では、それっぽいものは何でも「自己啓発」という事にしてしまっています。
自己啓発とは何をすることなのか知りたい人は、以下の記事も参考になります。
もし、あなたが私の論調を信じられないのであれば、ものは試しにネットで「自己啓発とは?」と検索してみて下さい。
そうすればきっと
・本を読むこと
・ランニングをすること
・資格を取ること
・映画を見ること
などなど、とても自己啓発とは程遠いものが、何でも自己啓発である、とされています。
しかし、それらを自己啓発だと思って取り組んでいても、全てただの行動ですので、あなたの問題が解決することはありません。
せいぜい「気が楽になった」「なんとなく良い感じ」「ちょっと勉強になった」など、この程度で終わってしまいます。
自己啓発が続かない人は、以下の記事も参考になります。
これでは、自己啓発は役に立たないと言われても、仕方ありません。
つまり、自己啓発が役に立たないと思っている人のほとんどは、関係のないものを自己啓発だと、勘違いしているだけなのです。
自己啓発が役に立たない理由2,「自己啓発とは何か?」を分からない人に教わっている
自己啓発が役に立たずに終わる理由で、二番目に多いものは、教わる相手を間違えていることです。
なぜなら、自己啓発を分からない人や、自己啓発を勘違いしている人に教わっても、正しい内容を知ることができずに終わってしまうからです。
これでは「自己啓発は役に立たない」となるのも、当然のことですよね。
つまり、理由1とは変わって、本人は「行動ではなく考え方を変える事だ!」とお気付きでも、肝心な教わる相手を間違ってしまっているのです。
ちなみにですが、私達のところへ個別相談に訪れる人のうち、30%ほどの人が、このケースに該当しています。
世間でよく言う自己啓発で怖いイメージを持ってしまう、よくある危ない自己啓発について知りたい方は、以下の記事も参考になります。
その人達に詳しくヒアリングしてみると、ほとんどの人が教わった相手は
・自称起業家の人
・すごい人
・自分のビジネスの偉い人
・自分も過去ネガティブだったが変われた、という人
という人たちでした。
もちろん起業家や、そのビジネスの偉い人たちを卑下するつもりはありません。
本当に、その業界で実績をお持ちなのであれば、その業界では、とても優れた人なのは間違いありません。
しかし、その分野では確かに実績を残されたのかもしれませんが、その方々たちは、自己啓発の専門家ではありませんよね。
その証拠に、そういった人たちが「自己啓発は役に立たない」という感想を持つ人達を生み出している、という事実があるのです。
こういった、実際のところは自己啓発をよく分からずに教えている人たちが行う、自己啓発の研修などの特徴としては
・過去を振り返らせたり
・大声で何かを宣誓させたり
・お互いに罵倒させ合ったり
・意味のないことを紙に書かせたり
このようなことをしています。
これでは、自己啓発は役に立たないと言われても、おかしくありません。
続いて、正しい自己啓発を取り入れたのにも関わらず、役に立たない原因について詳しく解説していきます。
自己啓発が役に立たない原因
自己啓発が役に立たない原因のほとんどは、あなた自身にあります。
「いきなりド直球で何を言い出すのか」と思われるかもしれませんが、少しだけお付き合い下さい。
なぜなら「自己啓発が役に立たない」のではなく「自己啓発を役に立てられていない」というのが、正しい表現だからです。
正しい自己啓発を、正しい相手から取り入れたにも関わらず、役に立たなかったのなら、その原因はどこにあるのか?と問えば、残る原因はあなた自身となります。
例えば、道徳の授業や、法話や説法を聞いても、人に迷惑をかけたり、犯罪を犯す人間は実在します。
この場合、道徳の授業や、法話や説法が役に立たないか?と問われても、そうではなく「それを聞き、受け取った本人による」となりますよね。
自己啓発が役に立たないのも、多くの人が心を動かされ、自身を見つめ直し、心構えを改めようとする中で、そうではない人も、実際にいるのと同じなのです。
あるいは今、手元に輪ゴムがあったとしましょう。
「この輪ゴムをどう使うか?」というのは、その人の状況によってさまざまです。
人によっては、輪ゴムを何かを束ねるために、使用するかもしれません。
また、ある人の場合は、輪ゴムを子供の頃によくやった、ゴム鉄砲にして遊ぶツールとして使用するかもしれません。
髪の長い人なら、もしかしたら手元に髪ゴムがないので、代用するかもしれません。
もしくは、科学で遊んでいる人なら、絶縁体として電気を通さないために使用するかもしれません。
このように、学んだ自己啓発をどのように役に立てるかは、人によってさまざまなのです。
つまり「役に立たない」のではなく「どうしたら役立てることができるか?」を考えることが自己啓発なのです。
「輪ゴムなんて手に入れたって、何の役にも立たない」
というのは、アイデアも目的もなく、目先の実利だけを求めるから、そうなってしまうのです。
「役に立てられなかった」というのは、簡単に発言することが出来ますが、実は同時に、非常に恥ずかしいことでもあります。
自己啓発を役立てるにはどうしたら良いのか知りたい方は、以下の記事も参考になります。
「自己啓発は役に立たない」
で終わらせるのではなく
「どうしたら自己啓発を、自分の人生に役立てることができるか?」
と考えるようにしましょう。
また、あなたが「自己啓発は役に立たない」という意見を耳にしたのなら、その人に「代替案として何が良いのか?」まで質問してみるようにしましょう。
代替案もなく、ただ否定をしているだけなのであれば、それはただの安直なアンチでしかないからです。
続いて、自己啓発を役に立てられない人の特徴について、詳しく解説していきます。
自己啓発を役に立てられない人の六つの特徴
「自己啓発は役に立たない」と発言している人には、大きく分けて次の六つの特徴を持っている人が多いです。
1,自身の目標の不明確さを自己啓発のせいにする
「自己啓発は役に立たない」と発言する人の一つ目の特徴は、自身の目標の不明確さを、自己啓発のせいにしていることです。
なぜなら、自己啓発を役立てられる人であれば、目標は明確で鮮明なものになります。
つまり、心構えを形成することが自己啓発であるのに、目標設定について必死に学んでいたりするのです。
これでは、いつまで経っても、目標が明確になることはありません。
こういった人が、役立つ自己啓発に取り組みたいのなら、目標設定の前に、それを設定する自分自身の心構えを形成するところから、始めていきましょう。
2,自発的に行動できないことを自己啓発のせいにする
「自己啓発は役に立たない」と発言する人の二つ目の特徴は、自発的に行動できないことを、自己啓発のせいにしていることです。
なぜなら、自己啓発を役立てられる人であれば、目標設定に合わせて、その行動計画も緻密なものになり、そこに信念が芽生えて、自発的に行動できるからです。
つまり、とにかく行動を起こすことと勘違いしていたり、自分が勝手に行動したくなるのを、ただひたすらに待っているだけなのです。
テンションを上げてとにかく行動を起こすのは、目標を達成する人のそれとは、一見似ているようで、全く異なるものです。
その証拠に、行動を起こしても成果が出にくい、あるいは全く成果に繋がらない、という結果に陥っていませんか?
こういった人の場合には、純金と金メッキの違いをきちんと理解して、ハリボテではない土壌を形成することが、最優先であり、役立つ自己啓発となります。
3,継続力の無さを自己啓発のせいにする
「自己啓発は役に立たない」と発言する人の三つ目の特徴は、自発的に行動できないことを、自己啓発のせいにしていることです。
なぜなら、自己啓発を役立てられる人であれば、目標設定により信念を生み出し、集中力が途切れることなく、継続力と忍耐力を生み出すことができるからです。
つまり、自分という車のガソリンを、誰かが常に給油してくれるものと勘違いしていたり、自己啓発で給油ができるものだと、勘違いしているのです。
例えば、自己啓発セミナーや、自己啓発本を読んで、エネルギー補給をして継続力を維持しようとする人たちを、見かけたことはありませんか?
また、こういう人達に限って、急ぎで直ちに結果を求めるも、思うような結果を得られずに、失望して落胆しているものです。
これでは、自己啓発が役に立たないと勘違いするのも、無理はありません。
なぜなら、自己啓発が役に立つ、役に立たない以前に、そもそも自己啓発の使い方を間違っているのです。
役立つ自己啓発というのは、あなたの心構えを構築するものであり、あなたのモチベーションをどうにかするものではないことを、きちんと理解しましょう。
4,適切なアイデアの不足を自己啓発のせいにする
「自己啓発は役に立たない」と発言する人の四つ目の特徴は、適切なアイデアの不足を自己啓発のせいにしていることです。
なぜなら、自己啓発を役立てられる人であれば、想像力を働かせ、アイデアに機敏になり、頭の中をアイデアで溢れ返る状況にすることができるからです。
つまり、自分に合った適切な起業アイデアや、売れる営業方法を、一から十まで全て教えてくれるような、有能な猫型ロボットか何かが自己啓発だと思っているのです。
残念ですが、そういった人の場合、何かをするのは向いていないので、何もしない方が、本人にとっても有益です。
なぜなら、そのような人が起業できるわけもなく、また何かが売れるわけもなく、騙されて貯蓄のすべてを奪われてしまうのが、関の山だからです。
自己啓発をきちんと役に立てたいのであれば、まずは自分の人生の主役が誰なのか、きちんと把握するところから始めてみましょう。
5,周囲に誰もおらず、サポート環境がないことを自己啓発のせいにする
「自己啓発は役に立たない」と発言する人の五つ目の特徴は、周囲に誰もおらず、サポート環境がないことを自己啓発のせいにしていることです。
なぜなら、自己啓発を役立てられる人であれば、あなたの周囲には日頃の人間関係によって人が溢れており、あなたをサポートする環境が整っているからです。
つまり、自己啓発をすると人が離れていくと思っているのですが、実のところは現状でも既に誰も居ないのに、それを自己啓発のせいだ、と責任転嫁しているのです。
「自己啓発は役に立たない」と言っている人はネットに多く、現実社会では、多くの実績を上げた社長の書棚には、世界的著名な自己啓発書で溢れかえっています。
残念ながら、これが現実なのです。
自己啓発を役に立てたいのであれば、まずは自分の周りに、人が集まる人間性というものを身につけるのが、急務になります。
6,ネガティブであることや、自己評価の低さを自己啓発のせいにする
「自己啓発は役に立たない」と発言する人の六つ目の特徴は、ネガティブであることや、自己評価の低さを自己啓発のせいにしていることです。
なぜなら、自己啓発を役立てられる人であれば、ネガティブであることとは無縁になり、また、ただの楽観主義であるオプティミズムとも決別しているからです。
つまり、自分のこれまでの選択と、その結果の人生によって培われた在り方というものを、自己啓発のせいにして責任転嫁しているのです。
きちんと自己啓発を行っても、あなたの過去が変わることはありません。
しかし、自己評価を低くする原因でもある「許せない自分」を許し、認められるように変わることはできます。
また、強力で頑固なネガティブの持ち主であれば在るほど、それと同等の、強大なポジティブに変われるだけの可能性を秘めています。
なぜなら、ベクトルが間違っているだけだからです。
自己啓発を役立てたいのであれば、まずは自分がどういう人間なのかを知るところから、始めてみると良いでしょう。
自己啓発を役に立てるためにはどうしたら良いか
「自己啓発は役に立たない」という意見の人が、自己啓発が役に立たなかった、本当の原因というものは、順序が間違っていたのです。
なぜなら、目的がない状態で、行動からスタートしているからです。
簡単に例えるなら、仕事でもプライベートでも全く料理をしない人が、なぜか調理師免許を取ってしまったようなものです。
もし、このような人が周りにいて「調理師免許など役に立たない」と愚痴を言っていたとしたら、普通に考えれば
「そもそも料理もしないのに、何で調理師免許を取ったの?」
と疑問が湧きますよね。
そうなのです。
「自己啓発は役に立たない」という人のほとんどは、目的がない状態で自己啓発をしたことによって、自己啓発が役に立たない状況になっているのです。
ただしこれは、正しい自己啓発を選択している場合に限ります。
このような人の多くは「なんとなく自己啓発してみよう」と、取り入れるための目的がなく始めたケースがほとんどなのです。
自己啓発を役に立てたいのであれば、まず自己啓発を取り入れようとしている目的を、ハッキリとさせましょう。
自己啓発を取り組む際の目的について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。
本当に役に立たないのは?
「自己啓発は役に立たない」と主張をするのは、表現の自由がありますし、賛否両論があることは自然なことですので、個人の自由です。しかし
・何か明確な目的があり
・きちんと正しい自己啓発を取り入れ
・それでも活用できずに
「自己啓発は役に立たなかった」と言っているのであれば、それは自らを無能と宣言してしまっているのと同意です。
これまでに例として挙げた、輪ゴムや調理師免許の例がそうですよね。
「調理師免許を取った。目的もあった。しかし役に立たない」
というのは「役に立てられなかった」というのと同じですよね。
それであれば、自分が無能であることを認めたくないので、外的要因にヘイトを向けて、それを直接の原因にしたがるのも理解できます。
ところが、その場合の本質は、役に立たないのは自己啓発ではなく自分自身です。
何の成果も得られないのも、結果に繋がらないのも、改善しないのも、全ての原因は「活かすことができなかった」ことが起因しています。
自己啓発を役に立てるためには、しっかりと取り入れるための目的を持ってから、始めるようにしましょう。
それでは最後に、取り入れた自己啓発を無駄にしないためには、どうしたら良いのかについて、詳しく解説していきます。
せっかく学んだ自己啓発を無駄にしないために
目的があり、そのために自己啓発を必要として取り入れたのであれば、自分を変えるために活用しない手はありません。
なぜなら、きちんとした自己啓発であるなら、自分の「人としての在り方」を変えることは可能だからです。
しかし世の中には、自己啓発と称した、おかしなものもたくさんあります。
怪しい自己啓発セミナーなどで洗脳されないように気をつけたい方には、以下の記事も参考になります。
また、自己啓発は非常に奥が深く、一筋縄ではいかないものです。
そして、すぐに成果に変わるものでもなく、人によって変わりますが、成果へと繋げるまで、早くても平均で半年~一年は見ておかないといけないものです。
せっかく学んだ自己啓発を無駄にしないためにも、きちんとフォローしてくれて、正しい道へと導いてくれる相手を見極め、役立てて行きましょう。
- 自己啓発が役に立たない理由は、自己啓発を勘違いしている場合がほとんど
- 自己啓発が役に立たない原因は、使いこなせていない自分に問題があるか見切り発車だから
- 自己啓発を役立てたいのであれば、まず自己啓発を行う目的を明確にすることから始める