自己啓発のため資格取得を考えている人が知っておくべき大切なこと
「自己啓発のため資格を取得してみよう!」と考え、行動を起こす人は多いものです。
しかし、その行動の先に待ち構えているものは
「資格を取ってはみたけど、一体何がしたかったんだっけ?」といった状況です。
前置きしておくと、資格を取得することは今後の就職や転職でも、開業でも、いかなる場面においてもマイナスに働くことはない素晴らしいものです。
しかし、資格を取得することが目的になってしまうと、本来の「自己啓発のため」という意味合いからは遠ざかってしまいます。
この記事をご覧の人は、自己啓発のために資格を取得しようと考えたことは、自分を変えたい、高めたい、人生を意味あるものにしたいなどの欲求がある中で
・資格を取れば変われるのではないか?
・資格を取得しても何も変わっていないのは何で?
と悩んでいる人が多いことでしょう。そこでこの記事では
・自己啓発のために、資格を取得するのはアリ?
・自己啓発とは何をすること?
・自己啓発と資格取得は結びつく?
これらについて、自己啓発の業界に20年従事している専門家が、人生をより良いものにしたい方のために一つ一つ解説していきます。
資格を取得することは、自己啓発には繋がらない
まず最初にお伝えしておかなければならないことは、資格を取得することは自己啓発ではなく、また自己啓発へと繋がることもありません。
なぜなら、何かの行動を起こすことが自己啓発ではないからです。
自己啓発とはその行動を起こすために、自分自身で教えや導きなどから自分を見つめ直し、物事を明らかにするために心構えを構築することを言います。
【啓発】無知の人を教え導き、その目をひらいて物事を明らかにさせること。
「自己啓発ってよく聞くけど、いまいち何のことだか良く分からないよね」
「具体的に自己啓発とはどんなものなのかを、論理立てて説明している人っていないよね」
これはおっしゃる通りです。
それはなぜかというと、ブログ記事でも本でも、自己啓発の専門家ではない人が好き勝手に書いているからです。
自己啓発ブログで自分に活かすことが出来る記事の選び方について知りたい方は、以下の記事が参考になります。
信じられない人は、試しに「自己啓発とは」で検索をかけてみて下さい。
SEO対策に巨額の費用をかけた大手企業のブログが上位に並び、その内容は
・何かをすることが自己啓発である
・自分を高めるための行動が、自己啓発である
・ランニングや筋トレが、自己啓発である
などなど、もう全くかけ離れたことを言いたい放題です。
なんとなくこんな感じだよね、といったものだけで書いているのですから、検索をかけた人たちが先程のような感想を抱いてしまうのも当然です。
間違った情報やセオリーもロジックもないものに踊らされると、自分が目指しているところとは全く違うところへ導かれてしまいますので気をつけましょう。
手段と目的入れ替わっていませんか?
自己啓発のために資格を取得するというのがなぜ意味がないかというと、手段と目的が入れ替わってしまっているからです。
例えばですが、この記事をご覧の人へ
「なぜ、運転免許を取得したのですか?」と質問すれば、おそらくは
・乗りたい車があったため
・車を運転できれば、通勤が楽になるため
・恋人と、ドライブに出かけることができるため
・本人確認書類代わりになるため
・キャンピングカーで、日本一周したかったため
・田舎なので、車を運転できないと不便なため
など目的のための手段として、運転免許を取得した理由が出てくるはずですよね。
免許を取ったから車に乗るのではなく、車に乗るために取得するのが運転免許なのです。
別で例えるなら、調理師免許を取ったから料理が好きになるのではなく、料理が好きだからより学んでみたくて取得するのが調理師免許です。
このように目的があって、その手段のために資格を取得すれば、その資格は最大限活かすことができるようになります。
・運転免許を取得したのに全く車に乗ることなく過ごしてしまう
・調理師免許を取得したのに全く料理をしないで資格が無駄になってしまう
これらは全て、目的なく行動を起こしてしまったからなのです。
資格に限らず運動やトレーニングなどを行う際にも、効果を生み出せるか無駄に終わってしまうかの違いについて学びたい方は、以下の記事が参考になります。
続いて、単なる資格コレクターで終わってしまわないためにはどうしたら良いのかについて、詳しく解説していきます。
資格を取得する目的を見出すことが自己啓発
自己啓発のために資格を取得するのではなく、自己啓発の末、資格が必要だと思ったら取得するようにして下さい。
なぜなら、資格を取得する目的を見出すことが自己啓発だからです。
せっかく取得した資格を無駄にさせず、今後の人生に活かすためにはその目的を最初に見出すことが重要になります。
目的を見出すことが出来ない人は、まずは目的を見出せる自分へと変わること。
そして、目的を見出せるようになったら、その目的を果たすために今の自分に足りないものや、必要なものを見出し、行動を起こせるようになること。
その行動が無駄にならない、成果に繋がらないなどの事態を防ぐために、達成できる自分へと変わることで、達成しようとする自分を奮い立たせること。
この一つ一つこそが自己啓発なのです。
自己啓発と目的の関係について詳しく知りたい方は以下の記事が参考になります。
これで初めて、本来の資格を取得することで達成したかった「自己啓発する」という目標を達成することができます。
これであれば、資格を取得するための勉強にも身が入り、無事に取得した資格を活かすことができますよね。
そして、本来の目的を達成して人生に意味を持たせたり、自分を変えたり、自分を高めることができるようになります。
つまり、スキルや資格で武装を整えて何とかするのではなく、自分自身の内面から変えていくことが重要なのです。
そして、その先で資格取得でもどんなことでも見つけて、挑戦して、達成できる自分へと変わることが自己啓発です。
そうでないと、ノウハウを学ぶのが好きな人がノウハウコレクターになるように、資格だけ取得して終わってしまう資格コレクターになってしまうのです。
自己啓発が無駄に終わる人の特徴について知りたい方は、以下の記事が参考になります。
続いて、現在取得しようとしている資格を無駄にしないためのコツについて、詳しく解説していきます。
自己啓発した結果、資格が必要なのであれば取得しよう
・自分が資格の取得を目指したきっかけは何だったのか?
・自分は資格の取得をして何がしたいのか?
・その資格を取得して自分はどうなりたいのか?
このようにして、自分が資格というものにフォーカスした目的をまずは見出して明確にしましょう。
例えば、資格を身につけることで自信をつけたいのであれば、確かに資格はその分野において、証明書のようなものですから一つの材料になります。
しかし、根本的に自分に自信をつけるためには、現状の自信がない自分自身の内面から変えた方が、今後どのようなことに対してでも応用が効くようになります。
自分が資格を取得してみようと思った、本来の目的を思い出してみましょう。
そして、先程挙げた運転免許の例えと同様に、その目的の達成のために資格が絶対に必要なのであれば、その資格を進んで取るようにしましょう。
そうすることで、資格コレクターに留まることなく、必要な資格を身につけ自分が達成したい目的へと進んでいくことが出来ます。
せっかく資格を取得したのに無駄にならないために
自己啓発の結果、資格を取得したのであれば無駄にすることはありません。
しかし、自己啓発のために資格を取得しようとすると、ほとんどの場合
・せっかく資格を取得したけど、履歴書に書く以外に活用する場面がない
・資格証を見せて、友達に持っていることを伝えるしかしていない
このような形になってしまい、これではせっかくの資格も活かせていないことになってしまいます。
「資格だけ取っちゃってまさに資格コレクター状態なんですけど、もう遅いですか?」
このような場合でも問題はありません。
その取得した資格すべてが活かしきれるかどうかは、皆さんが持っている目的によって異なりますが、これからきちんと目的を設定していけば良いのです。
少し、専門的なお話で表現するなら「目標設定」というものです。
しかし、目標を達成する、目的を果たすというものは先程にも挙げたように、何か一つをどうこうすれば解決する問題ではありません。
さまざまな要素の集合体が、自分が目指している成功へと導きます。
自己啓発を正しく行って目標設定のコツを知りたい方は、以下の記事が参考になります。
誤った入り口から目標設定を行うことが、逆効果になることについても以下の記事でまとめています。
そして、その様々な要素で、自分に足りないものや間違った認識、成果を出せる人が持っている心構えを知り、血肉化させて習慣化させることが自己啓発です。
人生をより良くしたい、自分の人生に意味を持たせたいのなら、腕スキルや知識資格以外にも自分自身の内面にも磨きをかけるようにしましょう。
そうすることで、真の意味での資格を取得しようとした目的を果たすことが出来ます。
- 資格を取得することと自己啓発との関係を正しく理解しよう
- 資格を取得する目的をきちんと整理して、資格コレクターから抜け出そう
- 自己啓発した結果必要な資格であれば、進んで取得するようにしましょう